72 / 126
勇者と魔王のショートコント 27
しおりを挟む
勇者
「よう魔王。なんか久しぶりだな」
魔王
「永久に来なければ良かったのに」
勇者
「それはそうと魔王って俺のほかに気になる男とかいるの?」
魔王
「なんで私が貴様の事を気にしている前提なんだ」
勇者
「でも俺は魔王一筋だぜ?」
魔王
「寒気がするから本当にやめてくれ」
勇者
「正確にはお前のおっぱいが目当てなんだけど」
魔王
「最低か!」
勇者
「ちなみに初恋の人は?」
魔王
「知らん」
勇者
「え? じゃあ今まで好きになった人は?」
魔王
「おらん」
勇者
「ウータン?」
魔王
「黙れ」
勇者
「なんだよ少しは俺に心を開いてくれてもいいだろ!」
魔王
「誰が貴様なんぞに心を開くものか。そもそも今まで恋をしたことなど無い」
勇者
「じゃあ本当に今まで誰も好きになった事ないの?」
魔王
「無い」
勇者
「可哀(かわい)そう」
魔王
「黙れ!」
勇者
「もしかして魔王ってアメーバかなんかなの?」
魔王
「なんでアメーバなんだ!?」
勇者
「だって無性(むせい)生殖(せいしょく)で増えるしかないじゃん」
魔王
「私がそんな得体のしれないモノであってたまるか!」
勇者
「魔王じゃん」
魔王
「うるさい!」
勇者
「もしかして魔王ってレズなの?」
魔王
「違うわ!」
女幹部
「レズなのですか魔王様!?」
魔王
「どっから湧(わ)いて来たんだ!?」
女幹部
「私はいつでも魔王様のすぐそばに出たり入ったりしています」
魔王
「スライダーか!」
女幹部
「やはり魔王様はそっちの人だったのですね」
魔王
「違うと言っているだろう!」
勇者
「おい魔王なに怒ってるんだ」
魔王
「いかにも『今来たところです』みたいな言い方やめろ!」
勇者
「そういえば今度近くの街で面白いイベントがあるんだ」
魔王
「イベント?」
勇者
「うん。まあ相手が死ぬ寸前までデコピンで追い詰(つ)める祭りなんだけどさ」
魔王
「気は確かか!!?」
勇者
「魔王も出たいんだろ?」
魔王
「出たくないわ!」
勇者
「もう魔王の分もエントリーしちまったぞ」
魔王
「何をしてくれてるんだ貴様!」
勇者
「そんなに怖いんなら俺の後ろに隠(かく)れてればいいだろ」
魔王
「そういう『怖い』ではないわ!」
勇者
「そして俺のケツにデコピンしてればいいじゃないか」
魔王
「神のお告(つ)げか!!」
勇者
「いいから一緒に街へ出ようぜ」
魔王
「やはりそれが目的か」
勇者
「いやベッドインが最終目的だ」
魔王
「少しは下心を隠(かく)せよ!」
女幹部
「おい勇者、ちょっと待て」
勇者
「なんだ?」
女幹部
「嫌がる魔王様を無理矢理つれて行こうなど言語道断。私が絶対に許さない」
魔王
「女幹部……」
女幹部
「だから見張り役として私も付いて行く」
魔王
「遊びに行きたいだけか!!」
おわり
「よう魔王。なんか久しぶりだな」
魔王
「永久に来なければ良かったのに」
勇者
「それはそうと魔王って俺のほかに気になる男とかいるの?」
魔王
「なんで私が貴様の事を気にしている前提なんだ」
勇者
「でも俺は魔王一筋だぜ?」
魔王
「寒気がするから本当にやめてくれ」
勇者
「正確にはお前のおっぱいが目当てなんだけど」
魔王
「最低か!」
勇者
「ちなみに初恋の人は?」
魔王
「知らん」
勇者
「え? じゃあ今まで好きになった人は?」
魔王
「おらん」
勇者
「ウータン?」
魔王
「黙れ」
勇者
「なんだよ少しは俺に心を開いてくれてもいいだろ!」
魔王
「誰が貴様なんぞに心を開くものか。そもそも今まで恋をしたことなど無い」
勇者
「じゃあ本当に今まで誰も好きになった事ないの?」
魔王
「無い」
勇者
「可哀(かわい)そう」
魔王
「黙れ!」
勇者
「もしかして魔王ってアメーバかなんかなの?」
魔王
「なんでアメーバなんだ!?」
勇者
「だって無性(むせい)生殖(せいしょく)で増えるしかないじゃん」
魔王
「私がそんな得体のしれないモノであってたまるか!」
勇者
「魔王じゃん」
魔王
「うるさい!」
勇者
「もしかして魔王ってレズなの?」
魔王
「違うわ!」
女幹部
「レズなのですか魔王様!?」
魔王
「どっから湧(わ)いて来たんだ!?」
女幹部
「私はいつでも魔王様のすぐそばに出たり入ったりしています」
魔王
「スライダーか!」
女幹部
「やはり魔王様はそっちの人だったのですね」
魔王
「違うと言っているだろう!」
勇者
「おい魔王なに怒ってるんだ」
魔王
「いかにも『今来たところです』みたいな言い方やめろ!」
勇者
「そういえば今度近くの街で面白いイベントがあるんだ」
魔王
「イベント?」
勇者
「うん。まあ相手が死ぬ寸前までデコピンで追い詰(つ)める祭りなんだけどさ」
魔王
「気は確かか!!?」
勇者
「魔王も出たいんだろ?」
魔王
「出たくないわ!」
勇者
「もう魔王の分もエントリーしちまったぞ」
魔王
「何をしてくれてるんだ貴様!」
勇者
「そんなに怖いんなら俺の後ろに隠(かく)れてればいいだろ」
魔王
「そういう『怖い』ではないわ!」
勇者
「そして俺のケツにデコピンしてればいいじゃないか」
魔王
「神のお告(つ)げか!!」
勇者
「いいから一緒に街へ出ようぜ」
魔王
「やはりそれが目的か」
勇者
「いやベッドインが最終目的だ」
魔王
「少しは下心を隠(かく)せよ!」
女幹部
「おい勇者、ちょっと待て」
勇者
「なんだ?」
女幹部
「嫌がる魔王様を無理矢理つれて行こうなど言語道断。私が絶対に許さない」
魔王
「女幹部……」
女幹部
「だから見張り役として私も付いて行く」
魔王
「遊びに行きたいだけか!!」
おわり
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる