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本編
キノコパーティーはやめてください-5
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「うわぁぁぁぁぁぁんっ! 兄さんのバカぁぁぁぁっ! 大っ嫌いっ!!」
響き渡る声、紫愛ちゃんが大号泣。うるさそうにした七星君の手が緩んだのか、紫愛ちゃんがこっちに来る。
だけど、碧流先輩がいるからか、ベッドまでは上がってこない。
「僕も全てを奪おうとするお前が嫌いだよ」
「ふぁっ! ゃ、めぇっ、せんぱっ、ちあきぃ……!」
千晶も碧流先輩も構わず続けるから困る。千晶も動くし、碧流先輩も動かす。さっきから気持ちいいことばっかりだったけど、やっぱり気持ち良すぎておかしくなりそう。
「お前が僕から何を奪ってきたか忘れたのか? 何でも欲しがれば手に入ると知っていただろう? 好きな食べ物もおもちゃも友達も父の愛も何もかも」
みみっちいとか思ったけど、これは深刻かもしれない。
紫愛ちゃんは何も言わない。思い返せば記憶の中の紫愛ちゃんは甘やかされて育ってた気がする。レディーファーストだってお菓子とか私にも先に選ばせてくれたけど、本当に碧流先輩が食べたい物は残らなかったのかもしれない。
「だから、お前にいい思いをさせてきた分、莉緒ちゃんだけは僕がもらう。どんな手を使っても」
「あぅうっ! らめっ、きもちっ、よすぎ、からぁっ!」
もしも、紫愛ちゃんが私とすることを望んでいるとしたら、女の子の中に入れるとしたらどんなに気持ちいいんだろう?
キノコがあってこそ、できること。
そう思うくらいには凄いのに、碧流先輩には見透かされてるのかもしれない。
「だから、莉緒ちゃんがお前なんかに入れたいって思わないように搾り取って、これの虜になってもらおうと思って」
「あっ、これっ、らめぇっ!」
こわっ……マジで怖い。
虜になんか、なるもんか……! って思うけど、気持ち良すぎる。
「莉緒はだめっ……!」
「僕はお前みたいに泣けなかった。完璧な優しい兄であることを求められて、全てをお前に譲らされてきた。それも今日で終わりだ」
私を巡って……なんて自分では言い辛いけど、張り合ってきた二人。それでもまだ碧流先輩は譲歩してきた方なのかもしれない。多分、碧流先輩が本気を出してたら紫愛ちゃんは敵わない。
「そんなつもりじゃなかったの……! 許して、兄さん!」
泣き崩れた紫愛ちゃん、何だか凄く可哀想になってきた。どうしてこうなっちゃったんだろう?
「いいんだよ、紫愛。僕は莉緒ちゃんが手に入れば他のことはどうだっていいんだ」
一瞬優しく聞こえた碧流先輩の言葉にぞっとした。碧流先輩ほどの完璧な人がどうして私なんかにそこまで執着するのかがわからない。
碧流先輩だけじゃない。本来は紫愛ちゃんを好きになるはずの攻略対象者たち。
「それにね、みんな、莉緒ちゃんのことが好きなんだ。お前は独り占めして共有する気なんてないだろう? だから、僕はみんなと莉緒ちゃんを愛することにしたんだ。その方が莉緒ちゃんも幸せになれる」
「くっ……悪魔……!」
「何とでも言え。僕はお前の涙なんかには騙されないんだ」
悔しそうな紫愛ちゃんと相変わらずな碧流先輩と我関せずな千晶と泣いてる紫愛ちゃん、それから傍観者たち。カオス。
そんな中で気持ち良くなってる私。碧流先輩の手が頬に添えられて顔を覗き込まれる。恥ずかしいけど、もう今更。
「こんな、トロトロの顔になっちゃって……これが気持ちいいんだよね? 莉緒ちゃん」
「こっちだろ」
ここでも張り合いが……!
アレを動かす碧流先輩の手と千晶の動きが激しくなる。
「あっ、どっちも、あっあぁっ!」
どっちがとかない。とにかく下半身が気持ちいい。
溶けてなくなりそう。焼き切れそう。
そうなればいいのに、キノコが取れればいいのに、それだけを望んでいるのに。
ただただわけがわからなくなって絶頂する。
少し意識が飛んでたのかもしれない。
楽しい誕生日を過ごすはずだったのに、ぐったり。このまま寝たいのに、すすり泣きが聞こえるからできなかった。
「ぐすっ、莉緒……ぐすっ!」
ベッドの側に座り込んでる紫愛ちゃんだけど、これ、まるで私が死んだみたいじゃない……?
「紫愛ちゃ、泣かないで?」
「莉緒っ!」
どうにか声を絞り出したら紫愛ちゃんが抱き着いてきた。
ぽふっと紫愛ちゃんの胸に埋まった。埋められた。
もうベッドの上には千晶も碧流先輩もいない。
「はうっ! 紫愛ちゃ……」
「りおっ、莉緒ぉぉぉっ!」
これ、だめなやつ! いや、いいのかな?
もうぐったりで沈みそうだけど、ここが楽園かな……?
と思ったところで、ぱふぱふが消えた。
「うちの姉がバカになるんでやめてください」
千晶だった。千晶が紫愛ちゃんの首根っこ掴んでる。
いや、女の子にそういう乱暴なことやめようよ、って姉として思う。怒る気力もないけど。
「私も莉緒とするの! 莉緒もしたいでしょ?」
「しあちゃ……だめ……今は……も、むり、だよ……」
無理……本当に無理。紫愛ちゃんを拒絶するとかじゃなくてマジで無理。
死ぬ……死んじゃう……千晶はまた呆れるかもしれないけど、本当に。
そうして私は今度こそ本当に意識を手放した。
響き渡る声、紫愛ちゃんが大号泣。うるさそうにした七星君の手が緩んだのか、紫愛ちゃんがこっちに来る。
だけど、碧流先輩がいるからか、ベッドまでは上がってこない。
「僕も全てを奪おうとするお前が嫌いだよ」
「ふぁっ! ゃ、めぇっ、せんぱっ、ちあきぃ……!」
千晶も碧流先輩も構わず続けるから困る。千晶も動くし、碧流先輩も動かす。さっきから気持ちいいことばっかりだったけど、やっぱり気持ち良すぎておかしくなりそう。
「お前が僕から何を奪ってきたか忘れたのか? 何でも欲しがれば手に入ると知っていただろう? 好きな食べ物もおもちゃも友達も父の愛も何もかも」
みみっちいとか思ったけど、これは深刻かもしれない。
紫愛ちゃんは何も言わない。思い返せば記憶の中の紫愛ちゃんは甘やかされて育ってた気がする。レディーファーストだってお菓子とか私にも先に選ばせてくれたけど、本当に碧流先輩が食べたい物は残らなかったのかもしれない。
「だから、お前にいい思いをさせてきた分、莉緒ちゃんだけは僕がもらう。どんな手を使っても」
「あぅうっ! らめっ、きもちっ、よすぎ、からぁっ!」
もしも、紫愛ちゃんが私とすることを望んでいるとしたら、女の子の中に入れるとしたらどんなに気持ちいいんだろう?
キノコがあってこそ、できること。
そう思うくらいには凄いのに、碧流先輩には見透かされてるのかもしれない。
「だから、莉緒ちゃんがお前なんかに入れたいって思わないように搾り取って、これの虜になってもらおうと思って」
「あっ、これっ、らめぇっ!」
こわっ……マジで怖い。
虜になんか、なるもんか……! って思うけど、気持ち良すぎる。
「莉緒はだめっ……!」
「僕はお前みたいに泣けなかった。完璧な優しい兄であることを求められて、全てをお前に譲らされてきた。それも今日で終わりだ」
私を巡って……なんて自分では言い辛いけど、張り合ってきた二人。それでもまだ碧流先輩は譲歩してきた方なのかもしれない。多分、碧流先輩が本気を出してたら紫愛ちゃんは敵わない。
「そんなつもりじゃなかったの……! 許して、兄さん!」
泣き崩れた紫愛ちゃん、何だか凄く可哀想になってきた。どうしてこうなっちゃったんだろう?
「いいんだよ、紫愛。僕は莉緒ちゃんが手に入れば他のことはどうだっていいんだ」
一瞬優しく聞こえた碧流先輩の言葉にぞっとした。碧流先輩ほどの完璧な人がどうして私なんかにそこまで執着するのかがわからない。
碧流先輩だけじゃない。本来は紫愛ちゃんを好きになるはずの攻略対象者たち。
「それにね、みんな、莉緒ちゃんのことが好きなんだ。お前は独り占めして共有する気なんてないだろう? だから、僕はみんなと莉緒ちゃんを愛することにしたんだ。その方が莉緒ちゃんも幸せになれる」
「くっ……悪魔……!」
「何とでも言え。僕はお前の涙なんかには騙されないんだ」
悔しそうな紫愛ちゃんと相変わらずな碧流先輩と我関せずな千晶と泣いてる紫愛ちゃん、それから傍観者たち。カオス。
そんな中で気持ち良くなってる私。碧流先輩の手が頬に添えられて顔を覗き込まれる。恥ずかしいけど、もう今更。
「こんな、トロトロの顔になっちゃって……これが気持ちいいんだよね? 莉緒ちゃん」
「こっちだろ」
ここでも張り合いが……!
アレを動かす碧流先輩の手と千晶の動きが激しくなる。
「あっ、どっちも、あっあぁっ!」
どっちがとかない。とにかく下半身が気持ちいい。
溶けてなくなりそう。焼き切れそう。
そうなればいいのに、キノコが取れればいいのに、それだけを望んでいるのに。
ただただわけがわからなくなって絶頂する。
少し意識が飛んでたのかもしれない。
楽しい誕生日を過ごすはずだったのに、ぐったり。このまま寝たいのに、すすり泣きが聞こえるからできなかった。
「ぐすっ、莉緒……ぐすっ!」
ベッドの側に座り込んでる紫愛ちゃんだけど、これ、まるで私が死んだみたいじゃない……?
「紫愛ちゃ、泣かないで?」
「莉緒っ!」
どうにか声を絞り出したら紫愛ちゃんが抱き着いてきた。
ぽふっと紫愛ちゃんの胸に埋まった。埋められた。
もうベッドの上には千晶も碧流先輩もいない。
「はうっ! 紫愛ちゃ……」
「りおっ、莉緒ぉぉぉっ!」
これ、だめなやつ! いや、いいのかな?
もうぐったりで沈みそうだけど、ここが楽園かな……?
と思ったところで、ぱふぱふが消えた。
「うちの姉がバカになるんでやめてください」
千晶だった。千晶が紫愛ちゃんの首根っこ掴んでる。
いや、女の子にそういう乱暴なことやめようよ、って姉として思う。怒る気力もないけど。
「私も莉緒とするの! 莉緒もしたいでしょ?」
「しあちゃ……だめ……今は……も、むり、だよ……」
無理……本当に無理。紫愛ちゃんを拒絶するとかじゃなくてマジで無理。
死ぬ……死んじゃう……千晶はまた呆れるかもしれないけど、本当に。
そうして私は今度こそ本当に意識を手放した。
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