ダンジョンチケット

夏カボチャ

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12章 新たなる世界・幻想界へ

ダンジョンチケット134

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全ての準備が整った。
留守をバルザック達に任せ、拓武達は幻想界へ向かう為にゲートの前に集結していたのだ。

拓武「やっぱり。すごい数だな!」

モシュネ「クルガナクルムの兵力は今や5万を言うに越えております。立派に帝国として甦ってきておりす」

拓武「兵力とか言われると、本当に凄い事をやろうとしてるんだなって感じるな」

モシュネ「主人様は大変御立派な御方です。私は胸を張ってそう言えます」

ギルガデム「御話し中、失礼します。キーメイスの準備も整いました。いつでも幻想界に移動できます!」

ギルガデムが最終確認を終えたことを拓武に知らせにきたのだ。

拓武「ゲート開けぇぇぇ!全員ボートから落とされるなよ!」

凄まじい数のボートがゲートに次々と入っていく。
そして拓武達がゲートを抜けた先には、巨大な鯨の群れが待っていたのだ。

鯨達は拓武達を見るなり鳴き声をあげた。

そして鯨の口の中からリザルと他に数名の人影が見えた。

リザル「御待ちしておりました!」

リザルはそう言い縄梯子を下ろしたのだ。

拓武達が其れを登り鯨の口の中へと入っていった。

其所には人の体に頭がタコのような形をした蒼白い不思議な種族が待ち構えていた。

予めモシュネから言語を理解できるように魔法を掛けて貰ってはいたが、外見を見る限り耳が存在していない様に見えた。

拓武「えっと初めまして。僕達はクルガナクルムから来ました」

そう言うと頭の中に直接言葉が流れ込んできたのだ。

海王族「我らは貴方達を歓迎する」
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