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二盗
盗ったスキルで商人始めます
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「リック遅かったじゃない! お姉ちゃん心配したよもぅ」
「ごめんごめん、帰りに野盗に絡まれちゃってさ、軽くお仕置きして撃退した」
「お仕置きって‥‥たんこぶ作っちゃったとか?」
(あ~‥手首落としたなんて言ったら姉ちゃん悲しむだろうなぁ)
「そうそう、タチの悪い盗っ人だったからコツンって懲らしめてやったよ…もう悪さしないと思うよ」
「でもリック危険なことはあまりしちゃダメだからね! お姉ちゃん心配!」
「まぁでもジョブは各々の適正能力に寄って天から授かるものだから盗人が商人するのもねぇ……」
ほんと冗談ではなくそう思う、シーフは盗みが仕事なのに盗み以外の仕事って、それじゃ本末転倒侍だわ。
「ところでリック、狩りで例のスキルは使ったの? ほら、スキルを盗むスキル…だっけ? 盗ったすきるはを他人に渡せるってことは、スキルを売る商売とかできるんじゃない?」
姉ちゃんの意外なアイディア、正直な話思ってもみなかった‥確かにスキルを悪党やモンスターから盗む、盗んだら誰かに売る、売ったらまたスキルを盗む‥‥商売になるじゃんこれ!!
「姉ちゃんありがと! 飯作ってて! ちょっとアイテム屋に行ってくる」
俺は急いで閉店間近のアイテム屋に駆け込み回復薬に状態異常回復の薬に周辺のダンジョンの地図を買い漁った。
ダンジョンは未知のモンスターが多い、麻痺や熱毒でそのままポックリなんてなったらしゃれにならない、その後俺は帰宅してから夕食を取りつつ明日の予定を姉ちゃんに話した。
「ウ~ン‥‥話は理解したけど‥大丈夫なの? リック、あなたダンジョン潜ったことまだ無いでしょ?」
「ないよ? でも考えはあるよ、ウルフのスキルと野盗のスキルを盗ったからね
平原でニ、三個ほどスキルを集めたら街で誰かに売ったら装備を買う、よしっ スキル商人開始だ」
とは言ったものの、この平原には特に強いモンスターがあまりいない‥ウルフ以外は技という技を使わないからどうしたものか‥‥ん? あれは‥‥ガートゥース、素早さと命中が高いウルフの対を為す獣‥爪の形状が違う‥‥ユニーク個体か?
俺は試しにガートゥースにから距離を取り[アマタビ]猫化の獣を酔わせる草だ、それを置いて様子を見てみた。
時間を置くとヤツ゛はこちらに一心不乱に駆け出してきた、俺は間髪入れず手をかざす
しばらく静観するとヤツ゛は走るペースが比較的ゆっくりめになった、俺は急いでヤツ゛から逃げるように走り去った。
「ふぅ、ここまでくればもう追われたりはしないだろ、ところでなんだこのスキル、ずいぶん速く走れてた気がするけど‥‥‥へ~、これは良い価格で売れそうだ、スキル商人リックの初の売上来るかも‥‥来るよな?」
悪いフラグを立てる言葉を言ったような気がして若干不安になった、あ~~、ちゃんと売上になりますように。
「へ?‥‥いいんですかこんなにもらって‥というかこのスキルそんなすごいスキルなんですか?」
俺は冒険者とスキルを売る交渉をしていたのだが、彼の提示してきた金額が、十万リズ‥‥この世界の二ヶ月分の生活費に相当する‥スキル一つにこれほどの価値がつくとは‥おれが硬直していると彼はスキルについて語りだした。
「このスキルは神速‥‥全ての行動を三倍速化できるスキルでね攻撃、支援、回復全てに使うことができるんだ
ユニークモンスターしか持ってないからみんなが装備の素材として探してたりするんだよね
君、スキルの商人をこれから本格的にやるのなら、スキルのセット販売とかもいいかもしれない」
なるほど、そういう稼ぎ方もあるのか、初めての客がこの人で良かったかも‥‥スキルのセット販売‥‥いいかもしれないな
こうして昨日の姉ちゃんと冒険者のアドバイスで俺のスキル商人人生が始まることとなった。
「ごめんごめん、帰りに野盗に絡まれちゃってさ、軽くお仕置きして撃退した」
「お仕置きって‥‥たんこぶ作っちゃったとか?」
(あ~‥手首落としたなんて言ったら姉ちゃん悲しむだろうなぁ)
「そうそう、タチの悪い盗っ人だったからコツンって懲らしめてやったよ…もう悪さしないと思うよ」
「でもリック危険なことはあまりしちゃダメだからね! お姉ちゃん心配!」
「まぁでもジョブは各々の適正能力に寄って天から授かるものだから盗人が商人するのもねぇ……」
ほんと冗談ではなくそう思う、シーフは盗みが仕事なのに盗み以外の仕事って、それじゃ本末転倒侍だわ。
「ところでリック、狩りで例のスキルは使ったの? ほら、スキルを盗むスキル…だっけ? 盗ったすきるはを他人に渡せるってことは、スキルを売る商売とかできるんじゃない?」
姉ちゃんの意外なアイディア、正直な話思ってもみなかった‥確かにスキルを悪党やモンスターから盗む、盗んだら誰かに売る、売ったらまたスキルを盗む‥‥商売になるじゃんこれ!!
「姉ちゃんありがと! 飯作ってて! ちょっとアイテム屋に行ってくる」
俺は急いで閉店間近のアイテム屋に駆け込み回復薬に状態異常回復の薬に周辺のダンジョンの地図を買い漁った。
ダンジョンは未知のモンスターが多い、麻痺や熱毒でそのままポックリなんてなったらしゃれにならない、その後俺は帰宅してから夕食を取りつつ明日の予定を姉ちゃんに話した。
「ウ~ン‥‥話は理解したけど‥大丈夫なの? リック、あなたダンジョン潜ったことまだ無いでしょ?」
「ないよ? でも考えはあるよ、ウルフのスキルと野盗のスキルを盗ったからね
平原でニ、三個ほどスキルを集めたら街で誰かに売ったら装備を買う、よしっ スキル商人開始だ」
とは言ったものの、この平原には特に強いモンスターがあまりいない‥ウルフ以外は技という技を使わないからどうしたものか‥‥ん? あれは‥‥ガートゥース、素早さと命中が高いウルフの対を為す獣‥爪の形状が違う‥‥ユニーク個体か?
俺は試しにガートゥースにから距離を取り[アマタビ]猫化の獣を酔わせる草だ、それを置いて様子を見てみた。
時間を置くとヤツ゛はこちらに一心不乱に駆け出してきた、俺は間髪入れず手をかざす
しばらく静観するとヤツ゛は走るペースが比較的ゆっくりめになった、俺は急いでヤツ゛から逃げるように走り去った。
「ふぅ、ここまでくればもう追われたりはしないだろ、ところでなんだこのスキル、ずいぶん速く走れてた気がするけど‥‥‥へ~、これは良い価格で売れそうだ、スキル商人リックの初の売上来るかも‥‥来るよな?」
悪いフラグを立てる言葉を言ったような気がして若干不安になった、あ~~、ちゃんと売上になりますように。
「へ?‥‥いいんですかこんなにもらって‥というかこのスキルそんなすごいスキルなんですか?」
俺は冒険者とスキルを売る交渉をしていたのだが、彼の提示してきた金額が、十万リズ‥‥この世界の二ヶ月分の生活費に相当する‥スキル一つにこれほどの価値がつくとは‥おれが硬直していると彼はスキルについて語りだした。
「このスキルは神速‥‥全ての行動を三倍速化できるスキルでね攻撃、支援、回復全てに使うことができるんだ
ユニークモンスターしか持ってないからみんなが装備の素材として探してたりするんだよね
君、スキルの商人をこれから本格的にやるのなら、スキルのセット販売とかもいいかもしれない」
なるほど、そういう稼ぎ方もあるのか、初めての客がこの人で良かったかも‥‥スキルのセット販売‥‥いいかもしれないな
こうして昨日の姉ちゃんと冒険者のアドバイスで俺のスキル商人人生が始まることとなった。
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