32 / 32
31.最終話
しおりを挟む
誘拐事件から二日後、リーリエまだ王宮に留め置かれていた。
パトリシアは昨日の内に自邸へと帰って行ったが、リーリエは事件の被害者ということで、まだ帰宅が許されなかったのだ。
「リーリエ様はとっても可愛らしいお顔でいらっしゃるから、着飾らせ甲斐がありますわぁ」
王宮のメイドたちに、ドレスを着せられ、ヘアメイクまでしっかりされて、すっかり着せ替え人形と化していた。
コルセット、きつい…
世の中の貴族令嬢はみんなこんなの着てるの?
用意してくれた少し濃いめの水色のドレスは素敵だけど…
少し童顔気味のリーリエの顔は少し大人っぽくなってキレイなお姉さん風になっているが、コルセットのせいで表情は冴えない。
嬉々として着飾らせさてくれたメイドさんたちには申し訳ないけど、早く着替えたい。
全く寛げない!
学院の制服のまま、何も持たずにここに連れて来られたから、着替えの服などは用意してもらったものを着せてもらっている。
昨日は誘拐された翌日ということで、気を遣ってくれたのか、比較的楽なワンピースを用意してくれていたのに、今日は何故かドレスだ。
「やっぱり苦しいので着替えを…」
リーリエが言いかけると
「コルセットを少し緩めますね」
と緩めて少し楽にしてくれたものの、着替えは笑顔で却下される。
「このドレスはライハート殿下とパトリシア様が手配されたんですよ。素敵ですよね。すごくお似合いです。何かあったら、仰って下さいね」
ライハート殿下たちが折角用意してくださった物を気に入らないだなんて許されませんことよ、ほほほといった感じで、そのまま部屋から出て行ってしまった。
ドレスのままベッドでゴロゴロと寝転ぶ訳にいかず、ソファに座り、ぼんやりと綺麗に整えられた庭を見つめる。
………暇だ。暇過ぎる。
部屋の外ではレオナルドを含めた騎士が交代で護衛を務めていてくれている。
聖属性の魔力を持つとはいえ、ただの平民がこんなに高待遇で大丈夫なのか思うものの、
「聖属性持ちってだけで狙われるし、元王女側の残党がいるかもしれない」
ライハートにそう言われれば、リーリエが口を出せる訳もない。
コンコン
響いたノックの音に返事をすると、レオナルドが入ってきた。
リーリエと目が合うと、目を見開いたまま、動きを止めた。
レオナルドが部屋に入って来ることは滅多にないので、何事かと目を瞬かせる。
「……渡したい物があるだが…」
しばらく見つめ合った後、ポツリと言うと、手を差し出した。
その手のひらの上には鮮やかな青い色の魔石の付いたネックレスが載っていた。
綺麗な色の魔石。レオナルドさんの瞳の色みたい…
レオナルドの瞳とネックレスの魔石をリーリエの視線が往復する。
「これは居場所が特定できる魔道具なんだ。監禁場所を特定できたのは、これを持っていたからということになっているから、身につけておいて欲しい。常に居場所を特定する訳ではなく、必要な時にしか発動させないから」
レオナルドが少し早口で説明する。
「あっ、そう言えばそんなこと言ってましたね」
なんだ、それか…なんだかがっかりした気になるリーリエ。
「ライハート殿下が用意してくれたんですか?」
それなら、ライハート殿下にお礼を言わないとなと思いつつ、レオナルドの手のひらからネックレスを受け取った。
「いや、それは俺が用意した物だ」
レオナルドの言葉にネックレスを身につけようとしたリーリエの動きが止まる。
「え…」
「俺が君の為に用意した物だ。リーリエ嬢が行方不明だと聞いた時、不安でしょうがなかった。だから、身につけてくれると俺が安心する」
目の前には少し赤い顔をしたレオナルドがいる。
レオナルドさんが安心する?
それくらい心配してくれていたってこと?
そして、魔石の色がレオナルドさんの瞳の色と同じなのは…
いやいや、護衛対象が突然いなくなったら、不安になるのは当然?
「仕事としてだけではなく、リーリエ嬢を守りたいんだ。…迷惑かな」
最後には自信なさそうな顔になったレオナルドの手を思わず掴んだ。
「そんなことないです!えっと、嬉しい、です」
自分でも赤くなっているだろうと分かる。
赤い顔の二人が再び見つめ合うことしばし。
ガタン
静かな空間に突如、ドアから音が響いた。
リーリエとレオナルドがビクリとして、音のした方を見ると、ドアの隙間から二対の瞳が覗いている。
「!?」
「パティ?ライハート殿下?」
リーリエの声が思わず低くなる。
「ごめんね。邪魔しちゃって」
パトリシアは申し訳なさそうにしながらも、目が笑っている。
「いや、わざと邪魔しようとした訳じゃないんだぞ。いい雰囲気だったから、声を掛けそびれただけだから」
ライハートは真面目な顔をして言い訳をしているが、口元がひくひくしている。
「なるほど、ドアをこっそり開けて見るのが、わざとではない訳ですね」
辺りに冷たい空気が漂い始める。
「いやいや、待て待て。凍ってる!」
ライハートが掴んだままだったドアノブが凍りついて、慌てて手を離す。
「じゃあ、後は二人で楽しんでくれ」
ライハートとパトリシアはニマニマしつつも
慌てて退散して行った。
閉じられたドアを見つめて、レオナルドがため息を吐いた。
「リーリエ嬢にそのドレスを着せるところから、読み通りなんだな」
レオナルドの言葉にリーリエは首を傾げる。
「ライハート殿下たちだろう?そのドレスを用意したのは。とても似合ってるし、綺麗だが、次は俺に用意させてほしい」
綺麗!?
絶対、女の人に甘い言葉を言わなさそうなレオナルドさんに褒められた!
いつも無表情、言葉少ななレオナルドが照れくさそうにしながら、褒めてくれるのが嬉しくて思わず顔が綻ぶ。
ありがとう!
メイドさんたち!
…ついでにライハート殿下とパティも。
あ、でも…
「あの、すごく嬉しいんですけど、ドレスを着る機会なんてこの後はないかと…」
「…いや、多分、あると思う。本当に何にも知らされてないんだな」
最後にはぶつぶつと呟くように小さな声になったので、リーリエには聞き取れなかった。
「ドレスを贈り、パーティーにパートナーとして参加する権利をもらいたい」
レオナルドの真剣な様子に、訳が分からないながらも、レオナルドにエスコートされて、パーティーで踊るのを想像するだけでワクワクする。
「そんな機会があるとは思えないけど、エスコートしてもらえるのは嬉しいです。その時はよろしくお願いしますね」
そう言えば、魔法学院の卒業パーティーがあるはずだよね。その時にエスコートしてもらえるかな?
楽しみだなーと浮かれているリーリエにはレオナルドのその後の言葉が届いていなかった。
「じゃあ、正式なものはまた改めて然るべき筋からちゃんと申し込むから」
レオナルドから、メルトロー侯爵家経由で婚約を打診されて、リーリエが腰を抜かしそうになるのは、そう遠くない未来。
〈完〉
最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。
ここで一旦、完結とさせていただきますが、また、レオナルドサイドの話を足すつもりなので、またお読み頂けると、嬉しいです。
パトリシアは昨日の内に自邸へと帰って行ったが、リーリエは事件の被害者ということで、まだ帰宅が許されなかったのだ。
「リーリエ様はとっても可愛らしいお顔でいらっしゃるから、着飾らせ甲斐がありますわぁ」
王宮のメイドたちに、ドレスを着せられ、ヘアメイクまでしっかりされて、すっかり着せ替え人形と化していた。
コルセット、きつい…
世の中の貴族令嬢はみんなこんなの着てるの?
用意してくれた少し濃いめの水色のドレスは素敵だけど…
少し童顔気味のリーリエの顔は少し大人っぽくなってキレイなお姉さん風になっているが、コルセットのせいで表情は冴えない。
嬉々として着飾らせさてくれたメイドさんたちには申し訳ないけど、早く着替えたい。
全く寛げない!
学院の制服のまま、何も持たずにここに連れて来られたから、着替えの服などは用意してもらったものを着せてもらっている。
昨日は誘拐された翌日ということで、気を遣ってくれたのか、比較的楽なワンピースを用意してくれていたのに、今日は何故かドレスだ。
「やっぱり苦しいので着替えを…」
リーリエが言いかけると
「コルセットを少し緩めますね」
と緩めて少し楽にしてくれたものの、着替えは笑顔で却下される。
「このドレスはライハート殿下とパトリシア様が手配されたんですよ。素敵ですよね。すごくお似合いです。何かあったら、仰って下さいね」
ライハート殿下たちが折角用意してくださった物を気に入らないだなんて許されませんことよ、ほほほといった感じで、そのまま部屋から出て行ってしまった。
ドレスのままベッドでゴロゴロと寝転ぶ訳にいかず、ソファに座り、ぼんやりと綺麗に整えられた庭を見つめる。
………暇だ。暇過ぎる。
部屋の外ではレオナルドを含めた騎士が交代で護衛を務めていてくれている。
聖属性の魔力を持つとはいえ、ただの平民がこんなに高待遇で大丈夫なのか思うものの、
「聖属性持ちってだけで狙われるし、元王女側の残党がいるかもしれない」
ライハートにそう言われれば、リーリエが口を出せる訳もない。
コンコン
響いたノックの音に返事をすると、レオナルドが入ってきた。
リーリエと目が合うと、目を見開いたまま、動きを止めた。
レオナルドが部屋に入って来ることは滅多にないので、何事かと目を瞬かせる。
「……渡したい物があるだが…」
しばらく見つめ合った後、ポツリと言うと、手を差し出した。
その手のひらの上には鮮やかな青い色の魔石の付いたネックレスが載っていた。
綺麗な色の魔石。レオナルドさんの瞳の色みたい…
レオナルドの瞳とネックレスの魔石をリーリエの視線が往復する。
「これは居場所が特定できる魔道具なんだ。監禁場所を特定できたのは、これを持っていたからということになっているから、身につけておいて欲しい。常に居場所を特定する訳ではなく、必要な時にしか発動させないから」
レオナルドが少し早口で説明する。
「あっ、そう言えばそんなこと言ってましたね」
なんだ、それか…なんだかがっかりした気になるリーリエ。
「ライハート殿下が用意してくれたんですか?」
それなら、ライハート殿下にお礼を言わないとなと思いつつ、レオナルドの手のひらからネックレスを受け取った。
「いや、それは俺が用意した物だ」
レオナルドの言葉にネックレスを身につけようとしたリーリエの動きが止まる。
「え…」
「俺が君の為に用意した物だ。リーリエ嬢が行方不明だと聞いた時、不安でしょうがなかった。だから、身につけてくれると俺が安心する」
目の前には少し赤い顔をしたレオナルドがいる。
レオナルドさんが安心する?
それくらい心配してくれていたってこと?
そして、魔石の色がレオナルドさんの瞳の色と同じなのは…
いやいや、護衛対象が突然いなくなったら、不安になるのは当然?
「仕事としてだけではなく、リーリエ嬢を守りたいんだ。…迷惑かな」
最後には自信なさそうな顔になったレオナルドの手を思わず掴んだ。
「そんなことないです!えっと、嬉しい、です」
自分でも赤くなっているだろうと分かる。
赤い顔の二人が再び見つめ合うことしばし。
ガタン
静かな空間に突如、ドアから音が響いた。
リーリエとレオナルドがビクリとして、音のした方を見ると、ドアの隙間から二対の瞳が覗いている。
「!?」
「パティ?ライハート殿下?」
リーリエの声が思わず低くなる。
「ごめんね。邪魔しちゃって」
パトリシアは申し訳なさそうにしながらも、目が笑っている。
「いや、わざと邪魔しようとした訳じゃないんだぞ。いい雰囲気だったから、声を掛けそびれただけだから」
ライハートは真面目な顔をして言い訳をしているが、口元がひくひくしている。
「なるほど、ドアをこっそり開けて見るのが、わざとではない訳ですね」
辺りに冷たい空気が漂い始める。
「いやいや、待て待て。凍ってる!」
ライハートが掴んだままだったドアノブが凍りついて、慌てて手を離す。
「じゃあ、後は二人で楽しんでくれ」
ライハートとパトリシアはニマニマしつつも
慌てて退散して行った。
閉じられたドアを見つめて、レオナルドがため息を吐いた。
「リーリエ嬢にそのドレスを着せるところから、読み通りなんだな」
レオナルドの言葉にリーリエは首を傾げる。
「ライハート殿下たちだろう?そのドレスを用意したのは。とても似合ってるし、綺麗だが、次は俺に用意させてほしい」
綺麗!?
絶対、女の人に甘い言葉を言わなさそうなレオナルドさんに褒められた!
いつも無表情、言葉少ななレオナルドが照れくさそうにしながら、褒めてくれるのが嬉しくて思わず顔が綻ぶ。
ありがとう!
メイドさんたち!
…ついでにライハート殿下とパティも。
あ、でも…
「あの、すごく嬉しいんですけど、ドレスを着る機会なんてこの後はないかと…」
「…いや、多分、あると思う。本当に何にも知らされてないんだな」
最後にはぶつぶつと呟くように小さな声になったので、リーリエには聞き取れなかった。
「ドレスを贈り、パーティーにパートナーとして参加する権利をもらいたい」
レオナルドの真剣な様子に、訳が分からないながらも、レオナルドにエスコートされて、パーティーで踊るのを想像するだけでワクワクする。
「そんな機会があるとは思えないけど、エスコートしてもらえるのは嬉しいです。その時はよろしくお願いしますね」
そう言えば、魔法学院の卒業パーティーがあるはずだよね。その時にエスコートしてもらえるかな?
楽しみだなーと浮かれているリーリエにはレオナルドのその後の言葉が届いていなかった。
「じゃあ、正式なものはまた改めて然るべき筋からちゃんと申し込むから」
レオナルドから、メルトロー侯爵家経由で婚約を打診されて、リーリエが腰を抜かしそうになるのは、そう遠くない未来。
〈完〉
最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。
ここで一旦、完結とさせていただきますが、また、レオナルドサイドの話を足すつもりなので、またお読み頂けると、嬉しいです。
22
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢?いま忙しいので後でやります
みおな
恋愛
転生したその世界は、かつて自分がゲームクリエーターとして作成した乙女ゲームの世界だった!
しかも、すべての愛を詰め込んだヒロインではなく、悪役令嬢?
私はヒロイン推しなんです。悪役令嬢?忙しいので、後にしてください。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
悪役令息の婚約者になりまして
どくりんご
恋愛
婚約者に出逢って一秒。
前世の記憶を思い出した。それと同時にこの世界が小説の中だということに気づいた。
その中で、目の前のこの人は悪役、つまり悪役令息だということも同時にわかった。
彼がヒロインに恋をしてしまうことを知っていても思いは止められない。
この思い、どうすれば良いの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
はぁ~。とても面白かったです。リーリエもパトリシアもいい子で可愛いし、ほのぼのしていて良かったです。
レオナルドサイドのお話や続き等もあると嬉しいです。これからも頑張ってください。
完結おめでとうございます。
悪役?夫人の方がヤベー女性なの面白かったです。
ざまぁされなくて良かった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
リーリエも勘違いの数々に悶絶しつつも、ほっとしていることと思います。
面白いです!リーリエが果たして、ヒロインなのかどうなのかワクワクしてます。
更新楽しみにしています。
ありがとうございます。
楽しんでいただけると、嬉しいです。
リーリエは思い込みで行動しているので、それがいいことなのかどうか…更新頑張ります。