〜トラウマを乗り越え進化する〜出来損ない人間

雷川 ヤスケ

文字の大きさ
14 / 20
宗善の第二章 年寄りの経験と知識は過去の遺物

出来損ない人間の絶望

しおりを挟む
母が家に帰ってきた、階段を上がり、

妹の顔を思いっきり殴った

ものすごい勢いで、普段俺を殴るよりも強く強く殴り続ける

「なんで学校行かないの!」

母が《人間が出す声とは思えない音を出す》

妹は、泣いている

自分は知っている、殴られる痛みを……

「早く答えろよ!なんで、お前も学校行かないんだよ!」

母が一音一音声を出すと同時に妹を殴る

そして、《俺にもターゲットしたようだ》

母の前に俺を正座させ、俺と妹を交互に殴ってくる

そして、俺たちが座らせている、カーペットには、飼っていた犬がもようしたあとが、

それを見た母は、

「なんだよこれ!お前犬を2階に上げただろ!ふざけんなよ!」

そう言って母は俺と妹の髪をガッチリ握りしめて

その、飼っていた犬がもようした、廃棄物に顔面を交互に打ち付ける

何度も、何度も、何度も、何度も、何度も

俺は我慢している、我慢ができる

こんなこと、日常茶飯事だったから…

でも、妹は違う

もう、精神的に限界なのだろう…

これは現実でも、かなり多いケースだ

子供が、生きづらく、毎日毎日を行きたくもない学校に行き、やられたくない暴力を受ける

インターネットが普及していない時代だったからこそ

これは、この家だけで起きていることじゃない、過程環境に恵まれてない人間は、必ず経験していることだ

このような事件が見てみぬふりをされる
子供は親の言いなりにしかなれない

親の金で学校へ行き、親の金でご飯が食べられて、親の金で生きている

《子供は…無力だ》

だからこそ、親が、先生が、周りの大人が正しく導いてあげなければいけない

子供に夢を与えなければいけない
決してこのような暴挙に出てはいけない
俺は、12歳でこのことを痛感した

でも、それでも、黙って従うしかない

《だって、俺は小学6年生なんだから》


《この人間を、殺してしまおう》


一瞬俺の頭から声が聞こえた

だが、俺よりも早く……

「死んでやる!全員一緒に死んでやる!」

母の方が先に殺そうとしてきた

「ガスを漏らして、みんな心中してやる!」

どうやら毒による死亡がご希望らしい

俺はそれでもいいと、思っていた

それで、この人生が終わるなら………

でも、俺の足は母の隙を見計らい、玄関へと駆け足で逃げて、《外に出た》

逃げた先は、親戚の家の屋上だった

全く、視野が狭いな

河川敷とか警察とかいろいろあったはずなのに

……なんで?、逃げたんだろう?


死ねば、これから起こる辛い人生から、逃げられたのに


大量の涙が頬を流れる……



あぁ……おれは…おれ…は…まだ、




                      《生きたいんだ》


「おかしいな?こんな、こんな失敗しかない人生で
誰かのストレス発散器具みたいな、生活で
誰にも必要とされてないのに
頭がポンコツなのに
まだ、まだ生きたいと………
地獄を見たいと言うのか!!!」

自分を揶揄する

「会話がうまくできねぇんだぞ!!
こんなんで、人間社会生きれるのかよ!!
勉強が出来ねぇんだぞ!!こんなんで、どうやってやりたいこと見つけられるんだよ!!」

自分をひたすら揶揄する

「助けなんか、来なかっただろ!!
誰も助けてくれなかったじゃないか!!
見て見ぬ振りだ!!
自分じゃあ、どうしようできねぇ!!自分のことなのに!!
人に迷惑かけて、それでも生きたいってゆうのか!!」


「この先を、どうやって生きたらいいんだろうか?」

…………………………




《死ぬのが、怖い》


その、言葉だけが頭の中に取り残された


しばらく経つと、妹がやってきた

どうやら、心中するのは辞めたらしい

それから少し経つと、祖父が屋上に現れた

母と祖父が話し、しばらく経ったら家に帰る

あの、《自分の産みの親に》








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

空蝉

杉山 実
恋愛
落合麻結は29歳に成った。 高校生の時に愛した大学生坂上伸一が忘れれない。 突然、バイクの事故で麻結の前から姿を消した。 12年経過した今年も命日に、伊豆の堂ヶ島付近の事故現場に佇んでいた。 父は地銀の支店長で、娘がいつまでも過去を引きずっているのが心配の種だった。 美しい娘に色々な人からの誘い、紹介等が跡を絶たない程。 行き交う人が振り返る程綺麗な我が子が、30歳を前にしても中々恋愛もしなければ、結婚話に耳を傾けない。 そんな麻結を巡る恋愛を綴る物語の始まりです。 空蝉とは蝉の抜け殻の事、、、、麻結の思いは、、、、

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...