ガルダ戦記、欲しい世界は俺が作る!

夏カボチャ

文字の大きさ
35 / 131
6章いつでも真っ直ぐに!

ザルバトランにて1

しおりを挟む
朝から珍しく俺に客が訪ねてきたらしい、誰かと思い下に降りるとアイレンさんがそこにはいた。

『これはまた?珍しいどうしたんですか?』

『実はね、イッサンが一昨日から戻ってなくてね、ザルバトランに使いを頼んだんだが、少し心配でね』

『イッサンってあの料理長ですよね?』

『そうそう、あのデカイ図体の腕っぷしも強いし大丈夫だとは思うんだが』

『わかりましたよ?アイレンさんがそこまで心配ならザルバトランに行ってみます』

ガルダは直ぐにザルバトランに向かう事にしたのだ。

帝国ザルバトランは温泉の国としても有名である。
クーデルトルンから国境を超えたら直ぐにザルバトランの都が見えてくるほど近いのだ。
今でこそ気軽に足を運べるが数年前はクーデルトルンと戦争をしていた国なのだからこの近さには本当に驚かされた。

ガルダは無事に入国手続きをすませザルバトランの都に足を踏み入れた。

やはり温泉の国だけあって湯気が彼方此方から立ち上がっていた。先ずはアイレンさんが頼んだと言うお使いの店に足を運んだ、そこは老舗の土鍋やだった。
このザルバトランの土は粘りけが強く焼き物には向いているらしく、いい品が出来たのだと連絡があり、イッサンは急いで取りに来たのだと言う。
店の主人にも聞いてみたが確かにイッサンは土鍋を取りに来たようだ。

だが?そのあとの足取りが全く掴めなかった。

そんな時だった。
ガルダに話しかけてきた団体がいた。

『やあ、ガルダさんお久し振りです』

そこには突風の団の団長がいた。

『えっと?名前なんだっけ?』

『ええい!貴様!若に向かって何たる失礼な事を!今すぐワシが手打ちにしてくれるわ!』
副団長のじいさんが真っ赤な顔で此方に睨みを効かせながら文句を言ってきた。

『ああ?じいさん、いきなり喧嘩か?ヤンなら手加減してやらねえぞ?』

二人が睨み合いになっているなかで団長は口をひらいた。

『私の部下が失礼した、ガルダ殿、私の名はハーバード・カランガ・ラッソ正式な自己紹介をさせてもらいます』

ラッソはそう言うとガルダに頭を下げた。

『じい、忘れるなガルダ殿は領地を返還していても爵位のある御方だ!我らとは身分が違うのだ!』

ガルダ本人すら忘れていた事をラッソはすらすらとじいさんに話たのだ。

『それより、知り合いを探しているんだが情報がなくてな、何かいい案はないか?』

『それは大変ですね?迷子ですか』

『いや、実は』

ラッソとじいさんにだけイッサンが一昨日から姿を消したことを話した勿論イッサンの人柄や使いの内容も話したので自分から居なくなった訳ではないことは二人には直ぐに理解できたようだ。

『となると、その方はザルバトランに来てからの足取りがわからないわけですね』

『そうなるな、だが、変に騒ぐと大事に成りかねなくてな』

『ならば私達も探しましょう』
そう言いラッソは笑う
『若、我々には別の使命がございます』
じいさんが小さな声でラッソに言うがラッソは既に協力してくれる気満々だった。

『ガルダ殿私達はある人物の捜索を依頼されてザルバトランにきたのです』

詳しくは話してくれなかったが最近ザルバトランを含む近隣の国々で人がいなくなると言う事件が起きているらしく、それの調査もかねて捜索を依頼されたのだと言われた。

『今から我々も話を聞きに行くところです、ご一緒いたしませんか?』
『わ、若!?』

じいさんが止めるのも聞かずラッソはガルダを連れてあるホテルに足を運んだ。
少し古いが部屋の中はとても綺麗で外見からは想像できないほどの高級感を醸し出していた。

『今から俺達は人に会う、だが味方って訳じゃないんです、ガルダ殿も注意して下さい』

そして少しずつ血の香が強くなっていく、これから会うものが放っているようだ、

そしてゆっくりと扉が開いた
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

黄金の魔族姫

風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」 「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」  とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!  ──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?  これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。  ──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!   ※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。 ※表紙は自作ではありません。

婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています

由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、 悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。 王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。 だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、 冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。 再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。 広場で語られる真実。 そして、無自覚に人を惹きつけてしまう リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。 これは、 悪役令嬢として断罪された少女が、 「誰かの物語の脇役」ではなく、 自分自身の人生を取り戻す物語。 過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、 彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。

気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな
ファンタジー
 事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?  しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?  いやいやいや。 そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!  せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。  屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?

処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!

秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。 民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。 「おまえたちは許さない」 二度目の人生。 エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。 彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。 1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。 「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」 憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。 二人の偽りの婚約の行く末は……

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

悪役令嬢は処刑されました

菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。

ギルドの受付嬢はうごかない ~定時に帰りたいので、一歩も動かず事件を解きます~

ぱすた屋さん
ファンタジー
ギルドの受付嬢アイラは、冒険者たちから「鉄の女」と呼ばれ、畏怖されている。 絶世の美貌を持ちながら、常に無表情。そして何より、彼女は窓口から一歩も動かない。 彼女の前世は、某大手企業のコールセンター勤務。 営業成績トップを走り抜け、最後には「地獄のクレーム処理専門部署」で数多の暴言を鎮めてきた、対話術の怪物。 「次の方、どうぞ。……ご相談ですか?(クローズド・クエスチョン)」 転生した彼女に備わったのは、声の「真偽」が色で見える地味な能力。 だが、彼女の真の武器は能力ではなく、前世で培った「声のトーン操作」と「心理誘導」だった。 ある日、窓口に現れたのは「相棒が死んだ」と弔慰金をせしめようとする嘘つきな冒険者。 周囲が同情し、ギルドマスターさえ騙されかける中、アイラは座ったまま、静かにペンを走らせる。 「……五秒だけ、沈黙を差し上げます。その間に、嘘を塗り直すおつもりですか?」 戦略的沈黙、オウム返し、そして逃げ場を塞ぐイエス・セット。 現代のコールセンター術を叩きつけられた犯人は、自らその罪を吐き散らし、崩れ落ちる。 「あー、疲れた。一五分も残業しちゃった。……マスター、残業代三倍でお願いしますね」 これは、一歩も動きたくない受付嬢が、口先だけで悪を断罪し、定時退勤を目指す物語。

処理中です...