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第四十四話 論戦
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貴族たちのざわめきはもはや歓声のように高まり、大聖堂内には熱気が渦巻いていた。
だがベノンは据えた目つきでアンガスを睨み付けながらも、まだ慌てふためく様子はなかった。
どうやらまだ逃げ切れると思っているらしい。
すると、とても険しい表情となったアスピリオス王が、ベノンに対して厳しい視線を向けながら告げた。
「ベノンよ、どう申し開きするつもりだ?」
するとベノンがフッと息を漏らし、と同時に不敵に笑みを浮かべた。
「陛下、この者の申すことは嘘にございます」
するとドーラが反射的に叫んだ。
「嘘だって!?それはあんたの方じゃないか!」
だがベノンは笑みを浮かべたまま余裕の表情で、ドーラに反駁する。
「お前はその小男を我が家の小間使いだと言うが、わたしは知らぬ。そのような者、見たこともないわ!」
「嘘をお言いでないよ!こいつはあんたの家の小間使いだ!そうだろ、アンガス!」
ドーラがそう言いつつ、縄を引っ張った。
するとアンガスが悲鳴混じりに言った。
「は、はい!おっしゃる通りです!」
すると突然、ベノンが高笑いをした。
「お前が無理矢理言わせているのだろう。先程から事あるごとに縄をきつく引っ張っておるではないか」
「関係ないよ!そんなこと!」
「関係はある。その小者は縄で縛り上げられ、お前に言うべき事を強要されているだけではないか」
「そんなんじゃない!」
「ならばまずはその縄をほどいたらどうだ?放したところでこれだけの衆人環視、逃げられはしない」
ベノンの提言に、ドーラは困惑していた。
そして、俺に助けを求めるように視線を寄越した。
俺はうなずくと、ドーラに近付きながら言った。
「いいだろう。ドーラ、縄をほどいて」
ドーラは俺に言われるがままに、アンガスを縛る縄をほどいた。
自由の身となったアンガスは縛られていた手首をさすりながら、俺の眼を見ながら言った。
「……あ、ありがとうございます」
すると俺が答えるより前に、ベノンが被せるように大声で言った。
「気にするな!ところで、お前は本当に我が家の小間使いなのか?」
ベノンがそう言いながら、俺に近付いてくる。
いや、俺にじゃない。アンガスに対してだ。
この野郎、この期に及んでアンガスを恫喝するつもりだ。
俺はすっと二人の間に入り込むように身体を滑らせ、ベノンと対峙した。
「この期に及んで言い逃れか?みっともないぜ」
「その者の嘘を質そうとしているだけだ。そこをどけ」
「どけと言われてどくと思うか?」
「お前と押し問答をするつもりはない。邪魔だ」
「邪魔と言われようが、なんと言われようが、俺はここをどくつもりはない」
ベノンは俺の目の前まで来ると、凄まじい形相で睨み付けてきた。
だが俺も負けじと睨み返す。
するとそこへ、壇上から威厳たっぷりな言葉が降ってきた。
「二人とも止めよ。今は事の真偽を探ることこそ重要だ」
俺は仕方なく国王に向かい、頭を下げた。
横目でチラリと見ると、ベノンも同様だった。
「ベノンよ、本当にその者と面識はないのか?」
ベノンはすかさず答えた。
「天地神明に誓って、ございません」
するとまたもドーラが叫ぶように抗議した。
「嘘だ!アンガスがベノン家に出入りしていることは、近所の住人に裏取りが取れている!いくらでも証人はいるんだよ!」
だがベノンは顔色を変えずに言い切った。
「ならばその者は我が家に出入りはしているのでしょう。ですが、だからといって我が家に仕えているとは限りません。出入りの商人か何かなのではないでしょうか?この者たちはわざわざそういう者を探しだし、わたしを貶めるためにこのようなことを画策したのだと思えます」
「よくもまあいけしゃあしゃあと!」
ドーラが怒り心頭に発して叫ぶ。
「黙れ、女!このわたしをそのような策略で貶めようなど、もってのほかだ!」
「策を弄したのはお前だろうが!」
「ふん!わたしは策など弄しはしない」
「嘘だ!」
「嘘ではない。何故ならそんなことをする必要など、そもそもないからだ!」
「なんだって?」
ドーラが困惑気味に言った。
するとベノンは口角をグイッと上げて嫌みな笑みを浮かべると、あからさまな侮蔑の視線を俺に送りながら言ったのだった。
「なにもわざわざジーク=テスターを殺害しなくとも、我が息ルビノがテスター侯爵家を継ぐことは確実だというのに、何故わざわざそのような策を弄さなければならないのだ?」
確かに。俺もそこは少し首を傾げるところではある。
暗殺は大変な危険を伴う。
事が露見した場合、返す刀で自らが斬られるからだ。
故に暗殺というものは、そう簡単には手段として選ばれることがないのだ。
だが今回、ベノンがダスティたちを使って俺を暗殺しようとしたのは間違いない。
それはダスティたちが言っていたことだ。
しかも俺が死の瀬戸際にいるときに言ったことだ。
よもや嘘のはずがない。
だがそれでもやはり疑問はつきまとう。
何故ベノンは暗殺などという、危ない橋を渡ったのか。
そのことはこのひと月の間、俺自身ずっと考えてきたことだ。
だけど結局結論は出なかった。
だがこの場でそれをそのまま言うわけにはいかない。
「エドゥワルドがいるからだろう。エドゥワルドは俺の親友であると同時に我が国の王子だ。そのエドゥワルドがルビノのテスター侯爵家継承を邪魔すれば脅威になると思い、暗殺を指示したんだろう」
とりあえず、考え得る唯一の理由を言ってみた。
するとベノンが俺の説を高らかに笑い飛ばして一蹴した。
「そのようなあやふやな理由で暗殺などする者がいるか!危険極まりないではないか!」
すると周囲の貴族たちが再びざわめきだした。
まずい。ベノンの言い分に皆が納得しかけている。
するとさらにベノンが畳みかけてくる。
「よいか!ルビノが今日、テスター侯爵家を継承することとなった最大の理由は、お前が死んだと思われたからではない!お前が過日のクラス判定において、クラス無しの能無しと判定されたからに他ならない!」
ちっ!クラス無しの能無しだと?
言ってくれるじゃないか。
だがな、クラスは無くとも俺は能無しなんかじゃない。
この俺がこのひと月の間、どれだけの地獄を味わってきたか。
あの悪魔たちから受けた、拷問にも似た地獄の特訓の成果を舐めるなよ!
と、そんなこんなを俺が心の中で思っている内に、貴族たちの大勢はベノンに大きく傾きかけていた。
「確かにそうだ」「うむ、そもそもはクラス無しの判定からはじまったことであった」「そうだな。クラス無しでは侯爵家を継ぐのは無理だ」「いやしかしだな、暗殺が本当なら大問題だぞ」「それはそうだが、殺す理由が弱いではないか」「その通りだ。そのような弱い動機で暗殺を企むとは思えない。だとするならば、本当にそんな事件があったかどうかわからないぞ」「しかし暗殺の直接の依頼者がいるではないか」「だからそれも、本当かどうかは今この場ではわからんだろう」
口々に貴族たちがさんざめく。
皆思い思いに近くの者と激論を交わしている。
その多くはベノン側の言い分に分があるというものであったが、そうではなく、暗殺未遂事件が本当であったら、やはりそれは一大事だという勢力もだいぶいた。
まずい。このままでは……。
俺の思いとは裏腹に大聖堂内はさらにこの後大いに湧き上がり、もはや収拾が付かなくなっていった。
するとその喧噪を終息させる声が、突然壇上高くより降ってわいたのだった。
「皆の者、静まれ!」
アスピリオス王の威厳の或る声が、大聖堂内を一瞬で支配した。
皆あれだけ散々に騒いでいたものが、瞬く間に静かになった。
そしてアスピリオス王は壇上多角より俺を見つめ、静かに告げたのであった。
だがベノンは据えた目つきでアンガスを睨み付けながらも、まだ慌てふためく様子はなかった。
どうやらまだ逃げ切れると思っているらしい。
すると、とても険しい表情となったアスピリオス王が、ベノンに対して厳しい視線を向けながら告げた。
「ベノンよ、どう申し開きするつもりだ?」
するとベノンがフッと息を漏らし、と同時に不敵に笑みを浮かべた。
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ドーラがそう言いつつ、縄を引っ張った。
するとアンガスが悲鳴混じりに言った。
「は、はい!おっしゃる通りです!」
すると突然、ベノンが高笑いをした。
「お前が無理矢理言わせているのだろう。先程から事あるごとに縄をきつく引っ張っておるではないか」
「関係ないよ!そんなこと!」
「関係はある。その小者は縄で縛り上げられ、お前に言うべき事を強要されているだけではないか」
「そんなんじゃない!」
「ならばまずはその縄をほどいたらどうだ?放したところでこれだけの衆人環視、逃げられはしない」
ベノンの提言に、ドーラは困惑していた。
そして、俺に助けを求めるように視線を寄越した。
俺はうなずくと、ドーラに近付きながら言った。
「いいだろう。ドーラ、縄をほどいて」
ドーラは俺に言われるがままに、アンガスを縛る縄をほどいた。
自由の身となったアンガスは縛られていた手首をさすりながら、俺の眼を見ながら言った。
「……あ、ありがとうございます」
すると俺が答えるより前に、ベノンが被せるように大声で言った。
「気にするな!ところで、お前は本当に我が家の小間使いなのか?」
ベノンがそう言いながら、俺に近付いてくる。
いや、俺にじゃない。アンガスに対してだ。
この野郎、この期に及んでアンガスを恫喝するつもりだ。
俺はすっと二人の間に入り込むように身体を滑らせ、ベノンと対峙した。
「この期に及んで言い逃れか?みっともないぜ」
「その者の嘘を質そうとしているだけだ。そこをどけ」
「どけと言われてどくと思うか?」
「お前と押し問答をするつもりはない。邪魔だ」
「邪魔と言われようが、なんと言われようが、俺はここをどくつもりはない」
ベノンは俺の目の前まで来ると、凄まじい形相で睨み付けてきた。
だが俺も負けじと睨み返す。
するとそこへ、壇上から威厳たっぷりな言葉が降ってきた。
「二人とも止めよ。今は事の真偽を探ることこそ重要だ」
俺は仕方なく国王に向かい、頭を下げた。
横目でチラリと見ると、ベノンも同様だった。
「ベノンよ、本当にその者と面識はないのか?」
ベノンはすかさず答えた。
「天地神明に誓って、ございません」
するとまたもドーラが叫ぶように抗議した。
「嘘だ!アンガスがベノン家に出入りしていることは、近所の住人に裏取りが取れている!いくらでも証人はいるんだよ!」
だがベノンは顔色を変えずに言い切った。
「ならばその者は我が家に出入りはしているのでしょう。ですが、だからといって我が家に仕えているとは限りません。出入りの商人か何かなのではないでしょうか?この者たちはわざわざそういう者を探しだし、わたしを貶めるためにこのようなことを画策したのだと思えます」
「よくもまあいけしゃあしゃあと!」
ドーラが怒り心頭に発して叫ぶ。
「黙れ、女!このわたしをそのような策略で貶めようなど、もってのほかだ!」
「策を弄したのはお前だろうが!」
「ふん!わたしは策など弄しはしない」
「嘘だ!」
「嘘ではない。何故ならそんなことをする必要など、そもそもないからだ!」
「なんだって?」
ドーラが困惑気味に言った。
するとベノンは口角をグイッと上げて嫌みな笑みを浮かべると、あからさまな侮蔑の視線を俺に送りながら言ったのだった。
「なにもわざわざジーク=テスターを殺害しなくとも、我が息ルビノがテスター侯爵家を継ぐことは確実だというのに、何故わざわざそのような策を弄さなければならないのだ?」
確かに。俺もそこは少し首を傾げるところではある。
暗殺は大変な危険を伴う。
事が露見した場合、返す刀で自らが斬られるからだ。
故に暗殺というものは、そう簡単には手段として選ばれることがないのだ。
だが今回、ベノンがダスティたちを使って俺を暗殺しようとしたのは間違いない。
それはダスティたちが言っていたことだ。
しかも俺が死の瀬戸際にいるときに言ったことだ。
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だがそれでもやはり疑問はつきまとう。
何故ベノンは暗殺などという、危ない橋を渡ったのか。
そのことはこのひと月の間、俺自身ずっと考えてきたことだ。
だけど結局結論は出なかった。
だがこの場でそれをそのまま言うわけにはいかない。
「エドゥワルドがいるからだろう。エドゥワルドは俺の親友であると同時に我が国の王子だ。そのエドゥワルドがルビノのテスター侯爵家継承を邪魔すれば脅威になると思い、暗殺を指示したんだろう」
とりあえず、考え得る唯一の理由を言ってみた。
するとベノンが俺の説を高らかに笑い飛ばして一蹴した。
「そのようなあやふやな理由で暗殺などする者がいるか!危険極まりないではないか!」
すると周囲の貴族たちが再びざわめきだした。
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と、そんなこんなを俺が心の中で思っている内に、貴族たちの大勢はベノンに大きく傾きかけていた。
「確かにそうだ」「うむ、そもそもはクラス無しの判定からはじまったことであった」「そうだな。クラス無しでは侯爵家を継ぐのは無理だ」「いやしかしだな、暗殺が本当なら大問題だぞ」「それはそうだが、殺す理由が弱いではないか」「その通りだ。そのような弱い動機で暗殺を企むとは思えない。だとするならば、本当にそんな事件があったかどうかわからないぞ」「しかし暗殺の直接の依頼者がいるではないか」「だからそれも、本当かどうかは今この場ではわからんだろう」
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その多くはベノン側の言い分に分があるというものであったが、そうではなく、暗殺未遂事件が本当であったら、やはりそれは一大事だという勢力もだいぶいた。
まずい。このままでは……。
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するとその喧噪を終息させる声が、突然壇上高くより降ってわいたのだった。
「皆の者、静まれ!」
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