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ケストア王国・・・2
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イオルを交えた会話が始まり、私は求めていたダンジョンについての新たな情報を手に入れる。
内心は、ベラムがダンジョンの情報を持っていたなら、虫を使って、無理矢理にでも、奪うべきだったと後悔しているわ、本当に思い通りにならない時の苛立ちは嫌になるわ。
ここに来て、私はベラムの死に対しての怒りが生まれた。
貴重な情報がどっかの馬鹿により、失われたのだから。
「ベラム様は、何故、死んだのですか、直接、ダンジョンについてお聞きしたかったのに」
私の言葉に、イオルが悩まずに返答する。
「ベラムをやったのは、多分だが、チャルドの野郎だ! ギルドマスターになってから、好き勝手してたからな」
「何故ですか、殺される理由には成らないじゃないですか?」
イオルが口を閉ざすとデュバルが、キャロを見つめる。
キャロは小さく頷くと口を開く。
「私を捕まえたのが、チャルドの手下だったんです。デュバル様にギルド崩壊事件の後に助けられましたが、チャルドは今も生きています」
チャルドがまだ生きてる事実を聞き、私の中で潰したいという感情が生まれる。
「チャルドって方は今は、何処に?」
「分かりませんが、最後に聞いたのは、"地下水路に向かうぞ"と言う言葉でした」
キャロはそう言うと頭を下げる。
地下か、ガレルの町の地下に何かあるのか、調べさせる事に決める。
念話を使い、ジャバとクイーンに地下の調査を命じる。
当然だが、敵となるケストア王国騎士団やチャルドの手下に出会う事も考えられる。
私はシンプルな命令を二人に与える。
『地下水路で出会った人間は、全員喰らい尽くしなさい。骨も残さないでいいわ、チャルドってやつがいたら、殺る前に報告して、頼んだわよ』
『了解です』
『御意』
二人の返事を聞き、念話を終える。
しかし、キャロが黙った後に、デュバルが喋り出す。
「つまり、チャルドのやつは、地下水路に存在するダンジョン【屍人の楽園】にわざわざ向かったと、何故そんな事を?」
あら、私の知らない情報じゃないの、まあ、クイーンとジャバが向かってるから、どちらにしても、問題はないわね。
「なら、オレと【狼の牙】で、地下水路を調べるぜ。ケストア王国騎士団も、直ぐに地下水路には入らない筈だからな」
「何故、直ぐに調べないと思われるので?」
丁寧な口調で私はイオルに質問をする。
「ケストア王国騎士団が、もしチャルドの行き先を知ってても、ガレルの地下水路は広大なんだ。町一つ分全てが地下水路の真上に出来てるからな、地図がないと、出口が分からずに、無駄死になんてのも、最悪有り得るからだ」
イオルもダンジョンについて知ってるなんて、意外に知られてる情報なのかしら?
「皆さん、ダンジョンについて知られてるんですね? 私は知らなかったので、勉強不足でしたね」
「いやいや、オレは、ベラムと長い付き合いだからな、ガキの頃から、ベラムに色んな話を聞かされてたしな。チャルドの馬鹿も、前はもう少しマシだったんだかな」
古い友人か……私には理解できないわね、とりあえず、イオル達も地下水路に向かうとなると、少し厄介ね……クイーン達とぶつかる可能性もあるし、あぁ面倒臭いわ。
それでも、イオルは地下に向かう事を辞めないだろう。
最悪は、殺し合い、いや、一方通行の殺戮になるだろうと思う。
ある程度の話が終わり、私はデュバル邸を後にする。
イオル達が見送りをする為、玄関に移動してくると、私は軽く笑みを浮かべてから口を開く。
「ありがとう御座いました。地下水路にダンジョンがあるなら、私も、仲間と地下に向かいます。地下でお会いしたらよろしくお願いしますね」
「な、地下は危険なんだぞ! アナタみたいな人には無理だ!」
イオルが慌ててそう口にするが、私は再度笑みを浮かべる。
「私の仲間は強いので安心してください。お互いに生き残るように頑張りましょうね。でわ、失礼致します」
私は笑みを崩さぬまま、その場を後にする。
地下水路か、ケストア王国の兵隊の動きも気になるなぁ。
私は念話を行うとクイーンとジャバに私もそちらに向かうと伝える。
クイーンが、私が向かうと伝えた瞬間、少し慌てる素振りがあり、可愛らしいと感じてしまう。
私はデュバル邸を後にした足で、そのまま地下水路へと向かう。
複数の入口が存在するようだが、私はスラムの外れに存在する小さな水路の出口から内部を向かって歩いて移動する。
正式には、"影浮遊"となる。わざわざ、"影浮遊"を使う理由は、私の正体を今はあまり知られたくないからだ。
私の背後にはキングとラクネ、更に後ろ側にはホーネットとガストが続く。
私を含む五人でスラムの水路から地下に向けて移動し、地下水路へと向かう。
道に関しては、ホーネットの力であっさりと把握出来たので、"地図作成"と、照らし合わせて何処が通れるかなどを知ることが出来た。
地下水路の最深部には、確かにダンジョンらしき物が存在しているのが"地図作成"でも映し出されている。
私の探していたダンジョンがこんな近くにあるなんて、本当に最高だわ。
少し邪魔な存在が、うろちょろしてるけど……必要なら駆除も考えないとね。
最近、なんだか……自分が自分じゃないみたいな感覚が酷くなるわね……疲れてるのかしら?
内心は、ベラムがダンジョンの情報を持っていたなら、虫を使って、無理矢理にでも、奪うべきだったと後悔しているわ、本当に思い通りにならない時の苛立ちは嫌になるわ。
ここに来て、私はベラムの死に対しての怒りが生まれた。
貴重な情報がどっかの馬鹿により、失われたのだから。
「ベラム様は、何故、死んだのですか、直接、ダンジョンについてお聞きしたかったのに」
私の言葉に、イオルが悩まずに返答する。
「ベラムをやったのは、多分だが、チャルドの野郎だ! ギルドマスターになってから、好き勝手してたからな」
「何故ですか、殺される理由には成らないじゃないですか?」
イオルが口を閉ざすとデュバルが、キャロを見つめる。
キャロは小さく頷くと口を開く。
「私を捕まえたのが、チャルドの手下だったんです。デュバル様にギルド崩壊事件の後に助けられましたが、チャルドは今も生きています」
チャルドがまだ生きてる事実を聞き、私の中で潰したいという感情が生まれる。
「チャルドって方は今は、何処に?」
「分かりませんが、最後に聞いたのは、"地下水路に向かうぞ"と言う言葉でした」
キャロはそう言うと頭を下げる。
地下か、ガレルの町の地下に何かあるのか、調べさせる事に決める。
念話を使い、ジャバとクイーンに地下の調査を命じる。
当然だが、敵となるケストア王国騎士団やチャルドの手下に出会う事も考えられる。
私はシンプルな命令を二人に与える。
『地下水路で出会った人間は、全員喰らい尽くしなさい。骨も残さないでいいわ、チャルドってやつがいたら、殺る前に報告して、頼んだわよ』
『了解です』
『御意』
二人の返事を聞き、念話を終える。
しかし、キャロが黙った後に、デュバルが喋り出す。
「つまり、チャルドのやつは、地下水路に存在するダンジョン【屍人の楽園】にわざわざ向かったと、何故そんな事を?」
あら、私の知らない情報じゃないの、まあ、クイーンとジャバが向かってるから、どちらにしても、問題はないわね。
「なら、オレと【狼の牙】で、地下水路を調べるぜ。ケストア王国騎士団も、直ぐに地下水路には入らない筈だからな」
「何故、直ぐに調べないと思われるので?」
丁寧な口調で私はイオルに質問をする。
「ケストア王国騎士団が、もしチャルドの行き先を知ってても、ガレルの地下水路は広大なんだ。町一つ分全てが地下水路の真上に出来てるからな、地図がないと、出口が分からずに、無駄死になんてのも、最悪有り得るからだ」
イオルもダンジョンについて知ってるなんて、意外に知られてる情報なのかしら?
「皆さん、ダンジョンについて知られてるんですね? 私は知らなかったので、勉強不足でしたね」
「いやいや、オレは、ベラムと長い付き合いだからな、ガキの頃から、ベラムに色んな話を聞かされてたしな。チャルドの馬鹿も、前はもう少しマシだったんだかな」
古い友人か……私には理解できないわね、とりあえず、イオル達も地下水路に向かうとなると、少し厄介ね……クイーン達とぶつかる可能性もあるし、あぁ面倒臭いわ。
それでも、イオルは地下に向かう事を辞めないだろう。
最悪は、殺し合い、いや、一方通行の殺戮になるだろうと思う。
ある程度の話が終わり、私はデュバル邸を後にする。
イオル達が見送りをする為、玄関に移動してくると、私は軽く笑みを浮かべてから口を開く。
「ありがとう御座いました。地下水路にダンジョンがあるなら、私も、仲間と地下に向かいます。地下でお会いしたらよろしくお願いしますね」
「な、地下は危険なんだぞ! アナタみたいな人には無理だ!」
イオルが慌ててそう口にするが、私は再度笑みを浮かべる。
「私の仲間は強いので安心してください。お互いに生き残るように頑張りましょうね。でわ、失礼致します」
私は笑みを崩さぬまま、その場を後にする。
地下水路か、ケストア王国の兵隊の動きも気になるなぁ。
私は念話を行うとクイーンとジャバに私もそちらに向かうと伝える。
クイーンが、私が向かうと伝えた瞬間、少し慌てる素振りがあり、可愛らしいと感じてしまう。
私はデュバル邸を後にした足で、そのまま地下水路へと向かう。
複数の入口が存在するようだが、私はスラムの外れに存在する小さな水路の出口から内部を向かって歩いて移動する。
正式には、"影浮遊"となる。わざわざ、"影浮遊"を使う理由は、私の正体を今はあまり知られたくないからだ。
私の背後にはキングとラクネ、更に後ろ側にはホーネットとガストが続く。
私を含む五人でスラムの水路から地下に向けて移動し、地下水路へと向かう。
道に関しては、ホーネットの力であっさりと把握出来たので、"地図作成"と、照らし合わせて何処が通れるかなどを知ることが出来た。
地下水路の最深部には、確かにダンジョンらしき物が存在しているのが"地図作成"でも映し出されている。
私の探していたダンジョンがこんな近くにあるなんて、本当に最高だわ。
少し邪魔な存在が、うろちょろしてるけど……必要なら駆除も考えないとね。
最近、なんだか……自分が自分じゃないみたいな感覚が酷くなるわね……疲れてるのかしら?
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