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夏カボチャ

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18章 霊界と天界

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 計画の問題は、霊界の支配者ヨミを説得できるかどうかに掛かっていた。
 それは、拓武にとっても賭けであった。

 霊界のヨミが拓武の願いを聞き入れる可能性の方が低いことは明らかであり、最悪の場合ヨミとの戦闘も覚悟せねばならないと拓武は考えていた。

 拓武は、ナノとキーメイス、ネクロを連れて霊界のゲートを開いた。
 武力衝突は避けたいと考えていた。

 霊界に近づく拓武に対してヨミは、只ならぬ危機感を感じていた。

「この短期間に4つの世界を支配する者が現れる等、前代未聞のことよ、かぐやが動かぬからと安心していたが……霊界にまで来ようとはな」

 そう語るヨミは、デュラハン達をゲートに総動員し、拓武達を待ち構えるのであった。

 そうとは知らない拓武達はゲートをひたすらに霊界へと進んでいた。

「拓武さん、ヨミと本当に上手く交渉出来るとお考えですか?」

「ナノの心配はわかるけど、先ずは話し合いたいんだ。俺もヨミの事を何も知らないからね」

 そんな中、ゲートの出口に差し掛かる、ナノがゲートの先に大量の熱源を感知する。

「拓武さん、ヨミは話し合いを求めていないかも知れません!」

 ナノはゲートの外の状態を拓武に話す。拓武は其れを聞いて尚も話し合いを求めるといい、ゲートを出るのであった。

「よく来たな! 冥界の王、いや、世界を統べりし新たなる驚異よ! 我が名はヨミ。霊界の王なり!」

 拓武達の周りを囲むデュラハンの大軍その頭上に堂々たる姿でそう語るヨミ。

 拓武は、直ぐに話し合いを求め、ヨミと対話するのであった。
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