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しおりを挟む「千歳起きなさーいもう朝なのよ?」
母さんの声がするな。
もう朝か?
なんかすっごく体が重いな。
「んぁ?」
「あぁ!!!秋歳さんナースコール!!千歳が!!!」
え?何事?
あれ?変だな体が起き上がらないぞ?
「千世子!目が覚めたのか!?今押したぞ!直ぐ先生が来てくれるからな!」
先生?なんで先生?
まだ夏休みで幼稚園は休みでしょ?
それに今は爺ちゃんの家だしな。
「新見さんのお母様ちょっとよろしいでしょうか?治療いたしますので一旦皆様病室の外へお願い致します。」
え?この白衣を着てるのって聖望月病院の望月先生じゃないか?
良く疑義照会で話した事があるな?
なんでここにいるんだ?
あ、みんな出てく。
「新見さん驚きましたよ。頭部外傷で急患が着たと思ったら新見さんなんですもん。」
え?
急患?
俺が運ばれた?
まさかタイムスリップから戻って着た?
なんで?
「あれ?もしかして声出ませんか?まずいな・・・直ぐにMRIとCTの準備を!」
「あっ声は出ます。」
うん、さっき起きた時にも声が出てたと思うしね。
「よかったー!でも一応MRIとCTの検査しましょう。他に音が聞こえ難かったり身体に動かない所があったりしませんか?」
「身体がすごく重くて起き上がれない以外は特にはないです。」
「まだ起きたばかりだからかもしれませんが、一応時間を置いてからまた様子を見てみましょう。」
「あ、はい。あの、今日って何日ですかね?」
「ん?あぁ!新見さんが運ばれて着たのが4/12日の0時頃で今は4/15日の10時過ぎですよ。」
バールで殴られてから3日経ってるって事か?
どうなってるんだ?
訳がわからない。
「いやー起きたら数日経ってるなんて状況だと驚きもしますよね。新見さんを襲った犯人は現行犯で逮捕されたらしいですよ。」
「はぁ、そうですか?」
「ええ、うん、会話は大丈夫そうですね。検査の準備が出来ましたらまたお呼びしますので少し横になって待って居てください。あ!しっかり起きていてくださいよ?」
「あ、はい。」
そう言って望月先生と看護師さんは出て行った。
母さんたちも話があるようでドアの前で待って居たが一緒について行ったようだ。
んー状況的には、バールで殴られて意識不明で病院に運ばれたって事か?
って事は、今までのは全部夢って事になるのか?
随分リアルな夢だったが、気分だけでも昔に戻って自由な時間を過ごせて楽しかったな。
それに魔法と超能力も使えたなんて流石夢だよな。
「ステータスなんつって、うぉ!!!?」
【新見千歳】
・誕生日 3070/1/1
・現在 3074/7/27 4歳
《特殊能力》
・ステータス閲覧
・瞬間記憶力 (超越)
・薬学知識(注:10/10:3094年取得更新可)
・魔法行使
・健康体
・運勢(天運)
・容姿向上(イケメン)
・超能力
・転生体質(時間跳躍9/10)
《状態:就寝中》
ん!?
んん!!?
「こっちが夢かよぉぉぉぉ!!!」
「よぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「わああああああああ!!?どうした!!!?千歳何があった!?大丈夫か!?」
夢の中で叫び声をあげたら現実でも叫んでしまったようだ。
ん?身体が重かったのは母さんの手がのってたのか。
「・・・ん~?秋歳さんなに?ちーちゃんがどうかしたの?」
母さんは父さんの声で起きたんだね?
母さんはいつものんびりしてるね。
俺はちらっと目覚まし時計で時間を確認した。
うん、2:35か、深夜だね。
ん~。
「変な夢見た。」
「変な夢?どんな夢だったんだい?」
父さんどんな夢だったかって?
それは言わない方がいいのかな?
言っても問題ないだろうけどここは・・・。
「んー忘れちゃった。」
「えぇ・・・まぁ変な夢はさっさと忘れちゃった方がいいな。俺も昔パンマンがトング片手にカチカチしながら追いかけ続けてくる夢みたな、あの時は飛び起きた。」
や
め
ろ
!!
そんな事聞いて俺も同じ夢見たらどうするんだよ!!
「もぅ!秋歳さんがそんなこと言って、ちーちゃんがそんな夢見ちゃったらどうするのよー!」
「ご、ごめん千世子。」
うんうん全くその通りだよ母さん。
「僕もう寝るね。」
「はいはい、ちーちゃんお休みなさいね。また、お腹ぽんぽんしてあげましょう。」
「千歳よかったなー。」
「うん!」
あーなんだか眠くなって着た。
ぽんぽんと叩かれるリズムと振動が眠気を誘ってくる。
あー明日は何しよう。
あ、幼稚園の夏休みの宿題の粘土の作り物何にしよう。
・・・まぁ明日でいいか。
「・・・すぅ。」
「ふふっ、ちーちゃん寝たわね。」
「俺たちも寝るか。おやすみ千世子。」
「おやすみなさい秋歳さん。」
そう言って2人は口付けした。
俺・・・まだ起きてるよ?
前世では一人っ子だったけどそのうち弟か妹ができるのだろうか?
まぁなるようになるか。
おやすみなさーい。
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