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しおりを挟む「でしゅからね!新見しゃんはもう少し女にょ人に厳しくしてっちゃ方がいいんでしゅよ!!!」
「うんうんそうだな、気をつけるようにするよ。」
秋元くん少し飲みすぎじゃないかな?
呂律が回ってないんだが?
「秋元君そろそろ時間も良いし帰ろうじゃないか?」
「しょうでしゅね!今日はもうかえりましょう!店員しゃーん!御会計おねがいしまっっしゅ!」
そういって秋元君が店員さんを呼んでくれた。
「御会計6845円になります!」
「わっかりましたー!新見さんぼきゅが誘ったので払っておきましゅ!」
「秋元君や後輩に払わせる先輩が何処に居るんだい?ここは俺が払っておくよ。」
「いや!新見さんに払わせられないっしゅ!僕が払いましゅ!財布どこだゃったかにゃ?・・・」
「店員さんこれで。」
秋元君が鞄をごそごそしながら財布を探してるので、カードで支払いを済ませる事にした。
「あー!もぅ新見しゃん駄目じゃにゃいですかー!僕がはらっちゃのにー!でも、ごっつぁんです!!」
「はいはい、じゃあ帰ろうか。ごちそうさま。」
「ありがとうございましたー!またのご来店お待ちしております!」
うんうん、この店は当たりだからまた来よう。
----
「秋元君1人で帰れるの?ちゃんと家まで送って行った方が良いと思うんだが?」
「大丈夫でしゅ!僕の家そこのアパートにゃので!新見しぇんぱい気をつけて帰ってくだしゃい!」
そう言うと秋元君は駅前の路地先にあるアパートを指差し帰って行った。
「気をつけるんだぞぉ!!!・・・ふぅ、大丈夫そうだな。」
秋元君が家に入って行くところまで見届けてから帰る事にした。
-------
プルルルル プルルルル
ん?嫁(仮)から電話だ。
飲みの帰り道嫁から電話がかかって来た。
「もしもし?え?バッグ?そんなもの買うわけないだろ?はぁ、もう別れて欲しいんだが?え?嫌だ?お金が貰えないと困る?ふざけるな!!!お前に出す金なんてもうない!声も聞きたくない!もう電話をしないでくれ!」
プルルルル プルルルル
プルルルル プルルルル
家に着いた後も元嫁(仮)から電話がなり続けて居る。
うるさいので着信拒否にする事にした。
「はぁ、なんでこんなについてないかね。」
どんどんどん! ドンドンドン!!!
「え!!!?なんだ?玄関を叩く音がめっちゃなってるんだけど・・・。」
"ちとせさん!!!!!私を捨てないでぇ!別れるなんていやああああああああああああ!!"
心臓が止まるとはこのことか。
先ほど別れた元嫁(仮)が玄関先まで来て騒ぎ出したようだ。
おいおい、もう0時回るってのにこんなに騒いだら近所に迷惑だろ!
取り敢えずチェーン掛けて入ってこれないようにして騒ぐのを止めるように言おう。
ガチャ
「こんな時間に騒ぐのをやめてくれるかい?御近所に迷惑になるだろう?」
そうドアの隙間から覗きながら伝えた。
「千歳さん!!!私を捨てないで!!!!貴方しか居ないのぉぉ!!!お願いいいいいいい!」
おいおいおいおい、ドアの隙間から見えた女性は確かに元嫁(仮)であったが、髪はグチャグチャになっており長めの棒のような物を握って居た。
はっ!!!?
やばいやばいこのパターンは今までにないぞ!
なんだよその握ってるやつ!
バール!!?
それバールだよね!!!?
「お、おい落ち着け、な?ほら、あれだ別れたいって伝えただろ?貴女とお付き合いして行くにはお金がかかり過ぎるのでお別れしたいってことです。」
「嫌よ!!!別れないんだからぁ!!!!やっと金がある男と一緒になれたのよ!!!!!絶対に別れない!!!!玉の腰にのるのよ!!!!!」
絶句である。
本当に着いてない。
女運がないにもほどがある。
「開けなさいよぅ!!!!!出て来て結婚してくださいっていいなだいよおおおおおお!」
ドアの間に足を挟んできた!
元嫁(仮)はドアを掴みガタガタと開けようとしてくる。
「嫌ですよ!!!帰ってください!」
そう言って、ドアに挟まっていた足を蹴ると余計に怒り出した。
「なんで蹴るのよおおおお!開けなさいよおおおおお!」
段々と外がざわざわして来た。
御近所さんが起きて来たのだろうか。
御近所さんに本当に迷惑なんで、もう一度ドアの隙間からお話をする為、顔を覗かせる事にする。
「もう帰ってください!会いたくもないです!」
「もううううううう!開けなさいよおおおおおおお!」
その声を聞いた時だった。
「は?」
目の前にバールがあったのは。
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