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第百四十話 変化
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1
「くそっ!奴ら、どこまでも付いて来やがる!」
マックスが後ろを振り返りながら、苦々しげに吐き捨てた。
それにジョディーが同調した。
「しつこい奴らだ!まったく忌々しいったらありゃしない!」
「一旦引き離しても休憩してたら現れ、また移動して引き離しても、また休んだら追いつかれの繰り返しだ。一体いつまでこんなことを続けりゃいいんだ?」
「まったくだ。このままではいずれ音を上げる者が出るぞ。そうなってからでは遅い。まだ体力のあるうちになんとかしないとまずいことになるぞ?」
ジョディーの危惧に、バランスが同意する。
「このままでは先に体力が尽きるのは、まず間違いなくこちらだろう。だが、かといって迎え撃つには敵の数が多すぎる。ここは思案のしどころだな」
アルベルトが、大きく一つ深呼吸をした。
「確かに、みんなの言う通り、このままじゃだめだろう。だがバランスの言うように、こちらは現在戦える状況でもない。ならばとりあえず、今は歩き続けるしかない。ただし出来るだけ早いうちに、何らかの策を講じよう」
「ちぇっ!結局当分の間は、歩き続けなきゃ駄目か」
マックスが心底嫌そうに言った。
「そういうことだ。そして歩きながら考えよう。この後どうすればいいのかを」
アルベルトは険しい顔でそう言うと、おもむろに後ろを振り返った。
そこには、すでに疲れきったクラスメイトの顔がいくつも並んでいた。
アルベルトはそれを確認すると、さらに険しい顔つきとなって改めて前に向き直った。
2
一行が行軍を開始してから、三時間ほどが経過した頃、延々と続く緑の平原に、なにやら変化が現れた。
そのことに一番初めに気づいたのはマックスだった。
「なんだ、あれは?」
マックスの問いに、皆が一斉にその視線の先を捉えた。
「なんか、光っているな」
ジョディーがいぶかしそうな顔で言った。
「よく見えんな。だが、これまでにない変化であるのは間違いない」
バランスが、期待を込めて言った。
アルベルトは、すかさず決断を下した。
「よし。あれが何かはわからんが、とりあえずあの光っている物体を目指そう」
皆が躊躇なく、一斉に賛同した。
それというのも、これまで三時間もの間、彼らはただひたすらに何もない草原を歩いてきたのである。
皆がなにがしかの変化を、心の底から欲していた。
それが今、目の前に現れたのだ。
誰もがそれに食いつくのも当然といえた。
たとえそれが、罠であったとしても、である。
一行は行軍速度をわずかに速め、怪しく光る物体を目指し突き進んでいった。
「くそっ!奴ら、どこまでも付いて来やがる!」
マックスが後ろを振り返りながら、苦々しげに吐き捨てた。
それにジョディーが同調した。
「しつこい奴らだ!まったく忌々しいったらありゃしない!」
「一旦引き離しても休憩してたら現れ、また移動して引き離しても、また休んだら追いつかれの繰り返しだ。一体いつまでこんなことを続けりゃいいんだ?」
「まったくだ。このままではいずれ音を上げる者が出るぞ。そうなってからでは遅い。まだ体力のあるうちになんとかしないとまずいことになるぞ?」
ジョディーの危惧に、バランスが同意する。
「このままでは先に体力が尽きるのは、まず間違いなくこちらだろう。だが、かといって迎え撃つには敵の数が多すぎる。ここは思案のしどころだな」
アルベルトが、大きく一つ深呼吸をした。
「確かに、みんなの言う通り、このままじゃだめだろう。だがバランスの言うように、こちらは現在戦える状況でもない。ならばとりあえず、今は歩き続けるしかない。ただし出来るだけ早いうちに、何らかの策を講じよう」
「ちぇっ!結局当分の間は、歩き続けなきゃ駄目か」
マックスが心底嫌そうに言った。
「そういうことだ。そして歩きながら考えよう。この後どうすればいいのかを」
アルベルトは険しい顔でそう言うと、おもむろに後ろを振り返った。
そこには、すでに疲れきったクラスメイトの顔がいくつも並んでいた。
アルベルトはそれを確認すると、さらに険しい顔つきとなって改めて前に向き直った。
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一行が行軍を開始してから、三時間ほどが経過した頃、延々と続く緑の平原に、なにやら変化が現れた。
そのことに一番初めに気づいたのはマックスだった。
「なんだ、あれは?」
マックスの問いに、皆が一斉にその視線の先を捉えた。
「なんか、光っているな」
ジョディーがいぶかしそうな顔で言った。
「よく見えんな。だが、これまでにない変化であるのは間違いない」
バランスが、期待を込めて言った。
アルベルトは、すかさず決断を下した。
「よし。あれが何かはわからんが、とりあえずあの光っている物体を目指そう」
皆が躊躇なく、一斉に賛同した。
それというのも、これまで三時間もの間、彼らはただひたすらに何もない草原を歩いてきたのである。
皆がなにがしかの変化を、心の底から欲していた。
それが今、目の前に現れたのだ。
誰もがそれに食いつくのも当然といえた。
たとえそれが、罠であったとしても、である。
一行は行軍速度をわずかに速め、怪しく光る物体を目指し突き進んでいった。
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