100 / 142
第100話 vsペンギン②
しおりを挟む
厚い雲が空を覆い、光りが落ちていない夜の海は闇が広がっていた。
緩やかな波の音が聞こえ、潮の香りが漂ってくる。
遥か遠い昔、神々が戦ったとされるラグナロク領域に侵入し、発見した浮島には地上世界から遭難した漂流者達がいた。
その数は300人以上。
流されてきたガラクタを継ぎ接ぎし、造られた浮島の全長は約50m。
空を厚い雲に覆われている深夜、連れてきた魔道の精霊達が、浮島のいたるところで色鮮やかにキラキラと光りを放っていた。
降り立った桟橋は波の動きのまま揺れており、継ぎ接ぎされた浮島からはきしむ音が慢性的に聞こえてくる。
過酷な環境ではあるが、気候だけは生暖かく過ごしやすいものであった。
漂流者達の視線は浮島の桟橋に立っている私に集中していた。
地上世界へ連れて帰ると宣言し、戸惑っている様子だ。
おそらくだが、皆、地上世界へ戻る希望は捨ててしまっていたのだろう。
そう。この海域を囲むように存在する深海エリアには、クラーケンが現れる。
そこを突破することなど人の力では無理であり、地上世界へ戻ることなど現実的でない話しなのだ。
漂流者達は、思いもよらぬ話しにフリーズ状態となり一時的に静まり返ってしまっていた。
その沈黙も徐々に破られていき、互いに何かを確かめ合っている声が、雑居音のようにザワザワとしたものへ変わり大きくなっている。
『SKILL_VIRUS』を撃ち込まれた緋色は、この状況を収集することが出来ていない。
戸惑っているというより、何が起きているのか把握できていないようだ。
口を開けたまま、フリーズしていた。
皆の動揺を鎮めるのもリーダーの役割であるが、この男にはその資質がないようだ。
浮島の漂流者達が混乱した表情で好き勝手に話しをしていく中、桟橋にいた緋色の嫁と紹介された1人の女が、こちらへ1歩前に出てきた。
その様子に気がついた漂流者達が会話を中断して彼女の動向を注視し始めていく。
彼女の名前は深真樹。
緋色の嫁と紹介された他の2人から彼女の名前を呼んでいるのが聞こえていた。
大きな瞳とやや吊り上がった目が特徴的な一般的に美人といえる二十歳過ぎの痩せ型の女性である。
桟橋の床に降ろしていたペンギンが、私と同様に思っている事を口にした。
「三華月様。深真樹と呼ばれている女性からは、リーダーに必要な資質が感じられますね。」
緋色は自身がリーダーと名乗っていたが、実質的には深真樹が浮島にいる漂流者達を取りまとめていたようだ。
その深真樹がフリーズしている緋色を置き去りにし、緊張した面持ちで私に地上世界へ帰す宣言をした内容についての再確認をしてきた。
「聖女様。今しがた話しをされていた内容について確認させて頂きたいのですが、ここから出るためには外海にいる海王生物の群れを突破するする必要があります。聖女様に、そんなことが本当に可能なのでしょうか。」
その声には、存在感と責任感のようなものがある。
そこ、重要ですよね。
深真樹の質問にまず反応をしたのは、私の隣で固まっていた緋色であった。
急にバタバタと両手を動かし始めている。
浮島の漂流者達へ問いかけるように大きな声で訴えかけ始めた。
「深真樹の言うとおりだ。外海には俺達が乗ってきた船を破壊したあの海王生物がいる。ここから脱出できるはずがない。うまい話しには裏があるというじゃないか!」
その言いぐさだと、まるで私が詐欺師みたいに聞こえてくるではないか。
うむ。緋色という男、なかなか出来る男かもしれないぞ。
足元にいるペンギンについても『ほぉう、なかなかやるな』みたいな顔をしている。
さて漂流者達の反応であるが、緋色の訴えに同調をする者は誰一人いなかった。
実際のところはいざ知らず、緋色の発言は聖女に対して失礼な発言だ。
そして、希望の言葉を指し示した私を根拠なく思いつきで否定するなど受け入れられるはずがないのだろう。
そもそも深真樹は私の宣言を否定しているわけではなく、確認のための質問をしてきたのであり、緋色のように詐欺師呼ばわりなどはしていない。
このしらけていく空気感って、嫌いではない。
ここは放置させてもらい、この先を見守らせて頂きましょう。
緋色についても、余計な事を言ってしまった事に気が付き、気まずそうな顔をしている。
彼を諭す事が出来る立場にいるとしたら深真樹なのだろうが、それをしてしまうと緋色に恥をかかしてしまう。
さてさて、興味深い展開になってきましたよ。
嫌な空気が流れる状況下で、ペンギンが一歩前に足を進め、動向を見つめる漂流者達へ張りのある声を上げた。
「皆さん。私達が乗ってきたあの無傷の船を見て下さい。何故無傷かというと、皆さんが言う海王生物を聖女・三華月様が退けたからです。」
ペンギンから発せられた言葉を聞いた漂流者達がざわつき始めている。
それはおそらく言葉を喋る見た事ない生物の存在に戸惑っているからだ。
ニャハハハ。
自身を愛されキャラと自負したようだが、とんだ勘違いだったようだな。
戸惑っている漂流者の反応が想定外だったのか、ペンギンが『何だこの微妙な反応は!』みたいな顔をしているのが更に私の気持ちを上げてくれる。
仕方ない。
ここは、実は心根が優しい私が、この事態を収拾して差し上げましょう。
「そちらの個体の名前はペンギンと言い、私の特級下僕です。怪しい生物ではないので安心してください。」
世界で最も尊敬させる聖女であり、可憐な少女の言葉は説得力がある。
初対面限定となるが、特にお馬鹿な男共は、問答無用で私を信じるはず。
だが、漂流者達の反応が思っていたよりも悪い。
何故だ。どうしてなのだ。
やはり、聖女であるにもかかわらず治癒が出来ない告白が災いしていまっているのだろうか。
その時、深真樹が漂流者達のほうへ振り向いた。
そして、不安な気持ちに駆り立てられている者達を落ち着かせるため、決意表明みたいな言葉を投げかけた。
「私は聖女様を信じて、命を懸けてみようと思います。」
深真樹の真摯な言葉が漂流者達の心に刺っていくのが見て分かる。
ジリ貧な状態に陥っているこの状況下では、私を拒む選択肢はないものの、信じ切るには後押しをするものが必要だったようだ。
実際に深真樹の言葉に同調する声が次々に聞こえてくる。
緋色は口をパクパクさせているが、何を喋っていいのか分からない感じがする。
このタイミングでペンギンが深真樹に声をかけた。
「深真樹殿。私から皆さんへ贈り物があります。きっと喜んでもらえると思いますよ。」
99話でペンギンは『次は僕のターンです』と言っていたが、ここで何かを仕掛けてくるつもりなのだろうか。
ペンギンの言葉にこちらを振り向いてきた深真樹の瞳は、真っ直ぐな強い力を帯びており、さきほどまで抱えていた迷いのようなものが消えていた。
心を決めたようだ。
ペンギンが、先ほど口にしていた贈り物についての説明を開始した。
「私達が乗ってきましたあの旗艦ポラリスには、医療品や食料が積載されております。皆さんにとって、地上世界に帰る事は悲願なのでしょうが、いま一番大事な事は治療と回復でしょう。世界で最も高貴な聖女である三華月様が、必ず皆さまを地上世界へ送り届けてくれますが、まずは、体を癒し、回復に努めて下さい。」
さすがペンギンだ。
私には『希望』を与えることが出来るのだが、病気や怪我を治す事が出来ないそこを突いてきたわけだな。
緩やかな波の音が聞こえ、潮の香りが漂ってくる。
遥か遠い昔、神々が戦ったとされるラグナロク領域に侵入し、発見した浮島には地上世界から遭難した漂流者達がいた。
その数は300人以上。
流されてきたガラクタを継ぎ接ぎし、造られた浮島の全長は約50m。
空を厚い雲に覆われている深夜、連れてきた魔道の精霊達が、浮島のいたるところで色鮮やかにキラキラと光りを放っていた。
降り立った桟橋は波の動きのまま揺れており、継ぎ接ぎされた浮島からはきしむ音が慢性的に聞こえてくる。
過酷な環境ではあるが、気候だけは生暖かく過ごしやすいものであった。
漂流者達の視線は浮島の桟橋に立っている私に集中していた。
地上世界へ連れて帰ると宣言し、戸惑っている様子だ。
おそらくだが、皆、地上世界へ戻る希望は捨ててしまっていたのだろう。
そう。この海域を囲むように存在する深海エリアには、クラーケンが現れる。
そこを突破することなど人の力では無理であり、地上世界へ戻ることなど現実的でない話しなのだ。
漂流者達は、思いもよらぬ話しにフリーズ状態となり一時的に静まり返ってしまっていた。
その沈黙も徐々に破られていき、互いに何かを確かめ合っている声が、雑居音のようにザワザワとしたものへ変わり大きくなっている。
『SKILL_VIRUS』を撃ち込まれた緋色は、この状況を収集することが出来ていない。
戸惑っているというより、何が起きているのか把握できていないようだ。
口を開けたまま、フリーズしていた。
皆の動揺を鎮めるのもリーダーの役割であるが、この男にはその資質がないようだ。
浮島の漂流者達が混乱した表情で好き勝手に話しをしていく中、桟橋にいた緋色の嫁と紹介された1人の女が、こちらへ1歩前に出てきた。
その様子に気がついた漂流者達が会話を中断して彼女の動向を注視し始めていく。
彼女の名前は深真樹。
緋色の嫁と紹介された他の2人から彼女の名前を呼んでいるのが聞こえていた。
大きな瞳とやや吊り上がった目が特徴的な一般的に美人といえる二十歳過ぎの痩せ型の女性である。
桟橋の床に降ろしていたペンギンが、私と同様に思っている事を口にした。
「三華月様。深真樹と呼ばれている女性からは、リーダーに必要な資質が感じられますね。」
緋色は自身がリーダーと名乗っていたが、実質的には深真樹が浮島にいる漂流者達を取りまとめていたようだ。
その深真樹がフリーズしている緋色を置き去りにし、緊張した面持ちで私に地上世界へ帰す宣言をした内容についての再確認をしてきた。
「聖女様。今しがた話しをされていた内容について確認させて頂きたいのですが、ここから出るためには外海にいる海王生物の群れを突破するする必要があります。聖女様に、そんなことが本当に可能なのでしょうか。」
その声には、存在感と責任感のようなものがある。
そこ、重要ですよね。
深真樹の質問にまず反応をしたのは、私の隣で固まっていた緋色であった。
急にバタバタと両手を動かし始めている。
浮島の漂流者達へ問いかけるように大きな声で訴えかけ始めた。
「深真樹の言うとおりだ。外海には俺達が乗ってきた船を破壊したあの海王生物がいる。ここから脱出できるはずがない。うまい話しには裏があるというじゃないか!」
その言いぐさだと、まるで私が詐欺師みたいに聞こえてくるではないか。
うむ。緋色という男、なかなか出来る男かもしれないぞ。
足元にいるペンギンについても『ほぉう、なかなかやるな』みたいな顔をしている。
さて漂流者達の反応であるが、緋色の訴えに同調をする者は誰一人いなかった。
実際のところはいざ知らず、緋色の発言は聖女に対して失礼な発言だ。
そして、希望の言葉を指し示した私を根拠なく思いつきで否定するなど受け入れられるはずがないのだろう。
そもそも深真樹は私の宣言を否定しているわけではなく、確認のための質問をしてきたのであり、緋色のように詐欺師呼ばわりなどはしていない。
このしらけていく空気感って、嫌いではない。
ここは放置させてもらい、この先を見守らせて頂きましょう。
緋色についても、余計な事を言ってしまった事に気が付き、気まずそうな顔をしている。
彼を諭す事が出来る立場にいるとしたら深真樹なのだろうが、それをしてしまうと緋色に恥をかかしてしまう。
さてさて、興味深い展開になってきましたよ。
嫌な空気が流れる状況下で、ペンギンが一歩前に足を進め、動向を見つめる漂流者達へ張りのある声を上げた。
「皆さん。私達が乗ってきたあの無傷の船を見て下さい。何故無傷かというと、皆さんが言う海王生物を聖女・三華月様が退けたからです。」
ペンギンから発せられた言葉を聞いた漂流者達がざわつき始めている。
それはおそらく言葉を喋る見た事ない生物の存在に戸惑っているからだ。
ニャハハハ。
自身を愛されキャラと自負したようだが、とんだ勘違いだったようだな。
戸惑っている漂流者の反応が想定外だったのか、ペンギンが『何だこの微妙な反応は!』みたいな顔をしているのが更に私の気持ちを上げてくれる。
仕方ない。
ここは、実は心根が優しい私が、この事態を収拾して差し上げましょう。
「そちらの個体の名前はペンギンと言い、私の特級下僕です。怪しい生物ではないので安心してください。」
世界で最も尊敬させる聖女であり、可憐な少女の言葉は説得力がある。
初対面限定となるが、特にお馬鹿な男共は、問答無用で私を信じるはず。
だが、漂流者達の反応が思っていたよりも悪い。
何故だ。どうしてなのだ。
やはり、聖女であるにもかかわらず治癒が出来ない告白が災いしていまっているのだろうか。
その時、深真樹が漂流者達のほうへ振り向いた。
そして、不安な気持ちに駆り立てられている者達を落ち着かせるため、決意表明みたいな言葉を投げかけた。
「私は聖女様を信じて、命を懸けてみようと思います。」
深真樹の真摯な言葉が漂流者達の心に刺っていくのが見て分かる。
ジリ貧な状態に陥っているこの状況下では、私を拒む選択肢はないものの、信じ切るには後押しをするものが必要だったようだ。
実際に深真樹の言葉に同調する声が次々に聞こえてくる。
緋色は口をパクパクさせているが、何を喋っていいのか分からない感じがする。
このタイミングでペンギンが深真樹に声をかけた。
「深真樹殿。私から皆さんへ贈り物があります。きっと喜んでもらえると思いますよ。」
99話でペンギンは『次は僕のターンです』と言っていたが、ここで何かを仕掛けてくるつもりなのだろうか。
ペンギンの言葉にこちらを振り向いてきた深真樹の瞳は、真っ直ぐな強い力を帯びており、さきほどまで抱えていた迷いのようなものが消えていた。
心を決めたようだ。
ペンギンが、先ほど口にしていた贈り物についての説明を開始した。
「私達が乗ってきましたあの旗艦ポラリスには、医療品や食料が積載されております。皆さんにとって、地上世界に帰る事は悲願なのでしょうが、いま一番大事な事は治療と回復でしょう。世界で最も高貴な聖女である三華月様が、必ず皆さまを地上世界へ送り届けてくれますが、まずは、体を癒し、回復に努めて下さい。」
さすがペンギンだ。
私には『希望』を与えることが出来るのだが、病気や怪我を治す事が出来ないそこを突いてきたわけだな。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
領民の幸福度がガチャポイント!? 借金まみれの辺境を立て直す【領地ガチャ】が最強すぎた!内政でUR「温泉郷」と「聖獣」を引き当てて…
namisan
ファンタジー
「役立たず」と中央から追放された没落貴族の俺、アルト・フォン・クライナー。継いだのは、借金まみれで作物も育たない見捨てられた辺境領地だけだった。
絶望する俺に発現したスキルは【領地ガチャ】。それは、領民の「幸福度」をポイントとして消費し、領地発展に必要なものを引き当てる唯一無二の能力だった。
「領民を幸せにすれば、領地も豊かになる!」
俺は領民と共に汗を流し、壊れた水路を直し、地道に幸福度を稼ぐ。
『N:ジャガイモの種』『R:土木技術書』
地味だが確実な「当たり」で、ほのぼのと領地を再建していく。
だが、ある日。溜め込んだ幸福度で引いたガチャが、俺の運命を激変させる。
『UR(ウルトラレア):万病に効く【奇跡の温泉郷】』
この「当たり」が、中央の腐敗した貴族たちの欲望を刺激した。
借金のカタに領地を狙う大商会の令嬢。
温泉利権を奪うため、父の命で派遣されてきた元婚約者の侯爵令嬢。
「領民の幸福(ガチャポイント)を脅かす者は、誰であっても許さない」
これは、ただ平穏に暮らしたかっただけの俺が、ガチャで得た力(と証拠とゴーレムと聖獣)を駆使し、ほのぼの領地を守り抜き、いつの間にか最強の領主として成り上がっていく物語。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる