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第一章
目が覚めたら超理想的美少女になっていた件
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長い夢は覚めなかった。
目が覚めたのはお昼近く、真っ白な髪の色白の男の子とも女の子とも判断できない子達がどこからともなく現れて、貴族のご令嬢よろしく身なりを整えられた。どうやらあの子達には性別がなく、人間でもないらしい。宝石みたいな目の色が違うだけでみんな同じ顔に見えたって言ったら失礼かもしれないけど、六人は確認したから六つ子?
ご飯は美味しかったし、可愛い服を着て、可愛く髪を結んでもらってお姫様みたいで嬉しかった。
そう、やっとゆっくり鏡を見れた。昨日は確認できなかった自分の姿は衝撃的だった。
まず肌は白いっていうか透明感すごくてシミ一つ見当たらない儚げ美少女。
顔は小さくて輪郭がシュッとしてるけど、目は大きくてスッとした小さな鼻と程良くボリュームのある血色のいい唇が完璧なバランス。
瞳は夜空みたいに見える。根元の方は金髪っぽいけど毛先に向かってピンクが濃くなるような髪はパッツン前髪に触覚つき、緩く波打ってた。
脱いでビックリしたけど、凄く華奢。体が細いし、薄いしで本当に守りたくなる感じ。小動物みたい。でも、食は細くなかった。
これは私だ――そう思った。
ううん、その言い方は語弊がある。でも、私だった。まるで知らない顔でもなかった。
私をベースに、私がなりたい私を煮詰めたような、超理想的に美化されまくった私。化粧(目の錯覚)と加工で作らなくてもデフォルトこの顔。アバターみたいな感じ?
そう言えば、夜空みたいな小さな星が描かれたカラコンを買ったし、新しいウィッグは何色がいいかって悩んでた。なぜか肌身離せずに持ってるピンク色の表紙の魔導書みたいなのだって、私が買ったショルダーバッグとそっくり。いつの間にか部屋に並んでるうさぎさんのぬいぐるみ達だって、私が『全部ほしい!』と悩みに悩んで買えなかったぬいぐるみバッグそっくり。
つまり、ここはロリータファッションとネット小説(特に異世界恋愛ファンタジー)を愛した私の幻想の世界?
わからないことはいっぱいあった。今日はまだ悪魔とも会ってない。昼間は出てこられないのかな? 会いたいわけじゃないけど。
どうやらあれは夜明け前の出来事だったらしい。おじいちゃんの朝は早いってこと。
鏡を見ると延々と自分の姿にうっとりできたけど、いつまでも見ていられなかった。
三時くらいには昨日の騎士さん達が修道院で焼かれたクッキーを持ってきてくれたりして紅茶を飲んだ。
でも、その親切の裏に何かがあったんだって気付いたのは夜に訪ねてきた時。昼間も交代で警備してくれてたみたいだし、このまま悪魔と会わずに寝られるのかな? なんて思ってたら、儀式が必要だとか言い出した。
目が覚めたのはお昼近く、真っ白な髪の色白の男の子とも女の子とも判断できない子達がどこからともなく現れて、貴族のご令嬢よろしく身なりを整えられた。どうやらあの子達には性別がなく、人間でもないらしい。宝石みたいな目の色が違うだけでみんな同じ顔に見えたって言ったら失礼かもしれないけど、六人は確認したから六つ子?
ご飯は美味しかったし、可愛い服を着て、可愛く髪を結んでもらってお姫様みたいで嬉しかった。
そう、やっとゆっくり鏡を見れた。昨日は確認できなかった自分の姿は衝撃的だった。
まず肌は白いっていうか透明感すごくてシミ一つ見当たらない儚げ美少女。
顔は小さくて輪郭がシュッとしてるけど、目は大きくてスッとした小さな鼻と程良くボリュームのある血色のいい唇が完璧なバランス。
瞳は夜空みたいに見える。根元の方は金髪っぽいけど毛先に向かってピンクが濃くなるような髪はパッツン前髪に触覚つき、緩く波打ってた。
脱いでビックリしたけど、凄く華奢。体が細いし、薄いしで本当に守りたくなる感じ。小動物みたい。でも、食は細くなかった。
これは私だ――そう思った。
ううん、その言い方は語弊がある。でも、私だった。まるで知らない顔でもなかった。
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そう言えば、夜空みたいな小さな星が描かれたカラコンを買ったし、新しいウィッグは何色がいいかって悩んでた。なぜか肌身離せずに持ってるピンク色の表紙の魔導書みたいなのだって、私が買ったショルダーバッグとそっくり。いつの間にか部屋に並んでるうさぎさんのぬいぐるみ達だって、私が『全部ほしい!』と悩みに悩んで買えなかったぬいぐるみバッグそっくり。
つまり、ここはロリータファッションとネット小説(特に異世界恋愛ファンタジー)を愛した私の幻想の世界?
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