3 / 10
親子丼
しおりを挟む
カランカラン
「いらっしゃいませ?おやおや?」
そこには小さな女の子が立っていた。
「いけませんね?此処は貴女のような子が来てはいけないお店なのですが?」
『……ごめんなさい……』
よく見ると靴も履いてない?冬なのに半袖のワンピース?
「外は寒むかったっしょう?」
『……寒くない……大丈夫……』
足の指先から真っ赤になっていて肌は蒼白くよく見れば服はボロボロで何日も変えてないのがわかった。
「寒くないですか、では、必要ないかも知れませんが?よろしければ飲んで行ってください、熱いココアしかございませんが」
そう言うと黒坊主は湯気の出たココアに砂糖を3つ入れ少女の前においた。
『あの、おカネないの……』
「構いませんよ?此方から勝手に御出ししたまでです」
『勝手に貰うと……ママに怒られるの』
「ならば二人の秘密にいたしましょう?」
『え?ママにいわない?』
「はい、私は約束は絶対に守りますので」
そう言うと少女は少し冷め始めたココアを美味しそうに飲んだ。
『温かい』
「それは良かったです」
ココアを飲み干すと少女は足をぶらぶらさせて優つそうにしていた。
「そろそろ帰らねばならない時間ではないのですか?親御さんが心配しますよ?」
『帰ってもね、多分誰も居ないもん』
「おやおや?それは悲しいですね?」
『悲しくないよ?』
「そうなのですか?」
『ママとね、新しいおじちゃんは私が要らないの、いつも美代が居なければって言うの』
「それはそれは」
「また何時でも要らしてください、私は何時でも此処におりますので」
『来ていいの?』
「はい、何時でも要らしてください」
『約束だよ♪』
そうして少女は帰っていった。
それから2日後の夜の事だった、美代は道端で車に引かれ亡くなった。
黒坊主はその場所に花を手向けるとゆっくり立ち上がった。
『まったく最後まで世話かけされられていい迷惑だよ!あの疫病神が』
『声がデケエよ、まだ人もインだからさ?』
『美代のやつがふらふら出てくのがわるいんじゃないのよ!』
『お陰で警察だなんだで、今日の新台のオープン逃したしマジにイライラする』
『まあ、パチンコより美代の保険金だ?いつになったらおりるんかな?』
『あんたもちゃっかりしてるわよね?何時保険金かけたねよ?』
『一年ぐらい前かな?夜出歩くのがわかったからな?』
『あんた最低』
『悪魔の母親には言われたくないな』
『あはは』
影から黒坊主はその話を聞いていた。
「我が子の死を悲しまずにパチンコと保険金ですか、世知辛いですね」
それから一月程してあの二人が【庵慈】にやって来たのだ。
『こんな店あるんだね?』
『前々から気になってたんだよ!今日は大勝したし好きなもんくえよ』
「いらっしゃいませ、よくぞお越しくださいました」
『とりあえずビールとグラスは二つ』
「はい、ただいま」
そう言われビールと、グラスをもってきた
『腹すいたな?なんかご飯物で旨いのある?』
「でしたら?親子丼などいかがですか?すぐに御持ちできますが?」
『ならとりあえずそれ二つとあと適当にツマミね』
「はい、かしこまりました」
そしてすぐに二人のもとに親子丼が運ばれた。
「どうぞ、しっかり味わって下さいませ」
『よし!くうか』
食べてすぐに二人は箸を止めた
『おい!なんだよこれ?味は薄いし鶏肉も全然入ってねぇじゃねえか!』
「おやおや?そうでしたか?」
『てめぇ?寝ぼけてねえで早く作り直せよ!』
「しかしそう言われましても?出来かねます」
『はあ?』
「いえ、すぐに作り直しますので御待ちくださいませ」
次の瞬間、男と女は意識を失った
目が覚めると二人は鶏になっていた
『なんだこれ?』
『いやあ!なによこれ?』
「仕方ないですね?作り直しますか、よいしょっと」
黒坊主は男の方の鶏を手でつかみまな板に叩きつけた!
『ぐあ』
そして包丁を高くあげた。
『やめろよ!やめてくれぇぇぇ』
タン!
鶏の首がとぶ
『いやあ!いやよ!何かの間違いよ!助けてぇぇぇ』
女の鶏は叫んでいるが黒坊主は全く気にしなかった。
「二人前ですので仕方ないですよね?」
黒坊主はニヤリと笑みを浮かべた。
『やめて、やめてくれぇぇぇ』
タン!!
そして血抜きをして新鮮なうちに解体中の臓器を抜き羽をすぐにむしる。
「大変お待たせいたしました、今日のオススメの親子丼です」
『食べていいの?』
「はい、確りと味わって下さいませ、此方は雌の鶏ですので柔らかいですよ」
『やっぱりおじちゃんの料理美味しい』
「それは何よりです」
『あのね、美代此処にいたいの?ダメかな?』
「それは構いませんが?この【庵慈】は余りいいお店ではないですよ?」
『それでもおじちゃんといる』
「では、そうしましょう」
「私は黒坊主の冥案です余り名乗らないので少し照れくさいですな、あなたは今日からヨミと名乗りなさい、せっかく帰ってきたのですから」
『ヨミ?それが私の名前?』
「はい、これからはよろしくお願いいたします、ヨミ」
『はあい』
「親子のあり方はその親密さで変わるものです、親が味気ないと全てが薄く中身の無いものになってしまいます、いやはや世知辛いですね?」
「いらっしゃいませ?おやおや?」
そこには小さな女の子が立っていた。
「いけませんね?此処は貴女のような子が来てはいけないお店なのですが?」
『……ごめんなさい……』
よく見ると靴も履いてない?冬なのに半袖のワンピース?
「外は寒むかったっしょう?」
『……寒くない……大丈夫……』
足の指先から真っ赤になっていて肌は蒼白くよく見れば服はボロボロで何日も変えてないのがわかった。
「寒くないですか、では、必要ないかも知れませんが?よろしければ飲んで行ってください、熱いココアしかございませんが」
そう言うと黒坊主は湯気の出たココアに砂糖を3つ入れ少女の前においた。
『あの、おカネないの……』
「構いませんよ?此方から勝手に御出ししたまでです」
『勝手に貰うと……ママに怒られるの』
「ならば二人の秘密にいたしましょう?」
『え?ママにいわない?』
「はい、私は約束は絶対に守りますので」
そう言うと少女は少し冷め始めたココアを美味しそうに飲んだ。
『温かい』
「それは良かったです」
ココアを飲み干すと少女は足をぶらぶらさせて優つそうにしていた。
「そろそろ帰らねばならない時間ではないのですか?親御さんが心配しますよ?」
『帰ってもね、多分誰も居ないもん』
「おやおや?それは悲しいですね?」
『悲しくないよ?』
「そうなのですか?」
『ママとね、新しいおじちゃんは私が要らないの、いつも美代が居なければって言うの』
「それはそれは」
「また何時でも要らしてください、私は何時でも此処におりますので」
『来ていいの?』
「はい、何時でも要らしてください」
『約束だよ♪』
そうして少女は帰っていった。
それから2日後の夜の事だった、美代は道端で車に引かれ亡くなった。
黒坊主はその場所に花を手向けるとゆっくり立ち上がった。
『まったく最後まで世話かけされられていい迷惑だよ!あの疫病神が』
『声がデケエよ、まだ人もインだからさ?』
『美代のやつがふらふら出てくのがわるいんじゃないのよ!』
『お陰で警察だなんだで、今日の新台のオープン逃したしマジにイライラする』
『まあ、パチンコより美代の保険金だ?いつになったらおりるんかな?』
『あんたもちゃっかりしてるわよね?何時保険金かけたねよ?』
『一年ぐらい前かな?夜出歩くのがわかったからな?』
『あんた最低』
『悪魔の母親には言われたくないな』
『あはは』
影から黒坊主はその話を聞いていた。
「我が子の死を悲しまずにパチンコと保険金ですか、世知辛いですね」
それから一月程してあの二人が【庵慈】にやって来たのだ。
『こんな店あるんだね?』
『前々から気になってたんだよ!今日は大勝したし好きなもんくえよ』
「いらっしゃいませ、よくぞお越しくださいました」
『とりあえずビールとグラスは二つ』
「はい、ただいま」
そう言われビールと、グラスをもってきた
『腹すいたな?なんかご飯物で旨いのある?』
「でしたら?親子丼などいかがですか?すぐに御持ちできますが?」
『ならとりあえずそれ二つとあと適当にツマミね』
「はい、かしこまりました」
そしてすぐに二人のもとに親子丼が運ばれた。
「どうぞ、しっかり味わって下さいませ」
『よし!くうか』
食べてすぐに二人は箸を止めた
『おい!なんだよこれ?味は薄いし鶏肉も全然入ってねぇじゃねえか!』
「おやおや?そうでしたか?」
『てめぇ?寝ぼけてねえで早く作り直せよ!』
「しかしそう言われましても?出来かねます」
『はあ?』
「いえ、すぐに作り直しますので御待ちくださいませ」
次の瞬間、男と女は意識を失った
目が覚めると二人は鶏になっていた
『なんだこれ?』
『いやあ!なによこれ?』
「仕方ないですね?作り直しますか、よいしょっと」
黒坊主は男の方の鶏を手でつかみまな板に叩きつけた!
『ぐあ』
そして包丁を高くあげた。
『やめろよ!やめてくれぇぇぇ』
タン!
鶏の首がとぶ
『いやあ!いやよ!何かの間違いよ!助けてぇぇぇ』
女の鶏は叫んでいるが黒坊主は全く気にしなかった。
「二人前ですので仕方ないですよね?」
黒坊主はニヤリと笑みを浮かべた。
『やめて、やめてくれぇぇぇ』
タン!!
そして血抜きをして新鮮なうちに解体中の臓器を抜き羽をすぐにむしる。
「大変お待たせいたしました、今日のオススメの親子丼です」
『食べていいの?』
「はい、確りと味わって下さいませ、此方は雌の鶏ですので柔らかいですよ」
『やっぱりおじちゃんの料理美味しい』
「それは何よりです」
『あのね、美代此処にいたいの?ダメかな?』
「それは構いませんが?この【庵慈】は余りいいお店ではないですよ?」
『それでもおじちゃんといる』
「では、そうしましょう」
「私は黒坊主の冥案です余り名乗らないので少し照れくさいですな、あなたは今日からヨミと名乗りなさい、せっかく帰ってきたのですから」
『ヨミ?それが私の名前?』
「はい、これからはよろしくお願いいたします、ヨミ」
『はあい』
「親子のあり方はその親密さで変わるものです、親が味気ないと全てが薄く中身の無いものになってしまいます、いやはや世知辛いですね?」
0
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる