ガルダ戦記、欲しい世界は俺が作る!

夏カボチャ

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6章いつでも真っ直ぐに!

ザルバトランにて4

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ガルダの驚きもつかの間、リングを囲む数十人の男達はガルダに向かってきたのだ!

乗客はいきなりの出来事に慌てふためき我先にと船外に出ていったのだ!


ガルダは攻撃を交わしながら囚われていたイッサン達をなんとか逃がそうとしたその時だった。

「全く困ったものですな、若様、爺はあれほど止めましたのにこんなところにまで顔を突っ込んで来てしまって、全く困った」

『ジイ、何をいっている?』
ラッソはいきなりのジイの言葉に動揺した。

「わかりませぬか?なぜ若が?こんなにアッサリこの場所を捜せたのか?なぜ今そこの男と二人で危機にひんしているか?」

ラッソは唾を呑み込んだ。
そしてジイの言葉を、ゆっくりと整理していく。

先ずは将軍が消えたため、その消息を追うために部隊を編成した。

部隊は合計6班に別れておりラッソがいない穴を突風の団のラッソが信頼する部隊長が埋めに入っている。

ザルバトランに入ってからの連絡係は各班の代表が一人ずつ連絡にくる。

「まだわからぬか、やはりまだまだ経験不足ですな!」

ラッソは最悪の結末をその瞬間想像した。

「先ず今回の件を若に任せるように裏で手を回したのはワシです、そして若に忠義の厚い連中を別々に配置せざるおえなくなるように彼方此方で問題をおこさせるのは骨がおれましたよ?そして全部隊の連絡係はワシに報告を1度持ってきてからワシの命令を団長である若の命令と思い隊に報告する、偽りの報告とも知らずにな」

ラッソの考えはあたったのだ、今の出来事を突風の団の誰も知らない、そしてジイの出した待機命令を団長であるラッソからの命令として全部隊が待機状態になっていたのだ。

「話は終わったか?長々とよく喋るから退屈したぜ?」

そう言い歩いてきたのは将軍であった!
だが将軍はガルダ達の思惑とは違い、手錠もなく服装も他の者達のそれとは違っていた。
全身は黒い布でおおわれガルダからは顔がよく見えなかった。


「これは失礼いたしました、閣下」

ジイが頭を下げるその姿はまさに主人にたいしてのものだった。

「改めて自己紹介をしよう、ハーバード・カランガ・ラッソ団長、私は信徒国家バルドリアの将軍ヘレイン・フレアである」

『ふざけないで下さい!将軍、貴方は世界国家クーデルトルンの将軍の座を御捨てになるおつもりか!』

「クーデルトルン?あはは、そうだな!直ぐに無くなるような国に未練など無いわ!それよりラッソ?我らに協力せい、どちらにしろ逃げ場は無いのだ!今協力すれば、それなりの待遇を約束するぞ?」

『貴方は偉大な御方でした、将軍の元で戦いたいとどれ程の兵が毎日血の滲むような訓練をしてきたことでしょう、言葉を改めます、ヘレイン・フレア!まだクーデルトルンの将軍としてのプライドが有るなら!この場で詫びろ!そうしたなら我が名に置いて罪を減刑していただけるように王に進言しよう!』

ヘレインは呆れたように此方を見ると溜め息をはいたのだ。

「ラッソ?まだまだ青いな、お前は若いから分からないんだろうが?現実はそんな甘くないんだよ!」

そう言いヘレインは大食いの箱グラットンボックスから巨大な剣を取り出したのだ!

「言い残す事はないな?」

そのまま剣を力一杯にラッソに向けて降り下ろしたのである!

ズゴン!

凄まじい音と共にリングがひび割れる!

「ちっ!外したか?だが逃げるだけだと俺には勝てないぞ?ラッソのボウヤ?」

ラッソは頭に血がのぼり冷静な判断が出来ていないようであった。

『ラッソ!悪いがチェンジだ!あのじいさんにキッチリとケジメつけてきな!こいつは俺が貰ってやるよ!それより将軍さんよ?お前さ、モンスター臭いぜ?本当に人獣なのか?』

ガルダは将軍の体から漂うモンスターの香りをしっかりと嗅ぎ分けたのだ!

「私は初めから人獣や獣人などと語った覚えはない!本当に鼻が効くようだな?狼よ」

そう言いヘレイン・フレアはガルダに剣を向けた!

「我はミノタウロスのヘレイン・フレアである!貴様ら獣人ごときが我に逆らうとは愚かなり!」

『ようは牛のモンスターだろうが?威張んなよ!おっさん』

ガルダは相手がモンスターとわかり逆に気楽になっていた、もし獣人なら少しは同情も沸いただろうが、目の前にいるのは喋るから牛、只の肉に他ならないのだ。

ガルダとヘレインが戦おうとしたその時!

ズダン!と大きな音と共に船体が大きく揺れたのだ!そして凄まじい掛け声と共に大量の足音がなだれ込んできたのだ!

『うおおおおお!』

荒々しい声と共に此方に足音がどんどん近づいてくる!

そして同じような音と衝撃が他に二回船体を襲ったのだ、停泊している船体を一回目は横っ腹に二回目は後ろ側に三回目は前方にまるで船を囲むようにぶつかってきたのである!

そして複数の人影が通路から此方にやってきたのだ!

『マザルの奴は始末した!次はあんたらだ!海賊黒霧に手を出したんだ、簡単に楽になると思うなよ』

そこにはニックの姿があったのだ!
そして船内の至るところで戦いが始まったのである。

ニックはガルダ達と別れてすぐに離れ小島に待機させていた、別の船団に連絡し近くにいた集められるだけの部下達を呼び寄せたのだ!そして港に停泊しているマリアルイーゼから乗客が逃げる様をみて、好機と判断して乗り込んできたのだ。

『あら?ガルダ達じゃないの?何してるの』

ニックはガルダ達を見るなり何故いるのか不思議そうにみていた?

『ミック多分この牛が今回の事件の黒幕だ!』

ガルダがそう言うとミックはヘレインを睨み付けた

『あんたか、私の大切な家族を……』

「全く話には聞いていたが?本当にお子様だな!まだ家族ごっこか?」

そこ一言を聞きニックは怒りにまかせて突っ込んでいったのである!

『キサマー!』

同じ頃、ラッソは自分に武を教え学を学ぶことを教えてくれたその男と対峙していた。

男の名前はエド・グランデ長き事この名で呼ばれてはいなかった。

ハーバード家に雇われ長きに渡り忠実に使えそしてラッソを支えてきた重鎮でもあったのだ、その男は今ラッソに対し刃を向けていたのである。

『ジイ、どうしても気は変わらないか?』

「くどいですな、まだそんな事を全く持って何処で間違えたのやら!」

ズス!

ラッソの肩に剣が突き刺さる、

「本当なら私の言うことを聞く人形にする筈だったのに!何でこんなに使えねんだよ」

グス!グス!

ラッソは涙を流していた、痛みからではなく絶望からの涙であった。

「あはは!泣いてんのか?団長にもなって情けない!全くもって情けない!」

そう言うとグランデは指を鳴らした。

そして待機していた筈の突風の団員達が現れたのだったしかし彼等はラッソを助ける来などはなかったのだ!
そしてその中にラッソの信頼していた部下達の姿はなかったのだ。

「仲間にならない奴は始末した!もうお前の仲間はいないんだよ?わかるか?元団長様?」

一人の男がそう言いラッソを見下した。

「さて、そろそろ終わりにしますか?ぼっちゃん?充分夢はみれたでしょう、ゆっくり眠りな!」

ズバン……

首が飛び血しぶきが辺りを赤く染めた。

だが首が飛んだのはラッソでは、なかたのだ。

『何か……言いたいことはあるかい……ジイ……』

転がる首にラッソはそう問いかけた……

「くそ!やりやがった!囲め!」

ラッソを元突風の団が囲みに掛かるがラッソはそれを無言で剣を横に振ったのだ。

そして辺りを囲んでいた団員たちは腹から真っ二つになったのだ。

ラッソはスキルを使っていたのだ。

ラッソのスキルは【物質変化】と言うスキルであった。 

このスキルは対象の物の形状や強度などを自由に変化させるもので、ラッソはそれを使い囲んでいた団員全員にとどくように剣の長さを変えそして切れ味をあげたのだ。

ラッソは仲間の血の中で座り込んで歌を歌っていた、仲間達と歌った思い出の歌を……

最悪の形ではあるがラッソは全てにケジメをとったのだ。

そして今ガルダの目の前でニックとヘレインが激しい攻防戦を繰り広げていたのであった!
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