楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
69 / 310
2章 外の世界へ

ザカメレアの戦士2

しおりを挟む
 私はメルリ達に防衛を任せ、カルメロと真っ直ぐに向き合っていたわ。

「カルメロさん、取り敢えず聞くけど、引いてくれないわよね?」

 出来たら知り合いとは戦いたくない……

「無論、引く気など毛頭無い!」

 つるつるのカルメロの頭を見れば意味はまさに明らかね。

 会話と言うには余りに短い時間、でも、互いの考えは理解したわ。

 私に対して斧を構えるカルメロの表情に迷いは無い、寧ろ感情を殺して戦士として、そして騎士として振る舞ってるように見える。

「ちょっと待ったァァァッ!」

 背後から大声をあげながら私とカルメロの間を割るように登場したのはタウリだったの。
 剣とナイフを両手に握り普段のエッチな顔つきが嘘みたいに凛々しく見えたわ。
 でも、相手が悪いわ、カルメロはザカメレアの騎士でタウリは見習い、勝ち目があるなんて思えないわ。

「タウリッ! 其処をどいて、相手は本物の騎士なのよ」

「だからだよ! 俺もずっと騎士に成る為に鍛練を続けてきたんだ! 敵が自分より強いからとか身分がとか、関係ないんだ! カミルは早くこの戦いを終わらせろ。最後まで愛する妹の為に力を貸してやるからさ」

 タウリ……それフラグよ! よくある「帰ったら、俺、結婚するんです!」のやつと同じじゃない!

 タウリの言葉に標的を私からタウリに変えたの、二人共、ヤル気満々で、私の入る余地がなくなったわ。

 合図の無いままにタウリから先攻で攻撃を開始したの、カルメロが斧で防衛をしながらあしらうようにもう片方の手で握られた斧でタウリに切り掛かる。

 ガギンッ! ギギギギ……

「うむ、勢いは良し、剣筋も的確だな。故に躱すも守るも容易い。まるで教えを忠実に守る優等生だな」

 カルメロの声に顔をしかめるタウリ、しかし直ぐにタウリは笑ったの。

 そこからタウリの剣が変則的にカルメロに向けられていく。
 時にはマニュアル通りの剣術であり、時にはオリジナルのナイフを使ったトリッキー剣術、カルメロが斧で防衛をすれば後ろに下がり、構えを取った瞬間に足元を狙い剣を振るう。
 剣士の剣術とも騎士の剣術とも違う、まるで映画のアサシンのような戦い方でカルメロを翻弄していったの。

「なんと、姑息な戦術か! 騎士を目指す者と思い、命は奪うまいと考えていたが……考えを改めよう!」

 男二人が戦いを楽んでるみたい? でも、これ以上はタウリが危ないわ。

「二人共、ごめん! ハアァァァァ!」

「「な(ぬ)、カミル!」」

 戦いに口を挟むのは良くない、でも手は出すわ!

 二人まとめて氷付けにして、引き分けで無理矢理納得して貰ったわ。

 パチパチ、パチパチ。

「実に見事な冷凍魔法じゃないか、まさか、あのお嬢ちゃんがこんな凄い魔法使いだなんて驚いたよ。でも此処までみたいだね?」

 ディストルが徐に海を指差したの、其処には、ベジルフレアの国旗の描かれたマストの艦隊と4隻の大型船が向かってきてたの。
 4隻の大型船には、【リュウ】【鳳凰ホウオウ】【麒麟キリン】【玄武ゲンブ】が描かれ、仰々しい雰囲気と存在感を皆に与えていたわ。

「噂に名高い、ベジルフレアの四大災、大魔導師“グラベル=キッシュ”。
 貴族にして、大召喚師“トリム=ラッペン”。
 生きる伝説と称される“バリカ=クレイ”。 
ベジルフレアの狂戦士ベルセルク、“クラウン=バイル”、麟鳳亀竜りんぽうきりゅうの登場だ。マドラッドは今日終焉を迎える運命なんだ、賢い君ならわかるよね、カミルちゃん?」

 不味いわね、ラッペンおじいちゃんに、じい様だけでも大変なのに……麟鳳亀竜全員が相手なんて、絶対にじい様に叱られるじゃない……

「私は諦めないわ、ディストルさん、貴方を倒して先にザカメレアに敗北宣言をしてもらうわ!」

「本気かい、僕は強いよ?」

 イケメンの鼻持ちなら無い余裕発言、油断してる証拠と思って頑張るしかない!
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

処理中です...