ダンジョンチケット

１０章二人の魔法使い

ダンジョンチケット９７

キーメイスが唱えた魔法それは、グランガイムが得意とした、重力操作魔法であった！

デゥラ『グワァァァァ！』

デゥラの身体を凄まじい重力が上からのし掛かるように押し寄せてきたのだ。

キーメイス『僕は今本気で怒ってるんだ！わかるよね、フロストロフ！』

デゥラ『ワケわからないわ？キーメイス！こんな物……はぁはぁ』

キーメイス『無駄だよ、ごめんね……でも僕も本気だから〔痛覚１００倍〕』

キーメイスと涙を浮かべながら呪文を放った。

キーメイス『〔パーフェクトロック〕〔ペトラレーマ〕〔我慢を封印する〕ごめんね』

デゥラ『キーメイス！ギャアァァァァァ』

キーメイス『これで気はすんだかい、フロストロフ！早く夢から覚めさせて！今すぐに！』

フロストロフ『驚いたわ？いつからまだ夢の中にいると気づいてたの？』

キーメイス『デゥラは僕をナッシって呼ぶんだ、キーメイスって呼ぶのはこの世界ではフロストロフだけだから』

フロストロフ『そんな理由で？友達にあんな魔法を放ったの？』

キーメイス『デゥラは友達じゃない、親友だ！』

フロストロフ『私の負けね、全てあなたの推測通りよ、デゥラは一足先に試験をクリアしたわ。私が喋りかけたらあなたはナッシじゃないって？いきなり攻撃されたわ、あなた達の友情が羨ましいくらいよ』

フロストロフはそう言い消えた。
そしてキーメイスは悪夢から目を覚ますとすぐにデゥラの部屋に向かった。

デゥラ、もしかしたらいっぱい傷ついてるかも！早くいってあげなくちゃ！

隣の部屋に入るとフロストロフとデゥラは二人でお茶を飲んでいたのだ！

キーメイス『〔パーフェクトロック〕……』

フロストロフ『ちょ、ちょっと待って！キーメイスお、落ち着いて！』

キーメイス『とりあえず…〔痛覚１０倍〕』

フロストロフ『キ、キーメイス……イヤー』

フロストロフにキッチリと悪夢の仕返しをすることが出来た。
最終的に痛覚を３８倍まで上げたところでデゥラに本気で怒こられ渋々やめたのだ。

フロストロフ『キーメイス、そんなに怒らなくても、いいじゃない！痛かったわよ』

そんなこんなで朝日を３人で浴びる事となった。

此処から僕とデゥラの運命は大きく変わっていく！そして僕は力をつけてご主人様の元に帰るんだ！待っててね