ダンジョンチケット

５章“冥界のクリュメノス”

ダンジョンチケット４８

クリュメノス達は涙した、自身の不甲斐なさに虫酸が走る、そしてこの一件以降クリュメノスが自我を無くすことは無かった。

クリュメノスの中にハデス、ウィル、クラル、この３名が黒い影を封じそれを監視し続けたからだ。

そして話は現代に戻る！


マナコ『グランガイム様！主様が身体が黒い炎に包まれ今ギルガデム様とモシュネ様と交戦しております！』

グランガイム『やはりか、キーメイスよ‥我の身体から痛覚を無くし、それと石化を少しでいい、封じてくれ。』

バルザック『なりません！王よ！そんな事をすれば！』

グランガイム『よいのだバルザック我は充分生きた、主様に再度お会いでき、大切な娘キーメイスともまた会えたのだ、こんな幸せな最後になるとわな誠に楽しい人生であった』

バルザック『王よ‥‥本気なのですね……く、ならば見届けます、最後まで私は王の側近であり続けましょう！』

グランガイム『キーメイス頼むぞ！』

キーメイス『任せておっちゃん♪汝の痛みを今、封印し汝の身体に流れし石化の呪いは今止まる！封印、この事は契約である我と呪いし者の魂は主従いまならん！はあぁぁ【封印】』

グランガイムの身体が光に包まれその光は全身に伸びるそしてグランガイムの身体から光がおさまると、手足の感覚が有るかを確認した。

グランガイム『これならば、なんとかなるな！行くか！』

グランガイムは石化した身体が崩れるのを承知で立ち上がると外に向かい歩きだした。

バルザック『‥‥王よ‥‥最後まで御武運を』

崩れ行く身体を引きずりながらグランガイムは外へと姿を現した。

グランガイム『これは派手に暴れたな？』

ギルガデム『なぁ？王よ！なぜこんなところに！』

モシュネ『やっときたか！遅いぞ！グランガイム』

モシュネ『こいつを主様からひっぺがして二度と現れないように消し飛ばしてくれる！』

拓武『よお！久々だなぁ！グランガイムまでいるとはまるで同窓会だな？あははは』

グランガイム『主はハデスか？』

拓武【ハデス】『そうだよ～！ハデスさんだ！せっかく敵を倒す力をこの身体にかしてやったのによぅ？』

拓武【ハデス】『悲しいの何のと！しかも味方からも攻撃されるとか？この人間嫌われすぎじゃない？』

グランガイム『ならば、身体を返す気はあるのだな？』

拓武【ハデス】『当たり前だろう！俺は王！冥界の覇王のハデスだ！人間の身体に俺の器が入りきるわけない！あははは！さぁクリュメノス姿を見せな！久々の再会だ！？一緒に酒を酌み交わそうぞ！って思ったのによ？』

モシュネ『相変わらず、勘にさわる‥‥』

拓武【ハデス】『お前も変わらないな腰巾着のモシュネ！』

拓武【ハデス】『それよりもクリュメノスの自我やつはどうした！せっかく目が覚めたのにクリュメノスの奴がいなくなってるしよ？ウィルとクラルが気にしてたぞ？』

グランガイム『クリュメノス様の自我は封印された、魂のみ、人間に転生された、その人は間違いなくクリュメノス様だが記憶がないのだよ』

拓武【ハデス】『はあぁぁぁぁぁぁ？マジかよ！』

戦いの中に目覚めし者ハデス今のハデスが本当に信頼に値するのかそして拓武の精神と肉体はどうなるのか、皆が不安に思わずにはいられなかった。