34 / 102
34
そう公爵様とデートの約束をして集まりが解散。その後も仕事が忙しいはずなのに毎日必ず顔を見せる公爵様のせいで、中々心の準備どころではない毎日を過ごしていたある日、事件が起こった。
「公爵様が倒れた!?」
「う、うん……正直これはぼくが悪いんだけどねえ」
今日は公爵様も流石に忙しくなって来れないのかと思っていた午後、同じく忙しいはずのリードが急に訪ねてきて一言。公爵様が倒れたとい情報を伝えてきた。
流石のことに僕も驚きと心配で事情を知るだろうリードを見つめれば何故かぎこちなさそうにリードが僕から目を背ける。こんなリードは初めて見たけど……リードが何かしたんだろうか?リードに公爵様が倒れるようなことをするとしたら仕事で無理させたとか……?
でも仕事ってなるとリードだけのせいとは思えないし……。
「何があったの?」
「公爵って仕事では有能すぎてさ」
「うん?」
急に何を言い出すかと思えば公爵様を褒めるような言葉に首を傾げる。それが何か関係するということだろうか?とは思うものの、リードが素直に公爵様を褒めるとは今までを見るとありえないことのように思うんだよね。
「実は遅れた分の仕事どころか、ぼくが少し遅れてた分まで手伝って終わらせてくれたから、三日間の休暇を今日ちょうどもぎとったんだよねえ」
「え、もう!?」
それはつまり公爵様が倒れてなかったら僕とのデートはもうすぐだったということになるわけで……って仕事量はわからないけど、リードの様子からしてもとんでもない速さで終わらせたのは確実だろう。僕の心の準備どころではなかった。
「本当早すぎて人間張り切るとすごいなと実感したよ……」
張り切るって……もしかして僕とそんなにデートがしたかったってこと……?うう、公爵様が倒れたっていうのに何喜んでるんだ!僕ってば!
「無理しちゃったんだね……でもそれがなんでリードのせいに……」
「あー違う違う。倒れたのはこの後ぼくが手伝ってくれたお礼にって試しついでにふざけた褒美が原因というか」
「ふざけた褒美?」
試しついでって言葉もよくわからないのにふざけた褒美ってふざけてるのに褒美になるの?って色々気になる点はあるけど、一体公爵様を倒れさせたものってリードは何を……。
「ぼく公爵って人嫌いって知ってはいたけど純粋に性欲あるのかなってふと思った日から、タイミングを見てするつもりではあったんだけど、パンツを用意してたんだよねえ」
「え、パンツ?」
「そうそう!使用済みパンツっぽく偽装した女性用と男性用」
「リード……何してるの……」
時折突拍子もないことをするリードだけど、流石に呆れた。誰かに見つかりでもしたら王族の威厳どころか変態扱い確定なくらい割とやばめのことをしているのだから。
「ちょっと仕事疲れでおかしくなってたというか……まあそれで褒美にメイドの使用済みパンツいる?って聞いたまではよかったんだ」
「公爵様に本気で聞いたの!?全然良くないけど!」
「本当すっごい汚いものを見る目で見られたよ。見たくもないって顔で褒美じゃなく罰ですか?って聞かれたしね」
うーん想像できる。元々人嫌いな公爵様は令嬢に触れることすら嫌がるという噂は有名だったし、僕もその時の表情を見た記憶あるし……それが使用済みのパンツってなると……見知らぬ人ってだけでも気味悪いだろうに。
「で、ならシャロンの使用済みパンツいる?って聞いた時事件は起こっ」
「いや!何言ってるの!?」
僕の知らないところでとんでもないことをしていた親友に思わず大声を上げた。何がどうなったらそうなる!?
「いやー、シャロンに性欲とか実際あるのかなって結構同性恋愛ってなると重要なことだし、公爵のシャロンへの想いは本当な感じはあるけど、最後に辿り着くのはそこに性欲があるかないかだから確かめたかったんだよねえ」
「だからって使用済みパンツはないよおおおおお!」
正直次公爵様に会う時どんな顔をするべきかとデートどころじゃない!
「結果論として心配はいらないよ!シャロンの使用済みパンツと言った瞬間、しばらく固まった後に鼻血吹き出して倒れるくらいには興奮したみたいだし」
「そんな報告いらないけどおおおおお!?」
鼻血吹き出す公爵様とか想像できないのは勿論のこと、公爵様は一体何を想像したのか気になる自分が嫌すぎる。それでも心配な気持ちはあるのに理由のせいで行きにくくなった。
こんなことなら原因なんて聞くんじゃなかった……!
「公爵様が倒れた!?」
「う、うん……正直これはぼくが悪いんだけどねえ」
今日は公爵様も流石に忙しくなって来れないのかと思っていた午後、同じく忙しいはずのリードが急に訪ねてきて一言。公爵様が倒れたとい情報を伝えてきた。
流石のことに僕も驚きと心配で事情を知るだろうリードを見つめれば何故かぎこちなさそうにリードが僕から目を背ける。こんなリードは初めて見たけど……リードが何かしたんだろうか?リードに公爵様が倒れるようなことをするとしたら仕事で無理させたとか……?
でも仕事ってなるとリードだけのせいとは思えないし……。
「何があったの?」
「公爵って仕事では有能すぎてさ」
「うん?」
急に何を言い出すかと思えば公爵様を褒めるような言葉に首を傾げる。それが何か関係するということだろうか?とは思うものの、リードが素直に公爵様を褒めるとは今までを見るとありえないことのように思うんだよね。
「実は遅れた分の仕事どころか、ぼくが少し遅れてた分まで手伝って終わらせてくれたから、三日間の休暇を今日ちょうどもぎとったんだよねえ」
「え、もう!?」
それはつまり公爵様が倒れてなかったら僕とのデートはもうすぐだったということになるわけで……って仕事量はわからないけど、リードの様子からしてもとんでもない速さで終わらせたのは確実だろう。僕の心の準備どころではなかった。
「本当早すぎて人間張り切るとすごいなと実感したよ……」
張り切るって……もしかして僕とそんなにデートがしたかったってこと……?うう、公爵様が倒れたっていうのに何喜んでるんだ!僕ってば!
「無理しちゃったんだね……でもそれがなんでリードのせいに……」
「あー違う違う。倒れたのはこの後ぼくが手伝ってくれたお礼にって試しついでにふざけた褒美が原因というか」
「ふざけた褒美?」
試しついでって言葉もよくわからないのにふざけた褒美ってふざけてるのに褒美になるの?って色々気になる点はあるけど、一体公爵様を倒れさせたものってリードは何を……。
「ぼく公爵って人嫌いって知ってはいたけど純粋に性欲あるのかなってふと思った日から、タイミングを見てするつもりではあったんだけど、パンツを用意してたんだよねえ」
「え、パンツ?」
「そうそう!使用済みパンツっぽく偽装した女性用と男性用」
「リード……何してるの……」
時折突拍子もないことをするリードだけど、流石に呆れた。誰かに見つかりでもしたら王族の威厳どころか変態扱い確定なくらい割とやばめのことをしているのだから。
「ちょっと仕事疲れでおかしくなってたというか……まあそれで褒美にメイドの使用済みパンツいる?って聞いたまではよかったんだ」
「公爵様に本気で聞いたの!?全然良くないけど!」
「本当すっごい汚いものを見る目で見られたよ。見たくもないって顔で褒美じゃなく罰ですか?って聞かれたしね」
うーん想像できる。元々人嫌いな公爵様は令嬢に触れることすら嫌がるという噂は有名だったし、僕もその時の表情を見た記憶あるし……それが使用済みのパンツってなると……見知らぬ人ってだけでも気味悪いだろうに。
「で、ならシャロンの使用済みパンツいる?って聞いた時事件は起こっ」
「いや!何言ってるの!?」
僕の知らないところでとんでもないことをしていた親友に思わず大声を上げた。何がどうなったらそうなる!?
「いやー、シャロンに性欲とか実際あるのかなって結構同性恋愛ってなると重要なことだし、公爵のシャロンへの想いは本当な感じはあるけど、最後に辿り着くのはそこに性欲があるかないかだから確かめたかったんだよねえ」
「だからって使用済みパンツはないよおおおおお!」
正直次公爵様に会う時どんな顔をするべきかとデートどころじゃない!
「結果論として心配はいらないよ!シャロンの使用済みパンツと言った瞬間、しばらく固まった後に鼻血吹き出して倒れるくらいには興奮したみたいだし」
「そんな報告いらないけどおおおおお!?」
鼻血吹き出す公爵様とか想像できないのは勿論のこと、公爵様は一体何を想像したのか気になる自分が嫌すぎる。それでも心配な気持ちはあるのに理由のせいで行きにくくなった。
こんなことなら原因なんて聞くんじゃなかった……!
あなたにおすすめの小説
不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!
魔法使い、双子の悪魔を飼う
よんど
BL
「僕、魔法使いでよかった」
リュシーは宮廷専属の優秀な魔法使い。
人が寄りつけない程強い自身の力のせいで常に孤独なリュシーは、ある日何気なく街を歩いていた際に闇商人の話を聞いてしまう。貴重で価値ある''モノ''を高値で買い取る悪趣味な会が近くであるらしく気になったリュシーは其処で不思議な双子と出逢いを果たす。
本の見よう見まねで無償の愛を与え続けるリュシーに育てられた双子はいつしか胸の内に何とも言えない感情を抱く様になり...
独りぼっちだった魔法使いが出逢いを通して彼等と関係を紡いでいき幸せを知る微闇要素有りのBLファンタジー。
(※) 過激描写のある話に付けています。
*** 攻め視点
※不定期更新です。
※誤字脱字の報告助かるので嬉しいです。
※何でもOKな方のみ拝読お願いします。
扉絵
YOHJI@yohji_fanart様
(無断転載×)
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます
ふくやまぴーす
BL
旧題:平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます〜利害一致の契約結婚じゃなかったの?〜
名前も見た目もザ・平凡な19歳佐藤翔はある日突然初対面の美形双子御曹司に「自分たちを助けると思って結婚して欲しい」と頼まれる。
愛のない形だけの結婚だと高を括ってOKしたら思ってたのと違う展開に…
「二人は別に俺のこと好きじゃないですよねっ?なんでいきなりこんなこと……!」
美形双子御曹司×健気、お人好し、ちょっぴり貧乏な愛され主人公のラブコメBLです。
🐶2024.2.15 アンダルシュノベルズ様より書籍発売🐶
応援していただいたみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました!
転生悪役弟、元恋人の冷然騎士に激重執着されています
柚吉猫
BL
生前の記憶は彼にとって悪夢のようだった。
酷い別れ方を引きずったまま転生した先は悪役令嬢がヒロインの乙女ゲームの世界だった。
性悪聖ヒロインの弟に生まれ変わって、過去の呪縛から逃れようと必死に生きてきた。
そんな彼の前に現れた竜王の化身である騎士団長。
離れたいのに、皆に愛されている騎士様は離してくれない。
姿形が違っても、魂でお互いは繋がっている。
冷然竜王騎士団長×過去の呪縛を背負う悪役弟
今度こそ、本当の恋をしよう。