48 / 55
第五章
48.
しおりを挟む
扉の外の声を聞いて、リゼットはレオンを嗜める。
「レオン、マノンがかわいそうです。貴方が対処してくださいませ」
「わかっているよ。いじわるをしてごめん」
リゼットに軽くキスをして、扉の外へ向かう。
外にはレオンの屋敷の執事がおり、レオンが出るとお説教が始まった。
少ししてマノンが部屋の中へ来た。
「おはようございます、お嬢様」
「おはよう、マノン」
「着替えと湯浴みの支度ができています。どうしますか?」
「行きます」
ドレスから簡単な普段用のドレスに着替えて、湯あみに向かう。
扉の外は静かになって、レオンはいなくなっていた。
「レオナード様も、着替えて朝食を一緒にとるそうです」
マノンが執事から聞いた予定も教えてくれる。
一月後のリゼットの誕生日に、レオンとリゼットの婚約の儀を正式に行う。それまでに、婚約の儀の準備をする。
そして、ふたりの住居をどこにするかを決める。
「この屋敷ではないのですか?」
「ええ。リゼットお嬢様がミヨゾティースと関わりを持つのなら、あちらに屋敷を作るのだとか。詳しくはレオナード様からお聞きください」
「わかったわ」
湯浴みをして、ドレスを着替える。
レオンが用意してくれたドレスは、ふわふわした薄いピンクの布が幾重にも重なった可愛らしいものだった。
食堂に向かうと、レオンが既に待っていた。レオンも着替えて、湯浴みを済ませたらしい。横には執事が待機している。
「リゼット、おはよう。やはりそのドレスはよく似合っている。まるで妖精のように可愛い」
「ありがとうございます。素敵なドレスを贈っていただき、うれしいです」
お礼を伝えると、ニッコニコの笑顔になる。すると、横の執事がコホンと咳払いをして、レオンに視線を送る。
「ああ、そうだ。これが執事のセバスチャンだ。これから屋敷のことをリゼットにあれこれ教える。あまり気に負わないで、話をしてほしい」
「はい。セバスチャン、よろしくお願いします」
セバスチャンは会釈をすると、リゼットに糸目を半月状にして微笑む。
白い手袋をした右手を胸に置いて話をする。
「こちらこそよろしくお願いいたします。リゼット様、こちらの屋敷の仕様は王族のものではあります。しかし、レオナード様は王族と言え四男、他の貴族とあまり変わらないよう過ごしております」
「……はい」
「リゼット様が今までと同じように過ごせますよう、努めさせていただきます」
「お心遣いありがとうございます」
「それから、大変申し上げにくいのですが、昨晩のようにおふたりで夜を共にされるのはまだ早いです」
「……はわっ!?すみません!」
「ええ、どうせこの御坊ちゃまが出向いたのでしょうけれど。もしまたあるようでしたら、私どもをお呼びください。婚姻までお守りいたします」
えっと、とリゼットはレオンを見る。
レオンは顔を真っ赤にしてむすっと拗ねた。リゼットは困って、でもセバスチャンの言いたいことはよくわかったので「はい」と答えた。
セバスチャンはにっこりと笑う。
「レオナード御坊ちゃま、そういうことですので、分別わきまえてくださいね」
「……わかったから、御坊ちゃま呼びしないでくれ」
「おむつをしていた時分からお育てしましたのに、どうしてこうなってしまったのでしょうね」
「やめてくれ……」
セバスチャンは今は60代くらいで、いわゆるロマンスグレーの髪色をしている。レオンのお世話係のひとりとして、長年勤めていると言った。
リゼットに対しての想いの強さゆえの行動も、すべて把握していて、毎回嗜めていたらしい。
その話を聞きがならの朝食は、リゼットにとってとても興味深かったが、レオンには居心地悪かった。
食べ終わると、レオンが屋敷を案内すると言ってセバスチャンと離れた。
◇◇◇
お昼までは屋敷の中と庭を案内してくれた。広い屋敷は代々の嫡男以外の王子のためのものだった。
図書室もあり、フォルトデリアの歴史からそれぞれの地方の物語など、様々な本で溢れていた。
「久しぶりに、普通の本を手に取ったわ」
リゼットが手に取ったのは、お菓子作りの本。
まだ竜の力の継承者なんて知らなかった頃は、よくお菓子作りをしていた。
ほんの数ヶ月前のことなのだけれど、目まぐるしい日々が数年のように思った。
いくつか本を眺めると、レオンはどれでも部屋に持っていっていいと言う。
「ゆっくり読んでいいから。もしお菓子を作りたくなったら、調理場を使って。それで、できたら俺に食べさせて」
「わかりました」
「それと、ふたりきりの時は、言葉遣いも変えてほしいな」
「え……」
レオンはリゼットが持っている本を手に取り、机に置く。
リゼットの両手を取り、レオンの腕のの中に迎え入れた。リゼットが顔を上げると、レオンの青い目が優しく孤を描いている。
「俺は普通に話しかけているのに、リゼットは丁寧な言葉遣いだろう?」
「ええ、そうですね」
「できれば、ふたりきりの時は普通に話したい思うんだけど?」
「ええ……わ、わかりましたわ」
返事をすると、レオンの顔が近づく。
そうして首を振って「もう一度」と言う。空気が圧縮したみたいに、息が止まる。
「……ええと。わ、わかったわ」
「ありがとう。」
そのまま頬を寄せられる。耳を唇だけで喰まれて、変な声が出る。
足の力が抜けると、レオンが腰を抱いて支える。でも耳元の顔は離れない。
「レオン、あの……」
「ん、どうしたの?」
耳元の声に背中がぞくぞくする。
レオンの声は悪気がない子どものようで、耳に唇が触れる。リゼットは目を瞑り、その感覚を耐える。
くすぐったくて、ムズムズするのに、また期待をしてしまう。そんな自分に、とても恥ずかしい気持ちもあった。
「レオナード様。いちゃつくのも程々にしてくださいませ」
勢いよく図書室の扉が開き、セバスチャンが現れる。
瞬間、リゼットはレオンを押して、離れようとした。レオンはまったく止めようとしないので、ただ胸を押しただけだった。
「……なんで邪魔するんだ」
「客人が到着したので、探していたのですよ」
そう言って、セバスチャンは子猫を運ぶように、レオンの首根っこを掴んで引っ張る。レオンは片手でリゼットの手を掴んだままで、まるで芋づるのように3人は応接間に向かうことになった。
その途中も、セバスチャンはレオンに屋敷内でいちゃつかないようにと存分にお小言を続けた。
レオンも聞いてか聞いてないか、その都度返事をする。
リゼットにも、婚姻するまでは節度を守ってくださいと言うが、その声はレオンに対するより優しかった。
◇◇◇
応接間には、宝石商とジェラルドがいた。
一月後の婚約の儀の用意に来たのだそうだ。
「レオナード様、この度はご婚約おめでとうございます」
「ああ、ありがとう。ジェラルドには、急ぎで色々と頼むことになるが、頼む」
「ええ、かしこまりました」
簡単な挨拶の後、婚約の儀の品を選ぶ。指輪、それ以外の装飾品、ドレス……。
「レオナード様の衣装はどうされるのですか?」
「ああ、俺はもう用意している」
「フィオーレ様との……」
「いや、あれとは別。リゼットとの婚約の儀はずっと楽しみにしていたから」
リゼットのドレスに合わせるよう、すでに幾つか手配をしていると言った。
リゼットの衣装が決まれば、衣装製作は始められる。
リゼットは水色のドレスを選んだ。白に近い水色で、スカート部分がグラデーションに染め上げており、波が揺れるような色になっている。
デザインに追加して、胸元と袖にビジューを配置し、またドレスのスカート部分にも散りばめて華やかさを増した。
レオンの衣装は濃い青を選んだ。
リゼットのようにビジューを配置して、デザインもお揃いにした。
今から職人に頼んで、一月後には間に合わせるらしい。
宝石商に指輪やその他の宝飾を頼む。婚約の儀とは別に、リゼットの護身用の指輪のベースも依頼する。
「今の指輪は、もう十分役目を果たした。指輪が届いたら、新しい魔法を入れよう」
「わかりました」
良い思い出も、悪い思い出もこの指輪に含まれている。
リゼットは指輪に触れて、レオンにお願いをする。
「この指輪は、わたくしが持っていてもいいでしょうか?」
「ん?ああ、もちろんだとも。でも、護りの効果はなくなるだろうから、気をつけるんだよ」
「ありがとうございます」
婚約の儀の打ち合わせが終わると、レオンはマノンを呼び、先に部屋に行くように促した。
そうしてふたりが出ていった後、ジェラルドに向かい、リゼットに見せたことのない悪い顔で笑いかけた。
「フルーツ飴」
「は……い?」
「君がね、初めてリゼットに屋台で食べさせたって、聞いたものでね」
「え……そ、それが?」
ジェラルドの顔に、レオンの両手が伸びる。
「レ、レオナード様?」
両頬をつまんで伸ばす。少しずつ伸ばすと、ジェラルドがはっと気がついて、「ほ、うぇ、う、ふぁ、ふぁ、い」と言う。それでもしばらく伸ばして、レオンはニコニコ笑いかける。
ジェラルドはあの日の事を、再度後悔する。ヴォルターをからかうつもりが、まさかこの人の耳にも届いたなんて……!
隣にいる宝石商は、目を閉じて、耳を塞いでいる。
「もうやらないと思うけど、平等な愛情も人を選ぶんだよ?」
「は、はい!」
その後、リゼットの部屋を訪れたレオンはとてもご機嫌だった。
「レオン、マノンがかわいそうです。貴方が対処してくださいませ」
「わかっているよ。いじわるをしてごめん」
リゼットに軽くキスをして、扉の外へ向かう。
外にはレオンの屋敷の執事がおり、レオンが出るとお説教が始まった。
少ししてマノンが部屋の中へ来た。
「おはようございます、お嬢様」
「おはよう、マノン」
「着替えと湯浴みの支度ができています。どうしますか?」
「行きます」
ドレスから簡単な普段用のドレスに着替えて、湯あみに向かう。
扉の外は静かになって、レオンはいなくなっていた。
「レオナード様も、着替えて朝食を一緒にとるそうです」
マノンが執事から聞いた予定も教えてくれる。
一月後のリゼットの誕生日に、レオンとリゼットの婚約の儀を正式に行う。それまでに、婚約の儀の準備をする。
そして、ふたりの住居をどこにするかを決める。
「この屋敷ではないのですか?」
「ええ。リゼットお嬢様がミヨゾティースと関わりを持つのなら、あちらに屋敷を作るのだとか。詳しくはレオナード様からお聞きください」
「わかったわ」
湯浴みをして、ドレスを着替える。
レオンが用意してくれたドレスは、ふわふわした薄いピンクの布が幾重にも重なった可愛らしいものだった。
食堂に向かうと、レオンが既に待っていた。レオンも着替えて、湯浴みを済ませたらしい。横には執事が待機している。
「リゼット、おはよう。やはりそのドレスはよく似合っている。まるで妖精のように可愛い」
「ありがとうございます。素敵なドレスを贈っていただき、うれしいです」
お礼を伝えると、ニッコニコの笑顔になる。すると、横の執事がコホンと咳払いをして、レオンに視線を送る。
「ああ、そうだ。これが執事のセバスチャンだ。これから屋敷のことをリゼットにあれこれ教える。あまり気に負わないで、話をしてほしい」
「はい。セバスチャン、よろしくお願いします」
セバスチャンは会釈をすると、リゼットに糸目を半月状にして微笑む。
白い手袋をした右手を胸に置いて話をする。
「こちらこそよろしくお願いいたします。リゼット様、こちらの屋敷の仕様は王族のものではあります。しかし、レオナード様は王族と言え四男、他の貴族とあまり変わらないよう過ごしております」
「……はい」
「リゼット様が今までと同じように過ごせますよう、努めさせていただきます」
「お心遣いありがとうございます」
「それから、大変申し上げにくいのですが、昨晩のようにおふたりで夜を共にされるのはまだ早いです」
「……はわっ!?すみません!」
「ええ、どうせこの御坊ちゃまが出向いたのでしょうけれど。もしまたあるようでしたら、私どもをお呼びください。婚姻までお守りいたします」
えっと、とリゼットはレオンを見る。
レオンは顔を真っ赤にしてむすっと拗ねた。リゼットは困って、でもセバスチャンの言いたいことはよくわかったので「はい」と答えた。
セバスチャンはにっこりと笑う。
「レオナード御坊ちゃま、そういうことですので、分別わきまえてくださいね」
「……わかったから、御坊ちゃま呼びしないでくれ」
「おむつをしていた時分からお育てしましたのに、どうしてこうなってしまったのでしょうね」
「やめてくれ……」
セバスチャンは今は60代くらいで、いわゆるロマンスグレーの髪色をしている。レオンのお世話係のひとりとして、長年勤めていると言った。
リゼットに対しての想いの強さゆえの行動も、すべて把握していて、毎回嗜めていたらしい。
その話を聞きがならの朝食は、リゼットにとってとても興味深かったが、レオンには居心地悪かった。
食べ終わると、レオンが屋敷を案内すると言ってセバスチャンと離れた。
◇◇◇
お昼までは屋敷の中と庭を案内してくれた。広い屋敷は代々の嫡男以外の王子のためのものだった。
図書室もあり、フォルトデリアの歴史からそれぞれの地方の物語など、様々な本で溢れていた。
「久しぶりに、普通の本を手に取ったわ」
リゼットが手に取ったのは、お菓子作りの本。
まだ竜の力の継承者なんて知らなかった頃は、よくお菓子作りをしていた。
ほんの数ヶ月前のことなのだけれど、目まぐるしい日々が数年のように思った。
いくつか本を眺めると、レオンはどれでも部屋に持っていっていいと言う。
「ゆっくり読んでいいから。もしお菓子を作りたくなったら、調理場を使って。それで、できたら俺に食べさせて」
「わかりました」
「それと、ふたりきりの時は、言葉遣いも変えてほしいな」
「え……」
レオンはリゼットが持っている本を手に取り、机に置く。
リゼットの両手を取り、レオンの腕のの中に迎え入れた。リゼットが顔を上げると、レオンの青い目が優しく孤を描いている。
「俺は普通に話しかけているのに、リゼットは丁寧な言葉遣いだろう?」
「ええ、そうですね」
「できれば、ふたりきりの時は普通に話したい思うんだけど?」
「ええ……わ、わかりましたわ」
返事をすると、レオンの顔が近づく。
そうして首を振って「もう一度」と言う。空気が圧縮したみたいに、息が止まる。
「……ええと。わ、わかったわ」
「ありがとう。」
そのまま頬を寄せられる。耳を唇だけで喰まれて、変な声が出る。
足の力が抜けると、レオンが腰を抱いて支える。でも耳元の顔は離れない。
「レオン、あの……」
「ん、どうしたの?」
耳元の声に背中がぞくぞくする。
レオンの声は悪気がない子どものようで、耳に唇が触れる。リゼットは目を瞑り、その感覚を耐える。
くすぐったくて、ムズムズするのに、また期待をしてしまう。そんな自分に、とても恥ずかしい気持ちもあった。
「レオナード様。いちゃつくのも程々にしてくださいませ」
勢いよく図書室の扉が開き、セバスチャンが現れる。
瞬間、リゼットはレオンを押して、離れようとした。レオンはまったく止めようとしないので、ただ胸を押しただけだった。
「……なんで邪魔するんだ」
「客人が到着したので、探していたのですよ」
そう言って、セバスチャンは子猫を運ぶように、レオンの首根っこを掴んで引っ張る。レオンは片手でリゼットの手を掴んだままで、まるで芋づるのように3人は応接間に向かうことになった。
その途中も、セバスチャンはレオンに屋敷内でいちゃつかないようにと存分にお小言を続けた。
レオンも聞いてか聞いてないか、その都度返事をする。
リゼットにも、婚姻するまでは節度を守ってくださいと言うが、その声はレオンに対するより優しかった。
◇◇◇
応接間には、宝石商とジェラルドがいた。
一月後の婚約の儀の用意に来たのだそうだ。
「レオナード様、この度はご婚約おめでとうございます」
「ああ、ありがとう。ジェラルドには、急ぎで色々と頼むことになるが、頼む」
「ええ、かしこまりました」
簡単な挨拶の後、婚約の儀の品を選ぶ。指輪、それ以外の装飾品、ドレス……。
「レオナード様の衣装はどうされるのですか?」
「ああ、俺はもう用意している」
「フィオーレ様との……」
「いや、あれとは別。リゼットとの婚約の儀はずっと楽しみにしていたから」
リゼットのドレスに合わせるよう、すでに幾つか手配をしていると言った。
リゼットの衣装が決まれば、衣装製作は始められる。
リゼットは水色のドレスを選んだ。白に近い水色で、スカート部分がグラデーションに染め上げており、波が揺れるような色になっている。
デザインに追加して、胸元と袖にビジューを配置し、またドレスのスカート部分にも散りばめて華やかさを増した。
レオンの衣装は濃い青を選んだ。
リゼットのようにビジューを配置して、デザインもお揃いにした。
今から職人に頼んで、一月後には間に合わせるらしい。
宝石商に指輪やその他の宝飾を頼む。婚約の儀とは別に、リゼットの護身用の指輪のベースも依頼する。
「今の指輪は、もう十分役目を果たした。指輪が届いたら、新しい魔法を入れよう」
「わかりました」
良い思い出も、悪い思い出もこの指輪に含まれている。
リゼットは指輪に触れて、レオンにお願いをする。
「この指輪は、わたくしが持っていてもいいでしょうか?」
「ん?ああ、もちろんだとも。でも、護りの効果はなくなるだろうから、気をつけるんだよ」
「ありがとうございます」
婚約の儀の打ち合わせが終わると、レオンはマノンを呼び、先に部屋に行くように促した。
そうしてふたりが出ていった後、ジェラルドに向かい、リゼットに見せたことのない悪い顔で笑いかけた。
「フルーツ飴」
「は……い?」
「君がね、初めてリゼットに屋台で食べさせたって、聞いたものでね」
「え……そ、それが?」
ジェラルドの顔に、レオンの両手が伸びる。
「レ、レオナード様?」
両頬をつまんで伸ばす。少しずつ伸ばすと、ジェラルドがはっと気がついて、「ほ、うぇ、う、ふぁ、ふぁ、い」と言う。それでもしばらく伸ばして、レオンはニコニコ笑いかける。
ジェラルドはあの日の事を、再度後悔する。ヴォルターをからかうつもりが、まさかこの人の耳にも届いたなんて……!
隣にいる宝石商は、目を閉じて、耳を塞いでいる。
「もうやらないと思うけど、平等な愛情も人を選ぶんだよ?」
「は、はい!」
その後、リゼットの部屋を訪れたレオンはとてもご機嫌だった。
0
あなたにおすすめの小説
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
辺境伯夫人は領地を紡ぐ
やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。
しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。
物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。
戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。
これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。
全50話の予定です
※表紙はイメージです
※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる