ダンジョンチケット

３章王の帰還

ダンジョンチケット21

若干の沈黙、目の前で二人が頭をたれる姿にキーメイスは動揺を隠せなかった。

キーメイス『おい、なにいってるんだよ？』

ハァ、

モシュネはため息をついてた

モシュネ『小娘？貴様まだわからぬのか？愚かで弱者にして無知なる者よ？』

キーメイス『くそ、お前なんか、【ロック】』

キーメイスは感情のまま動いただがそれと同時にモシュネも動いていたのだ！

モシュネ『【解除】【黙れ】【ひれ伏せ】この愚か者がー！！』

ドゴォォォォォォォォ

キーメイス『うぐぅぅぅ！』

拓武『モシュネもうよせ、やりすぎだよ』

モシュネ『御意、よかったな、小娘？主様は寛大なお方だ！だが、やはり貴様は無知のようだな、少しは考えよ！』

モシュネ『主様、三人をよく御覧くださいませ。』

拓武『よくみる？』

モシュネ『心の中流れ込んでくる名を感じるままに口に出すのです。』

そう言われると深く深呼吸をしてから一度３人の姿を確認した。

モシュネ『主様は心眼が既に開眼しておられます。』

そう言われ、拓武は１度目を瞑ったそしてゆっくりと目を開いたら、そして拓武の中に言葉が流れ込んでくるのを感じた。
懐かしい感覚、そして喜びにも似た感情が湧き出してくるのを感じた。

拓武『呪海の森の守護者マナコ』

拓武『知恵を砕きし者ブレイン』

拓武『扉を守護し者キーメイス』

その名を聞くと３人の身体は輝き全てが暗闇に覆われた空間は一瞬で森へ姿を変えた。

拓武『な、なんなんだこれ』

モシュネ『主様、ここは呪海にございます。』

拓武『呪海？』

モシュネ『はい、この空間の範囲を見る限りは完全な呪海ではなく、前世で主様が守ろうとした森の一部かと思われます。』

この空間は呪海の森を一部移したものだとモシュネに言われた、しかも前世の俺はこの森を守ろうとしてたらしい。 

そして先程まで争っていた３人はすぐに膝をついた。

マナコ『今までの御無礼、大変失礼いたしました。偉大なる王よ』

ブレイン『我らはこの森を守護するために王より命をうけておりましたが、力及ばず何者かの襲撃をうけ記憶を奪われたのです。』


キーメイス『ご主人様、申し訳ございませんでした、僕はどんな罰も覚悟しております、只、ご主人様より預りし物は先の神殿に封印してこざいます。
それだけはなんとしてもお渡ししたいのです。』

モシュネ『すぐ向かわれますか？』 

モシュネの質問に拓武は首を縦にした。