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「たっだいまぁ!」

「パパだ!秋歳あきとしさんおかえりなさーい!」


母さんや?息子がいるのに父さんと抱きついてキスするのはどうなんだい?


千歳ちとせぇ!ただいまぁ!パパ帰ったぞぅ!」


「おかえりなさぁい!」


父さんは俺を抱き上げると高い高いしてくれた。
仕事で疲れて帰ってきたのに息子の俺を構ってくれるとはいい父親だ。
俺もこうでありたいものだ。


「千世ちゃん今日の夕飯はなに?」


「秋歳さんとちーちゃんが好きなハンバーグよ!」


「おぉ!今日もありがとうなぁ!」



だから父さん達、息子の前で抱きついてキスするのはやめなさい。



「秋歳さん手洗いうがいね!そしたら夕飯にしましょう!」


「はーい!」



そう言って父さん達は、洗面所へと向かって行った。



「では、手を合わせていただきまーす!」


「「いただきまーす!」」



父さんの合図に母さんと一緒に声を合わせた。






「そうだ!父さん!きょうは何したの?」


「父さんじゃ無くてパパだろぅ?千歳ぇ?パパさみしいなぁ。」



パパさみしいなぁってなんだ。
そんなだったか?父さんや?



「・・・パパ今日何してきたの?」


郷に入っては郷に従えってことだな。
呼び方は今の所我慢だ。



「今日パパは病院で患者さんの健康を見てたぞぅ?」


「すごいすごい!」



そう、パパの仕事は医者なのだ。
え?親が医者なのに薬剤師だったの?
と、思うかもしれないが俺は医者じゃ無くて薬剤師になりたかったのだ。
医者は薬が無ければ治療ができない。
だから父さんを助けるために薬剤師になったんだが、まぁいろいろあって結局実家には帰らず彼処あそこで働いてたわけだ。



「ちーちゃんはパパが好きねぇ。」


「ママも好きだよ!」


「あらぁ!ありがとぅ!」


煽てるのは得意な方なのだ。
相手がなにをすれば喜ぶかを常に考えて行動すれば結果いい方に向くんだ。



「ちーちゃんは将来なにになりたいの?」



きた!
この話題はまだ決めてないんだよね。
前世では薬剤師だったけれど。
他にもなって見たいものだってあったんだ。
バンドマン・パティシエ・花屋・サッカー選手・医者・教師他にもいろいろ。
転生したんだ。
前とは違ったものをやって見たいものだ。





「んーとねぇ!パンマン!」



「パンマンかぁ!ちょっと難しいかもなぁ!はっはっは!!!」


「もぅ!ちーちゃんが真剣に考えてるんだから笑っちゃ可哀想でしょう!ちーちゃんなれるといいねぇ!」


ごめんよママ。
誤魔化すことしか考えてなかった。











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