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4月

9話

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うーん、俺に茶髪でチャラ男の知り合いなんていたっけ?
全然記憶にない!
俺が悩んでいると

「僕はしゅんだよ!まぁ、5年ぶりで身長も高くなって、体質で髪も色変わってるから仕方ないか…まーくん久しぶりw」

はっ?
あの泣き虫で人見知りのショタが5年でこんなに変わったのか⁈
耳もあんなに開けて痛くないのか?

「マジ、お前俊なの?変わりすぎでしょ!昔は綺麗な黒髪の素直な清楚系だったのに、何でチャラ男になってるんだ?」

「まーくん、僕の事素直な清楚系って見えてたのwwwまーくんは本当に昔から変わらないねwあと、僕はチャラ男っぽく見えるだけで実際はそうでもないから安心してw」

あ、もしかして、俊は高校デビューを果たしたのかw
確か一つ上だったよな?

それにしても、イメチェンしすぎて、変な奴らに絡まれそうで心配だ。

あ、そういえば気になってる事があった。
「久々の再会で嬉しく思うけど、俊どうやって家に入った?」

「ピンポンしても誰も出ないから真里奈まりなさんに電話して、家の鍵の隠し場所教えてもらった。」

まりなさん、俺にも一様連絡くれよ。

「ところで、まーくん。後ろの人誰?」

あ、すっかり忘れてた。

「高校の先輩で友達の、」

「俺は耀明高2年の二科昴宜しく。」

俊がじーっと昴の事を見て、
「僕は明日から耀明高に転校する一ノ瀬 俊(いちのせ しゅん)同じ学年だから敬語ないから宜しく。
…真央に手を出しちゃダメだよ、ブブちゃん(小声)」

俊が昴に自己紹介した後に、俊が昴の耳元で何かを呟き昴が目を見開き、直ぐに俊が昴から離れた。


不穏な空気が流れたのでとりあえず、

「ここで喧嘩するなよ。」

と言った。

時計を見ると、6時半前になっていた。

「あ、やばいさっさとご飯作るから2人は適当に座って待ってて。」と伝えそそくさととキッチンに行き時短カレーを作る事にした。

キュー◯ー3分クッキングの音楽をかけたいなと思いながら、
5合分のお米を研ぎ、炊飯器にセットして早炊きボタンを押す。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎの皮を剥き
じゃがいも、人参は火の通りをよくするために少し小さめにカットして、フライパンで炒める。
かるーく胡椒を振り焼き色がついたら、耐熱ボウルに入れ、300ccの水とカレーのルー4分の2を入れラップをかけて電子レンジに入れて500Wで3分。
その間に玉ねぎを薄くスライスして中火にし、玉ねぎを飴色になるまで炒める。
玉ねぎの様子を見ながら、ブロックの牛肉を少し大きめにさいのめ切りにして塩胡椒を振りかけ揉み込む。
鍋に350ccの水をを入れ、電子レンジからボウルを取り出し、じゃがいも、にんじん数個に爪楊枝を刺す。
すんなり刺せたので鍋に投入し、火をつける。
玉ねぎも飴色になったので鍋に投入。
牛肉はフライパンで焼き色がつくまで炒めたら鍋に投入。
少しグツグツ煮込んだら
あとは、残りのルーを鍋に投入して火を止め蓋をし10分放置。
放置してる間に、使い終わった道具を洗い、片付ける。
蓋を開けておたまでかき混ぜルーが溶けたか確認し、大丈夫そうなので再び火をつけ、焦げないように混ぜる。
グツグツ煮込んだらカレーの出来上がり!
ご飯が炊けるまであと15分あるから食後のデザートを作りますかw

金属ボウルに氷水と少し塩をある程度入れて混ぜる
少し小さめの金属ボウルに牛乳、スキムミルク、粉末コーヒー、練乳を入れ氷水を当てながらハンドミキサーで2分間混ぜる。

耐熱皿に粉ゼラチンと水を入れ少し混ぜ電子レンジで30秒加熱する。

加熱終わったら、それを小さめのボウルに入れハンドミキサーで3分ほど混ぜる。
ムースっぽくなったら小さめの容器に入れて冷凍庫にいれる、キッチンタイマーを5分でセット。

冷やしてる間に、使った道具を洗い片付ける。

タイマーがなったら冷凍庫から冷やした物を取り出しココアを振りかけあとは冷蔵庫に入れておしまい。カレー食べ終わるぐらいが食べ頃になってるかなー?って思ってると、炊飯器からぴー ぴーってご飯が炊けた音がした。

炊飯器を開けてご飯を混ぜて蒸したかったんだけど、時間が7時過ぎてたので諦めた。
もう一度カレーを温め直し、

ご飯ができたので、リビングにいる2人に声をかける。

「おふたりさーん、カレーできたけど、今食べる?」

「食べる」「欲しい」

「りょーかい、適当にご飯よそうから2人ともテーブルがある方に移動して座って。」

「はーい」「…わかった。」

テクテクと俊がキッチンに来た

「まーくん、僕に何か手伝えることある?」

とりあえず、客人だから手伝わすのはちょっとなぁー。
でも、まぁ本人から言ってきてるからいっか。

「んー、じゃあ、この布巾でテーブル拭いてきて」
「わかった!」
俊と入れ違いで昴が来た。
「真央、なんか俺でもできそうな事あるか?」
…まぁいっか。
「昴は、、、炊飯器としゃもじを持ってテーブルに置いてきて。」
「おう!」
すごい嬉しそうに返事しなくてもいいのに。

おぼんにカレー皿、スプーン、コップ3つとレモン水ポットを乗せキッチンから出ようとしたら俊が「これ運ぶね」って言ってスタスタとリビングに行った。
…任せよ。

シリコンマットとカレー鍋を持ちリビングに向かった。

俊が笑顔で、昴はまだか?って顔で俺を見る。

やばい、2人に犬の尻尾と耳が見えた気がするw

「俺がご飯よそうからあと少し待って」
と言って適当にご飯をよそい、カレーをかけて2人に渡す、俺はさっきナゲット食べたからそんなにガッツリはいらないなぁって思い少なめに入れると
「まーくんもっと食べないと大きくならないよ」って言われた。
「お前らが無駄にデカいだけだ。いただきます。」

「「いただきます」」

カレーを食べて思ったのが、時短にしては上手くできたと感心してると

「まーくん意外と料理出来たんだね!美味しいよ」と俊がいい
「・・・・」昴は無言

やっぱり、お坊ちゃんには庶民のご飯は口に合わなかったかな?って思ってると

凄い勢いでカレーライスを食べ始めた。

何でこんなに必死に食べてるんだ?
もしかして、美味しくなくて味わいたくないから早く食べようって魂胆か?って思ってると

「真央おかわりしてもいいか?」とうるうるした目で昴が言ってきた。

そんな目で見られたら断れない。

「いいよ、どれぐらい食べれる?」

「さっきと同じ分量でいい。」

「りょーかい、あとご飯は逃げないからゆっくり食べてなw」

「美味しいんだ…仕方がないだろ」と赤面しながら昴は言った

俊は苦笑いをしていた

二科家のテーブルマナーで食事中は話したらダメで無言だったのかな?

不味くないなら、なんでもいいや。


~30分後~
俺が作ったご飯は、家族の分も残らず昴が綺麗にいただきました。
ついでにデザートも完食。


おい、食べすぎだろ!って言いたかったが
捨てられた犬のような目で俺を見るんだよ。
仕方がないから、許しちゃうよね。

はぁー、あとで母さんたちの分何か作ろう。


食べ終わったので、片付けをする事にした。


 
























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今回は、お料理回でしたw







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