【R18】乙女ゲームの世界でふたなりになって溺愛されすぎです!

Nuit Blanche

文字の大きさ
11 / 34
本編

キノコに触らないで

しおりを挟む
 結局、私は早退することになった。少し気を失ってたみたい。何事もなかったかのように制服を着ていたけど、身体の痛みが夢じゃなかったこと示してる。その時にはいなくなってたから皇月君がやってくれたのかはわからない。
 碧流先輩が来る前にって名雪先生が家まで送ってくれたんだけど……

「せ、せんせ……?」

 玄関まで送ってもらって「はい、終了」的な感じだと思ってたのに、どうしてこんなことになってるんだろう?
 私を抱き上げて侵入した名雪先生に「綺麗にしてあげる」って言われてお風呂場に連れて行かれた。自分で洗えるって言ったのに「お姫様は任せておくものだよ」って……私はお姫様なんかじゃないのに、あっという間に脱がされて、名雪先生も「濡れちゃうから」って何の躊躇もなく脱いで目のやり場に困って……!

「ふ、ぁぁっ!」

 お風呂って声が響いて困る。浴槽の縁に座らされて、足を開かされて、しゃがみ込んだ先生に全部見られてるのに、キノコに触られたら……!

「可愛いね、これ」

 驚いた風もなく、微笑みながら先生がキノコを優しく擦る。私にとっては全然可愛くないそれは、やっぱり先生からしたら可愛いサイズなのかな……

「せんせぇ……だめっ、ぁんっ!」

 ダメなのに、治まってたはずの熱が戻ってくるみたい。痛みは残ってるのに、お腹の奥がきゅんとして、どろりと流れ落ちる感覚にぶるりと震える。

「掻き出すのに傷付けたらいけないからね」

 爪が綺麗に切りそろえられた先生の指が中に入ってくる。ゆっくり中を探られる。ほんの数十分前、もっと太くて長いものが入ってたなんて信じられない。なのに、中から出てくる白い液体の生々しさが皇月君との行為を思い出させる。

「っは、ぁあ……」

 学校にいるはずの時間に先生とこんなことしてるなんて……!
 頭がおかしくなりそうなくらい、熱が上がっていく気がする。あんな死にそうな高熱はもう勘弁して欲しいけど。
 でも、エロ同人的にエッチしたら消えてくれなかったキノコはどうやったらなくなるんだろう? 本当に一生このままのお付き合い?

「んんっ……!」

 先生は気遣うような動きで、皇月君と違って、私のためにしてくれてるのに、段々むずむずしてきてる。
 こんな体になって子供ができるのかとかわからなくて怖い。そして、気持ちいいのが怖い。
 濡れてきてるよね……? 皇月君のだけじゃないよね……? どうか、先生に気づかれませんように。

「大体掻き出せたかな?」

 シャワーで流されて、終わりだってほっとしたのも束の間だった。

「ひゃうっ!」

 何が起きたかわからなかった。指とは違う感触があそこを這って頭の中が真っ白になった。

「せんせ……?」

 顔を上げた先生と目が合う。濡れた唇が妖艶に笑みを浮かべて……またそこに顔を埋めた。

「やめっ、ぁあんっ! せんせ、なんで……」

 何で、先生がこんなことするかわからない。千晶にキノコはアレされたけど、そこは初めてで頭が真っ白になりそう。

「気持ちいい記憶があればトラウマにならないかなって」

 そう言って、先生はキノコも一緒にしてくる。確かに気持ちよすぎてわけがわからないけど……!

「だから、私に任せて?」

 くらっとした。名雪先生推しじゃなかったはずなのに、くらっとした。大人の色気? フェロモン?

「あっ、ゃっ、も、もぉ……イッちゃ、あぁぁっ!」

 先生の手つきは優しくて、乱暴さも激しさもないのに、襲いかかってくる快感は容赦なくて、上り詰めるのは一瞬のように感じられた。
 そこからの記憶は靄がかかってる。体に力が入らなくて、先生に全部お任せして、寝かしつけられたわけで。



 夕方帰ってきた千晶は何も聞かずに、ただ「病み上がりに無理しやがって……」って呆れてた。私が紫愛ちゃんの魅力に我慢できなかったと思ってるみたい。
 皇月君にキノコがバレて処女喪失しましたなんて言えない。ついでに名雪先生にも洗われましたなんて言えない。いくら千晶でも言えない。言えないはずだったんだけど……
 その訪問は突然だった。チャイムがなって、夕飯の支度中だった千晶が「姉ちゃんは動くな」って言って出てくれたんだけど……

「こーづきけのしつじ、とか言うやたら身なりの整ったじいさんが来てるんだけど、姉ちゃん、なんかやらかした?」

 じいや……! 知らないけど、知ってる。主人のためなら何でもやるスーパーおじいちゃん的な存在。
 逢坂家じゃなくて、皇月家。待って、どういうことなの、皇月君!? いや、本人に聞きたくても連絡先知らないし!
 いや、千晶、百パーセント私がやらかしたと思ってるよね?

「七星坊ちゃんの命令でお嬢様のお世話をするように、と」
「姉ちゃん、ナナセって誰?」

 ひぃっ、千晶が怖い! 修羅場の予感……!
 ダメだ、気絶したい……


 結局、じいやさんは千晶がどうにかこうにか追い返してくれたけど、皇月君は意味がわからなすぎるし、千晶にはお仕置きされるし……
 全部このキノコがいけないんだ……! 早くキノコがもげますように!
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない

陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」 デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。 そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。 いつの間にかパトロンが大量発生していた。 ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。 「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。 異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。 初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?

山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、 飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、 気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、 まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、 推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、 思ってたらなぜか主人公を押し退け、 攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・ ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。
恋愛
"佐久良 麗" これが私の名前。 名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。 両親は他界 好きなものも特にない 将来の夢なんてない 好きな人なんてもっといない 本当になにも持っていない。 0(れい)な人間。 これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。 そんな人生だったはずだ。 「ここ、、どこ?」 瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。 _______________.... 「レイ、何をしている早くいくぞ」 「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」 「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」 「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」 えっと……? なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう? ※ただ主人公が愛でられる物語です ※シリアスたまにあり ※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です ※ど素人作品です、温かい目で見てください どうぞよろしくお願いします。

処理中です...