1 / 6
#1姫川 真琴
~魔王討伐軍~
しおりを挟む
私の名前は姫川 真琴(ひめがわ まこと)どこにでもいる真面目な18歳の日本人で女だ。普通の中流家庭に生まれ、普通の父と母に育てられ、このまま普通にどこかの男と結婚して子供を作って育てて死んでいくんだろうと思っていた。
だがあの日全てが変わった。・・・1週間前、私は地元の卒業式に出席していた。「仰げば尊し~我が師の恩~♪」 卒業式恒例の仰げば尊しを歌っている最中、周りをチラリと見ると泣いている女子がいる。私には何が悲しいのか理解できなかったが、その後卒業式が進むにつれて泣く女子が増えて行く。私は気味が悪くなって泣いている人達と距離を置いた。やっとこれから自分の好きな仕事や一人暮らし、イケメンとの恋が待っているというのに何が悲しいんだろう。理解できない涙にうろたえながらも、最後の記念撮影は楽しかった。クラスの皆が集まってハイチーズの時、横から不意に迷い犬が走りこんで来て、列の一番前にいた女子の足を掴みカクカク腰を振った。皆、大爆笑だった。写真屋のおじさんはちゃっかりその瞬間を撮ったようだ。私は、「今の必ず焼きまわしして下さい」と言って卒業式を終えた。それから1週間後、小竹山の山の頂上に私はいた。この山は地域一体で一番高い山であり、地元では神聖な山とされている。私はこの山に登るのが昔から大好きだった。小竹山は、現実で嫌なことがあっても、そんな事とるに足りない小さな事、と思わしてくれる雄大さがあって私は好きだった。その日も一人で小竹山の頂上にいた。しばらく小竹山の美味しい空気を満喫していると、急に眩暈がした。私は、(やべ、高山病か?)と思って座り込んだが、暫くすると遠くの空に何か渦状の模様が見えた。私は座り込んだままその渦状の模様を見ていたが、最初は掌ぐらいの物だったのが、ドンドン大きくなって行く。私は慌てて携帯を取り出し撮影した。正直この場所を離れた方がいいと思っていたが、目の前で起こっている不思議な現象にも見とれていた。その渦は段々大きくなって3メートルの円形ぐらいになって止まった。このまま此処にいるのはヤバい、と感じ急いでその場を離れようとした。がその後を見たい気持ちをそれでも捨てる事は出来なかった。その結果渦から30メートルほど離れ、渦からは死角となる大きな岩の後ろに隠れる事になった。今日は天気予報であまり天気が良くないと言っていたからか、周りに人が一人もいない。私はとっさに携帯で動画を取りながら息を殺し、渦をジッと見ていた。渦は黒くてトグロを巻いている。渦の周りは何と言うか光が吸い込まれているというか歪んでいるようにも見える。私がブラックホールって確かこんなんじゃなかったか?と思いつつ渦を眺めているとその渦から不意に何かが出て来た。私はバクバクしている心臓を押さえつけた。そいつはヤギのような角を額からはやし、顔もヤギのような顔をしていた。黒いローブのような服を身に纏い3メートルの身長はありそうだ。私は思わず、「あ、悪魔だ。」と言っていた。悪魔を実際に見た事があるわけではないが、直感がそう言っていた。私の声に気付いたのか、その渦から出て来た悪魔は私の方に首を向けた。私は急いで岩の後ろに隠れ小さくなった。悪魔は私に気づいていないのか、どこの国の言葉とも違う言語で一人で喋っている。私はばれたら間違いなく殺されると思った。悪魔の声が聞こえなくなったと思ったら何か体が急に熱くなってきた。悪魔の方を覗くと両手を挙げている。その挙げられた両手の10メートルぐらい上に炎に包まれた超巨大な岩石が見えた。私は思わず、(こいつ、これ地上にぶつける気や、私の人生終わった。)と心で呟いた。巨大な岩石は秒を追うごとに大きくなっていく。こんな物を地上にぶつけられたら間違いなく辺り一帯は焼け野原と化す。私は賭けに出る事にした。それで上手くいく保障なんてどこにもない。それでも、どうせこのまま死ぬぐらいならと思っていたのが力添えになった。足と声は震えていたが、私は携帯を掲げこう言った。
「一部始終全部取ったからな。早く元居た場所に帰らないんなら、ネットで拡散してやる。」
ヤギ面の悪魔は私の方を見た後、その場所から片手で何かを握りしめるポーズを取った。その瞬間、私の携帯がグシャグシャに壊れた。
「か科ヵ花カ。」
悪魔のその声は笑っている様に聞こえた。私はその場に倒れビビッて少しおもらしをした。その時だった。別の方角から光が迫って来た。その光が近づいたと思った瞬間、悪魔めがけて突っ込んで行った。悪魔は光がぶつかった衝撃で30メートルは飛ばされた。
「ギガん米か。ミカエル。」
悪魔がかんだかい声を上げた。前半は何を言っているか分からないが後半はミカエルと聞こえた。(ミカエルって確か、天使の内の一人じゃなかったっけ。)自分が映画館にいるのかと思った。(あれ、違うよな。私、今日、小竹山に登って来たんだよな。)現実とも夢とも取れず立ちすくむ。
「バフォメット、はクい土ンれ子ィッ」
光の中からも声が聞こえた。バフォメットと聞こえたがバフォメットは確か本で読んだが悪魔の内の一人。・・・え!マジですか。これって悪魔と天使の戦いって事。私それを見せられてるって事?ヤバい、何かテンション上がってきた。
光が動きを止めるとその中心に人影が浮かんできた。髪は長く筋骨隆々で大きな羽を生やしている。(キター。これ天使キター。ヤバいマジで無茶苦茶カッコイイんですけど。)
それから天使と悪魔の空中戦が始まった。天使は白い光を纏い悪魔は黒い渦を纏っていた。悪魔が何か唱える。「びハ間鵜ンて。」 黒い渦の一部分を手の平に集め、天使に向かって放つ。天使はそれをよけたが天使に纏わりつく白い光の部分で、黒い渦に当たった所はその部分だけ円形のような形に真っ黒くなっている。まるで光を吸い取るブラックホールのように、光が吸収されてる。天使はそれを気にする様子もなく剣を抜く。上空に向かって剣を掲げ何か叫ぶと空から雷が剣に向かって落ちた。私は「ヒィ」と叫び声を上げてその場にうずくまった。すぐに天使の方に目をやると天使が持ってる剣の周りに10数個、鉄の玉のようなものがぐるぐる回っている。その剣を持って悪魔に切りかかりに行く。悪魔は髑髏の付いた杖を黒い渦の中から出し天使の攻撃をふさぐ。だが剣をふさいだ後に周りにある鉄球のような物が小動物のような羽を生やし2個3個と悪魔の体にめり込む。黒い血がポタリと落ちたかと思ったら悪魔はけたたましい声を発してその場から10数メートル後方に下がった。「ギがん度がン菜、ミカエル。」と悪魔が喋る。「背いおおか身が琉る」と天使が返す。次の瞬間、悪魔がこっちを見た。「か科ヵ花カ。」 笑ったかのような声を上げ次に、「せっげfgさばっとラデ居あ」と呪文のようなものを唱えた。すると黒い玉が50個近く悪魔の側を覆いつくした。そして私に向かって杖を一振りするとその50個近い黒い玉は全て私に向かってすごいスピードで飛んで来た。私は現実を受け止めきれずその場にボーと立ちすくんだ。「危ない。」そんな声がどこからか聞こえたかと思ったら、光が私を包んだ。そして光と一緒に上下左右に、ものすごいスピードでグルグル回った。その間、黒い玉は私と光を追って、至る所で光を吸い取っては光と共に消滅して行く。光の中にいた天使は、「最後です。」と言って黒い玉の最後の一つを剣で割った。割られた黒い玉はユラッと揺らめいたと思ったら消滅していった。天使と共に地上に戻った。「大丈夫ですか。」 天使は笑って私に話しかける。「大丈夫じゃありません。」 私は震えた声で言った。「だって。だって貴方の腕が・・・」 天使をよく見ると左腕が肩から完全に失くなっていた。「大丈夫です。だが、まだ終わった訳ではありません。私は今から残された力を使って最後の攻撃をします。」
そう言って天使は懐から黄金色に輝く玉を取り出した。
「これは、神の御心という物です。神の心の一部分が入った玉です。これを悪魔にぶつけます。貴方は出来るだけこの場所から離れて下さい。」 私はコクリと頷いた。それから急いで走った。途中こけそうになったが、それでも足は休めなかった。5分程走った時、後ろで爆音と共に光が今までの何倍も強く光った。私は多分戦いが終わったのだと思った。引き返そうかこのまま遠くに行こうか迷ったが、天使の事が気がかりだった。私は怖かったがもう一度元居た場所に引き返す事にした。空を中心に見ながら探したが悪魔の姿も黒い渦も見当たらない。しかし天使の姿もない。私はおそるおそる、「天使さ~ん。ミカエルさ~ん。」と呼んでみた。だが返事はない。しかしそこから30メートル離れた所に光が集まっている場所がある。私は、(あそこだ。)と思った。全速力で走った。近づくと天使が倒れていた。天使は土や泥でグチャグチャだった。「ハアハアハア。」 天使は肩で息をしている。「さっきの人間ですね。良かった。話さなければいけない事がある。よく聞いて下さい。」
私は天使からの言葉だ、と思ってメモ帳を探したが何も持っていない。頭で覚えるしかないと思って天使を見た。天使は続けた。
ミカエル 「サタンの右腕、バフォメットは倒す事が出来ました。」
(サタン?どういう事?まだ上がいるって事?)
ミカエル 「落ち着いて聞いて下さい。サタンは地球を乗っ取ろうとして、先に手下を送りました。それがバフォメットです。私は何とか倒す事が出来ましたが、サタンは死んでいません。3年後のこの日この場所にサタンはやってくるでしょう。」
真琴 「そんな・・・そうだ。政治家に訳を話して軍隊を出動させれば・・」
ミカエル 「サタンに人間界の武器は効きません。私達の攻撃しか。」
真琴 「そんな事言われたって・・・天使さんはその日、又来てくれますよね。」
ミカエル 「残念ですが来れません。今回のケガが大きく、治すのに50年はかかってしまう。
真琴 「では、どうすれば。地球も人間もサタンにいいようにされるんでしょうか?」
ミカエル 「神の御心は覚えていますか?」
真琴 「はい。あの黄金色に輝く玉。」
ミカエル 「私はバフォメットとの戦いで最後に神の御心で攻撃しましたが、その時バフォメットを倒す代わりに神の御心は99個に砕け散りました。ですが飛び散る際、私は祈りました。(この欠片を強く正しい物え。)と。神の御心の欠片は世界中に飛び散りました。それを受け取った人間は各々の特性を生かし、神の力の一部を発揮することでしょう。その攻撃だけが悪魔に効きます。今、話せるのは貴方しかいません。天使と悪魔の戦いを目撃したのも貴方しかいません。ですから貴方が中心となって来るべく3年後までに、とび散った欠片を持つ人々を集め、サタンを倒すのです。
真琴 「え。私がですか?そんな3年後。サタン。御心。えー。」
ミカエル 「そうです。貴方が選ばれた内の一人だという証拠があります。貴方の右肩を見て下さい。」
真琴 「・・何か、めちゃくちゃ光ってる。」
ミカエル 「それが神の御心の飛び散った一部分です。きっと貴方を導いてくれます。それを水に浮かべると方位磁石のように他の欠片の場所を指します。肌身離さず持っていなさい。
それと、政府や軍の者に話してはなりません。悪魔の手下は人間界に潜伏しています。数は少ないにしても知られると貴方の命を狙って来ます。悪魔に気付かれるような大きな行動は避けて下さい。
真琴 「・・・・はい。」 (はいって言っちゃった。でも本当にやるの。私が。それを。私、18歳のまだ男と付き合った事も無い女の子だよ。やれるのかやれないのかどっちなんだい。やば、一人で頭の中で訳わかんない事になってる。)
ミカエル 「そろそろ私は帰らねばなりません。小さき乙女と人間世界の未来に祝福あるよう。」
光のオーブに包まれたミカエルはゆっくりと天高く歩くように行ってしまった。
ミカエルが見えてるうちは、一生懸命手を振っていたが、いなくなって我に返った。 (私が・・世界を・・救う?)
だがあの日全てが変わった。・・・1週間前、私は地元の卒業式に出席していた。「仰げば尊し~我が師の恩~♪」 卒業式恒例の仰げば尊しを歌っている最中、周りをチラリと見ると泣いている女子がいる。私には何が悲しいのか理解できなかったが、その後卒業式が進むにつれて泣く女子が増えて行く。私は気味が悪くなって泣いている人達と距離を置いた。やっとこれから自分の好きな仕事や一人暮らし、イケメンとの恋が待っているというのに何が悲しいんだろう。理解できない涙にうろたえながらも、最後の記念撮影は楽しかった。クラスの皆が集まってハイチーズの時、横から不意に迷い犬が走りこんで来て、列の一番前にいた女子の足を掴みカクカク腰を振った。皆、大爆笑だった。写真屋のおじさんはちゃっかりその瞬間を撮ったようだ。私は、「今の必ず焼きまわしして下さい」と言って卒業式を終えた。それから1週間後、小竹山の山の頂上に私はいた。この山は地域一体で一番高い山であり、地元では神聖な山とされている。私はこの山に登るのが昔から大好きだった。小竹山は、現実で嫌なことがあっても、そんな事とるに足りない小さな事、と思わしてくれる雄大さがあって私は好きだった。その日も一人で小竹山の頂上にいた。しばらく小竹山の美味しい空気を満喫していると、急に眩暈がした。私は、(やべ、高山病か?)と思って座り込んだが、暫くすると遠くの空に何か渦状の模様が見えた。私は座り込んだままその渦状の模様を見ていたが、最初は掌ぐらいの物だったのが、ドンドン大きくなって行く。私は慌てて携帯を取り出し撮影した。正直この場所を離れた方がいいと思っていたが、目の前で起こっている不思議な現象にも見とれていた。その渦は段々大きくなって3メートルの円形ぐらいになって止まった。このまま此処にいるのはヤバい、と感じ急いでその場を離れようとした。がその後を見たい気持ちをそれでも捨てる事は出来なかった。その結果渦から30メートルほど離れ、渦からは死角となる大きな岩の後ろに隠れる事になった。今日は天気予報であまり天気が良くないと言っていたからか、周りに人が一人もいない。私はとっさに携帯で動画を取りながら息を殺し、渦をジッと見ていた。渦は黒くてトグロを巻いている。渦の周りは何と言うか光が吸い込まれているというか歪んでいるようにも見える。私がブラックホールって確かこんなんじゃなかったか?と思いつつ渦を眺めているとその渦から不意に何かが出て来た。私はバクバクしている心臓を押さえつけた。そいつはヤギのような角を額からはやし、顔もヤギのような顔をしていた。黒いローブのような服を身に纏い3メートルの身長はありそうだ。私は思わず、「あ、悪魔だ。」と言っていた。悪魔を実際に見た事があるわけではないが、直感がそう言っていた。私の声に気付いたのか、その渦から出て来た悪魔は私の方に首を向けた。私は急いで岩の後ろに隠れ小さくなった。悪魔は私に気づいていないのか、どこの国の言葉とも違う言語で一人で喋っている。私はばれたら間違いなく殺されると思った。悪魔の声が聞こえなくなったと思ったら何か体が急に熱くなってきた。悪魔の方を覗くと両手を挙げている。その挙げられた両手の10メートルぐらい上に炎に包まれた超巨大な岩石が見えた。私は思わず、(こいつ、これ地上にぶつける気や、私の人生終わった。)と心で呟いた。巨大な岩石は秒を追うごとに大きくなっていく。こんな物を地上にぶつけられたら間違いなく辺り一帯は焼け野原と化す。私は賭けに出る事にした。それで上手くいく保障なんてどこにもない。それでも、どうせこのまま死ぬぐらいならと思っていたのが力添えになった。足と声は震えていたが、私は携帯を掲げこう言った。
「一部始終全部取ったからな。早く元居た場所に帰らないんなら、ネットで拡散してやる。」
ヤギ面の悪魔は私の方を見た後、その場所から片手で何かを握りしめるポーズを取った。その瞬間、私の携帯がグシャグシャに壊れた。
「か科ヵ花カ。」
悪魔のその声は笑っている様に聞こえた。私はその場に倒れビビッて少しおもらしをした。その時だった。別の方角から光が迫って来た。その光が近づいたと思った瞬間、悪魔めがけて突っ込んで行った。悪魔は光がぶつかった衝撃で30メートルは飛ばされた。
「ギガん米か。ミカエル。」
悪魔がかんだかい声を上げた。前半は何を言っているか分からないが後半はミカエルと聞こえた。(ミカエルって確か、天使の内の一人じゃなかったっけ。)自分が映画館にいるのかと思った。(あれ、違うよな。私、今日、小竹山に登って来たんだよな。)現実とも夢とも取れず立ちすくむ。
「バフォメット、はクい土ンれ子ィッ」
光の中からも声が聞こえた。バフォメットと聞こえたがバフォメットは確か本で読んだが悪魔の内の一人。・・・え!マジですか。これって悪魔と天使の戦いって事。私それを見せられてるって事?ヤバい、何かテンション上がってきた。
光が動きを止めるとその中心に人影が浮かんできた。髪は長く筋骨隆々で大きな羽を生やしている。(キター。これ天使キター。ヤバいマジで無茶苦茶カッコイイんですけど。)
それから天使と悪魔の空中戦が始まった。天使は白い光を纏い悪魔は黒い渦を纏っていた。悪魔が何か唱える。「びハ間鵜ンて。」 黒い渦の一部分を手の平に集め、天使に向かって放つ。天使はそれをよけたが天使に纏わりつく白い光の部分で、黒い渦に当たった所はその部分だけ円形のような形に真っ黒くなっている。まるで光を吸い取るブラックホールのように、光が吸収されてる。天使はそれを気にする様子もなく剣を抜く。上空に向かって剣を掲げ何か叫ぶと空から雷が剣に向かって落ちた。私は「ヒィ」と叫び声を上げてその場にうずくまった。すぐに天使の方に目をやると天使が持ってる剣の周りに10数個、鉄の玉のようなものがぐるぐる回っている。その剣を持って悪魔に切りかかりに行く。悪魔は髑髏の付いた杖を黒い渦の中から出し天使の攻撃をふさぐ。だが剣をふさいだ後に周りにある鉄球のような物が小動物のような羽を生やし2個3個と悪魔の体にめり込む。黒い血がポタリと落ちたかと思ったら悪魔はけたたましい声を発してその場から10数メートル後方に下がった。「ギがん度がン菜、ミカエル。」と悪魔が喋る。「背いおおか身が琉る」と天使が返す。次の瞬間、悪魔がこっちを見た。「か科ヵ花カ。」 笑ったかのような声を上げ次に、「せっげfgさばっとラデ居あ」と呪文のようなものを唱えた。すると黒い玉が50個近く悪魔の側を覆いつくした。そして私に向かって杖を一振りするとその50個近い黒い玉は全て私に向かってすごいスピードで飛んで来た。私は現実を受け止めきれずその場にボーと立ちすくんだ。「危ない。」そんな声がどこからか聞こえたかと思ったら、光が私を包んだ。そして光と一緒に上下左右に、ものすごいスピードでグルグル回った。その間、黒い玉は私と光を追って、至る所で光を吸い取っては光と共に消滅して行く。光の中にいた天使は、「最後です。」と言って黒い玉の最後の一つを剣で割った。割られた黒い玉はユラッと揺らめいたと思ったら消滅していった。天使と共に地上に戻った。「大丈夫ですか。」 天使は笑って私に話しかける。「大丈夫じゃありません。」 私は震えた声で言った。「だって。だって貴方の腕が・・・」 天使をよく見ると左腕が肩から完全に失くなっていた。「大丈夫です。だが、まだ終わった訳ではありません。私は今から残された力を使って最後の攻撃をします。」
そう言って天使は懐から黄金色に輝く玉を取り出した。
「これは、神の御心という物です。神の心の一部分が入った玉です。これを悪魔にぶつけます。貴方は出来るだけこの場所から離れて下さい。」 私はコクリと頷いた。それから急いで走った。途中こけそうになったが、それでも足は休めなかった。5分程走った時、後ろで爆音と共に光が今までの何倍も強く光った。私は多分戦いが終わったのだと思った。引き返そうかこのまま遠くに行こうか迷ったが、天使の事が気がかりだった。私は怖かったがもう一度元居た場所に引き返す事にした。空を中心に見ながら探したが悪魔の姿も黒い渦も見当たらない。しかし天使の姿もない。私はおそるおそる、「天使さ~ん。ミカエルさ~ん。」と呼んでみた。だが返事はない。しかしそこから30メートル離れた所に光が集まっている場所がある。私は、(あそこだ。)と思った。全速力で走った。近づくと天使が倒れていた。天使は土や泥でグチャグチャだった。「ハアハアハア。」 天使は肩で息をしている。「さっきの人間ですね。良かった。話さなければいけない事がある。よく聞いて下さい。」
私は天使からの言葉だ、と思ってメモ帳を探したが何も持っていない。頭で覚えるしかないと思って天使を見た。天使は続けた。
ミカエル 「サタンの右腕、バフォメットは倒す事が出来ました。」
(サタン?どういう事?まだ上がいるって事?)
ミカエル 「落ち着いて聞いて下さい。サタンは地球を乗っ取ろうとして、先に手下を送りました。それがバフォメットです。私は何とか倒す事が出来ましたが、サタンは死んでいません。3年後のこの日この場所にサタンはやってくるでしょう。」
真琴 「そんな・・・そうだ。政治家に訳を話して軍隊を出動させれば・・」
ミカエル 「サタンに人間界の武器は効きません。私達の攻撃しか。」
真琴 「そんな事言われたって・・・天使さんはその日、又来てくれますよね。」
ミカエル 「残念ですが来れません。今回のケガが大きく、治すのに50年はかかってしまう。
真琴 「では、どうすれば。地球も人間もサタンにいいようにされるんでしょうか?」
ミカエル 「神の御心は覚えていますか?」
真琴 「はい。あの黄金色に輝く玉。」
ミカエル 「私はバフォメットとの戦いで最後に神の御心で攻撃しましたが、その時バフォメットを倒す代わりに神の御心は99個に砕け散りました。ですが飛び散る際、私は祈りました。(この欠片を強く正しい物え。)と。神の御心の欠片は世界中に飛び散りました。それを受け取った人間は各々の特性を生かし、神の力の一部を発揮することでしょう。その攻撃だけが悪魔に効きます。今、話せるのは貴方しかいません。天使と悪魔の戦いを目撃したのも貴方しかいません。ですから貴方が中心となって来るべく3年後までに、とび散った欠片を持つ人々を集め、サタンを倒すのです。
真琴 「え。私がですか?そんな3年後。サタン。御心。えー。」
ミカエル 「そうです。貴方が選ばれた内の一人だという証拠があります。貴方の右肩を見て下さい。」
真琴 「・・何か、めちゃくちゃ光ってる。」
ミカエル 「それが神の御心の飛び散った一部分です。きっと貴方を導いてくれます。それを水に浮かべると方位磁石のように他の欠片の場所を指します。肌身離さず持っていなさい。
それと、政府や軍の者に話してはなりません。悪魔の手下は人間界に潜伏しています。数は少ないにしても知られると貴方の命を狙って来ます。悪魔に気付かれるような大きな行動は避けて下さい。
真琴 「・・・・はい。」 (はいって言っちゃった。でも本当にやるの。私が。それを。私、18歳のまだ男と付き合った事も無い女の子だよ。やれるのかやれないのかどっちなんだい。やば、一人で頭の中で訳わかんない事になってる。)
ミカエル 「そろそろ私は帰らねばなりません。小さき乙女と人間世界の未来に祝福あるよう。」
光のオーブに包まれたミカエルはゆっくりと天高く歩くように行ってしまった。
ミカエルが見えてるうちは、一生懸命手を振っていたが、いなくなって我に返った。 (私が・・世界を・・救う?)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる