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第11章
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そして、俺の目の前に座っているのは、ミーシャさんと、旦那さんのイザークさん。先ほどの小さい子供たちは別室にいるらしい。そして、彼女たちの背後には、護衛のごとく立つ、精霊王様。
俺は……へリウスの膝の上に乗せられている。その隣にはアーロン。
「さてと、ごめんね、待たせて。ちょっと娘にお乳あげてきて」
「ほんと、すまん! そろそろ産まれるって聞いてはいたんだが」
「本当よ、へリウス」
「……すまん。状況が状況だったからさ」
へリウスがタジタジになっている。強い。
「で、その子がボブさんとメアリーさんに頼まれた子なわけね?」
「そうだ。本当に助かったよ」
「これから、どうするの」
「一応、うちにでも連れて行こうと思ってたんだが」
「そうなの? メイリンには許可もらってるの?」
メイリンってのは、へリウスの奥さんだったかな。
チラッと見上げると、目が合ったへリウスがニコッと笑った。
「ああ。うちのには話してある。楽しみに待ってるんだ」
「なら、よかったわ。もし、難しいんだったら、うちでもよかったんだけど」
俺に目を向けて、にこり。
……ありがたいけど、聞いてない。
いや、隣の大陸に逃げる、という話をした。話をした気がする。あれ?
「でも、その前に……彼と、少し話をしてもいいかな?」
ミーシャさんも、にこり。
「たぶん、彼も私と話をしたいと思ってると思うの。みんな、部屋から出てくれるかな」
ミーシャさんの力のある笑顔に、素直に出ていく男3人。
男とは言え、俺みたいなちびっ子相手に、ミーシャさんが何かするわけないかということで(逆のパターンは考えもしない。当たり前だけど)、3人ともが出ていった。
ただし、精霊王様は残っている。
たぶん、ミーシャさんの「みんな」には含まれてないんだろうな。というか、他の人には見えてないんだと思う。俺がチラチラ目を向けると、それに気付いて、口角上がってる。
ちなみにエアーは俺の肩で、ちんまり、正座している。
「さてと……お名前は、ハルくんでよかったかな?」
思いっきり、子供扱い。
いや、当然なんだけどさ。この見かけだから。
でも、ミーシャさんを見てたら、元の自分の感覚の方が戻ってきてる。
『美佐江、コレは、そんなに赤ん坊ではないぞ』
「そりゃ、赤ん坊ではないだろうけど、まだ子供じゃない」
『いや、子供というのも微妙な……』
あー、この精霊王様には、俺の実年齢がわかるのか。
それと、精霊王様はミーシャさんのことをさっきから『美佐江』と呼んでるけど……なんか聞き覚えがある。なんだっけ。
「えーと、ハルくんは、エルフってことでいいのかな。耳はとんがってるし、エルフよね? 風の精霊王様」
『ああ、彼はハーフエルフだな。美佐江、鑑定してみろ。なかなか、面白いぞ』
「何言ってるんですか、勝手に鑑定なんて……ハルくん、鑑定ってわかる?」
2人の掛け合い漫才みたいなテンポの会話に、目が2人の間を行ったり来たり。
「え、あ、はい。わかります……ていうか、ミーシャさんの名前は、美佐江さん、なんですか?」
「やだ、何、ハルくんは、ちゃんと発音できるのね! ちょっと嬉しい」
『そりゃそうだろう。元々、美佐江と同じ世界の魂なんだから』
精霊王様の爆弾発言に、俺とミーシャさんは固まる。
「や、やっぱり、ミーシャさんは、日本人なんですか」
先に言葉が出たのは俺。掠れたような声になってしまった。
一方のミーシャさんは、驚きで一瞬固まった模様。
「……えぇぇぇぇっ!? まさかのハルくんもなのぉぉぉ!?」
ミーシャさんの叫び声があがった。
俺は……へリウスの膝の上に乗せられている。その隣にはアーロン。
「さてと、ごめんね、待たせて。ちょっと娘にお乳あげてきて」
「ほんと、すまん! そろそろ産まれるって聞いてはいたんだが」
「本当よ、へリウス」
「……すまん。状況が状況だったからさ」
へリウスがタジタジになっている。強い。
「で、その子がボブさんとメアリーさんに頼まれた子なわけね?」
「そうだ。本当に助かったよ」
「これから、どうするの」
「一応、うちにでも連れて行こうと思ってたんだが」
「そうなの? メイリンには許可もらってるの?」
メイリンってのは、へリウスの奥さんだったかな。
チラッと見上げると、目が合ったへリウスがニコッと笑った。
「ああ。うちのには話してある。楽しみに待ってるんだ」
「なら、よかったわ。もし、難しいんだったら、うちでもよかったんだけど」
俺に目を向けて、にこり。
……ありがたいけど、聞いてない。
いや、隣の大陸に逃げる、という話をした。話をした気がする。あれ?
「でも、その前に……彼と、少し話をしてもいいかな?」
ミーシャさんも、にこり。
「たぶん、彼も私と話をしたいと思ってると思うの。みんな、部屋から出てくれるかな」
ミーシャさんの力のある笑顔に、素直に出ていく男3人。
男とは言え、俺みたいなちびっ子相手に、ミーシャさんが何かするわけないかということで(逆のパターンは考えもしない。当たり前だけど)、3人ともが出ていった。
ただし、精霊王様は残っている。
たぶん、ミーシャさんの「みんな」には含まれてないんだろうな。というか、他の人には見えてないんだと思う。俺がチラチラ目を向けると、それに気付いて、口角上がってる。
ちなみにエアーは俺の肩で、ちんまり、正座している。
「さてと……お名前は、ハルくんでよかったかな?」
思いっきり、子供扱い。
いや、当然なんだけどさ。この見かけだから。
でも、ミーシャさんを見てたら、元の自分の感覚の方が戻ってきてる。
『美佐江、コレは、そんなに赤ん坊ではないぞ』
「そりゃ、赤ん坊ではないだろうけど、まだ子供じゃない」
『いや、子供というのも微妙な……』
あー、この精霊王様には、俺の実年齢がわかるのか。
それと、精霊王様はミーシャさんのことをさっきから『美佐江』と呼んでるけど……なんか聞き覚えがある。なんだっけ。
「えーと、ハルくんは、エルフってことでいいのかな。耳はとんがってるし、エルフよね? 風の精霊王様」
『ああ、彼はハーフエルフだな。美佐江、鑑定してみろ。なかなか、面白いぞ』
「何言ってるんですか、勝手に鑑定なんて……ハルくん、鑑定ってわかる?」
2人の掛け合い漫才みたいなテンポの会話に、目が2人の間を行ったり来たり。
「え、あ、はい。わかります……ていうか、ミーシャさんの名前は、美佐江さん、なんですか?」
「やだ、何、ハルくんは、ちゃんと発音できるのね! ちょっと嬉しい」
『そりゃそうだろう。元々、美佐江と同じ世界の魂なんだから』
精霊王様の爆弾発言に、俺とミーシャさんは固まる。
「や、やっぱり、ミーシャさんは、日本人なんですか」
先に言葉が出たのは俺。掠れたような声になってしまった。
一方のミーシャさんは、驚きで一瞬固まった模様。
「……えぇぇぇぇっ!? まさかのハルくんもなのぉぉぉ!?」
ミーシャさんの叫び声があがった。
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