ダンジョンチケット

夏カボチャ

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12章 新たなる世界・幻想界へ

ダンジョンチケット141

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オクシードは一族が命を賭ける価値が有るのかを確かめねばならなかった。

拓武を信用したとして一族の崩壊に繋がるならば、本末転倒だからだ。

全ての話し合いが終わり拓武はオクシードの気持ちを理解していた。
一族の為に行動する。それがどれ程の覚悟が必要な事かを身を持って知ったのだ。

拓武「さて。話は決まった。後はどうやってアインを誘き寄せるかだな?」
オクシード「誘き出すのは無理だろうな?奴は賢いそして、何より自分の事を優先するからな」

二人の話を聞いていた者がいた。
リリスだ。

リリスは二人の話を聞いていて不思議に思っていた。

リリス「ねえ?何でアインを誘き出す必要があるのよ?」

その言葉にオクシードは呆れて答えた。

オクシード「いいか!奴が全ての現況なんだ!奴を誘き出すのは当たり前だろうが?ちがうのか」

リリス「此だから男はしょうがないわね?脳ミソまで筋肉で出来てる訳?」

リリスはアイン達の使うゲートを先ず押さえようと言ったのだ。
そして、ゲートを拠点にする事でアインが自ら出て来るのを待つ作戦を提案したのだ。

オクシード「小さい頭でよく、そんなズル賢い作戦を思い付くな?」
リリス「一言余計よ!タコ王子」

オクシード 「俺は!王子じゃなく!王だ」

リリス「どっちでも良いわ。それと助っ人を呼んできてあげるわ!期待してなさい!ダメ王、二人組」

そう言うとリリスは飛んでいってしまった。

拓武とオクシードは素直に作戦を受け入れた。
そして全員に其れを伝えたのだ。

アインが大切な人達を奪うならば!俺達も奴の大切な物を奪ってやる!待ってろよアイン!

拓武は覚悟を新たに皆と急ぎ知界のゲートを目指したのだった。
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