1,305 / 1,480
後日譚
後日譚493.道楽貴族は触れない事にした
クレストラ大陸の中でも有数の農業が盛んな国ファルニル。その辺境伯であるギュスタン・ド・ルモニエは『魔の山』と呼ばれる魔物たちの領域の化している場所のすぐ近くの領地を治めている領地貴族である。
基本的には領主としての仕事は三人の妻に一任しているが、農業に関しては授かった加護の事やドライアドたちとの関係性から彼が一任されていた。
クレストラ国際連合の会議に参加要請がされない日は、のんびりと自分の畑で農作業をするのがいつもの彼の日課だったが、その日は違った。
「ギュスタン様、お客様がいらっしゃいました」
「サブリナが直接呼びに来るなんて珍しいね。誰が来たんだい?」
「国王陛下です」
「!? すぐに行く! あとの事は頼んだ」
「お任せください」
庭師の男に見送られ、ギュスタンはとんがり帽子を被った女性と並走する形で屋敷へと急いだ。
着の身着のままで会うのは流石にまずいだろう、という事で着替えるために呼びに来てくれたサブリナと分かれて自室へと戻ったギュスタンは、部屋付きの侍女に手伝われながら慣れない服に袖を通した。
国王に会うのならば体の汚れを落としてから、という考えも思い浮かんだが、待たせる方がまずいのではないだろうか。
たとえ、正室のサブリナが対応してくれているとはいえ、のんびりと支度をする訳にもいかない、等と考えたギュスタンが一つ失念していたのは、向こうがいきなりやってきた事なのだが、誰も彼を止める事はしなかった。
「む? 思った以上に早かったな」
「…………ギュスタン様、せめて湯浴みをしてから来ていただきたかったです」
「え? あ、ごめん」
汗臭いだろうか、と自分の臭いを嗅ごうとしたところをサブリナに止められ、来客の前に座らせられた。
ギュスタンの目の前には堂々とした様子でくつろいでいる中年の男性がいた。
貫禄のある顔つきをしたその男性の名はルナール・ド・ファルニル。ギュスタンが生まれた頃には既に国を治めていた王である。そろそろ世代交代をしてもいいんじゃないか、という話が出るが現国王が優秀過ぎるから難しいだろう、という話もギュスタンは聞いた事があった。
民にも慕われ、貴族たちにも一定の評価を得ている彼の悪癖と言えば、こうしていきなりやってきては領地の見聞をする事だろう、と以前両親が愚痴を言っていたような気がするな、なんてぼんやりと思い出しながら挨拶を済ませたギュスタンは「此度はどの様なご用件でいらしたんでしょうか?」と問いかけた。
「なに、大した様じゃない。たまたま隣の領地まで来る事があったからな。噂の『生育』の加護を用いた畑がどのような物か見るついでにあの加護の余波がないか聞きに来たんだ」
「そうですか。あの加護、とはラロク辺境伯で実験された『天気祈願』の事であってますか?」
「ああ。というか、それ以外ないだろう」
若干呆れ気味で見られたが、ギュスタンは「念のための確認です」と答えた。
「……まあ、慎重なのは良い事か。それで? ラロク辺境伯では高温が昼も夜も続いたわけだが、こちらに影響はなかったのか?」
「えっと……領地の事は妻に任せているので彼女が受け応えてもよろしいでしょうか?」
「構わんぞ。公式な訪問じゃないからな」
「ありがとうございます。……サブリナ、各地からの報告はどうかな? 特にラロク辺境伯領に近い村や町の話は何か聞いてるかな?」
「はい。報告自体は来ています。ただ、どこも『何も影響はなかった』との事でした。念のため避難民として受け入れていたラロク辺境伯領の者も本当に加護の影響で領地が大変な事になっているのか疑問視する者が多数いて、終盤頃に『帰りたい』と騒ぎを起こす者が出たくらいで目立ったトラブルもなかったようです。受け入れた者たちが力のない女や子ども、老人が多かったのもトラブルが少なかった要因だと思います」
「そうか。こっちに影響がなかったのなら問題ない。が、領都周辺の様子が広まるのも時間の問題だろうな」
「そこまで酷かったのですか?」
ギュスタンが尋ねると、ルナールは深刻そうな表情で頷いた。
「ああ。気温を測定していた者の話では、連日四十度付近をキープしていたようだ。記録係として王都から派遣した者や、体力のある領民たちの一部が領都に残っていたわけだが、ファルニルでは記録した事がない様な高温の影響で倒れる者が続出したらしい。ほとんど服をまとわずに過ごした、という報告もあったな」
「ラロク辺境伯は大丈夫だったんですか?」
「屋敷内を侍女以外立ち入り禁止にして、同じように極力服を着ずに乗り切った、とかそんな話があったが真偽は不明だ」
深刻そうな表情が保てなくなったのか、若干口角が上がっているのだが、ギュスタンは気づいた様子もない。
「想像してるんですか? 鼻の下が伸びてますよ」
「伸びてないし、してないよ! ……なんでラロク辺境伯は今回の騒動を引き起こしたんでしょうね」
「さぁな。ただ、担ぎ上げられて調子に乗り、自爆した……と言った所じゃないか? ルモニエ辺境伯との婚姻も思うように進まないから別の方向から協力を取り付けようとして脅そうとした、とかそんな感じかもしれん」
「そんな短絡的な事をしますかね」
「さてな。こちらも今回の騒動でそれ相応の謝罪をする事になるが、そのくらいであの加護の危険性について確認できたのなら安い物だな」
「国王陛下も彼が異常気象を起こせるのか知りたかったのですか?」
「当たり前だろう。危険性がある加護であるならば把握しておくことは何よりも大切だ。ああ、もちろん分かっているとも。彼がその様な事で加護を使わない事は。ただ、彼以外の誰かが加護を授かった場合、どうなるか分からんだろう?」
ルナールの発言に異議を申し立てようとしたギュスタンだったが、手と話で制されて口を噤んだのだが、問いかけられた事にはすぐに答えられなかった。
「あの御方は混乱を避けるためにできる事を公表していなかったが、できる事を隠すという点については『生育』の加護を授かったエルフとやっている事は変わらんと感じていた。機嫌を損ねず、どうやってその事について伝え、できるかできないか明らかにしたかったのだが、上手い具合に事が進んで助かったな。これでしばらくはラロク辺境伯の陣営も大人しくしているだろうし、求婚される事も減るだろう。良かったな」
「はぁ。まあ、そうですね?」
ギュスタンは曖昧に答えつつ、ちらりとサブリナを見た。彼女は静かに首を振った。
(今の発言については深く聞かない方が良い、という事か)
ギュスタンは心の中で呟くと、話題を畑について変えるのだった。
基本的には領主としての仕事は三人の妻に一任しているが、農業に関しては授かった加護の事やドライアドたちとの関係性から彼が一任されていた。
クレストラ国際連合の会議に参加要請がされない日は、のんびりと自分の畑で農作業をするのがいつもの彼の日課だったが、その日は違った。
「ギュスタン様、お客様がいらっしゃいました」
「サブリナが直接呼びに来るなんて珍しいね。誰が来たんだい?」
「国王陛下です」
「!? すぐに行く! あとの事は頼んだ」
「お任せください」
庭師の男に見送られ、ギュスタンはとんがり帽子を被った女性と並走する形で屋敷へと急いだ。
着の身着のままで会うのは流石にまずいだろう、という事で着替えるために呼びに来てくれたサブリナと分かれて自室へと戻ったギュスタンは、部屋付きの侍女に手伝われながら慣れない服に袖を通した。
国王に会うのならば体の汚れを落としてから、という考えも思い浮かんだが、待たせる方がまずいのではないだろうか。
たとえ、正室のサブリナが対応してくれているとはいえ、のんびりと支度をする訳にもいかない、等と考えたギュスタンが一つ失念していたのは、向こうがいきなりやってきた事なのだが、誰も彼を止める事はしなかった。
「む? 思った以上に早かったな」
「…………ギュスタン様、せめて湯浴みをしてから来ていただきたかったです」
「え? あ、ごめん」
汗臭いだろうか、と自分の臭いを嗅ごうとしたところをサブリナに止められ、来客の前に座らせられた。
ギュスタンの目の前には堂々とした様子でくつろいでいる中年の男性がいた。
貫禄のある顔つきをしたその男性の名はルナール・ド・ファルニル。ギュスタンが生まれた頃には既に国を治めていた王である。そろそろ世代交代をしてもいいんじゃないか、という話が出るが現国王が優秀過ぎるから難しいだろう、という話もギュスタンは聞いた事があった。
民にも慕われ、貴族たちにも一定の評価を得ている彼の悪癖と言えば、こうしていきなりやってきては領地の見聞をする事だろう、と以前両親が愚痴を言っていたような気がするな、なんてぼんやりと思い出しながら挨拶を済ませたギュスタンは「此度はどの様なご用件でいらしたんでしょうか?」と問いかけた。
「なに、大した様じゃない。たまたま隣の領地まで来る事があったからな。噂の『生育』の加護を用いた畑がどのような物か見るついでにあの加護の余波がないか聞きに来たんだ」
「そうですか。あの加護、とはラロク辺境伯で実験された『天気祈願』の事であってますか?」
「ああ。というか、それ以外ないだろう」
若干呆れ気味で見られたが、ギュスタンは「念のための確認です」と答えた。
「……まあ、慎重なのは良い事か。それで? ラロク辺境伯では高温が昼も夜も続いたわけだが、こちらに影響はなかったのか?」
「えっと……領地の事は妻に任せているので彼女が受け応えてもよろしいでしょうか?」
「構わんぞ。公式な訪問じゃないからな」
「ありがとうございます。……サブリナ、各地からの報告はどうかな? 特にラロク辺境伯領に近い村や町の話は何か聞いてるかな?」
「はい。報告自体は来ています。ただ、どこも『何も影響はなかった』との事でした。念のため避難民として受け入れていたラロク辺境伯領の者も本当に加護の影響で領地が大変な事になっているのか疑問視する者が多数いて、終盤頃に『帰りたい』と騒ぎを起こす者が出たくらいで目立ったトラブルもなかったようです。受け入れた者たちが力のない女や子ども、老人が多かったのもトラブルが少なかった要因だと思います」
「そうか。こっちに影響がなかったのなら問題ない。が、領都周辺の様子が広まるのも時間の問題だろうな」
「そこまで酷かったのですか?」
ギュスタンが尋ねると、ルナールは深刻そうな表情で頷いた。
「ああ。気温を測定していた者の話では、連日四十度付近をキープしていたようだ。記録係として王都から派遣した者や、体力のある領民たちの一部が領都に残っていたわけだが、ファルニルでは記録した事がない様な高温の影響で倒れる者が続出したらしい。ほとんど服をまとわずに過ごした、という報告もあったな」
「ラロク辺境伯は大丈夫だったんですか?」
「屋敷内を侍女以外立ち入り禁止にして、同じように極力服を着ずに乗り切った、とかそんな話があったが真偽は不明だ」
深刻そうな表情が保てなくなったのか、若干口角が上がっているのだが、ギュスタンは気づいた様子もない。
「想像してるんですか? 鼻の下が伸びてますよ」
「伸びてないし、してないよ! ……なんでラロク辺境伯は今回の騒動を引き起こしたんでしょうね」
「さぁな。ただ、担ぎ上げられて調子に乗り、自爆した……と言った所じゃないか? ルモニエ辺境伯との婚姻も思うように進まないから別の方向から協力を取り付けようとして脅そうとした、とかそんな感じかもしれん」
「そんな短絡的な事をしますかね」
「さてな。こちらも今回の騒動でそれ相応の謝罪をする事になるが、そのくらいであの加護の危険性について確認できたのなら安い物だな」
「国王陛下も彼が異常気象を起こせるのか知りたかったのですか?」
「当たり前だろう。危険性がある加護であるならば把握しておくことは何よりも大切だ。ああ、もちろん分かっているとも。彼がその様な事で加護を使わない事は。ただ、彼以外の誰かが加護を授かった場合、どうなるか分からんだろう?」
ルナールの発言に異議を申し立てようとしたギュスタンだったが、手と話で制されて口を噤んだのだが、問いかけられた事にはすぐに答えられなかった。
「あの御方は混乱を避けるためにできる事を公表していなかったが、できる事を隠すという点については『生育』の加護を授かったエルフとやっている事は変わらんと感じていた。機嫌を損ねず、どうやってその事について伝え、できるかできないか明らかにしたかったのだが、上手い具合に事が進んで助かったな。これでしばらくはラロク辺境伯の陣営も大人しくしているだろうし、求婚される事も減るだろう。良かったな」
「はぁ。まあ、そうですね?」
ギュスタンは曖昧に答えつつ、ちらりとサブリナを見た。彼女は静かに首を振った。
(今の発言については深く聞かない方が良い、という事か)
ギュスタンは心の中で呟くと、話題を畑について変えるのだった。
あなたにおすすめの小説
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
スーパーのビニール袋で竜を保護した
チー牛Y
ファンタジー
竜は、災害指定生物。
見つけ次第、討伐――のはずだった。
だが俺の前に現れたのは、
震える子竜と、役立たず扱いされたスキル――
「スーパーのビニール袋」。
剣でも炎でもない。
シャカシャカ鳴る、ただの袋。
なのにその袋は、なぜか竜を落ち着かせる。
討伐か、保護か。
世界の常識と、ひとりの男の常識が衝突する。
これは――
ビニール袋から始まる、異世界保護ファンタジー。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ダンジョンのある生活《スマホ片手にレベルアップ》
盾乃あに
ファンタジー
進藤タクマは25歳、彼女にフラれて同棲中の家を追い出され、新しい部屋を借りたがそこにはキッチンに見知らぬ扉が付いていた。床下収納だと思って開けたらそこは始まりのダンジョンだった。
ダンジョンを攻略する自衛隊、タクマは部屋を譲り新しい部屋に引っ越すが、そこにもダンジョンが……
始まりのダンジョンを攻略することになったタクマ。
さぁ、ダンジョン攻略のはじまりだ。
無属性魔法しか使えない少年冒険者!!
藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。
不定期投稿作品です。
予言の時《ブラック会社員が世界を救う》
盾乃あに
ファンタジー
時雨涼都は2030年8の月、誰かが言った予言通りに災難に巻き込まれ、第一討伐者になる。
異世界と地球が合わさり始め、2神からの話で7匹の竜を封印するため奔走する。
地球と異世界との架け橋になりながらも自身はイクシードと言う進化を遂げ、これからの世界を救っていく。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。