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信じたくない事実~4週間目~
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早いもので、席替えしてから4週間目が、経とうとしていた。
もう次の席替えの半分を切っていた。
私は
「早いな。もう席替えなんかしたくない。ずーっとこのままでいたい。」って思ってた。
そんなことを思っているのもつかの間。
私に冷水を頭から思いっきりかぶせるような、辛い現実が降り掛かってきた。
それは4週間目の水曜日帰り学活前の数分。
私は久しぶりに裕子とカイトが話しているのを目の前で見た。
すると裕子が何かを爆笑しながら言うとカイトが、男子の前でも滅多にしないような爆笑の仕方で笑った。
私はそれにヤキモチを妬いたと思ったら次の瞬間。
2人が笑い終えて裕子が前を向いた時、カイトが今まで見たことのない表情。
切なそうな表情で3秒間位裕子のことを見つめていた。
私はそれを見て
「えっ?......」と、私の中での時計が壊れて止まってしまったように感じた。
それはとっても長く、たった約3秒に永遠性を感じてしまうほどだった。
私は家に帰って1人誰もいない静かな部屋で、今日のカイトの切なさそうな表情を思い出した。
少なくとも、私が知ってる限りではカイトは照れた表情ぐらいしか女の子の前でデレっとなるのはないと思っていた。
好きな人もカイトがいないって言うから、本当に今は部活と勉強頑張っりたい時なんだなって思っていた。
だけど、違う。
好きな人いないんじゃなくて、言えないんだ。
同じ部活でしかも仲のいい友達の両思いの相手を好きだなんて言えないんだ。
私は、カイトのことを思うとなんとも言えない気持ちになった。
自分はもちろんとってもショックを受けてるけど、カイトのことを思うとなんにも思えなかった。
なんか可哀想というかなんというか。
「私じゃダメ?私カイトのこと好きなの。」って言えたらどんなに楽か。
でもカイトが言えないのに自分だけそんなこと言うなんて卑怯だし、もう気持ちを伝えない友達として応援しなきゃだから私の頭の中は今にもパンクしそうだった。
4週間目金曜日のこと。
この日は球技大会で男女別対抗戦だが共に外でドッジボールだった。
その時私はなんにもないところでボールにびびって尻餅をついたり、ボールを投げようとしたら滑ってコケたりして何回か転んでいた。
幸い、流血などはなかったが…。
教室へ戻ると、カイトの右膝から流血してるではないか?
私は「膝、大丈夫?」と聞いた。
するとカイトは
「え?」っていう反応をした。
私は
「だから膝怪我してんじゃん。」と言った。
するとようやく、
「うん。大丈夫」と返した。
「ドッジコケるよね~アハハ」って感じに私が話を繋げたら
「うんー」と返したあと目も合わせず、逆に私を避けてるような態度でどこかに行ってしまった。
私はその態度のことが気になって、
「やっぱり言わなきゃ良かったかな...。」ととっても後悔の念に襲われた。
家に帰ってもそれが気になってしまい、私はよる眠りにつくことが出来なかった。
もう次の席替えの半分を切っていた。
私は
「早いな。もう席替えなんかしたくない。ずーっとこのままでいたい。」って思ってた。
そんなことを思っているのもつかの間。
私に冷水を頭から思いっきりかぶせるような、辛い現実が降り掛かってきた。
それは4週間目の水曜日帰り学活前の数分。
私は久しぶりに裕子とカイトが話しているのを目の前で見た。
すると裕子が何かを爆笑しながら言うとカイトが、男子の前でも滅多にしないような爆笑の仕方で笑った。
私はそれにヤキモチを妬いたと思ったら次の瞬間。
2人が笑い終えて裕子が前を向いた時、カイトが今まで見たことのない表情。
切なそうな表情で3秒間位裕子のことを見つめていた。
私はそれを見て
「えっ?......」と、私の中での時計が壊れて止まってしまったように感じた。
それはとっても長く、たった約3秒に永遠性を感じてしまうほどだった。
私は家に帰って1人誰もいない静かな部屋で、今日のカイトの切なさそうな表情を思い出した。
少なくとも、私が知ってる限りではカイトは照れた表情ぐらいしか女の子の前でデレっとなるのはないと思っていた。
好きな人もカイトがいないって言うから、本当に今は部活と勉強頑張っりたい時なんだなって思っていた。
だけど、違う。
好きな人いないんじゃなくて、言えないんだ。
同じ部活でしかも仲のいい友達の両思いの相手を好きだなんて言えないんだ。
私は、カイトのことを思うとなんとも言えない気持ちになった。
自分はもちろんとってもショックを受けてるけど、カイトのことを思うとなんにも思えなかった。
なんか可哀想というかなんというか。
「私じゃダメ?私カイトのこと好きなの。」って言えたらどんなに楽か。
でもカイトが言えないのに自分だけそんなこと言うなんて卑怯だし、もう気持ちを伝えない友達として応援しなきゃだから私の頭の中は今にもパンクしそうだった。
4週間目金曜日のこと。
この日は球技大会で男女別対抗戦だが共に外でドッジボールだった。
その時私はなんにもないところでボールにびびって尻餅をついたり、ボールを投げようとしたら滑ってコケたりして何回か転んでいた。
幸い、流血などはなかったが…。
教室へ戻ると、カイトの右膝から流血してるではないか?
私は「膝、大丈夫?」と聞いた。
するとカイトは
「え?」っていう反応をした。
私は
「だから膝怪我してんじゃん。」と言った。
するとようやく、
「うん。大丈夫」と返した。
「ドッジコケるよね~アハハ」って感じに私が話を繋げたら
「うんー」と返したあと目も合わせず、逆に私を避けてるような態度でどこかに行ってしまった。
私はその態度のことが気になって、
「やっぱり言わなきゃ良かったかな...。」ととっても後悔の念に襲われた。
家に帰ってもそれが気になってしまい、私はよる眠りにつくことが出来なかった。
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