ガルダ戦記、欲しい世界は俺が作る!

夏カボチャ

文字の大きさ
42 / 131
1章新しい風と陰謀の花

海を黒く染めた大海賊

しおりを挟む
ガルダ達は船甲板にいた。
何故こんなことになっているのかと改めてガルダは考えていた。
遡るさかのぼる事5時間前、ミックがガルダの元に訪ねてきた所から話は始まる。
ミックは式の後、しばらくの間ガルダ達と生活していた。
しかし何時までもザルバトランの港に船を繋いでおく訳にもいかなかった。
そんなミックは渋々、故郷であるアスラステアに海賊船団と共に帰還したのだ。

ミックの故郷はバルドリア海とザルバ海の中心くらいにあるらしいのだが、ミックの話だと幻の都とまで言われているらしい。

地図で調べたがそれらしい島や国はその海域には存在しないのだが、ミックは嘘を言うような娘ではない。

ましてや海賊の掟を重んじるミックがガルダに嘘を言うなどあり得ない話だったからだ。
ミックはガルダ達の元から離れて1ヶ月程が経とうとしていた。

そんなある日、朝早くドアを開ける音と共にマナカとガルダの寝室に忍び寄る足音、そしてベットに忍び込む気配に気づきガルダが目を開けると

『ダーリン?私が居なくて寂しかった?』

ミックが既に隣にいた。
流石に驚いたがミックは変わらず冗談混じりに笑ってきた。

マナカも声を聞き目を覚ますと久々に会うミックにバグをする。
そしてマナカはミックの足元に目を向けた。
ミックの足には靴がちゃんと履かれていた。

『ミックーまた、あなた……靴履いたままであがってきたのね!』

マナカに怒られ、すぐに靴を脱ぐとミックはその場で正座をし頭を下げたのだ。

『ミック?!そんなに怒ってないから頭あげてよ』

流石にマナカも怒るのをやめてミックに頭を上げるようにいったのだ。
だがミックから驚きの一言が飛び出したのだった。

『実は、私の父がガルダに会いたいと言っているの、父も元海賊だから掟の事は理解しているんだけど、1度ダーリンと話がしたいそうなの』

ミックの父であるナビカ・ライド・テナスは元大海賊で若かれし頃は此処等の海を荒らし回り指名手配されていた程の有名人だ、だが旧友であるラッソの父がバルドリア海軍との戦闘で負傷したと聞くと、クーデルトルン海軍とバルドリア海軍の戦闘に乱入するほど友を大切にする熱血漢でもあった。

双方が激しく戦う中で互いに動きを止め、東の海を見ると。
其処に海を真っ黒く染めあげる海賊艦隊が姿を現した。

『我が名は大海賊。キャプテン!ナビカ・ライド・テナスである!我が友の無念を張らすべく!クーデルトルンに加勢する!者共かかれぇぇぇぇ!』

掛け声と共に海賊艦隊がバルドリア海軍に向かい突っ込んでいく!海のモンスターを使い好きな方向に自在に動く彼らの船を止める術は無く。
バルドリア海軍は翻弄される一方であり状況が一変した。
その日の内にバルドリア海軍は壊滅寸前にまで追いやられる事になる。
そして、バルドリアが降伏した。
この事件がきっかけになりバルドリアとクーデルトルンの和平条約が締結される事になり。
クーデルトルンに今も名が刻まれる大海賊になった。
其れこそがミックの父であるナビカ=ライド=テナスである。 

ガルダはミックの父が有名人とは知らなかった。
しかしミックの父が会いたいと言うならばと会いに行く事にしたのだ。

そして、ガルダ達はミックの故郷に向かう事になった。

しかし、デンはアクアとの約束があるからとアスラステア行きを断られてしまった。

ガルダからしたら、寂しい限りだが、男の子はみんな、そんなもんだなと!自分の中で言い聞かせた。

「いざ行かん幻の都、その名はアスラステア!」
楽しそうなガルダであったがマナカはデンが心配で仕方なかった。
マナカは当面のデンの食事をアイレンとイッサンに御願いし色々とデンの為に出来ることをしてきたがやはり不安そうであった。 

そうとは知らないデンは、マナカの心配を余所に昼御飯を食べていたのであった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています

由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、 悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。 王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。 だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、 冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。 再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。 広場で語られる真実。 そして、無自覚に人を惹きつけてしまう リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。 これは、 悪役令嬢として断罪された少女が、 「誰かの物語の脇役」ではなく、 自分自身の人生を取り戻す物語。 過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、 彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!

秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。 民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。 「おまえたちは許さない」 二度目の人生。 エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。 彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。 1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。 「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」 憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。 二人の偽りの婚約の行く末は……

気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな
ファンタジー
 事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?  しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?  いやいやいや。 そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!  せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。  屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

処理中です...