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第一章
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国王家族との謁見が終わり、フレーゼとリージはあてがわれた部屋に戻ってきた。
侍女がお茶の用意を済ませ部屋を出て行く姿を確認してから、フレーゼは長椅子に背を預け項垂れる。
眼前には同じように腰を下ろしたリージがいる。
既に疲労困憊だ。
「…………あんたのせいよ」
ずっと言いたかった台詞を疲れと共に忌々しく放つ。
リージは顔色も変えず詰襟を緩めた。
悔しいかな、リージに用意された濃紺の礼装は、今まで平民として過ごしていたとは思えない程、彼に似合っていた。
「何が不安よ。あんた不安なんか感じたことないでしょ!」
フレーゼは溜息をつき、緩めることの出来ないドレスのスカートをばさばさと揺らす。
「そもそもどんな嫌がらせよ! 私といたいとか、ほんっとに最低!」
「…………」
リージはフレーズを見もせず、ティーカップに手を伸ばす。
その姿が本当に憎たらしい。
「聞いてるの? もう! きいいい!」
フレーズは苛々して頭を横に振る。
腰まである長さの茶色い髪がぶんぶんと揺れ、頬に当たった。
いつもどちらかが突っかかり喧嘩になることが多い。
お互いがむきになり、収拾がつかなくなった頃に、両親から雷を落とされていた。
しかし今は誰も止める者はいない。
「……いい気味」
リージはぼそりと呟く。聞き咎めると彼は意地悪く笑んだ。
「は、よかったじゃないか。俺のおかげで王宮に上がれたんだから。義姉さん、おとぎ話とか大好きだろ。王子様との玉の輿、頑張れよ」
フレーゼの頬にぶわっと熱が集まり始める。
「な、な、ななな、バカ言ってんじゃないわよ! 私、もう家に帰るから!」
ドレスを持ち上げ、フレーゼは勢いよく立ち上がった。
リージはくつくつと笑っている。
その態度が癪に障り、一発殴ってやろうとフレーゼは一歩を踏み出す。
刹那、フレーゼはドレスの裾を踏み、つんのめった。
「わ!」
そのままリージを押し倒し覆い被さる。
ごちんと、フレーゼの頭がリージの顔の何処かにぶつかった。
「いってぇ……」
リージのくぐもった小さい悲鳴が聞こえる。
慌てて身を起こすと、手首の豪奢なフリルを手の平で踏み、再び体勢を崩してしまう。
「ご、ご、ご、ごめん!」
慌てれば慌てる程、フレーゼは上体を上手く起こせず、もう一度ごちんとリージにぶつかった。
「こーら」
突然の第三者の声と共に、フレーゼは脇の下を掴まれ体を持ち上げられる。
「そういう関係になるには早いんじゃないかな?」
フレーゼの身体は、床に立たせるようにそっと下ろされた。
(だ、誰……? この人?)
突然、室内に背の高い青年が現れた。
フレーゼは意味が分からず相手を凝視する。
肩にかかる長さの橙色の髪に、赤い毛束が幾つも混じっている。
フレーゼを見下ろす青年の背は高く、しなやかな体躯は騎士のようにも見える。
なんて派手な見た目だろう。
紛うことなく美丈夫だが、やや釣り目な赤い瞳は冷たい印象も抱かせる。
彼は長椅子に押し倒された姿勢のリージに視線を向けた。
「君も大丈夫か? レディに押し倒されるなんて光栄だね」
「は……?」
リージの眉間に皺が寄る。
初対面だが、相手の唐突な登場に義弟は困惑を隠さない。リージは茫然としていたフレーゼの前に立ち、青年を見上げた。
「貴方は誰ですか? 侍女も通さずに」
ちらりと室内扉に目を向けるが扉は閉じられている。
庶子といえどリージはこの国の王子だ。面通しは侍女がリージに取り次ぐはずである。
「あー……、興味が湧いて段階すっ飛ばしちゃったね」
扉の向こう側からばたばたと慌てた音が近づいてきた。そしてノックと同時に勢いよく扉が開く。
「失礼いたします!」
慌てた様子の侍女は目を剥いた。もちろん、いるはずのない青年に対してだ。
「ああ、やはりここにいらしたんですね」
侍女の後ろから部屋に入ってきた人物は苦笑している。
先程会った第二王子ロア、その人だった。
「ごめんね、リージ、フレーゼ嬢。その方は僕らの家庭教師だよ」
リージの片眉がぴくりと上がり、ロアはゆったりとした動きで青年の隣に立つ。
「たまたま先生にお会いして、先程君たちと会ったことを話したんだ。そうしたら興味を持たれてね。今から会ってくると突然姿を消されたんだ」
ロアの話の内容が頭に入ってこない。
突然姿を消し、突然部屋に現れた?
戸惑いを隠せないでいると、ロアと目が合った。にっこりと微笑まれてしまう。
「彼は魔法使いなんだ。あらゆる分野に造詣が深い方で、魔術の教示だけでなく学問も教えて頂いている。今は僕と兄上の家庭教師だけれど、これからは君たちも共に師事することになるよ」
青年は笑みを深くして形式的な礼の形をとる。
「王宮つき魔法使いのフレムだ。よろしく」
手を差し出されたリージは一瞬の躊躇いの後、握手に応じている。
いまだ義弟の顔には不信感が浮かんでいた。
「あはは、突然現れたのは謝るよ。お楽しみが始まりそうだったのにね」
「誤解です」
強い口調でリージが返事をすると、ロアは魔法使いに一瞥をくれた。しかし何も問わずに優美な微笑みを浮かべている。
「見た目は女神と全く違うようだけど、君も強い魔力を持ってるね~。ずっと平民として暮らしてきたんだろ? 大丈夫だった?」
「大丈夫とは?」
「いやあ、子供のうちは魔力の制御ってなかなか難しいんだよ」
リージは眉間の皺を消して、にっこりと笑んでみせる。
「ご心配いりません。今までそういった類の力を感じることはありませんでした」
「へー……」
フレムが赤い瞳を細めてリージを見つめた。彼はにっと笑むとフレーゼに向き直る。
「君は魔力の欠片も感じないや」
「生粋の平民ですので」
どう返事をしろというのだ。
この世界バーハンスは幾つもの国を有し、各国は王を座する。各王家はこの世界を作った女神に愛されており、王の血筋のみ魔力という不可視の力を持つ。
世界の中心にある大国から派生した国、そのうちの一つがこの国だ。
この魔法使いはフレーゼが義弟のおまけで城に上がったことは知っているはずだ。王族しか魔力を持たないことは公然の事実で、平民の自分にあるわけがない。
「王族の血も大分薄くなってるから、王家の嫁ぎ先になった貴族家なんかは、微力でも魔力を継いでいたりするんだけどな」
「先祖代々平民ですので」
「そのようだね~」
フレムはすっと手を伸ばしてフレーゼの額に触れる。フレーゼは咄嗟に身を後方に引いた。
「あれ?」
フレーゼの驚く顔を見てフレムは首を傾げている。
そんな彼を見てロアは呆れたように嘆息した。
「先生。レディの許可なく肌に触れるのは失礼ですよ」
「え、平民もそういうマナーなの?」
「身分は関係ありません」
ロアの張り付けたような笑みが怖い。なんとも言えない圧が出ている。
ふとフレムは思いついたように顔を上げた。
「そうだ。少し陛下に用が出来た。リージ殿下も一緒においで」
「は?」
リージが驚きの声を上げると同時に、彼ら二人は一瞬で姿を消してしまう。
「ひっ」
小さく悲鳴を上げたのは壁際に控えていた侍女だ。彼女は咄嗟に口を手で覆った。
フレーゼは声が出せなかっただけで、内心は凄く驚いている。
心臓が早鐘を打ち、苦しいくらいだ。
「先生はいつも唐突なんだ。大丈夫。そのうち慣れるよ」
ロアはにっこりと微笑む。背景に綺麗な花が咲いた錯覚を感じた。
自分と同い年だというのに、この優美さはなんだろう。
王妃と似た顔のロアは子供なのに、雰囲気からは美が溢れている。
文句なしの美少年だ。
背丈はフレーゼよりも頭一つ分高く、腕も足も長い。整った造形の顔には、長い睫毛に縁取られた黒曜石のような瞳が輝いている。
「ごめんね。二人が戻るまで一緒にいてあげたいけど、僕はこれから予定があるんだ」
「あ、い、いえ! お気遣い頂いて……」
なんと言葉を返せばよかったのだろう。喋り慣れていないせいで、敬語が上手く使えない。
ロアはそんなフレーゼの姿を見て、僅かに目を細めた。
「またね」
そう言って彼は部屋を出て行く。
今までの騒ぎが嘘のように、室内が静まり返った。
(ああ、そっか……)
本当に、ここで暮らさないといけないんだ。
目に熱いものがこみ上げてくる気がして、フレーゼは慌てて頭を横に振る。
リージにああは言ったけれど、きっと彼も同じような気持ちだったのだろう。
ずっと平民として暮らしてきたのだ。
不安だから、嫌がらせ込みで連れて来られたのかもしれない。
腹立たしい気持ちと、少しの同情が湧いた。
自分は役目を果たしたらこの城から出られるけれど、リージはどうなるのだろう。
賢い義弟のことだ。きっと先のことも想定しているだろう。
王子なんて聞こえはいいが、きっと大変なことが多いはずだ。
「少しくらいはいいか……」
せめてリージが寂しさを感じる期間が過ぎるまでは、共にいてあげてもいいかもしれない。
そう思いながらフレーゼは嘆息した。
侍女がお茶の用意を済ませ部屋を出て行く姿を確認してから、フレーゼは長椅子に背を預け項垂れる。
眼前には同じように腰を下ろしたリージがいる。
既に疲労困憊だ。
「…………あんたのせいよ」
ずっと言いたかった台詞を疲れと共に忌々しく放つ。
リージは顔色も変えず詰襟を緩めた。
悔しいかな、リージに用意された濃紺の礼装は、今まで平民として過ごしていたとは思えない程、彼に似合っていた。
「何が不安よ。あんた不安なんか感じたことないでしょ!」
フレーゼは溜息をつき、緩めることの出来ないドレスのスカートをばさばさと揺らす。
「そもそもどんな嫌がらせよ! 私といたいとか、ほんっとに最低!」
「…………」
リージはフレーズを見もせず、ティーカップに手を伸ばす。
その姿が本当に憎たらしい。
「聞いてるの? もう! きいいい!」
フレーズは苛々して頭を横に振る。
腰まである長さの茶色い髪がぶんぶんと揺れ、頬に当たった。
いつもどちらかが突っかかり喧嘩になることが多い。
お互いがむきになり、収拾がつかなくなった頃に、両親から雷を落とされていた。
しかし今は誰も止める者はいない。
「……いい気味」
リージはぼそりと呟く。聞き咎めると彼は意地悪く笑んだ。
「は、よかったじゃないか。俺のおかげで王宮に上がれたんだから。義姉さん、おとぎ話とか大好きだろ。王子様との玉の輿、頑張れよ」
フレーゼの頬にぶわっと熱が集まり始める。
「な、な、ななな、バカ言ってんじゃないわよ! 私、もう家に帰るから!」
ドレスを持ち上げ、フレーゼは勢いよく立ち上がった。
リージはくつくつと笑っている。
その態度が癪に障り、一発殴ってやろうとフレーゼは一歩を踏み出す。
刹那、フレーゼはドレスの裾を踏み、つんのめった。
「わ!」
そのままリージを押し倒し覆い被さる。
ごちんと、フレーゼの頭がリージの顔の何処かにぶつかった。
「いってぇ……」
リージのくぐもった小さい悲鳴が聞こえる。
慌てて身を起こすと、手首の豪奢なフリルを手の平で踏み、再び体勢を崩してしまう。
「ご、ご、ご、ごめん!」
慌てれば慌てる程、フレーゼは上体を上手く起こせず、もう一度ごちんとリージにぶつかった。
「こーら」
突然の第三者の声と共に、フレーゼは脇の下を掴まれ体を持ち上げられる。
「そういう関係になるには早いんじゃないかな?」
フレーゼの身体は、床に立たせるようにそっと下ろされた。
(だ、誰……? この人?)
突然、室内に背の高い青年が現れた。
フレーゼは意味が分からず相手を凝視する。
肩にかかる長さの橙色の髪に、赤い毛束が幾つも混じっている。
フレーゼを見下ろす青年の背は高く、しなやかな体躯は騎士のようにも見える。
なんて派手な見た目だろう。
紛うことなく美丈夫だが、やや釣り目な赤い瞳は冷たい印象も抱かせる。
彼は長椅子に押し倒された姿勢のリージに視線を向けた。
「君も大丈夫か? レディに押し倒されるなんて光栄だね」
「は……?」
リージの眉間に皺が寄る。
初対面だが、相手の唐突な登場に義弟は困惑を隠さない。リージは茫然としていたフレーゼの前に立ち、青年を見上げた。
「貴方は誰ですか? 侍女も通さずに」
ちらりと室内扉に目を向けるが扉は閉じられている。
庶子といえどリージはこの国の王子だ。面通しは侍女がリージに取り次ぐはずである。
「あー……、興味が湧いて段階すっ飛ばしちゃったね」
扉の向こう側からばたばたと慌てた音が近づいてきた。そしてノックと同時に勢いよく扉が開く。
「失礼いたします!」
慌てた様子の侍女は目を剥いた。もちろん、いるはずのない青年に対してだ。
「ああ、やはりここにいらしたんですね」
侍女の後ろから部屋に入ってきた人物は苦笑している。
先程会った第二王子ロア、その人だった。
「ごめんね、リージ、フレーゼ嬢。その方は僕らの家庭教師だよ」
リージの片眉がぴくりと上がり、ロアはゆったりとした動きで青年の隣に立つ。
「たまたま先生にお会いして、先程君たちと会ったことを話したんだ。そうしたら興味を持たれてね。今から会ってくると突然姿を消されたんだ」
ロアの話の内容が頭に入ってこない。
突然姿を消し、突然部屋に現れた?
戸惑いを隠せないでいると、ロアと目が合った。にっこりと微笑まれてしまう。
「彼は魔法使いなんだ。あらゆる分野に造詣が深い方で、魔術の教示だけでなく学問も教えて頂いている。今は僕と兄上の家庭教師だけれど、これからは君たちも共に師事することになるよ」
青年は笑みを深くして形式的な礼の形をとる。
「王宮つき魔法使いのフレムだ。よろしく」
手を差し出されたリージは一瞬の躊躇いの後、握手に応じている。
いまだ義弟の顔には不信感が浮かんでいた。
「あはは、突然現れたのは謝るよ。お楽しみが始まりそうだったのにね」
「誤解です」
強い口調でリージが返事をすると、ロアは魔法使いに一瞥をくれた。しかし何も問わずに優美な微笑みを浮かべている。
「見た目は女神と全く違うようだけど、君も強い魔力を持ってるね~。ずっと平民として暮らしてきたんだろ? 大丈夫だった?」
「大丈夫とは?」
「いやあ、子供のうちは魔力の制御ってなかなか難しいんだよ」
リージは眉間の皺を消して、にっこりと笑んでみせる。
「ご心配いりません。今までそういった類の力を感じることはありませんでした」
「へー……」
フレムが赤い瞳を細めてリージを見つめた。彼はにっと笑むとフレーゼに向き直る。
「君は魔力の欠片も感じないや」
「生粋の平民ですので」
どう返事をしろというのだ。
この世界バーハンスは幾つもの国を有し、各国は王を座する。各王家はこの世界を作った女神に愛されており、王の血筋のみ魔力という不可視の力を持つ。
世界の中心にある大国から派生した国、そのうちの一つがこの国だ。
この魔法使いはフレーゼが義弟のおまけで城に上がったことは知っているはずだ。王族しか魔力を持たないことは公然の事実で、平民の自分にあるわけがない。
「王族の血も大分薄くなってるから、王家の嫁ぎ先になった貴族家なんかは、微力でも魔力を継いでいたりするんだけどな」
「先祖代々平民ですので」
「そのようだね~」
フレムはすっと手を伸ばしてフレーゼの額に触れる。フレーゼは咄嗟に身を後方に引いた。
「あれ?」
フレーゼの驚く顔を見てフレムは首を傾げている。
そんな彼を見てロアは呆れたように嘆息した。
「先生。レディの許可なく肌に触れるのは失礼ですよ」
「え、平民もそういうマナーなの?」
「身分は関係ありません」
ロアの張り付けたような笑みが怖い。なんとも言えない圧が出ている。
ふとフレムは思いついたように顔を上げた。
「そうだ。少し陛下に用が出来た。リージ殿下も一緒においで」
「は?」
リージが驚きの声を上げると同時に、彼ら二人は一瞬で姿を消してしまう。
「ひっ」
小さく悲鳴を上げたのは壁際に控えていた侍女だ。彼女は咄嗟に口を手で覆った。
フレーゼは声が出せなかっただけで、内心は凄く驚いている。
心臓が早鐘を打ち、苦しいくらいだ。
「先生はいつも唐突なんだ。大丈夫。そのうち慣れるよ」
ロアはにっこりと微笑む。背景に綺麗な花が咲いた錯覚を感じた。
自分と同い年だというのに、この優美さはなんだろう。
王妃と似た顔のロアは子供なのに、雰囲気からは美が溢れている。
文句なしの美少年だ。
背丈はフレーゼよりも頭一つ分高く、腕も足も長い。整った造形の顔には、長い睫毛に縁取られた黒曜石のような瞳が輝いている。
「ごめんね。二人が戻るまで一緒にいてあげたいけど、僕はこれから予定があるんだ」
「あ、い、いえ! お気遣い頂いて……」
なんと言葉を返せばよかったのだろう。喋り慣れていないせいで、敬語が上手く使えない。
ロアはそんなフレーゼの姿を見て、僅かに目を細めた。
「またね」
そう言って彼は部屋を出て行く。
今までの騒ぎが嘘のように、室内が静まり返った。
(ああ、そっか……)
本当に、ここで暮らさないといけないんだ。
目に熱いものがこみ上げてくる気がして、フレーゼは慌てて頭を横に振る。
リージにああは言ったけれど、きっと彼も同じような気持ちだったのだろう。
ずっと平民として暮らしてきたのだ。
不安だから、嫌がらせ込みで連れて来られたのかもしれない。
腹立たしい気持ちと、少しの同情が湧いた。
自分は役目を果たしたらこの城から出られるけれど、リージはどうなるのだろう。
賢い義弟のことだ。きっと先のことも想定しているだろう。
王子なんて聞こえはいいが、きっと大変なことが多いはずだ。
「少しくらいはいいか……」
せめてリージが寂しさを感じる期間が過ぎるまでは、共にいてあげてもいいかもしれない。
そう思いながらフレーゼは嘆息した。
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