59 / 210
第5章
4 リュリュトゥルテ
しおりを挟む
-----------------------------------------------------
「お、お待ちくださ~い!」
息を弾ませながら、どすどすと重い足止りでソインが走ってきた。
シャドウは訝しげに振り返った。後ろには膝を押さえながら肩で息をする花農家の男がいた。
「さっきの話は、あなたは、何なんですか!?国花をどうするおつもりですか!」
「なんだお前は?」
「わ、私はリュペシュの町の商人です。花農家のソインといいます。サリエ様に頼まれて、国花の世話をしています」
「サリエに頼まれた?」
懐かしい名前を聞いたなとシャドウは頷いた。
「はい。国花の成長が悪いので、結婚式に間に合うよう咲かせてくれと頼まれました」
花嫁不在の結婚式など、やる意味があるのか?
「…体力なさすぎじゃないか?」
先を急ぎたいシャドウは、心なしか言葉が冷たい。
「す、すみません。荷物運びなんかは得意なんですが、どうも走ったりなんだり運動は苦手で…」
ソインは、口で息をせわしなく吐きながら、恰幅の良い腹を撫でた。
シャドウは、ソインの息が整うのを待って口を開いた。
「国花の場所を教えろ。どうしても確認したい」
「それはダメです!国花を育てる場所は門外不出です!それに、あなたは…」
ソインは恨めしそうにシャドウを見上げた。
「…もう摘み取るなんてことは言わん」
花には意味がないと聞かされたばかりだ。ただ、意味がなくとも存在だけは確認しておきたい。国花とはいえ、今となれば悪物に過ぎない。
「…あれはとてもデリケートな花なんです。気難しいというか気位が高いというか。そのくせ、花びらは繊細なレースのようで」
素人が下手に触って傷でもついたら大変だとソインは慌てふためく。
「面倒だな」
「そんな一言で片付けないでください!繊細なんですよ!日照不足で、蕾を覆う殻が固いから一枚一枚がなかなか外れない。思うように外に出られない。深層のお姫様みたいな感じでしょう?」
ソインはやや興奮気味に国花の説明をした。両手で花の形を作ってみせた。
「…子どもの頃から神殿にいたが、国花が咲いてるところを見たことがないな」
シャドウは頭を捻るもイメージが沸かずにいた。
「儀式以外では摘むことも許されない花ですから、見たことがないのは不思議ではないですよ。神殿の方でも栽培場所を知っている方はごく一部だと思います。現にあんな場所ですから、目に止めることはほとんどないと思います。しかも、扱いはとても難しい。一般には流通してない花ですから、花農家の私達ですら一苦労です」
ソインはシャドウを先導して歩いた。迷路のような白壁を抜けて、神殿の裏手に出た。白亜の美しさからは真逆の切り立った崖が、シャドウを迎えた。
「こんな場所が…」
幼少の頃に、神殿の中は広いから迷子にならないよう気をつけてと大人達に言われていたのを思い出した。森の中で遊ぶときは一人にならずにみんなでと。迷い込んだら帰れなくなるぞと脅かされてきた。確かに、背丈の高い草に囲まれては行きも帰りも道はいっしょくただ。前後左右、足を取られたら身動きできない。
「賊除けとも聞いたな」
神殿に侵入してくる盗賊も少なからず存在していた。だが、この崖を登るのも一苦労だ。
「ほら、あそこ。わかりますか?」
ソインは腰にロープを巻きつけ、残りを木に結んだ。崖を下りるための命綱です。これがないとおっかなくって行けませんと、はにかんだ。ソインは崖の下を指差した。
シャドウもつられて崖下を覗き込んだ。
「白い蕾が点々としているでしょう」
崖の下から、かすかに水音が聞こえた。
川と言うには細い。だが、用水路とまではいかない。
水の量が少なすぎる。そこから根を伸ばして崖を這うように植物の枝が広がっていた。なけなしの水を全て吸い込んだような枝は、太くて硬そうだった。
「あれが」
国花・リュリュトゥルテ。小さな手毬のように、丸っこいフォルム。丸みのある白い花びらが、幾重にも重ねられていた。
「一つの花に花びらは100~200枚もあります」
無限に重ねられた可憐な花びら。
ソインは自慢気に話し出した。
「切り立った崖の下から、吹き上げる風に乗って花は舞い、上空に吹き飛んで四方に花びらが散ります。城下に届く頃には散り散りになっていますが、それはもう、とても美しい光景なんですよ。そうですね。例えるなら、風花ですかね」
「風花?」
「晴れた日に、上空の寒気に吹き飛ばされてくる雪です。微量だから掴もうと手を伸ばしても、触れる頃には溶けてなくなる。それと同じで、脆くて儚いんです」
地上に降りてくる頃には跡形もない。
力説するソインを横目に、シャドウは国花から目を逸らした。
(あいつを形容する例えと同じだな。
雪とか雲とか。
触れられず、消えてなくなる。
国花と同じだ。しかも、国花はあいつの命を脅かすものだ)
シャドウは木に寄りかかり、空を見上げて一息ついた。
閉じた瞼の裏に雪の姿を見た。
(怪我の具合はどうだ?
探していた人物は見つかったか?
ディルと合流できたか?
一人で耐えてないか?)
思い浮かべることは心配事ばかり。
単純に笑った顔が出てきたためしがない。
風がシャドウの髪を揺らした。首元をすり抜け、黒いチョーカーがあらわになった。螺旋を描きながら耳元にも吹き込んできた。
「シャドウさん」
ぎこちなく、遠慮深く、
寂しそうで不安げで、
いつも感情を押し殺している。
そんな声で、呼ばれた気がした。
「…呼んだか?」
シャドウは耳を峙てて振り返った。後ろにいたのはソインだけだった。
「は?いいえ。呼んでませんよ」
ソインは困ったような顔をして、首を横に振った。
「…そうか。呼ばれたような気がしたんだがな。…悪いな」
シャドウは辺りを見回しながら、声のなる方を探した。
俺を呼ぶ声がしたのだと思った。いつだったか、同じことがあった。あいつの声ならば良かったとずっと思っていた。俺はあいつに名前を呼ばれるのをずっと待っている。
「…神官様と揉めていたようですが、何かあったのですか?」
ソインは、腰に巻いていたロープを解き、荷物の中にしまった。額にいくつもの汗の粒を付けていた。それを手拭いで押さえてはシャドウを見た。
「神官様は変わられてしまった。あんな風に笑う方ではなかった」
ソインはチドリの発言に我慢ができなかった。国花を蔑ろにし、結婚式を踏みにじろうとしていた。国民の期待も無視し、人を傷つけることも何も厭わない。
「あなたと親しげでしたけど、あなたは何者なんですか?」
「俺はシャドウ。…昔ここで世話になっていた。あの神官…チドリとは幼馴染だ」
「そうだったんですか…」
ソインは気不味そうにシャドウを見た。
「といっても会うのは随分と久しぶりだが」
10年以上の歳月を経た今、ソインが言うように昔の面影など全くなかった。神殿の未来の為に、人々の幸せの為に前進あるのみと息巻いていた。将来有望な頼もしい存在だった。
いずれ大神官になるものと信じて疑わなかったのに、俺がいなかった10年の間に予想だにしない展開になっていた。大神官の素質がないと放り出されて自暴自棄になっていた。あろうことかヴァリウスにひれ伏して影付きの処断にまで手を染めていた。信じがたいが全て本当のことだ。
雪を救う為には、チドリと対戦することになる。
チドリのしたことは許せない。話し合いで済むことじゃない。だからといって、手をかけることができるのだろうか。シャドウは答えが出ずにいた。
「それはそうと、お前は巫女を見たか?」
悩みの種はまた一つ増えていた。
「花嫁の巫女様ですか?」
「そうだ。金髪の17,8歳くらいだ」
「花嫁の巫女様は、禊の間からまだ出ていないと聞いてます。結婚式の有無も今となってはわかりませんし、それに私は見たことがありませんので、どんな方かも知らないのです」
「…巫女が」
禁呪にかかり、時間を巻き戻されて若返ったのだとむやみに口に出すものじゃないな。
シャドウは言葉を飲み込んだ。
「巫女様は見たことはありませんけど、祭壇の横の部屋で、若い娘さんと小さな女の子を見ました。こんな場所になんでかなあと思いましたが、神官様もちょくちょく顔を出していたので特に心配はしていませんでした」
若い娘とは雪のことだ。
シャドウは固く歯を噛み締めた。
「小さな女の子はどんな風だった?」
「どんなって…、鳥の巣みたいな頭に、薄汚れた服を着て、大声で歌っていました。イタズラして罰ゲームみたく塔に入れられていたんですかね?」
「金髪だったか?」
「ああ、まぁそんな感じでしたね」
「それが巫女ということはないか?」
「ち、違うでしょう!花の巫女様というなら、もっとおしとやかで可憐なイメージがあるでしょう!そんな風には、到底見受けられませんでした」
「何故だ?聞いたわけではあるまい」
「それはそうですけど!とてもじゃないけど、巫女様と言えるような感じはしませんでした。もじゃもじゃですよ?もじゃもじゃ!」
ソインは身振り手振りで力説するも、シャドウは皮肉っぽく笑った。
(鳥の巣頭は健在か)
「お、お待ちくださ~い!」
息を弾ませながら、どすどすと重い足止りでソインが走ってきた。
シャドウは訝しげに振り返った。後ろには膝を押さえながら肩で息をする花農家の男がいた。
「さっきの話は、あなたは、何なんですか!?国花をどうするおつもりですか!」
「なんだお前は?」
「わ、私はリュペシュの町の商人です。花農家のソインといいます。サリエ様に頼まれて、国花の世話をしています」
「サリエに頼まれた?」
懐かしい名前を聞いたなとシャドウは頷いた。
「はい。国花の成長が悪いので、結婚式に間に合うよう咲かせてくれと頼まれました」
花嫁不在の結婚式など、やる意味があるのか?
「…体力なさすぎじゃないか?」
先を急ぎたいシャドウは、心なしか言葉が冷たい。
「す、すみません。荷物運びなんかは得意なんですが、どうも走ったりなんだり運動は苦手で…」
ソインは、口で息をせわしなく吐きながら、恰幅の良い腹を撫でた。
シャドウは、ソインの息が整うのを待って口を開いた。
「国花の場所を教えろ。どうしても確認したい」
「それはダメです!国花を育てる場所は門外不出です!それに、あなたは…」
ソインは恨めしそうにシャドウを見上げた。
「…もう摘み取るなんてことは言わん」
花には意味がないと聞かされたばかりだ。ただ、意味がなくとも存在だけは確認しておきたい。国花とはいえ、今となれば悪物に過ぎない。
「…あれはとてもデリケートな花なんです。気難しいというか気位が高いというか。そのくせ、花びらは繊細なレースのようで」
素人が下手に触って傷でもついたら大変だとソインは慌てふためく。
「面倒だな」
「そんな一言で片付けないでください!繊細なんですよ!日照不足で、蕾を覆う殻が固いから一枚一枚がなかなか外れない。思うように外に出られない。深層のお姫様みたいな感じでしょう?」
ソインはやや興奮気味に国花の説明をした。両手で花の形を作ってみせた。
「…子どもの頃から神殿にいたが、国花が咲いてるところを見たことがないな」
シャドウは頭を捻るもイメージが沸かずにいた。
「儀式以外では摘むことも許されない花ですから、見たことがないのは不思議ではないですよ。神殿の方でも栽培場所を知っている方はごく一部だと思います。現にあんな場所ですから、目に止めることはほとんどないと思います。しかも、扱いはとても難しい。一般には流通してない花ですから、花農家の私達ですら一苦労です」
ソインはシャドウを先導して歩いた。迷路のような白壁を抜けて、神殿の裏手に出た。白亜の美しさからは真逆の切り立った崖が、シャドウを迎えた。
「こんな場所が…」
幼少の頃に、神殿の中は広いから迷子にならないよう気をつけてと大人達に言われていたのを思い出した。森の中で遊ぶときは一人にならずにみんなでと。迷い込んだら帰れなくなるぞと脅かされてきた。確かに、背丈の高い草に囲まれては行きも帰りも道はいっしょくただ。前後左右、足を取られたら身動きできない。
「賊除けとも聞いたな」
神殿に侵入してくる盗賊も少なからず存在していた。だが、この崖を登るのも一苦労だ。
「ほら、あそこ。わかりますか?」
ソインは腰にロープを巻きつけ、残りを木に結んだ。崖を下りるための命綱です。これがないとおっかなくって行けませんと、はにかんだ。ソインは崖の下を指差した。
シャドウもつられて崖下を覗き込んだ。
「白い蕾が点々としているでしょう」
崖の下から、かすかに水音が聞こえた。
川と言うには細い。だが、用水路とまではいかない。
水の量が少なすぎる。そこから根を伸ばして崖を這うように植物の枝が広がっていた。なけなしの水を全て吸い込んだような枝は、太くて硬そうだった。
「あれが」
国花・リュリュトゥルテ。小さな手毬のように、丸っこいフォルム。丸みのある白い花びらが、幾重にも重ねられていた。
「一つの花に花びらは100~200枚もあります」
無限に重ねられた可憐な花びら。
ソインは自慢気に話し出した。
「切り立った崖の下から、吹き上げる風に乗って花は舞い、上空に吹き飛んで四方に花びらが散ります。城下に届く頃には散り散りになっていますが、それはもう、とても美しい光景なんですよ。そうですね。例えるなら、風花ですかね」
「風花?」
「晴れた日に、上空の寒気に吹き飛ばされてくる雪です。微量だから掴もうと手を伸ばしても、触れる頃には溶けてなくなる。それと同じで、脆くて儚いんです」
地上に降りてくる頃には跡形もない。
力説するソインを横目に、シャドウは国花から目を逸らした。
(あいつを形容する例えと同じだな。
雪とか雲とか。
触れられず、消えてなくなる。
国花と同じだ。しかも、国花はあいつの命を脅かすものだ)
シャドウは木に寄りかかり、空を見上げて一息ついた。
閉じた瞼の裏に雪の姿を見た。
(怪我の具合はどうだ?
探していた人物は見つかったか?
ディルと合流できたか?
一人で耐えてないか?)
思い浮かべることは心配事ばかり。
単純に笑った顔が出てきたためしがない。
風がシャドウの髪を揺らした。首元をすり抜け、黒いチョーカーがあらわになった。螺旋を描きながら耳元にも吹き込んできた。
「シャドウさん」
ぎこちなく、遠慮深く、
寂しそうで不安げで、
いつも感情を押し殺している。
そんな声で、呼ばれた気がした。
「…呼んだか?」
シャドウは耳を峙てて振り返った。後ろにいたのはソインだけだった。
「は?いいえ。呼んでませんよ」
ソインは困ったような顔をして、首を横に振った。
「…そうか。呼ばれたような気がしたんだがな。…悪いな」
シャドウは辺りを見回しながら、声のなる方を探した。
俺を呼ぶ声がしたのだと思った。いつだったか、同じことがあった。あいつの声ならば良かったとずっと思っていた。俺はあいつに名前を呼ばれるのをずっと待っている。
「…神官様と揉めていたようですが、何かあったのですか?」
ソインは、腰に巻いていたロープを解き、荷物の中にしまった。額にいくつもの汗の粒を付けていた。それを手拭いで押さえてはシャドウを見た。
「神官様は変わられてしまった。あんな風に笑う方ではなかった」
ソインはチドリの発言に我慢ができなかった。国花を蔑ろにし、結婚式を踏みにじろうとしていた。国民の期待も無視し、人を傷つけることも何も厭わない。
「あなたと親しげでしたけど、あなたは何者なんですか?」
「俺はシャドウ。…昔ここで世話になっていた。あの神官…チドリとは幼馴染だ」
「そうだったんですか…」
ソインは気不味そうにシャドウを見た。
「といっても会うのは随分と久しぶりだが」
10年以上の歳月を経た今、ソインが言うように昔の面影など全くなかった。神殿の未来の為に、人々の幸せの為に前進あるのみと息巻いていた。将来有望な頼もしい存在だった。
いずれ大神官になるものと信じて疑わなかったのに、俺がいなかった10年の間に予想だにしない展開になっていた。大神官の素質がないと放り出されて自暴自棄になっていた。あろうことかヴァリウスにひれ伏して影付きの処断にまで手を染めていた。信じがたいが全て本当のことだ。
雪を救う為には、チドリと対戦することになる。
チドリのしたことは許せない。話し合いで済むことじゃない。だからといって、手をかけることができるのだろうか。シャドウは答えが出ずにいた。
「それはそうと、お前は巫女を見たか?」
悩みの種はまた一つ増えていた。
「花嫁の巫女様ですか?」
「そうだ。金髪の17,8歳くらいだ」
「花嫁の巫女様は、禊の間からまだ出ていないと聞いてます。結婚式の有無も今となってはわかりませんし、それに私は見たことがありませんので、どんな方かも知らないのです」
「…巫女が」
禁呪にかかり、時間を巻き戻されて若返ったのだとむやみに口に出すものじゃないな。
シャドウは言葉を飲み込んだ。
「巫女様は見たことはありませんけど、祭壇の横の部屋で、若い娘さんと小さな女の子を見ました。こんな場所になんでかなあと思いましたが、神官様もちょくちょく顔を出していたので特に心配はしていませんでした」
若い娘とは雪のことだ。
シャドウは固く歯を噛み締めた。
「小さな女の子はどんな風だった?」
「どんなって…、鳥の巣みたいな頭に、薄汚れた服を着て、大声で歌っていました。イタズラして罰ゲームみたく塔に入れられていたんですかね?」
「金髪だったか?」
「ああ、まぁそんな感じでしたね」
「それが巫女ということはないか?」
「ち、違うでしょう!花の巫女様というなら、もっとおしとやかで可憐なイメージがあるでしょう!そんな風には、到底見受けられませんでした」
「何故だ?聞いたわけではあるまい」
「それはそうですけど!とてもじゃないけど、巫女様と言えるような感じはしませんでした。もじゃもじゃですよ?もじゃもじゃ!」
ソインは身振り手振りで力説するも、シャドウは皮肉っぽく笑った。
(鳥の巣頭は健在か)
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
透明色の魔物使い~色がないので冒険者になれませんでした!?~
壬黎ハルキ
ファンタジー
少年マキトは、目が覚めたら異世界に飛ばされていた。
野生の魔物とすぐさま仲良くなり、魔物使いとしての才能を見せる。
しかし職業鑑定の結果は――【色無し】であった。
適性が【色】で判断されるこの世界で、【色無し】は才能なしと見なされる。
冒険者になれないと言われ、周囲から嘲笑されるマキト。
しかし本人を含めて誰も知らなかった。
マキトの中に秘める、類稀なる【色】の正体を――!
※以下、この作品における注意事項。
この作品は、2017年に連載していた「たった一人の魔物使い」のリメイク版です。
キャラや世界観などの各種設定やストーリー構成は、一部を除いて大幅に異なっています。
(旧作に出ていたいくつかの設定、及びキャラの何人かはカットします)
再構成というよりは、全く別物の新しい作品として見ていただければと思います。
全252話、2021年3月9日に完結しました。
またこの作品は、小説家になろうとカクヨムにも同時投稿しています。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スキル素潜り ~はずれスキルで成りあがる
葉月ゆな
ファンタジー
伯爵家の次男坊ダニエル・エインズワース。この世界では女神様より他人より優れたスキルが1人につき1つ与えられるが、ダニエルが与えられたスキルは「素潜り」。貴族としては、はずれスキルである。家族もバラバラ、仲の悪い長男は伯爵家の恥だと騒ぎたてることに嫌気をさし、伯爵家が保有する無人島へ行くことにした。はずれスキルで活躍していくダニエルの話を聞きつけた、はずれもしくは意味不明なスキルを持つ面々が集まり無人島の開拓生活がはじまる。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる