好きだったよ。~どんなに辛くてもあなたの傍にいれるのなら~

計画は...。

10.31はカイトの誕生日。
みんな君に「誕生日おめでとう」って言ってたけど、私は勇気が出ずその光景をただ遠くで眺めてる事しか出来なかった。
だけど約1ヶ月後、まさかそんなことが起こるなんて思ってもいなかった。

11.2。近所のお祭りがあって私は梨央と一緒に行った。
お祭りに行って盛り上がってきた頃に梨央が、
「え?!うそ！」と大きな声で叫んだ。
私が何？と五月蝿そうに聞くと、無言のまま梨央は私の後ろの方へ指を指した。
私は指をさされるがままにその方向を向いた。
すると、カイトのお兄ちゃんがいた。
梨央と私はある意味恋愛とかじゃなくカイトが好きだったのでお互いに初めてお兄ちゃんに会ってテンションが上がってしまった。
それから1週間ぐらい私たちはずっとお兄ちゃんの話題で持ちきりだった。

11.30。私と梨央はある計画を実行する。
ある計画とは...。私と梨央でずっと妄想をしていたことがあった。それを２週間前から実行に移そうと計画をしてきたのだ。
その計画の内容は、私と梨央が苦手でカイトのことが好きな女子の名前だけ出す。→私がその子にいじめられていて悩んでいるが、相談は先生にも親にもしたくない。カイトだから相談に乗ってもらった。というふうに相談を放課後持ちかけようという計画だ。
この計画には1人だけ男子を混ぜた。
その男子の名前は、竜也(りゅうや)。
30日の朝。運命の時計の針が動き出した...