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愛しのマイホーム
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その後も訓練を続けているが、もう俺がこの島に来て一か月以上が経過していた。
人は段々とどんな環境でも慣れるものだなあ。
けど、慣れると欲が出るのが人間と言うもの。
そう。洞窟での生活が厳しい。
家まで欲しいとは言いません。だけど……もう少し住みやすくしてよいのではないだろうか?
まずは壁が欲しい。
他の霊獣から襲われても盾になるような。
俺は太目の木の枝を中心に集める。最低でも狼達の一撃は耐えられる程度の硬度の木で揃えたい。
この森の木は頑丈な木が多いからすぐに揃った。
そしてそれを蔦で縛って壁にする。
うーん……歪だ。
中々しっかりとした壁にならない。歪んで隙間だらけである。
「この隙間から、外の様子が見られるな」
とポジティブに捉える。
もう一つ、絶対に欲しい物がある。
柔らかい寝床。
正直地面で寝るのは限界である。
だが、ベッドの作り方なんてさっぱり分からない。
藁に近い木々を探して敷き詰めてみた。それに追加して柔らかそうな物を全て拾ってみた。
鳥の羽や何かの毛である。
出来上がった寝床はベッドとはとてもじゃないが言えない代物である。
まるで不格好な鳥の巣みたいだ。
俺はふと笑ってしまった。
けど、ないよりずっとましだ。
これからは羽などを見つけたら集めよう、うん。
俺は出来上がった家を見て笑う。
「俺の家だ! マイホーム! もう少し強くなったら、ここで農業をするのも良いかもしれないな。水を採りにいこう」
俺は満足して、近くの湖に水を汲みに行く。
しばらく生活して分かった。
この場所は島の外側に位置している。
そして島は中心に行くほど強い霊獣が多い。
この島の霊獣を俺は四つに分類した。
一つは超大型霊獣。これは全長十ユードを超えるゴリラや猪を指す。
明らかな怪物。この島の生態系の頂点に立つ怪物達だ。
次が大型霊獣。全長五ユード程度の霊獣。前に見た鹿がそれに入る。
これも即逃げ安定の化物達である。
そして次が中型霊獣。全長三ユード程度の霊獣達。たまに見る大型の狼や、カバがそれに分類される。
これもまだ勝てない。
最後が子型霊獣。それ以下の霊獣。赤猿や狼。一角兔やネズミなど。
俺が戦っている霊獣達。そうこれからも分かるようにこの島の食物連鎖の最下位に位置する霊獣である。
中心に行けば行くほど霊獣達は強くなるため、この湖付近からまだ動けていない。
湖は相変わらず色々な霊獣が集まっている。
湖で水を飲んだ後、家に戻る。
どこか視線を感じる。
周囲を見渡すも、特に霊獣は居ない。
気のせいか。
俺は特に気にすることなく、そのまま帰った。
やっぱり壁があった方が落ち着くな。
そう思いながら眠りについた。
何か焦げ臭いな。
なんだろう。
俺はふと目を覚ます。
すると、目の前が煙だらけになっていた。
そして手作りの藁ベッドに火がついていた。
「え!? まずい!」
俺は咄嗟に槍を掴むと壁を蹴り飛ばし、洞窟を出る。
すると、暗闇の中でこちらを見つめる赤い目が複数あった。
人は段々とどんな環境でも慣れるものだなあ。
けど、慣れると欲が出るのが人間と言うもの。
そう。洞窟での生活が厳しい。
家まで欲しいとは言いません。だけど……もう少し住みやすくしてよいのではないだろうか?
まずは壁が欲しい。
他の霊獣から襲われても盾になるような。
俺は太目の木の枝を中心に集める。最低でも狼達の一撃は耐えられる程度の硬度の木で揃えたい。
この森の木は頑丈な木が多いからすぐに揃った。
そしてそれを蔦で縛って壁にする。
うーん……歪だ。
中々しっかりとした壁にならない。歪んで隙間だらけである。
「この隙間から、外の様子が見られるな」
とポジティブに捉える。
もう一つ、絶対に欲しい物がある。
柔らかい寝床。
正直地面で寝るのは限界である。
だが、ベッドの作り方なんてさっぱり分からない。
藁に近い木々を探して敷き詰めてみた。それに追加して柔らかそうな物を全て拾ってみた。
鳥の羽や何かの毛である。
出来上がった寝床はベッドとはとてもじゃないが言えない代物である。
まるで不格好な鳥の巣みたいだ。
俺はふと笑ってしまった。
けど、ないよりずっとましだ。
これからは羽などを見つけたら集めよう、うん。
俺は出来上がった家を見て笑う。
「俺の家だ! マイホーム! もう少し強くなったら、ここで農業をするのも良いかもしれないな。水を採りにいこう」
俺は満足して、近くの湖に水を汲みに行く。
しばらく生活して分かった。
この場所は島の外側に位置している。
そして島は中心に行くほど強い霊獣が多い。
この島の霊獣を俺は四つに分類した。
一つは超大型霊獣。これは全長十ユードを超えるゴリラや猪を指す。
明らかな怪物。この島の生態系の頂点に立つ怪物達だ。
次が大型霊獣。全長五ユード程度の霊獣。前に見た鹿がそれに入る。
これも即逃げ安定の化物達である。
そして次が中型霊獣。全長三ユード程度の霊獣達。たまに見る大型の狼や、カバがそれに分類される。
これもまだ勝てない。
最後が子型霊獣。それ以下の霊獣。赤猿や狼。一角兔やネズミなど。
俺が戦っている霊獣達。そうこれからも分かるようにこの島の食物連鎖の最下位に位置する霊獣である。
中心に行けば行くほど霊獣達は強くなるため、この湖付近からまだ動けていない。
湖は相変わらず色々な霊獣が集まっている。
湖で水を飲んだ後、家に戻る。
どこか視線を感じる。
周囲を見渡すも、特に霊獣は居ない。
気のせいか。
俺は特に気にすることなく、そのまま帰った。
やっぱり壁があった方が落ち着くな。
そう思いながら眠りについた。
何か焦げ臭いな。
なんだろう。
俺はふと目を覚ます。
すると、目の前が煙だらけになっていた。
そして手作りの藁ベッドに火がついていた。
「え!? まずい!」
俺は咄嗟に槍を掴むと壁を蹴り飛ばし、洞窟を出る。
すると、暗闇の中でこちらを見つめる赤い目が複数あった。
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