ダンジョンチケット

１２章 新たなる世界・幻想界へ

ダンジョンチケット１３２

ギルガデム「しかしですな、本気で幻想界に進軍するとして！アインを上手く討てますかな」

ギルガデムの問いに拓武は悩むことは無かった。

拓武「討てるとか、討てないとかじゃないんだ。討つんだ！」

モシュネ「しかしですね？我々が今すぐ参戦しなくとも、疲弊した敵を討てば済む話であって、今すぐの参戦は、薦めかねます」

拓武は、その言葉を聞いても意見を曲げる気は無かった。

拓武「俺達は、アインのせいで、なさ大切な仲間達を失ったんだ！家族を失った者もいる、確りとケジメを取らせなくちゃ為らない」

その言葉に皆がうつ向いた。

少なからず、モシュネの意見に賛成だった者も居ただろう。

拓武「皆には、すまないと思う、其れでも、俺は幻想界に向かうよ」

……「私は王に参道いたします！」

後ろから力強い声が室内に響き渡った。

其れは一緒に幻想界に行き行動を共にした。リトルリザードの一人だった。

リザル「私はリザルと申します。偵察任務の際に王と同行させて頂いた。リトルリザードの一人に御座います」

ギルガデム「今は会議中だ！暫し待たれよ」

リザル「今この場にいねば！後悔します！其れだけは、したくないのです！どうかお聞きいれ下さい」

拓武はリザルの勇気ある行動に感謝していた。
その場の空気を一気に変えられる拓武はそう考えたのだ。

拓武「皆で決めるべき問題なんだ、リザルって言ったね？君も同じ幻想界に言った一人だ。是非参加してくれ！」