ダンジョンチケット

１１章認められし者

ダンジョンチケット１０６

バーダの後をついていく。

目の前に現れるスケルトンナイトを確実に粉砕していく！スケルトンの大群を寄せ付けない凄まじい槍裁きが炸裂する！

バーダの一突きは一撃で五体のスケルトンを葬り去る！

拓武『あはは、少し反則くさいなそれ？』

バーダ『拓武お前には言われたくない！』

キーメイス『確かにご主人様のがズルい気がする』

拓武『二人とも何か雰囲気違うな？それも修行の成果なのか？』

バーダ『私は只、自分を見つめ直す時間もあっただけだ』

キーメイス『僕もそれかな？でも？もしご主人様が望むなら！この僕が魔法を教えてあげるよ♪』

二人は明らかに変わっていた。
見た目は変わらないが中身は遥かに成長している。

拓武から見て分かるのだから他の者からしたらより別の存在に見えるのではないかと思う。

バーダ『さあ！着いたよ！ここだー！』

バーダはそう言うといきなり壁に向かい槍を振り下ろす！
バーダの槍は一瞬で巨大な刃となり壁を意図も容易く切り開いたのだ！

その壁の向こうに大量の骸の山が拡がっていた。

拓武『う！こ、これはいったい何なんだ』

拓武がそう言うとハデスがいきなり喋りだしたのだ。  

ハデス【懐かしいな！此処は冥界の安置所だ、死者の魂だけでなく肉体も流れてくることがよくあってな、それで仕方なく肉体を骨に変えて此処に積んでいったんだ、俺の時より大分少ないがクリュメノスがずっと供養してたんだろうな？】 

拓武『なら？どうしたらスケルトンが止まるのかもわかるのか？』

ハデス【多分この部屋にクリュメノスの術式があるはずだ！それを見つけるんだ】

キーメイス達にそう伝えると拓武は拾い部屋の中を術式を求め探し始めた。

キーメイス『バーダご主人様をお願いね！入り口は僕が守るから』

バーダ『あはは！アンタ言うようになったね！まかせな！』

拓武は部屋の中から現れるスケルトンの方向を確認すると自身の槍を構えた。

拓武『バーダ！あそこだ！あの骸の山から次々にスケルトンが動き出してる！』

拓武はバーダと共に走りだし向かってくるスケルトンの大群を粉砕していく。

そして拓武は術式にたどり着いたのだ！
だが術式は拓武の思っていたものとは違っていたのだった。

そこには骨を抱き締める女の子の姿があった。

その子が骨を抱き締めると骨はゆっくり立ち上がりスケルトンへと変わっていく！

バーダ『こいつは！ネクロマンサーだ！』