人間は怖いので嫌いです

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 先日息子が生まれた忌み子だった
 厄災をもたらすそんな噂がある忌み子…
 唯一の救いといえば忌み子は治るということだ正確には瞳の色と髪の色が同じになるということ
 成人をすぎた時に聖職者にお祓いをして貰えばどちらかに統一されるのだ
 それまでに関わり合いが多いと統一されないこともあるという噂だ
 だから遠くの小屋に隔離していた
 俺のせいだったのだろうか
 ある日家にいる魔法使いに言われた
「小屋から生命の気配がありません」
 先日は激しい台風だった
 小屋ごと流されてしまったのだろうか
 こんなことならもっと丈夫な小屋にさておけばよかった
 後悔してももう遅かった
 そもそもあの小屋は魔法が届く範囲で一番遠い小屋だ敷地ということではあったがそんなに遠くてはあまり行かない
 あの小屋にいれば最低限の安全は保証されていた
 いや色々考えても遅い息子を探すほうが先か…
「今すぐロキを探せ!」
「騎士どもを使わせろ!!」
「もし見つけたらさっさと報告しろ!」
「ロキを!早く早く早k…」
 何を叫んだかあまり良く覚えてない
 ただ必死だった合ったら謝らなくては
 そして誤解をといて隔離…いや!厄災がなんだこれからはしっかり家族みたいに
 ロキと俺と妻とセドで
 こんなことを考えられるほどこの時の俺には余裕があったのだな
 魔法を使うのは昼に一回だけだ
 そして台風があったのは昨日の夜だ
 少なくとも12時間は立っているこれから捜索に向かっては遅かったのだ
「あーぁ全部遅かったのだな俺は」
 されから家に人が帰ってきたのは3時間くらいした時だった
「あの旦那様」
「ロキ様ですが」
 やめろそのあとは聞きたくない表情が強ばるだが近衛兵は関係ないよとでも言いたげに告げた
「見つかりませんでした」
 うっすら時計の音が聞こえた気がする
 それほどまでに澄んだ空気なのだろうか
 その発言から時が止まったような気がした
「その遺体はまだ捜索中なのですが如何しますか?」
「もういい引き上げろ」
 見つけたとしても悲惨だこの行動が正しいとは言わない
 だが見たとしたも後悔しかしないであろう死体に謝ったところで意味などない
 俺が1番言いたい相手には何も伝えられないのだから
 ロキは何が好きだったんだろうか
 毎日何をして過ごしていたのだろう
 ほとんど関わっていなかった子に向ける感情では無いが彼は息子だこんなことになるのなら厄災とか考えず知らぬ存ぜぬで共に暮らせばよかった
 その日からなぜかはわからないが今まで安定されていなかった農作物が育ち始めた
 まるで忌み子の死亡を告げるように
 この日から国はいい方向へと傾き始めた
もちろんこれは今まで滅多に降らなかった雨が関係しているのだがそれを知るものは誰一人として居ない
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