55 / 118
地下水路とダンジョン・・・2
しおりを挟む
チャルドは、私の一言が不快だったのだろう。悩まずに敵と判断し即座に剣を抜く。
「貴様、今の発言はどういう事か!
遊びは終わりだと?」
私に剣を向け、苛立ちに顔を歪めたチャルドが怒鳴るようにして更に口を開く。
「どいつもこいつも、バカにしおって、ギルドマスターであり、領主や貴族する、逆らえない程の地位を手にしているのだぜ! ふざけるな!」
在り来りすぎるお山の大将ね、動物園なら可愛げもあるけど、人間のボス猿は、本当に醜いわ。
「黙りなさいよ……不愉快だし、聞いてて単調なのよ、三流役者でももう少し素晴らしくやるわよ?」
向けられた刃に軽く左手を伸ばし、刃の先に人差し指を当てる。
斬撃に対する無効が発動すると同時に、刃が軽く削れ、銀色の粉となり、落下していく。
目の前で切先が、砕け塵になる光景に、チャルドだけでなく、チャルドの部下達も、一歩後ろに退く。
「さて、キング、全員に、行動開始を伝えて、チャルドは生け捕りね」
その言葉にチャルドの部下達は、慌てて武器を構える。しかし背後から、突然、影に身を隠していたゴブリン軍団が姿を現し襲いかかる。
正面からは、鎧を着たままに、擬人化を解除したゴブリンの軍勢が一斉に襲い掛かる。
数の暴力は、本来はダメなんだけどさ、悪には数の暴力が正義の鉄槌、違うか、ダークヒーロー? みたいになるのよね。
チャルドの部下には可哀想だけど、目撃者とか、本当にいらないから、正直、助ける気はない。
悲鳴すらあげられない絶望を堪能して、死んでいく姿は、不思議な物ね。
一人一人に数体のゴブリンが襲い掛かり、遊ぶ事無く、首を吹き飛ばす。
まさに悪夢のような光景の中で、中心に立つ私と、震えるチャルド。
数分もせずに、チャルドの部下達が、屍となり、チャルド本人は、その場に崩れ落ちる。
クイーンの、化けたエルドがチャルドの目の前に立ちニヤリと笑みを浮かべる。
その表情を目の当たりにして、チャルドが怒りと悲しみに似た表情でエルドに向けて声をあげる。
「エルドォォッ! 悪魔に魂を売り渡したか、ワシは、ワシはお前を……」
チャルドがエルドを見つめる最中、クイーンがエルドの顔でニヤリと再度笑い、姿を露にする。
「貴様は誰だ……エルドは、エルドはどうした!」
慌てる声に、クイーンは柔らかな笑みを浮かべた後に、冷たい表情を浮かべると冷たく言い放つ。
「貴方の血筋は本当に、不味かったですよ」
その言葉は、全てを理解させる十分な一言であり、トドメを刺されたように、チャルドはその場で絶望し、両手、両膝をつくようにして崩れる。
私は、ダンジョンの存在を隠す為、ジャバとガマ爺に頼み、岩魔法と土魔法を合わせて、地下水路に巨大な壁を作り出す。
「あとで、調査はするけど、他の連中に見つかるとダルいものね」
その状態から、更にトンネルに続く道を曲がり角の部分まで破壊する。
最初から、ダンジョンへの道など存在しなかったのだと、言わんばかりに水路の道は無くなり、私は満足する。
しかし、ここからは、芝居をしないとならないのだ。
地下水路でチャルドとエルドが死んだとなれば、否が応でも調査が開始される。
そうなれば、更に数日、ダンジョンの調査が伸びることになる。
ケストア王国が仮にもし、増援だけでなく、調査兵団などを作り、ガレルの町に派遣すれば厄介極まりない、隠蔽していてもダンジョンの存在がバレる恐れがある、それは避けたい。
そうならない為の芝居だ。
あまり時間を掛ければ、イオルと仲間達が、水路に現れる可能性がある、そうなる前に地上に向かう。
チャルドには生きたまま、綺麗な花になってもらうわ。
ホーネットの操る寄生虫でチャルドを操り人形にすると、クイーンを再度、エルドに変身させる。
私は操り人形にしたチャルドの影に身を潜ませる。
その足で水路から地上へと向かい無事に外へと出る。
出口として、選んだのはスラムから離れた中心に近い水路であり、スラムから注目を逸らす為だ。
そんな私達の前に。イオルと仲間達が水路に入ろうとしている最中であった。
エルドに化けていたクイーンが、イオル達に対して、声をかける。
「貴様達、何をしているか?」
クイーンの言葉にイオルが返答をする。
「オレ達は冒険者ギルドの【狼の牙】と言います」
「我は、ケストア王国騎士団、中隊長エルドである。罪人である冒険者ギルド、ギルドマスターであるチャルドを捕え、これより、取り調べを行う為に護送する最中である!」
イオルは、何も言わずに、道をあける。
私はこの瞬間、役者が揃ったと確信し、行動を起こす。
操り人形となったチャルドに私は身体強化を発動して、ホーネットに高速で逃亡させるように指示を出す。
更にクイーンと兵士に成りすましたゴブリン達にそれを追わせる。
皆が注目する最中、水路から近い広場まで移動させると、私とクイーンが、わざと戦闘を開始する。
チャルドと激しく戦闘を行い、更に注目が、集まるのを確認してから、最後の仕上げを開始する。
チャルドの体内に爆炎魔法を作り出し、更にエルドや兵士に化けたクイーンとゴブリン達に最後の一撃を思わせる攻撃をさせる。
攻撃を受けると急激に輝きだし、内側から吹き飛ぶチャルド、それと同時に皆をダンジョンに戻し、私は兵士の死体を"無限収納"から、即座にばら撒き、私自身も、"影移動"で別の影に移動する。
一瞬の出来ごとであり、誰も気づくことは出来ないだろう。
凄まじい爆発と炎がガレルの町を駆け巡り、広場周辺を焼きながら吹き飛ばしていく。
一瞬で炎の海となり、チャルドとエルド、更に部下達の存在は見ていたであろう生き残りにより、確実な証言になる。
チャルドの死も、エルドの死も、兵士達の死も、全て問題ないものになったと言える。
私は、"影移動"により、離れた建物の屋根に姿を現すと、静かにその光景を見つめる。
そして、ホーネット達に念話を送る。
『みんな、お疲れ様。私達の家に帰るわよ』
シンプルな念話を終わらせると、再度、燃え上がるガレルの町を見つめる。
「ガレルの町の大掃除、私ってば、働き者だなぁ、これで少しは、まともな町になればいいけどね」
独り言を言いながら、私はガレルの町からダンジョンへと戻ることにする。
「貴様、今の発言はどういう事か!
遊びは終わりだと?」
私に剣を向け、苛立ちに顔を歪めたチャルドが怒鳴るようにして更に口を開く。
「どいつもこいつも、バカにしおって、ギルドマスターであり、領主や貴族する、逆らえない程の地位を手にしているのだぜ! ふざけるな!」
在り来りすぎるお山の大将ね、動物園なら可愛げもあるけど、人間のボス猿は、本当に醜いわ。
「黙りなさいよ……不愉快だし、聞いてて単調なのよ、三流役者でももう少し素晴らしくやるわよ?」
向けられた刃に軽く左手を伸ばし、刃の先に人差し指を当てる。
斬撃に対する無効が発動すると同時に、刃が軽く削れ、銀色の粉となり、落下していく。
目の前で切先が、砕け塵になる光景に、チャルドだけでなく、チャルドの部下達も、一歩後ろに退く。
「さて、キング、全員に、行動開始を伝えて、チャルドは生け捕りね」
その言葉にチャルドの部下達は、慌てて武器を構える。しかし背後から、突然、影に身を隠していたゴブリン軍団が姿を現し襲いかかる。
正面からは、鎧を着たままに、擬人化を解除したゴブリンの軍勢が一斉に襲い掛かる。
数の暴力は、本来はダメなんだけどさ、悪には数の暴力が正義の鉄槌、違うか、ダークヒーロー? みたいになるのよね。
チャルドの部下には可哀想だけど、目撃者とか、本当にいらないから、正直、助ける気はない。
悲鳴すらあげられない絶望を堪能して、死んでいく姿は、不思議な物ね。
一人一人に数体のゴブリンが襲い掛かり、遊ぶ事無く、首を吹き飛ばす。
まさに悪夢のような光景の中で、中心に立つ私と、震えるチャルド。
数分もせずに、チャルドの部下達が、屍となり、チャルド本人は、その場に崩れ落ちる。
クイーンの、化けたエルドがチャルドの目の前に立ちニヤリと笑みを浮かべる。
その表情を目の当たりにして、チャルドが怒りと悲しみに似た表情でエルドに向けて声をあげる。
「エルドォォッ! 悪魔に魂を売り渡したか、ワシは、ワシはお前を……」
チャルドがエルドを見つめる最中、クイーンがエルドの顔でニヤリと再度笑い、姿を露にする。
「貴様は誰だ……エルドは、エルドはどうした!」
慌てる声に、クイーンは柔らかな笑みを浮かべた後に、冷たい表情を浮かべると冷たく言い放つ。
「貴方の血筋は本当に、不味かったですよ」
その言葉は、全てを理解させる十分な一言であり、トドメを刺されたように、チャルドはその場で絶望し、両手、両膝をつくようにして崩れる。
私は、ダンジョンの存在を隠す為、ジャバとガマ爺に頼み、岩魔法と土魔法を合わせて、地下水路に巨大な壁を作り出す。
「あとで、調査はするけど、他の連中に見つかるとダルいものね」
その状態から、更にトンネルに続く道を曲がり角の部分まで破壊する。
最初から、ダンジョンへの道など存在しなかったのだと、言わんばかりに水路の道は無くなり、私は満足する。
しかし、ここからは、芝居をしないとならないのだ。
地下水路でチャルドとエルドが死んだとなれば、否が応でも調査が開始される。
そうなれば、更に数日、ダンジョンの調査が伸びることになる。
ケストア王国が仮にもし、増援だけでなく、調査兵団などを作り、ガレルの町に派遣すれば厄介極まりない、隠蔽していてもダンジョンの存在がバレる恐れがある、それは避けたい。
そうならない為の芝居だ。
あまり時間を掛ければ、イオルと仲間達が、水路に現れる可能性がある、そうなる前に地上に向かう。
チャルドには生きたまま、綺麗な花になってもらうわ。
ホーネットの操る寄生虫でチャルドを操り人形にすると、クイーンを再度、エルドに変身させる。
私は操り人形にしたチャルドの影に身を潜ませる。
その足で水路から地上へと向かい無事に外へと出る。
出口として、選んだのはスラムから離れた中心に近い水路であり、スラムから注目を逸らす為だ。
そんな私達の前に。イオルと仲間達が水路に入ろうとしている最中であった。
エルドに化けていたクイーンが、イオル達に対して、声をかける。
「貴様達、何をしているか?」
クイーンの言葉にイオルが返答をする。
「オレ達は冒険者ギルドの【狼の牙】と言います」
「我は、ケストア王国騎士団、中隊長エルドである。罪人である冒険者ギルド、ギルドマスターであるチャルドを捕え、これより、取り調べを行う為に護送する最中である!」
イオルは、何も言わずに、道をあける。
私はこの瞬間、役者が揃ったと確信し、行動を起こす。
操り人形となったチャルドに私は身体強化を発動して、ホーネットに高速で逃亡させるように指示を出す。
更にクイーンと兵士に成りすましたゴブリン達にそれを追わせる。
皆が注目する最中、水路から近い広場まで移動させると、私とクイーンが、わざと戦闘を開始する。
チャルドと激しく戦闘を行い、更に注目が、集まるのを確認してから、最後の仕上げを開始する。
チャルドの体内に爆炎魔法を作り出し、更にエルドや兵士に化けたクイーンとゴブリン達に最後の一撃を思わせる攻撃をさせる。
攻撃を受けると急激に輝きだし、内側から吹き飛ぶチャルド、それと同時に皆をダンジョンに戻し、私は兵士の死体を"無限収納"から、即座にばら撒き、私自身も、"影移動"で別の影に移動する。
一瞬の出来ごとであり、誰も気づくことは出来ないだろう。
凄まじい爆発と炎がガレルの町を駆け巡り、広場周辺を焼きながら吹き飛ばしていく。
一瞬で炎の海となり、チャルドとエルド、更に部下達の存在は見ていたであろう生き残りにより、確実な証言になる。
チャルドの死も、エルドの死も、兵士達の死も、全て問題ないものになったと言える。
私は、"影移動"により、離れた建物の屋根に姿を現すと、静かにその光景を見つめる。
そして、ホーネット達に念話を送る。
『みんな、お疲れ様。私達の家に帰るわよ』
シンプルな念話を終わらせると、再度、燃え上がるガレルの町を見つめる。
「ガレルの町の大掃除、私ってば、働き者だなぁ、これで少しは、まともな町になればいいけどね」
独り言を言いながら、私はガレルの町からダンジョンへと戻ることにする。
0
あなたにおすすめの小説
鬼の兵法伝承者、異世界に転世せしむる
書仙凡人
ファンタジー
俺の名は桜木小次郎。
鬼一法眼を祖とする鬼一兵法の令和の伝承者。
だがある時、なぜか突然死してしまったのだ。
その時、自称神様の変なペンギンが現れて、ファンタジー世界の転生を持ちかけられた。
俺はヤケになって転生受け入れたら、とんでもない素性の奴にログインする事になったのである。
ログイン先は滅亡した国の王子で、従者に毒盛られて殺されたばかり。
なにこれ? クーリングオフねぇのかよ!
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる