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6章いつでも真っ直ぐに!
ザルバトランにて1
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朝から珍しく俺に客が訪ねてきたらしい、誰かと思い下に降りるとアイレンさんがそこにはいた。
『これはまた?珍しいどうしたんですか?』
『実はね、イッサンが一昨日から戻ってなくてね、ザルバトランに使いを頼んだんだが、少し心配でね』
『イッサンってあの料理長ですよね?』
『そうそう、あのデカイ図体の腕っぷしも強いし大丈夫だとは思うんだが』
『わかりましたよ?アイレンさんがそこまで心配ならザルバトランに行ってみます』
ガルダは直ぐにザルバトランに向かう事にしたのだ。
帝国ザルバトランは温泉の国としても有名である。
クーデルトルンから国境を超えたら直ぐにザルバトランの都が見えてくるほど近いのだ。
今でこそ気軽に足を運べるが数年前はクーデルトルンと戦争をしていた国なのだからこの近さには本当に驚かされた。
ガルダは無事に入国手続きをすませザルバトランの都に足を踏み入れた。
やはり温泉の国だけあって湯気が彼方此方から立ち上がっていた。先ずはアイレンさんが頼んだと言うお使いの店に足を運んだ、そこは老舗の土鍋やだった。
このザルバトランの土は粘りけが強く焼き物には向いているらしく、いい品が出来たのだと連絡があり、イッサンは急いで取りに来たのだと言う。
店の主人にも聞いてみたが確かにイッサンは土鍋を取りに来たようだ。
だが?そのあとの足取りが全く掴めなかった。
そんな時だった。
ガルダに話しかけてきた団体がいた。
『やあ、ガルダさんお久し振りです』
そこには突風の団の団長がいた。
『えっと?名前なんだっけ?』
『ええい!貴様!若に向かって何たる失礼な事を!今すぐワシが手打ちにしてくれるわ!』
副団長のじいさんが真っ赤な顔で此方に睨みを効かせながら文句を言ってきた。
『ああ?じいさん、いきなり喧嘩か?ヤンなら手加減してやらねえぞ?』
二人が睨み合いになっているなかで団長は口をひらいた。
『私の部下が失礼した、ガルダ殿、私の名はハーバード・カランガ・ラッソ正式な自己紹介をさせてもらいます』
ラッソはそう言うとガルダに頭を下げた。
『じい、忘れるなガルダ殿は領地を返還していても爵位のある御方だ!我らとは身分が違うのだ!』
ガルダ本人すら忘れていた事をラッソはすらすらとじいさんに話たのだ。
『それより、知り合いを探しているんだが情報がなくてな、何かいい案はないか?』
『それは大変ですね?迷子ですか』
『いや、実は』
ラッソとじいさんにだけイッサンが一昨日から姿を消したことを話した勿論イッサンの人柄や使いの内容も話したので自分から居なくなった訳ではないことは二人には直ぐに理解できたようだ。
『となると、その方はザルバトランに来てからの足取りがわからないわけですね』
『そうなるな、だが、変に騒ぐと大事に成りかねなくてな』
『ならば私達も探しましょう』
そう言いラッソは笑う
『若、我々には別の使命がございます』
じいさんが小さな声でラッソに言うがラッソは既に協力してくれる気満々だった。
『ガルダ殿私達はある人物の捜索を依頼されてザルバトランにきたのです』
詳しくは話してくれなかったが最近ザルバトランを含む近隣の国々で人がいなくなると言う事件が起きているらしく、それの調査もかねて捜索を依頼されたのだと言われた。
『今から我々も話を聞きに行くところです、ご一緒いたしませんか?』
『わ、若!?』
じいさんが止めるのも聞かずラッソはガルダを連れてあるホテルに足を運んだ。
少し古いが部屋の中はとても綺麗で外見からは想像できないほどの高級感を醸し出していた。
『今から俺達は人に会う、だが味方って訳じゃないんです、ガルダ殿も注意して下さい』
そして少しずつ血の香が強くなっていく、これから会うものが放っているようだ、
そしてゆっくりと扉が開いた
『これはまた?珍しいどうしたんですか?』
『実はね、イッサンが一昨日から戻ってなくてね、ザルバトランに使いを頼んだんだが、少し心配でね』
『イッサンってあの料理長ですよね?』
『そうそう、あのデカイ図体の腕っぷしも強いし大丈夫だとは思うんだが』
『わかりましたよ?アイレンさんがそこまで心配ならザルバトランに行ってみます』
ガルダは直ぐにザルバトランに向かう事にしたのだ。
帝国ザルバトランは温泉の国としても有名である。
クーデルトルンから国境を超えたら直ぐにザルバトランの都が見えてくるほど近いのだ。
今でこそ気軽に足を運べるが数年前はクーデルトルンと戦争をしていた国なのだからこの近さには本当に驚かされた。
ガルダは無事に入国手続きをすませザルバトランの都に足を踏み入れた。
やはり温泉の国だけあって湯気が彼方此方から立ち上がっていた。先ずはアイレンさんが頼んだと言うお使いの店に足を運んだ、そこは老舗の土鍋やだった。
このザルバトランの土は粘りけが強く焼き物には向いているらしく、いい品が出来たのだと連絡があり、イッサンは急いで取りに来たのだと言う。
店の主人にも聞いてみたが確かにイッサンは土鍋を取りに来たようだ。
だが?そのあとの足取りが全く掴めなかった。
そんな時だった。
ガルダに話しかけてきた団体がいた。
『やあ、ガルダさんお久し振りです』
そこには突風の団の団長がいた。
『えっと?名前なんだっけ?』
『ええい!貴様!若に向かって何たる失礼な事を!今すぐワシが手打ちにしてくれるわ!』
副団長のじいさんが真っ赤な顔で此方に睨みを効かせながら文句を言ってきた。
『ああ?じいさん、いきなり喧嘩か?ヤンなら手加減してやらねえぞ?』
二人が睨み合いになっているなかで団長は口をひらいた。
『私の部下が失礼した、ガルダ殿、私の名はハーバード・カランガ・ラッソ正式な自己紹介をさせてもらいます』
ラッソはそう言うとガルダに頭を下げた。
『じい、忘れるなガルダ殿は領地を返還していても爵位のある御方だ!我らとは身分が違うのだ!』
ガルダ本人すら忘れていた事をラッソはすらすらとじいさんに話たのだ。
『それより、知り合いを探しているんだが情報がなくてな、何かいい案はないか?』
『それは大変ですね?迷子ですか』
『いや、実は』
ラッソとじいさんにだけイッサンが一昨日から姿を消したことを話した勿論イッサンの人柄や使いの内容も話したので自分から居なくなった訳ではないことは二人には直ぐに理解できたようだ。
『となると、その方はザルバトランに来てからの足取りがわからないわけですね』
『そうなるな、だが、変に騒ぐと大事に成りかねなくてな』
『ならば私達も探しましょう』
そう言いラッソは笑う
『若、我々には別の使命がございます』
じいさんが小さな声でラッソに言うがラッソは既に協力してくれる気満々だった。
『ガルダ殿私達はある人物の捜索を依頼されてザルバトランにきたのです』
詳しくは話してくれなかったが最近ザルバトランを含む近隣の国々で人がいなくなると言う事件が起きているらしく、それの調査もかねて捜索を依頼されたのだと言われた。
『今から我々も話を聞きに行くところです、ご一緒いたしませんか?』
『わ、若!?』
じいさんが止めるのも聞かずラッソはガルダを連れてあるホテルに足を運んだ。
少し古いが部屋の中はとても綺麗で外見からは想像できないほどの高級感を醸し出していた。
『今から俺達は人に会う、だが味方って訳じゃないんです、ガルダ殿も注意して下さい』
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そしてゆっくりと扉が開いた
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