10コ上のイケボと付き合ってます

マカリ

文字の大きさ
32 / 32

番外編 年下の彼氏は泣き虫なイケメン ②

しおりを挟む
「はぁ、くそぉ……今回はダメだったかぁ」

 俺は茂田井智貴。声優です。まあまあ長いキャリアなので、幾つか主役もやらせて頂いたりしております。
 でも、オーディションに落ちます。しっかり落とされます。
 今回は本当に悔しい。凄いやりたかった役だったから、ちょっと凹みそう。俺だってそういう時はあるのです。
 そういう時、今までだったらコンビニで酒を大量に買い込み一人反省会、という名のやけ酒だったのだが、今はすぐアイツの顔が浮かぶ。そして、

「早く会いたい」

 俺もそこそこな暮らしをしているが、アイツと暮らす事になった、この高層マンションは高級過ぎて自分の家でもあるが帰る度緊張する。
 コンシェルジュの存在が、まず俺を緊張させる。
「お帰りなさいませ」
「あっ、どうも」って俺は一礼してしまう。所作が分からない。アイツに聞いても、
「朝なら『おはようございます』夜なら『こんばんは』でいいでしょ。考えすぎだよ」って、お前は慣れてんのかもしれんがな、オジサンは四十年生きててコンシェルジュなんて初だ。初体験だ。
 で、エレベーター。これも慣れない。まず、俺とアイツが住んでる最上階のボタンがない。だからカードキーをピッとすると、最上階直行なのだ。まるで映画の世界だ。

 こんな感じで俺とアイツには、凄い格差がある。
 俺は全てにおいて足元にも及ばない。身長すら。
 でも……
「おかえり!」
 玄関を開けると愛するアイツが抱きついてくる。
「ただいま」
 ただ、これだけで全ての格差が無くなる。あっ、身長以外。

「智ちゃん座って」と、俺の美しい恋人は腕を引っ張ってリビングのソファーに俺を座らせる。
「見て、今日も東京タワー、めっちゃいい感じに見えるよ」
 アイツは東京タワーが大好きだ。その理由がまた愛おしい。
「綺麗だよ」
「ね、東京タワー、綺麗だよね」
「将暉が綺麗だ」
 俺は我慢できなくなって恋人を抱きしめる。
「智ちゃん、ダメ……リビングではダメ、しない」

 俺はシャワーを浴びて気持ちを鎮める。昨日散々アイツを抱いたばかりだ。負担を掛けたくないと思いつつ、何故かこの歳で性欲が凄い事になっちゃってる。アイツの体を考えると、毎日はまずい……と思う。でも一緒に暮らしだして、隣に寝ているアイツの寝顔やアイツの匂いにムラムラしてしまう。

「智ちゃん、まだ?長いけど、具合悪くなってないよね?」
 ドアの向こう側からアイツが大きな声で問い掛けてくる。
「今出るよ」
 抜いて出るべきか……どうしようか……
「じゃ、ベッドで待ってるね」
 抜かない!抜くもんか!

 俺は『魅惑の寝室』と呼んでいる、このエッチの為だけの部屋に向かうと、アイツは全裸でうつ伏せになっていた。
「心配したよ」
「ごめんな、ちょっと考え事しててさ」
 ゆっくりアイツに覆いかぶさりながら、優しく深いキスをする。
「してもいいのか?」
「え、なんで?」
「昨日もしたしさ、将暉、体キツくない?」
「優しい智ちゃん」
 そう言って俺に抱きついてくる。
「なぁ、体キツイなら……今日はしないぞ」
「してくれないの?……」
 目を潤ませて言うな……
「じゃ、1回だけな」

 ◇◆◇◆

「ああああ……智ちゃん……きもちい」
 左の乳首が敏感なアイツ。舌先で転がしてあげると、気持ちよさそうに喘ぐ。その喘ぎ声で俺は完勃ちしてしまう。
 白くて綺麗な肌に沢山印を付ける。それもエロすぎて、俺は更にギンギンになる。

 アイツとセックスするようになって、爪の手入れをするようになった。アイツを傷付けたくないから。

 ゆっくりアイツのアナルに指を入れる。すっかりすんなり入るようになってしまった。もう俺の形を覚えたようで。
「あん、あん、あん、智ちゃん、そこ、んッ……」
 アイツのいい所はもう覚えた。そこをトントンコリコリすれば、暫くすると俺の指をチュゥチュゥ吸いだす。『挿れて』のサインだ。

 ゆっくりアイツの中に入っていく。
「ああああ……んッ……智ちゃん……チュキ」
 可愛くて堪らない。
 ついついガンガン突いてしまう。
「あっあっあっあっ」と俺が突く度に声を漏らすアイツ。体中を紅潮させて、涙を浮かべて俺を感じてくれている。
「智……ちゃん……イク時……言っ……て……」
「え?なんで?」
 対面座位から正常位に体制を変えながら俺は問い掛ける。
「だって……智ちゃんの……せーし……飲み……た……い……」
「!!!!!!!」

 あぅ……もう我慢できません、俺。

 ◇◆◇◆

 アイツが俺のペニスにしゃぶり付いている。今はお掃除フェラの時間だ。
 何処で覚えたんだ?
 まぁ、俺と同じなんだろうけど……
『そんなに俺のちんぽが好きなのか?』って変な質問しそうになるのを、いつもぐっと堪える。

『ンチュンチュ』
『チュパチュパ』
『チュッチュッチュッ』

「お掃除終わった」
 飽きるとアイツはそう言って俺の腕を引っ張って一緒にシャワーを浴びるのをせがむ。
 本当に俺の恋人は、俺の前では物凄くカワイイ奴に変身する。身長以外……

 あれ?俺、何に凹んでたんだっけ?

〈END〉
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません

ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。 全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます

なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。 そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。 「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」 脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……! 高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!? 借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。 冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!? 短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。

兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜

紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。 ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。 そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

処理中です...