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終章
桜散る散る卒業イベント3
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「もう、シュン様ったら」
山田の腕から抜け出すと、そこは学園の時計塔にある小さな展望台だった。
窓もなくて吹きさらしだけど、学園が見渡せてとってもいい眺め。
「まぁ、シュン様、ご覧になって! 桜並木がとってもきれい……!」
一緒に記念撮影したり、思い出に浸るようにゆっくり歩いたり。
あっちでは下級生が卒業生に花束を渡してる。
桜が舞い散る中、みんなそれぞれの卒業を迎えてるんだ。
そんな一角で、女生徒に囲まれてる誰かが見えて。
(やだ、マサトってば、卒業生からいっぱいお菓子もらってる……)
マサトのヤツ、案外人気あるじゃない。
一緒に卒業するつもりが、置いてく羽目になっちゃったんだもんね。片思いしてた令嬢なんかは、さぞかしガックリしちゃったろうな。
あ、マサトがこっちに向かって手を振ってる。
口元が、おーい、ハナコって言ってるみたい。
「シュン様、あちらでマサトが……」
言いかけて強引に引き寄せられた。
気づいたら山田に壁ドンされていて。
「ほかの男など見なくていい」
誰もいない展望台。
ふたりの隙間を春風が吹き抜けて。
「ハナコ、ひとつ確かめておきたいことがある」
「確かめておきたいこと?」
真剣な声音で、ああと山田はうなずいた。
「イタリーノに出立するはずだったあの日、ハナコはなぜわたしの元に来たのだ?」
「それは……なんだかイヤな予感がして、どうしてもシュン様に会いに行かなくてはと思いましたの」
「虫の知らせというわけか?」
ロレンツォルートだと山田が大使に殺されちゃうかもだから。なんて話はできないし。
胸騒ぎがしたってことで、ここは納得してもらうしかないよね。
「分かった。それでだ、ハナコ。もうひとつ聞いてもいいだろうか……?」
まるでこっちが本題みたいに、緊張した雰囲気で問いかけられる。
閉じ込められた腕の間で、不思議に思いつつ笑顔を向けた。
「ええ、もちろんですわ」
「ハナコは決闘してまでわたしから離れたがっていただろう? 本当のところを聞かせて欲しい。いまハナコはわたしを受け入れてもいいと思っているのか?」
見舞いに来てくれたあの夜、自分からキスまでしたんだし。そんなこととっくに伝わってるって思ってたのに。
口にするのは恥ずかしいけど、やっぱり言葉にしないとダメだよね。
「シュン様を失うかもしれないと思ったとき、わたくし自分の気持ちに気がつきましたの。わたくしにはやっぱりシュン様しかいないって……」
「ハナコ……」
息を飲んだ山田が、ぐいっと顔を近づけてきた。
「仕切りなおす約束だ」
目をつぶるヒマもなく、唇をふさがれた。
最初は小さくついばまれて。もう一回、今度は長く口づけられて。
ボッと頬に熱が集まった。それを至近距離で見られてる。
なんだか面白くなくて、さっと瓶底眼鏡を奪い取った。
現れた天使にうっとりしてから、山田の腕を抜け出していく。
「は、ハナコ、それがないと本当に何も見えないんだ」
しかめっ面の怖い顔になって、手探りでわたしを探す。
突き当たった丸い柱に、山田は勢いよく抱きついた。
「む、ハナコ。いつの間にこんなにゴツゴツ硬くなったのだ?」
「シュン様、そちらは柱です」
こちょこちょと眉間のシワをくすぐると、山田ははっと目を見開いた。
「この顔は怖いのだったな」
極道顔が一瞬でイケメン天使に変化する。
(この理想の顔を独り占めできるのはいいんだけど、やっぱこの瓶底眼鏡がネックなんだよね……)
奪った眼鏡のつるを回して、くるくるともてあそぶ。
コンタクトとかこの世界にもあればいいのに。せめてもうちょっと薄いレンズにできないもんかな。
そういや前にロレンツォが言ってたっけ。
イタリーノ国はガラス工芸が発展してるって。
「早速なのだがハナコ。わたしたちのことをモッリ公爵に話して、早急に婚約を済ませてしまいたいのだが……」
「あら、シュン様。わたくしたちはまだ学生ですもの。しばらくはまだ学業に専念すべきですわ」
留年って言っても、三学期分の授業だけ受ければいいって話なんだけど。
せっかくだから魔法学をしっかり学びなおそうかと思ってるんだ。
リュシアン様とももっといっぱいお話がしたいし、あと一年、思いっきり学生生活を満喫しなくちゃね。
「しかし王妃教育などもあるだろう。ハナコも城に住めばいい。一日も早く一緒になりたいんだ」
ぎゃっ、ちょっと話が進みすぎぃ!
このまま山田に流されてったら、自由な時間がなくなっちゃうんじゃ?
「ダメですわ。シュン様との婚約は、来年の卒業式の折にご指名くださいませ」
「卒業式で……? どうしてそこまで待たねばならないのだ」
だってゲームではそうなってるし。
それにさ。
「わたくし、イタリーノに留学することもあきらめておりませんの」
「ななななにぃっ!? そんなことは断じて許さんぞ」
「あら、わたくしシュン様との勝負に勝ちましたわよね? ロレンツォ様もいつ来ても良いとおっしゃってくださいましたし」
夏休みに短期留学とかでもいいからさ。
脱・瓶底眼鏡のために、なんとしても薄型レンズ眼鏡を見つけに行かないと。
「思いとどまってくれ! ハナコは魅力的な女性なんだ。これ以上余計な男が寄ってくるのは耐えられんっ」
「あら、シュン様が素敵な殿方でいてくださったら何も問題ございませんわ。わたくしの心が揺れないよう、一年努力なさってくださいませね?」
山田以上のイケメンなんて、生涯現れっこないけどさ。
イタリーノのイケメンたちを眺めに行くのも目の保養になりそうって感じだし。
ごめんね山田、わたしやっぱりイケナイ悪役令嬢みたい。
だって欲しいものは何もかも、手に入れたいって思うじゃない?
絶望って感じの山田は、それでもとってもカッコ良くって。
頬にちゅっとキスしてあげたら、いちばん大好きな天使の笑顔になった。
「とにかく卒業までの一年間は、わたくしの自由にさせていただきますわ」
「そんな、ハナコ……!」
情けない声の山田の腕をすり抜けて、桜舞い散る学園を見渡した。
婚約者指名まであと一年。
わたしのしあわせへのカウントダウンは始まったばかり!
おしまい
山田の腕から抜け出すと、そこは学園の時計塔にある小さな展望台だった。
窓もなくて吹きさらしだけど、学園が見渡せてとってもいい眺め。
「まぁ、シュン様、ご覧になって! 桜並木がとってもきれい……!」
一緒に記念撮影したり、思い出に浸るようにゆっくり歩いたり。
あっちでは下級生が卒業生に花束を渡してる。
桜が舞い散る中、みんなそれぞれの卒業を迎えてるんだ。
そんな一角で、女生徒に囲まれてる誰かが見えて。
(やだ、マサトってば、卒業生からいっぱいお菓子もらってる……)
マサトのヤツ、案外人気あるじゃない。
一緒に卒業するつもりが、置いてく羽目になっちゃったんだもんね。片思いしてた令嬢なんかは、さぞかしガックリしちゃったろうな。
あ、マサトがこっちに向かって手を振ってる。
口元が、おーい、ハナコって言ってるみたい。
「シュン様、あちらでマサトが……」
言いかけて強引に引き寄せられた。
気づいたら山田に壁ドンされていて。
「ほかの男など見なくていい」
誰もいない展望台。
ふたりの隙間を春風が吹き抜けて。
「ハナコ、ひとつ確かめておきたいことがある」
「確かめておきたいこと?」
真剣な声音で、ああと山田はうなずいた。
「イタリーノに出立するはずだったあの日、ハナコはなぜわたしの元に来たのだ?」
「それは……なんだかイヤな予感がして、どうしてもシュン様に会いに行かなくてはと思いましたの」
「虫の知らせというわけか?」
ロレンツォルートだと山田が大使に殺されちゃうかもだから。なんて話はできないし。
胸騒ぎがしたってことで、ここは納得してもらうしかないよね。
「分かった。それでだ、ハナコ。もうひとつ聞いてもいいだろうか……?」
まるでこっちが本題みたいに、緊張した雰囲気で問いかけられる。
閉じ込められた腕の間で、不思議に思いつつ笑顔を向けた。
「ええ、もちろんですわ」
「ハナコは決闘してまでわたしから離れたがっていただろう? 本当のところを聞かせて欲しい。いまハナコはわたしを受け入れてもいいと思っているのか?」
見舞いに来てくれたあの夜、自分からキスまでしたんだし。そんなこととっくに伝わってるって思ってたのに。
口にするのは恥ずかしいけど、やっぱり言葉にしないとダメだよね。
「シュン様を失うかもしれないと思ったとき、わたくし自分の気持ちに気がつきましたの。わたくしにはやっぱりシュン様しかいないって……」
「ハナコ……」
息を飲んだ山田が、ぐいっと顔を近づけてきた。
「仕切りなおす約束だ」
目をつぶるヒマもなく、唇をふさがれた。
最初は小さくついばまれて。もう一回、今度は長く口づけられて。
ボッと頬に熱が集まった。それを至近距離で見られてる。
なんだか面白くなくて、さっと瓶底眼鏡を奪い取った。
現れた天使にうっとりしてから、山田の腕を抜け出していく。
「は、ハナコ、それがないと本当に何も見えないんだ」
しかめっ面の怖い顔になって、手探りでわたしを探す。
突き当たった丸い柱に、山田は勢いよく抱きついた。
「む、ハナコ。いつの間にこんなにゴツゴツ硬くなったのだ?」
「シュン様、そちらは柱です」
こちょこちょと眉間のシワをくすぐると、山田ははっと目を見開いた。
「この顔は怖いのだったな」
極道顔が一瞬でイケメン天使に変化する。
(この理想の顔を独り占めできるのはいいんだけど、やっぱこの瓶底眼鏡がネックなんだよね……)
奪った眼鏡のつるを回して、くるくるともてあそぶ。
コンタクトとかこの世界にもあればいいのに。せめてもうちょっと薄いレンズにできないもんかな。
そういや前にロレンツォが言ってたっけ。
イタリーノ国はガラス工芸が発展してるって。
「早速なのだがハナコ。わたしたちのことをモッリ公爵に話して、早急に婚約を済ませてしまいたいのだが……」
「あら、シュン様。わたくしたちはまだ学生ですもの。しばらくはまだ学業に専念すべきですわ」
留年って言っても、三学期分の授業だけ受ければいいって話なんだけど。
せっかくだから魔法学をしっかり学びなおそうかと思ってるんだ。
リュシアン様とももっといっぱいお話がしたいし、あと一年、思いっきり学生生活を満喫しなくちゃね。
「しかし王妃教育などもあるだろう。ハナコも城に住めばいい。一日も早く一緒になりたいんだ」
ぎゃっ、ちょっと話が進みすぎぃ!
このまま山田に流されてったら、自由な時間がなくなっちゃうんじゃ?
「ダメですわ。シュン様との婚約は、来年の卒業式の折にご指名くださいませ」
「卒業式で……? どうしてそこまで待たねばならないのだ」
だってゲームではそうなってるし。
それにさ。
「わたくし、イタリーノに留学することもあきらめておりませんの」
「ななななにぃっ!? そんなことは断じて許さんぞ」
「あら、わたくしシュン様との勝負に勝ちましたわよね? ロレンツォ様もいつ来ても良いとおっしゃってくださいましたし」
夏休みに短期留学とかでもいいからさ。
脱・瓶底眼鏡のために、なんとしても薄型レンズ眼鏡を見つけに行かないと。
「思いとどまってくれ! ハナコは魅力的な女性なんだ。これ以上余計な男が寄ってくるのは耐えられんっ」
「あら、シュン様が素敵な殿方でいてくださったら何も問題ございませんわ。わたくしの心が揺れないよう、一年努力なさってくださいませね?」
山田以上のイケメンなんて、生涯現れっこないけどさ。
イタリーノのイケメンたちを眺めに行くのも目の保養になりそうって感じだし。
ごめんね山田、わたしやっぱりイケナイ悪役令嬢みたい。
だって欲しいものは何もかも、手に入れたいって思うじゃない?
絶望って感じの山田は、それでもとってもカッコ良くって。
頬にちゅっとキスしてあげたら、いちばん大好きな天使の笑顔になった。
「とにかく卒業までの一年間は、わたくしの自由にさせていただきますわ」
「そんな、ハナコ……!」
情けない声の山田の腕をすり抜けて、桜舞い散る学園を見渡した。
婚約者指名まであと一年。
わたしのしあわせへのカウントダウンは始まったばかり!
おしまい
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