72 / 310
2章 外の世界へ
強制御茶会をするんです。
しおりを挟む
バリカは私の言葉に楽しそうに笑みを作ると静かに構えを取り直したの。
正面からぶつかると言ったけど、本当に正面からぶつかったら間違いなく反撃されてやられるわ。
だから、少しずるをする事にしたの、だって相手も魔法を使ってるんだもん? 当然私が使ってもいいわよね?
「行くわよ! 必殺の光魔法」
眩しい光を放ち目眩ましにしたんだけど、バリカは目を瞑って耳を研ぎ澄ませてたのよね。
格闘家って超身体能力の持ち主なのは分かるけど、バリカは更にその上の存在ね。
「ホッホッホッ、こんなもんで終わりかね? 目眩ましまでは誉めてやるが、些か残念に思う、仕方ないか」
バリカの言葉に私はチャンスだと感じたわ。
まだ目は見えてない! 行くしかないわ!
「なら、これでどうよ!」
私はバリカに向かって大量の水魔法で作った水弾を御見舞いしたの。
更に特別な物も一緒に混ぜてバリカの周囲に撃ち放ったの。
「更に火炎魔法、続いて風魔法よ!」
そう私が告げるとバリカは豪快に笑ったわ。
「ガッハッハッ。風も炎も丁度いい。水が乾いて助かるぞ。しかし、何をしようと儂の前では意味がないぞ? 水は電気を更に通す! 知らぬならば教えてやろう、ラッペンの孫よ。ぬ?」
そう言って前に足を踏み出そうとしたバリカだったけど、動けるわけないわ。
「アハハ、正義は勝つのよ! バリカさん、貴方は既に私の術中にハマっているのよ!」
「ぐぬぬぬぬッ! 何故、動けぬ!」
頑張るバリカだけど、全身にぶつけた液体、水と一緒に樹脂を混ぜたの、因みに混ぜた樹脂はゴムよ! 私がワザワザ炎と風を起こしたのは樹脂を固める為よ。今、バリカの体に付着しているゴムの厚みはゴムタイヤ程になってるわ。
「どう? 今までに経験のない拘束方法でしょ。千切ろうにも無理よ! 力で千切れる限界は超えてるわ」
私の言葉にバリカは動きを止めたの。
諦めたと思ったんだけど……異世界ならではの常識知らずの展開が待ってたの。
「儂の力をッ! 嘗めるなぁぁぁ!」
ブチブチブチッ!
私の目の前で力任せにゴムの塊を引き千切るバリカを見て背筋が凍りそうになったわ。
そして、足が私の前に一歩踏み出してきたの。
「嘘でしょ……どんだけよ!」
「ガッハッハッ! 麟鳳亀竜のバリカ=クレイを止めるなら、一国の戦力をぶつけよとラッペンから教わらなかったか!」
グギン!
「ぬぁぁぁ……」
え、何よ今の音……それにバリカが前屈みで悶絶してるし! 何があったのよ?
「何事なのよ? ちょっと、大丈夫なの?」
「腰が……クッ、こんな事が」
私は理解したわ。
「ぎっくり腰ね……お爺ちゃんなのに無理するからよ?」
勝負は意外にも呆気なく私が勝利したの。
不思議な感覚だけど、勝ちは勝ちよね?
麟鳳亀竜のメンバーが全員戦闘不能になった事実を知って、ベジルフレアの兵士もザカメレアの兵士も戦意を完全に失ったわ。
私達の完全勝利よ。
でも、問題があるわ。勝っても世界に不安を残せば更にマドラッドに敵が来ちゃうじゃない、だから、今のうちに何とかしないと。
「アララ、ペンネ、メリル。今から御茶会をするわよ! この場にいる全員を強制的に参加させるわ!」
「何故じゃ! 妾が人間の為に協力せねば為らぬのじゃ」
パチン。
反抗的なペンネにはお仕置きデコピンをプレゼントしたわ。
「いい、今から仲直りの強制御茶会よ!」
私の考えは無謀すぎる、でもやらないと次に繋がらないもの。
ラッペンお爺ちゃんとじい様、あとバリカさんにバイルは私の側に座らせたわ。
天井の無い魔王城の大広間から外まで開かれた通路、その先まで続く長いテーブルの列に椅子に縛られた兵士達、そう強制御茶会を今から開始するわ。
正面からぶつかると言ったけど、本当に正面からぶつかったら間違いなく反撃されてやられるわ。
だから、少しずるをする事にしたの、だって相手も魔法を使ってるんだもん? 当然私が使ってもいいわよね?
「行くわよ! 必殺の光魔法」
眩しい光を放ち目眩ましにしたんだけど、バリカは目を瞑って耳を研ぎ澄ませてたのよね。
格闘家って超身体能力の持ち主なのは分かるけど、バリカは更にその上の存在ね。
「ホッホッホッ、こんなもんで終わりかね? 目眩ましまでは誉めてやるが、些か残念に思う、仕方ないか」
バリカの言葉に私はチャンスだと感じたわ。
まだ目は見えてない! 行くしかないわ!
「なら、これでどうよ!」
私はバリカに向かって大量の水魔法で作った水弾を御見舞いしたの。
更に特別な物も一緒に混ぜてバリカの周囲に撃ち放ったの。
「更に火炎魔法、続いて風魔法よ!」
そう私が告げるとバリカは豪快に笑ったわ。
「ガッハッハッ。風も炎も丁度いい。水が乾いて助かるぞ。しかし、何をしようと儂の前では意味がないぞ? 水は電気を更に通す! 知らぬならば教えてやろう、ラッペンの孫よ。ぬ?」
そう言って前に足を踏み出そうとしたバリカだったけど、動けるわけないわ。
「アハハ、正義は勝つのよ! バリカさん、貴方は既に私の術中にハマっているのよ!」
「ぐぬぬぬぬッ! 何故、動けぬ!」
頑張るバリカだけど、全身にぶつけた液体、水と一緒に樹脂を混ぜたの、因みに混ぜた樹脂はゴムよ! 私がワザワザ炎と風を起こしたのは樹脂を固める為よ。今、バリカの体に付着しているゴムの厚みはゴムタイヤ程になってるわ。
「どう? 今までに経験のない拘束方法でしょ。千切ろうにも無理よ! 力で千切れる限界は超えてるわ」
私の言葉にバリカは動きを止めたの。
諦めたと思ったんだけど……異世界ならではの常識知らずの展開が待ってたの。
「儂の力をッ! 嘗めるなぁぁぁ!」
ブチブチブチッ!
私の目の前で力任せにゴムの塊を引き千切るバリカを見て背筋が凍りそうになったわ。
そして、足が私の前に一歩踏み出してきたの。
「嘘でしょ……どんだけよ!」
「ガッハッハッ! 麟鳳亀竜のバリカ=クレイを止めるなら、一国の戦力をぶつけよとラッペンから教わらなかったか!」
グギン!
「ぬぁぁぁ……」
え、何よ今の音……それにバリカが前屈みで悶絶してるし! 何があったのよ?
「何事なのよ? ちょっと、大丈夫なの?」
「腰が……クッ、こんな事が」
私は理解したわ。
「ぎっくり腰ね……お爺ちゃんなのに無理するからよ?」
勝負は意外にも呆気なく私が勝利したの。
不思議な感覚だけど、勝ちは勝ちよね?
麟鳳亀竜のメンバーが全員戦闘不能になった事実を知って、ベジルフレアの兵士もザカメレアの兵士も戦意を完全に失ったわ。
私達の完全勝利よ。
でも、問題があるわ。勝っても世界に不安を残せば更にマドラッドに敵が来ちゃうじゃない、だから、今のうちに何とかしないと。
「アララ、ペンネ、メリル。今から御茶会をするわよ! この場にいる全員を強制的に参加させるわ!」
「何故じゃ! 妾が人間の為に協力せねば為らぬのじゃ」
パチン。
反抗的なペンネにはお仕置きデコピンをプレゼントしたわ。
「いい、今から仲直りの強制御茶会よ!」
私の考えは無謀すぎる、でもやらないと次に繋がらないもの。
ラッペンお爺ちゃんとじい様、あとバリカさんにバイルは私の側に座らせたわ。
天井の無い魔王城の大広間から外まで開かれた通路、その先まで続く長いテーブルの列に椅子に縛られた兵士達、そう強制御茶会を今から開始するわ。
1
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
戦力より戦略。
haruhi8128
ファンタジー
【毎日更新!】
引きこもりニートが異世界に飛ばされてしまった!?
とりあえず周りを見学していると自分に不都合なことばかり判明!
知識をもってどうにかしなきゃ!!
ゲームの世界にとばされてしまった主人公は、周りを見学しているうちにある子と出会う。なしくずし的にパーティーを組むのだが、その正体は…!?
感想頂けると嬉しいです!
横書きのほうが見やすいかもです!(結構数字使ってるので…)
「ツギクル」のバナーになります。良ければ是非。
<a href="https://www.tugikuru.jp/colink/link?cid=40118" target="_blank"><img src="https://www.tugikuru.jp/colink?cid=40118&size=l" alt="ツギクルバナー"></a>
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる