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第一章 全日本魔法剣技大会
第9話 vs日本最強 ③
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空気の流れが変わった。すなわち、空気中の魔力の流れも変わった。
「ハァ・・!」
そうクライストが言うと、さらにその流れは速くなり、彼の槍に魔力が吸収されているのがわかった。
「『魔法槍』、発動」
瞬間吸収された魔力が槍の周りからあふれ出し、赤色の禍々しい魔力が槍の周りを覆っていた。
視るのは初めてだが、そのとてつもない魔力量と、魔法操作技術に素直に驚いた。
どうやら持続系の魔法のようで、禍々しい可視の赤い魔力を漂わせて槍を持ちながら、俺の眼前の敵、クライストは立っていた。
クライストは自身の槍を軽く、俺のいない方向に薙ぎ払った。
すると、凄まじいソニックブームが生まれ、戦闘場の表面が、まるで獣がかぎ爪で切り裂いたかのように抉れていた。どうやら、情報通りのようだ。
この技を発動されたまま戦うのは正直言って至難の業だが、もう出された以上は仕方ない。
「いくぞ、新条 輝!」
クライストは真剣な表情で、俺へ向かってきた。
そのまま、魔法槍による突きが放たれる。いったん様子見のために敢えてその攻撃を大きく体をのけぞらせることで避けた。
背後に凄まじい音が鳴る。また戦闘場の表面が抉れたのだろう。
そのままバク転の要領で回転しながら起き上がり、クライストの槍の側面部分を叩き切ろうとした。
しかし、あろうことか魔法を纏った彼の槍は俺の攻撃をもろともせず、横なぎによってまた、吹き飛ばされそうになった。
そうやられてばかりなのも癪だから、俺は超人的な反応でその槍を交わし、さらに回転して後ろ回し蹴りを彼の右頬に打ち込んだ。しかし、その攻撃もクライストに見切られ、彼の空いている左手によって衝撃を緩和されてしまった。
だが、威力は多少なりとも残っているようで、クライストと俺の距離を再び空けることに成功した。
「ここまで強いとは、思いもしませんでした。」
俺がそう言うと、
「まだそれを言うのは早いぞ、新条」
その言葉をクライストが言った後、すぐに
「柳生流槍術『八咫烏』」
彼はそう言いながら槍を突き出してきた、初撃は、俺も力を込めて迎撃することによって打ち返したが、この技は多数の突きを短時間に打ち込む技のようで、まるで分身したかのような速さで、一撃一撃の威力が絶大な槍が放たれてくる。
俺は息を吸い込んだ。視界を研ぎ澄ませる。
「一閃『乱桜』」
俺はそう言い、放たれた突きの全てを、超高速で打ち返し、かつ彼の左頬にかすり傷を負わせることに成功した。
「ちッ・・!柳生流槍術『天突』!!」
クライストはそれでも止まらない。今度は一撃必殺の受けたら一発で終わりであろう突きを放ってきた。しかし、俺はその突きを迎撃せずに、クライストと距離をとって躱した。
衝撃波が場内を駆け巡る。
「はァ、はァ、、。」
と、流石のクライストでも高魔力を乗せた技を連発しすぎて疲弊していた。だが、すぐにその表情は
元に戻り、
「さっきの技、、。私でも見たことのないものだった。私も、奥の手を使わないと、お前に勝てないようだ。どうか、死んでくれるなよ。」
クライストはそう言った。
その瞬間、場内が揺れた。この巨大すぎる競技場が揺れた。
その原因は、クライストだ。彼の槍は、魔法槍を持続しながら、さらに巨大な魔力を吸収し始め、強大過ぎて赤い雷に見えるほど高密度に凝縮された可視の魔力が彼の周りを周っていた。
場内がざわつきはじめる。
「魔法槍奥義『グングニル』」
彼はそう言った。
「ハァ・・!」
そうクライストが言うと、さらにその流れは速くなり、彼の槍に魔力が吸収されているのがわかった。
「『魔法槍』、発動」
瞬間吸収された魔力が槍の周りからあふれ出し、赤色の禍々しい魔力が槍の周りを覆っていた。
視るのは初めてだが、そのとてつもない魔力量と、魔法操作技術に素直に驚いた。
どうやら持続系の魔法のようで、禍々しい可視の赤い魔力を漂わせて槍を持ちながら、俺の眼前の敵、クライストは立っていた。
クライストは自身の槍を軽く、俺のいない方向に薙ぎ払った。
すると、凄まじいソニックブームが生まれ、戦闘場の表面が、まるで獣がかぎ爪で切り裂いたかのように抉れていた。どうやら、情報通りのようだ。
この技を発動されたまま戦うのは正直言って至難の業だが、もう出された以上は仕方ない。
「いくぞ、新条 輝!」
クライストは真剣な表情で、俺へ向かってきた。
そのまま、魔法槍による突きが放たれる。いったん様子見のために敢えてその攻撃を大きく体をのけぞらせることで避けた。
背後に凄まじい音が鳴る。また戦闘場の表面が抉れたのだろう。
そのままバク転の要領で回転しながら起き上がり、クライストの槍の側面部分を叩き切ろうとした。
しかし、あろうことか魔法を纏った彼の槍は俺の攻撃をもろともせず、横なぎによってまた、吹き飛ばされそうになった。
そうやられてばかりなのも癪だから、俺は超人的な反応でその槍を交わし、さらに回転して後ろ回し蹴りを彼の右頬に打ち込んだ。しかし、その攻撃もクライストに見切られ、彼の空いている左手によって衝撃を緩和されてしまった。
だが、威力は多少なりとも残っているようで、クライストと俺の距離を再び空けることに成功した。
「ここまで強いとは、思いもしませんでした。」
俺がそう言うと、
「まだそれを言うのは早いぞ、新条」
その言葉をクライストが言った後、すぐに
「柳生流槍術『八咫烏』」
彼はそう言いながら槍を突き出してきた、初撃は、俺も力を込めて迎撃することによって打ち返したが、この技は多数の突きを短時間に打ち込む技のようで、まるで分身したかのような速さで、一撃一撃の威力が絶大な槍が放たれてくる。
俺は息を吸い込んだ。視界を研ぎ澄ませる。
「一閃『乱桜』」
俺はそう言い、放たれた突きの全てを、超高速で打ち返し、かつ彼の左頬にかすり傷を負わせることに成功した。
「ちッ・・!柳生流槍術『天突』!!」
クライストはそれでも止まらない。今度は一撃必殺の受けたら一発で終わりであろう突きを放ってきた。しかし、俺はその突きを迎撃せずに、クライストと距離をとって躱した。
衝撃波が場内を駆け巡る。
「はァ、はァ、、。」
と、流石のクライストでも高魔力を乗せた技を連発しすぎて疲弊していた。だが、すぐにその表情は
元に戻り、
「さっきの技、、。私でも見たことのないものだった。私も、奥の手を使わないと、お前に勝てないようだ。どうか、死んでくれるなよ。」
クライストはそう言った。
その瞬間、場内が揺れた。この巨大すぎる競技場が揺れた。
その原因は、クライストだ。彼の槍は、魔法槍を持続しながら、さらに巨大な魔力を吸収し始め、強大過ぎて赤い雷に見えるほど高密度に凝縮された可視の魔力が彼の周りを周っていた。
場内がざわつきはじめる。
「魔法槍奥義『グングニル』」
彼はそう言った。
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