異世界転生した悪役令嬢は悪役に徹するつもりが無意識の人助けで好感度爆上げしてしまう

モッフン

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悪役....諦めよう..悪になるのを諦めた嫌われ不器用な悪役令嬢志願者

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「どうしたのオルスト」

「街のお爺さんが未知の毒にかかってしまい、毒の血清を取りに行ける物がいないのです」

「えっと....兄様や近衛兵とかは?」

 「それが、その血清のある場所は王族の成人した令嬢しか入れないに作りになってまして」

 マジか、それをやったらあたしはたちまち街の聖女....悪役令嬢からは全くの無縁に....でも。

「行くわ、急いで馬車を用意して」

 自分の生き方云々の為に生かせる誰かを見殺しになんて私にはできなかった。




 太陽が少し傾いた頃


「お爺さん、大丈夫ですか? 血清ももうすぐ効きますからね」


「王女様....ありがとうございます、あなたはこの街のお城で誰よりも民に尽くしておられます」

 へ? 尽くしてきた? いやいや、今回のは認めるけど今までのは偶然..事故も事故よ。

「これからも私達民の助けとなって頂くことはできますでしょうか? 私達も国王陛下始め、王女様に応えていきたいと思います」

 あはは~~ ここまで言われたらもうどうにもならないや..どうにでもなれ。

「お任せ下さい、この国は陛下共々私も尽力して皆様をお守りするとお約束します。」



あ~~ 言っちゃった、もう悪役なるの諦めて聖女になっちゃおうっと。
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