魔具師になったら何をつくろう?

アマクニノタスク

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町おこし編

第1話 覚醒しちゃいます

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どうも、俺の名前はガルドっす。
近くの町で魔具師をやってるっす。

突然ながら、ただいまピンチっす。
素材採取に森へ入っていたら、ゴブリンに襲われたっす。しかも運の悪い事に巣穴の近くだったみたいで、そのまま囲まれてしまったっす。

背後は岩壁、目の前には醜いゴブリンが8匹。逃げ場はないっす。絶体絶命ってヤツっす。
ムカつくことにゴブリン達はうすら笑いを浮かべながら、ジワジワと近づいて来てるっす。雑魚のくせに生意気っす。

あー、まさかこんな最期を遂げるなんて、もっと色々とやりたい事があったのになぁ。と後悔してたっす。


ゴロゴロゴロ

ガシャーーーン



突如、目の前に閃光が


「ぎゃあーーーーー」×9


閃光と共に、激しい衝撃と痛みが俺の全身を駆け抜けたっす。
あまりの痛みに俺は意識を手放してしまったっす・・・



「ギャハハ、間抜けなゴブリン共め、まとめて俺様の雷魔法の餌食にしてやったぜ」

「ねぇ、グロート。もしかして、さっきの人がいたんじゃない?」

「はぁ!?なに言ってんだレナ、俺様が人とゴブリンを見間違える訳ないだろぉ!」

「でもぉ・・・」


二人の若い冒険者風の男女が様子を見にやって来る。


グロートと呼ばれていた青年は剣と軽装鎧を装備した、金髪で長身のイケメン風だ。
隣のレナと呼ばれていた少女はワンピースに短い杖を持った美少女で、ショートの青髮が印象的だ。


「ねぇ、奥で倒れてるのって・・・」

「や、やばいぞレナ!!こいつゴブリンじゃない!ゴブリンっぽいけど人間だ!!」

「わわわ、どうしよう、グロート。」

「とにかく回復魔法ヒールだ。それから急いで町まで運ぶぞ!!」

「うん。ヒール!」

少女が唱えるとガルドは優しい光で包まれた。そして真っ黒焦げだった体は幾分と回復した様に見える。


「よし。目撃者がいなかったのは助かったぜ!町にさえ運べば、後は俺様が上手くやってやるよ。」

「本当の事を話した方がいいんじゃあ・・・」

「レナ、お前は本当にバカだな!そんな事したら慰謝料だ何だと因縁つけられるだけだ。それよりも助けてやった事にすれば、恩を売れるだろうが!」

「でもぉ・・・」

「こいつをゴブリン達から助けてやったのは本当だろ?知らなくてもいい真実ってのは必ずあるもんさ。分かったら行くぞ!早くしろ。」

「あっ!待ってよ。」

ガルドはどうにか町へ戻る事が出来た。





うーーん、眠い。
もう朝か、そろそろ起きないと遅刻するな。
また一週間が始まるのか。
会社に行くの面倒臭いな。
このままもっと寝ちゃおうかな・・・



ん?なんだ?
自分の中にすごい違和感が・・・
自分が自分でないような・・・


俺は誰だ?そう、俺は俺だよな。
今年で45歳だが独身貴族を満喫しているし、
仕事はプログラマーを社畜として頑張っている。今日もこれから通勤ラッシュに耐えながら会社に向かうはずだ。


うん、間違いなくそうだ。

なのに何なんだ?この違和感は!?


ん?


何かが・・・



ぐわぁーーーーーーーーー

頭が、頭が痛い!!!
割れる!頭が割れてしまいそうだ!!!


ぐぉーーーーーーーーーーーーーーー


激しい痛みに悶絶していると。
スッと痛みが引いていく。


はぁ、はぁ、はぁ
何だったんだ?さっきのは??


『記憶の統合を実行します。』
『実行中は休眠状態になります。』


ん?頭の中になんかアナウンスみたいなのが流れたぞ?
記憶の統合??って何のこ・・・

目を瞑っていたはずなのに、目の前が突如ブラックアウトしていく。




チュチュン チュンチュン
鳥のさえずりが聞こえて来る。


「うーん、朝か。」

俺は目を覚ますと寝惚けた頭のまま。
上半身を起こし、周りを見渡した。


「ここは、どこだ?」

見知らぬ部屋の中。
俺の頭はゆっくりと覚醒していく。


「ここは・・・ジャックさんの家か?」


えっ!!
ちょ、ちょっと待て。
ジャックさんって誰だ!?
なんで俺はジャックさんの家だと分かったんだ!?

焦る心とは裏腹に冷静に頭が分析していく。



そうか、俺は転生したのか・・・


ひとつひとつ記憶を思い返していく。


俺は46歳になる前に一度死んだ。
深夜、会社からの帰りの地下鉄のホーム。
ヨロけてきた酔っ払いのおっさんに押され、乗るはずだった最終列車に轢かれ、確かに俺は死んだ。

いわゆる前世ってやつか。



そして、今の俺の名前はガルドだ。

どうやって転生したのかは覚えてない。でも、ガルドとしての子供の頃からの記憶はしっかりとある。


俺は子供頃からの記憶を駆け足で巡っていく・・・


どうやら前世とは異う世界に転生していたようだな・・・


前世で読んだラノベみたいだな・・・
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