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新たな存在・・・1
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激しく燃え上がる火柱は、多くの人々に恐怖を、そして、期待を刻みつける。
その場に居らず、戦況を知らぬバロ・ネトラの兵達は、その炎がガドロフの部下の物であると確信し、勝利を確信して動きを活発化させる。
しかし。その場にいた者達は、ガドロフと言う、強き戦士の死に絶望した。
更にケストア内部だけでなく、その火柱は、サザル公国、サザン家の第三女であり、総指揮を任されていたエリナ・フィル・サザンの目にも色濃くとまる。
「あれは、戦闘で間違いないな、此方が忠告までしてやったと言うのに生意気な」
そう語るサザル公国の若き指揮官、エリナは、火柱を見つめる。
軽く悩む様に腕を組むと、その場にいた兵に対して指示を口にする。
「【黒鷲】に出撃するように伝えよ。少なくとも二部隊は向かわせよと、つたえるのだ! 」
「はい、かしこまりました。即座に」
エリナの指示で、直ぐに空船から、空船に伝達が行われ、大型空船から、三十体程の黒い羽が特徴的な三メートルは有ろう巨大な黒鷲に乗った軽装鎧に槍と盾を身に付けた戦士達が次々に飛び出していく。
大空へと編隊を組み、飛び立つ。
その姿を地上から見たならば、真っ黒い巨大な怪鳥にすら見える事だろう。
一糸乱れぬ連携の取れた動きで火柱を目指して羽ばたいていく。
当然だが、火柱を目指せば、ノー・ルーズ達と【黒鷲】は正面からぶつかる形になる。
火柱まで一気に近づいた【黒鷲】の面々はその場の状況を上空から見つめる。
「隊長、ありゃなんだ? 火柱の中に立ってる奴、炎対策をしてても、ありえないだろ」
【黒鷲】のメンバーですら、即時にその異様な光景に気づく。
燃え上がる数千度の炎の中にランスを天高く掲げ、その先端に絶命した人であった黒い塊が炭の様になっている異常な状況。
「お前ら、あれはヤバい……一旦ひくぞ」
隊長と呼ばれていた男が即座に撤退を判断する。
戦場では、敵を倒すよりも情報を持ち帰る方が重要な場合が存在する。
まさに、この瞬間、それを危機として肌に感じていたと言える。
しかし、それは熟練の戦士だからこそ感じられる物であり、勇ましさを勘違いする、蛮勇か英雄かすら理解できない者からすれば、理解出来ない決断と言えた。
「なんでですかッ! 敵は地上であり、我々は、二部隊を任されているのですよ! 今、帰還し、敵を見逃せば、我々は祖国の笑いものとなり、臆病者と指を刺されますッ!」
若い兵士の言葉にざわめきが生まれる最中、予想外な動きが【黒鷲】を更に同様させる。
隊長と若い兵士が話している真横から、ベテランの兵士が突如発言したのだ
「よく言ったな、新兵。なら、話は簡単だ。オレも残る側だ。だから、隊長さん達は逃げてくださいよ? ただ、勝利を手にしたい奴らは残りますがね」
ベテラン兵士の背後には既に数名の兵が覚悟を決めたのか、隊長を見つめている。
「本気か、今なら笑ってはやれないが、許してやれるぞ? 軍規違反は裁判をしても、懲役になりかねんぞ」
「隊長、オレ達は戦いに来てるんですよ。それにオレの黒鷲もやる気満々です。軍法会議でもなんでも後で受けますよ」
そう語るベテラン兵士の表情は自信に満ちていた。
「はぁ、わかった……後でしっかりと、罰を与えるから、しっかり帰ってこい!」
「ガハハ、流石隊長。任せてください! 朗報を持ち帰ります!」
隊長を筆頭に部隊が情報を持ち帰る為、その場から帰還を決め、ベテラン兵士が指揮する残った兵士達は、地上を睨みつける。
「残った兵士達よ……オレ達は、この戦いで戦果を上げねばならないッ! その為に、叱られる覚悟で残ったんだからな……武器を持つ全ての者を敵とするッ! いくぞッ!」
「「「おおおぉーーッ!」」」
攻撃対象を発見したサザル公国の兵士達は悩むこと無く、亜人となったノー・ルーズに対して攻撃を開始する。
ノー・ルーズに対して、槍を複数人が向ける。
当然だが、敵が新たに現れたのだ、戦騎隊、重装騎士歩兵大隊は即座に動き出す。
正面に王国守備隊。
背後からはサザル公国の兵士が迫る状況、しかし、ルーズ達に、それを気にする様子はない。
正面の元王国守備隊は、指揮官であったガドロフを失い、攻撃の勢いと連携を失っているからだ?
「元王国守備隊は、重装騎士歩兵大隊に任せる! ノー・ルーズ戦騎隊は上空より来る鳥共を敵とする」
落ち着いた口調でそう語ると、重装騎士歩兵大隊が元王国守備隊に向けて進み出す。
その手には、ノリスファミリーが使うバズが持たされており、腰には剣、背中には各々の得物が背負われている。
そして、ルーズと入れ替わる様に重装騎士歩兵大隊が元王国守備隊の宿舎の前に立つと、最前列から、次々にバズを発射する。
この世界に本来存在しないはずの、異世界から持ち込まれた兵器であり量産など有り得ない物である。
そんな見たことも無い筒から、次々に放たれる閃光が自分達に凄まじい速度で向かい、少しでも触れた瞬間に破裂する。
「なんなんだよ、ありゃぁ!」
「全員、気をつけろッ! あの閃光に少しでも触れたらヤバいぞ!」
「最初の一撃で右翼側が、ダメージが酷く、落下数名、直撃から絶命多数!」
一瞬で優位が変化した戦場、黒鷲の面々は覚悟を決める。
「まだ……"通信玉"の範囲内だな。隊長達に連絡しろ、我々は全滅だと、そしてさっきの魔道兵器についても報告、最後の大仕事だ!」
通信玉により、詳細が帰還中の隊長達へと報告される。
『隊長、我々は全滅するでしょう、敵の扱う武器は、魔道兵器、一撃は、中型魔法と変わらず、数百発の発射を確認、僅かに触れただけで破裂する炸裂魔法タイプと見られます。
形状は筒型、肩にのせて、発射する物と見られます。
連射確認はできず、数は未知数、今持ち込まれた魔道兵器がその全てかは、確認不可、我々は祖国サザル公国に戻れません……どうか、この情報を勝利の為に……』
『生きて帰れと……命じただろうに、馬鹿者達が……』
通信玉の通信が途切れる。
途切れ方からわかる事実は、発信側の通信玉が破損したかと言う事実のみであった。
「馬鹿者達が……急ぎ帰還する。増援が必要になった」
隊長率いる黒鷲部隊が急ぐ理由は、超大型船等は、外部魔法に対する防御魔法を発動しており、通信玉等の魔道具も例外なく弾いてしまうからであった。
そして、ノー・ルーズ達と正面からぶつかる黒鷲の部隊に、更なる不幸が舞い込もうとしていた。
時を同じくして、ケストア城、内部。
バロ・ネトラは、私に対して複数の部下に刃を向けさせている。
私はバロ・ネトラを指差す。
「新しく王になったのだから、退屈させないでね……クイーン、あの男以外は処分してもいいわ」
「はいです。直ぐにやるです」
メイド姿のクイーンを見て、ニヤつくバロ・ネトラの部下達。
当然、一般的に考えれば、小さなメイドがフル装備の兵士数人を相手に勝てる等有り得ないからだ。
しかし、次の瞬間誰も笑みを浮かべなくなる。
クイーンの両腕が前後左右に薄く広がり、鞭の様に伸びた瞬間、高速の弓矢の様に兵士達の顔面を一気に貫いたのだ。
「まったく、弱過ぎです。主様に、こんなゴミが武器を向けるなんて……反吐が出るですよ」
クイーン、一人に対してバロ・ネトラが連れていた兵士達が一瞬で全滅する。
それは勝利を手にして、全てを手に入れたと、考えていバロ・ネトラにとって想像し難い光景だっただろう。
「さて、私の手足を切り落として、晒してくれるのよね? やってみて、新しい国王陛下……」
クスクスと、笑いが軽く込み上げる。
私は改めて、魔の存在になっていると感じる。
その場に居らず、戦況を知らぬバロ・ネトラの兵達は、その炎がガドロフの部下の物であると確信し、勝利を確信して動きを活発化させる。
しかし。その場にいた者達は、ガドロフと言う、強き戦士の死に絶望した。
更にケストア内部だけでなく、その火柱は、サザル公国、サザン家の第三女であり、総指揮を任されていたエリナ・フィル・サザンの目にも色濃くとまる。
「あれは、戦闘で間違いないな、此方が忠告までしてやったと言うのに生意気な」
そう語るサザル公国の若き指揮官、エリナは、火柱を見つめる。
軽く悩む様に腕を組むと、その場にいた兵に対して指示を口にする。
「【黒鷲】に出撃するように伝えよ。少なくとも二部隊は向かわせよと、つたえるのだ! 」
「はい、かしこまりました。即座に」
エリナの指示で、直ぐに空船から、空船に伝達が行われ、大型空船から、三十体程の黒い羽が特徴的な三メートルは有ろう巨大な黒鷲に乗った軽装鎧に槍と盾を身に付けた戦士達が次々に飛び出していく。
大空へと編隊を組み、飛び立つ。
その姿を地上から見たならば、真っ黒い巨大な怪鳥にすら見える事だろう。
一糸乱れぬ連携の取れた動きで火柱を目指して羽ばたいていく。
当然だが、火柱を目指せば、ノー・ルーズ達と【黒鷲】は正面からぶつかる形になる。
火柱まで一気に近づいた【黒鷲】の面々はその場の状況を上空から見つめる。
「隊長、ありゃなんだ? 火柱の中に立ってる奴、炎対策をしてても、ありえないだろ」
【黒鷲】のメンバーですら、即時にその異様な光景に気づく。
燃え上がる数千度の炎の中にランスを天高く掲げ、その先端に絶命した人であった黒い塊が炭の様になっている異常な状況。
「お前ら、あれはヤバい……一旦ひくぞ」
隊長と呼ばれていた男が即座に撤退を判断する。
戦場では、敵を倒すよりも情報を持ち帰る方が重要な場合が存在する。
まさに、この瞬間、それを危機として肌に感じていたと言える。
しかし、それは熟練の戦士だからこそ感じられる物であり、勇ましさを勘違いする、蛮勇か英雄かすら理解できない者からすれば、理解出来ない決断と言えた。
「なんでですかッ! 敵は地上であり、我々は、二部隊を任されているのですよ! 今、帰還し、敵を見逃せば、我々は祖国の笑いものとなり、臆病者と指を刺されますッ!」
若い兵士の言葉にざわめきが生まれる最中、予想外な動きが【黒鷲】を更に同様させる。
隊長と若い兵士が話している真横から、ベテランの兵士が突如発言したのだ
「よく言ったな、新兵。なら、話は簡単だ。オレも残る側だ。だから、隊長さん達は逃げてくださいよ? ただ、勝利を手にしたい奴らは残りますがね」
ベテラン兵士の背後には既に数名の兵が覚悟を決めたのか、隊長を見つめている。
「本気か、今なら笑ってはやれないが、許してやれるぞ? 軍規違反は裁判をしても、懲役になりかねんぞ」
「隊長、オレ達は戦いに来てるんですよ。それにオレの黒鷲もやる気満々です。軍法会議でもなんでも後で受けますよ」
そう語るベテラン兵士の表情は自信に満ちていた。
「はぁ、わかった……後でしっかりと、罰を与えるから、しっかり帰ってこい!」
「ガハハ、流石隊長。任せてください! 朗報を持ち帰ります!」
隊長を筆頭に部隊が情報を持ち帰る為、その場から帰還を決め、ベテラン兵士が指揮する残った兵士達は、地上を睨みつける。
「残った兵士達よ……オレ達は、この戦いで戦果を上げねばならないッ! その為に、叱られる覚悟で残ったんだからな……武器を持つ全ての者を敵とするッ! いくぞッ!」
「「「おおおぉーーッ!」」」
攻撃対象を発見したサザル公国の兵士達は悩むこと無く、亜人となったノー・ルーズに対して攻撃を開始する。
ノー・ルーズに対して、槍を複数人が向ける。
当然だが、敵が新たに現れたのだ、戦騎隊、重装騎士歩兵大隊は即座に動き出す。
正面に王国守備隊。
背後からはサザル公国の兵士が迫る状況、しかし、ルーズ達に、それを気にする様子はない。
正面の元王国守備隊は、指揮官であったガドロフを失い、攻撃の勢いと連携を失っているからだ?
「元王国守備隊は、重装騎士歩兵大隊に任せる! ノー・ルーズ戦騎隊は上空より来る鳥共を敵とする」
落ち着いた口調でそう語ると、重装騎士歩兵大隊が元王国守備隊に向けて進み出す。
その手には、ノリスファミリーが使うバズが持たされており、腰には剣、背中には各々の得物が背負われている。
そして、ルーズと入れ替わる様に重装騎士歩兵大隊が元王国守備隊の宿舎の前に立つと、最前列から、次々にバズを発射する。
この世界に本来存在しないはずの、異世界から持ち込まれた兵器であり量産など有り得ない物である。
そんな見たことも無い筒から、次々に放たれる閃光が自分達に凄まじい速度で向かい、少しでも触れた瞬間に破裂する。
「なんなんだよ、ありゃぁ!」
「全員、気をつけろッ! あの閃光に少しでも触れたらヤバいぞ!」
「最初の一撃で右翼側が、ダメージが酷く、落下数名、直撃から絶命多数!」
一瞬で優位が変化した戦場、黒鷲の面々は覚悟を決める。
「まだ……"通信玉"の範囲内だな。隊長達に連絡しろ、我々は全滅だと、そしてさっきの魔道兵器についても報告、最後の大仕事だ!」
通信玉により、詳細が帰還中の隊長達へと報告される。
『隊長、我々は全滅するでしょう、敵の扱う武器は、魔道兵器、一撃は、中型魔法と変わらず、数百発の発射を確認、僅かに触れただけで破裂する炸裂魔法タイプと見られます。
形状は筒型、肩にのせて、発射する物と見られます。
連射確認はできず、数は未知数、今持ち込まれた魔道兵器がその全てかは、確認不可、我々は祖国サザル公国に戻れません……どうか、この情報を勝利の為に……』
『生きて帰れと……命じただろうに、馬鹿者達が……』
通信玉の通信が途切れる。
途切れ方からわかる事実は、発信側の通信玉が破損したかと言う事実のみであった。
「馬鹿者達が……急ぎ帰還する。増援が必要になった」
隊長率いる黒鷲部隊が急ぐ理由は、超大型船等は、外部魔法に対する防御魔法を発動しており、通信玉等の魔道具も例外なく弾いてしまうからであった。
そして、ノー・ルーズ達と正面からぶつかる黒鷲の部隊に、更なる不幸が舞い込もうとしていた。
時を同じくして、ケストア城、内部。
バロ・ネトラは、私に対して複数の部下に刃を向けさせている。
私はバロ・ネトラを指差す。
「新しく王になったのだから、退屈させないでね……クイーン、あの男以外は処分してもいいわ」
「はいです。直ぐにやるです」
メイド姿のクイーンを見て、ニヤつくバロ・ネトラの部下達。
当然、一般的に考えれば、小さなメイドがフル装備の兵士数人を相手に勝てる等有り得ないからだ。
しかし、次の瞬間誰も笑みを浮かべなくなる。
クイーンの両腕が前後左右に薄く広がり、鞭の様に伸びた瞬間、高速の弓矢の様に兵士達の顔面を一気に貫いたのだ。
「まったく、弱過ぎです。主様に、こんなゴミが武器を向けるなんて……反吐が出るですよ」
クイーン、一人に対してバロ・ネトラが連れていた兵士達が一瞬で全滅する。
それは勝利を手にして、全てを手に入れたと、考えていバロ・ネトラにとって想像し難い光景だっただろう。
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