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姉姫 2
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「ところで、いつもは供をつけないあんたが、今日は可愛いお供付きなのね」
突然、姉姫からの話題が自分の方へ向けられて、マルはハッとした。
まだ地面に尻もちをついたままだ。慌てて体を起こすと、片膝をつき姿勢を正した。
「申し遅れました、姉姫さま!お初にお目に掛かります、マルと申します」
マルは頭を垂れた。
「マル。こちらが恥ずかしながら、私の姉姫、蒼国の第一皇女で翠蘭姫だ」
愁陽が溜息交じりに紹介するのを聞いて、翠蘭は胸の前で腕を組み盛大な溜息を吐いた。
「弟。私も恥ずかしく思うわよ。なぜ自慢の姉姫だと素直に言えないのです」
「はあ?言えるわけないでしょう」
再び溜息をついて肩を落とす主人の横で、マルはにこやかに、時に凛々しく、自分が実はオオカミで山神の使いである一族だということ、愁陽に助けられて以来、彼に忠誠を誓っていることを、意気揚々と話した。
「なのに~、愁陽さまは、こんな犬みたいな名前をつけてぇぇぇ~」
恨めしく横目で主人を睨むマルに、翠蘭は涼やかに微笑んで言った。
「マル。犬みたいなではなく犬の名よ」
ああ!……さすが、姉弟っ!
確か、数日前に弟も同じことを言っていた。
マルはこの一瞬にして、さらに何か言おうという気力は無くなった。
「ふん、愁陽。彼女の、犬の名ね。」
「李家の、です。コイツが人間界での名をつけてくれっていうから」
横をむく愁陽の頬がわずかに紅潮していた。
その後、いつまでもその場で立ち話もなんだからと、地図ではなかなか見つけられなかった翠蘭の庵へ移動した三人は、翠蘭の部屋で小さな円卓を囲んで座っていた。三人で囲むといっぱいだが、茶を飲むくらいならちょうどいい大きさだ。紫檀で作られており、上品でシンプルな装飾がされている。選んだ者の品の良さが伺われる。
そして、子供の落書きにしか見えないあの難読地図は、もちろん翠蘭が書いてよこしたものだった。
ここは都の城にある屋敷とは違い、華美な装飾など一つもなく古くこじんまりとした屋敷といった感じだが、それもまた風流で趣のある佇まいを見せている。
部屋が数室しかなく決して広くないこの屋敷には、翠蘭のほかには護衛兼世話係の若い男が一人いるだけだったが、掃除はもちろん庭の草木も手入れがよく行き届いており、山奥でも不自由はない様子だ。つまり、その護衛兼世話係の男が、よく出来る男なのだろう。
「失礼します」
艶のある低音ヴォイスで茶器を手に室内に入ってきたのは、護衛兼世話係の若い男だった。名を羅李という。背は愁陽よりも拳一つ分ほど高いだろうか。すらりと細いが筋肉で引き締まっており、なにより一番に目を引くのが髪が金色ということだ。長くさらりとした金の髪を後ろで束ねて、背に垂らしている。蒼国のこのあたりでは、大変珍しい。瞳の色は青く愁陽が深い青なら、彼は空に近い青だ。その顔は細面で色が白く、切れ長の目に筋の通った鼻筋、形のよい薄い唇が緩やかに弧を描いて、涼やかでたいそう美しく女人かと思えるほどにあまりに綺麗な男だ。
思わず、マルもぽかんとして見惚れてしまったほどだ。
「おい、マル。口が開いてるぞ」
愁陽の呆れたような溜息混じりの声がする。
マルは思わず男に見惚れていた自分が恥ずかしく、もじもじと慌ててテーブルに目を落とすと消え入りそうな声で言った。
「あ、すみません。その、あまりにお綺麗で……」
「無駄にな」
なぜか、愁陽がつまらなさそうに言った。
羅李は柔らかく上品な笑みを浮かべた。
「男ですが、褒め言葉として有難く受け取っておきましょう」
そう言った彼の様子は、まるで森の精霊か光の精霊のようだと、マルはやはり見惚れるしかなかった。
羅李は優雅に慣れた手付きで、手にした盆から三人の前に茶器を置いていく。だが、その手先は剣を握る者の手だ、マルはひと目見てわかった。
その姿と立ち居振る舞いは文官のようで穏やかな物腰なのに、先ほどからまったく隙きが無い。
絶対に、敵に回してはいけない性質だ。
自分の野生の感が働くのを感じながら、品のいい湯呑みを両手で持つとズズズっとお茶を飲んだ。
お茶も、美味しい。彼は、もしかして料理も上手いのだろうか。
ただ静かに柔らかく微笑んでる彼は、いったい何者なんだろうか。
マルは一度目をパチクリとすると翠蘭に尋ねた。
「ええっと、翠蘭さまは、ここで仙人になる修行をされているのですか?」
「してないわよ?」
即答した彼女に少し驚く。
「え?だって、さっき愁陽さまが」
「ああ。それは、城を出るときの口実よ」
「は?」
愁陽は眉間に皺を寄せると、姉姫を見た。
「確か城を…家出をされるときの理由に『仙人になるため山に籠る』と書置きをされて出て行かれたと聞いたのですが?」
「山に籠るのは間違ってないし」
「……はあ。すぐに飽きて城に戻られるだろうと思っていたのですが……」
「オーホッホッホ。あらぁ~、残念ね。なかなか快適よ」
翠蘭は満足げに笑って、お茶を飲んでいる。
「それに、たまに仕事で山下りて街にも行くし」
「仕事!?仕事って、姉さん、何の仕事しているんです!?」
愁陽は驚いて飲みかけていた湯呑みを口から離して、つい身を乗り出して尋ねる。一国の姫君として育った姉が、いったい何の仕事をしているというのだろうか。まったく想像がつかない。それは、ものすごく気になるではないか。
姫君がする仕事とは?いや?雇うのはいったいどんな人間なのだろうか。
翠蘭の大きな瞳が、キラリと強く光る。
「あら、執筆よ。知らなかった?マジで仙人の修行のためだけに、山に籠るわけないじゃない」
「っ!!姉さんが、執筆ぅ!?」
思わず声もひっくり返る。まあ、たしかに幼い頃から姉は書物を読むのが好きだった。
それで生計も立てているわよ。と得意げに彼女はフフンと鼻を鳴らした後、ちょっと待ってなさいと、部屋の外へと出て行った。羅李も薪割りをしていた途中なので、と部屋を出ていった。
ポカンと口が開いたまま姉弟のやり取りを見ていたマルが、目をぱちくりさせて愁陽を見た。
「愁陽さまのお姉様って、さすが姉弟といいますか……なかなか変わっていらっしゃいますね。ほんとにモノ書きでいらっしゃること、知らなかったのですか?」
「マル…今、さらっと主人に失礼なこと言っただろう。まあ、聞き逃してやる。小説を書いていることに関しては、俺も家族も知らなかったよ、初耳だ」
そう言って訝しげな顔をしながら翠蘭が消えていったほうを見ていると、すぐに翠蘭が一冊の本を手にして戻ってきた。
「ほら、あんたのあげるわ。特別にタダよ、タダ!おまけに私のサインも入れてあげたからね。まあ、なかなか売れっ子なんだから泣いて喜びなさい」
愁陽はさらりと聞き流し、それを受け取った。
差し出された冊子は、街の市で売られているようなもので綴紐で綴られており、表紙は淡い桃色の和紙で出来ていた。いかにも女性らしい読み物を、愁陽は敬意を払うように両手で丁寧に受け取り表紙を眺めていたが、目を輝かせ微笑むと姉姫を振り返り見て言った。
「ありがとう、姉さん!知らなかったよ、姉さんが小説書いてたなんて。すごいじゃないか!……その、見直したよ!!」
感激の思いに声を弾ませ、何気にページをめくってみる。
……ん?
めくる手がピタリと止まった。書かれていた文字を素早く目で追い、書物の内容を知ったところで顔は凍りつき、愁陽のすべての動きが完全に止まった。
「なっ!!」
驚きの声とともに、ぴしゃん!と音を立てて愁陽は本を閉じた。マルも主がこんなに慌てる様子を日頃あまり見たことがない。
「えっ!?え、ええっと、ね、ね、姉さん!?」
「何、驚いてんのよ」
「だだ、だって、姉さんっ!こ、こ、これって……」
「そんなに驚かなくても。たかがロマンス官能小説じゃない」
「こ、これは、たかが、でしょうか!?だって、これ、男同士ですよね!」
「当たり!」
「俺が貰っても、嬉しくないんですけど!」
「え~~~。そっちは興味ない?残念~。わが弟は普通なのね」
「いや、そっちとか普通とか、そういう問題じゃなく!」
マルが愁陽の手元を覗き込んで尋ねる。
「そっちって何ですか?あっちやこっちもあるのですか、愁陽さま?」
慌てて愁陽が表紙を胸元に隠してしまった。
「ああっ、こら。マルには早すぎる、いやっ、早いとかじゃなくて……」
「これぐらいで狼狽えるなんて、あんたもまだまだ子供ね」
翠蘭がニヤリと真っ赤な口元を上げて勝ち誇ったように嗤うのを、愁陽は片眉をピクリとあげ、何も言わず本を懐にそっとしまった。
「で、今日は何の用で来たの?こんな山奥に、わざわざ茶飲み話をしに来たわけじゃないでしょう」
翠蘭がいきなり本題に入る。
「え、ええ……まあ」
愁陽は言いにくそうに曖昧に答え、視線を落とした。
突然、姉姫からの話題が自分の方へ向けられて、マルはハッとした。
まだ地面に尻もちをついたままだ。慌てて体を起こすと、片膝をつき姿勢を正した。
「申し遅れました、姉姫さま!お初にお目に掛かります、マルと申します」
マルは頭を垂れた。
「マル。こちらが恥ずかしながら、私の姉姫、蒼国の第一皇女で翠蘭姫だ」
愁陽が溜息交じりに紹介するのを聞いて、翠蘭は胸の前で腕を組み盛大な溜息を吐いた。
「弟。私も恥ずかしく思うわよ。なぜ自慢の姉姫だと素直に言えないのです」
「はあ?言えるわけないでしょう」
再び溜息をついて肩を落とす主人の横で、マルはにこやかに、時に凛々しく、自分が実はオオカミで山神の使いである一族だということ、愁陽に助けられて以来、彼に忠誠を誓っていることを、意気揚々と話した。
「なのに~、愁陽さまは、こんな犬みたいな名前をつけてぇぇぇ~」
恨めしく横目で主人を睨むマルに、翠蘭は涼やかに微笑んで言った。
「マル。犬みたいなではなく犬の名よ」
ああ!……さすが、姉弟っ!
確か、数日前に弟も同じことを言っていた。
マルはこの一瞬にして、さらに何か言おうという気力は無くなった。
「ふん、愁陽。彼女の、犬の名ね。」
「李家の、です。コイツが人間界での名をつけてくれっていうから」
横をむく愁陽の頬がわずかに紅潮していた。
その後、いつまでもその場で立ち話もなんだからと、地図ではなかなか見つけられなかった翠蘭の庵へ移動した三人は、翠蘭の部屋で小さな円卓を囲んで座っていた。三人で囲むといっぱいだが、茶を飲むくらいならちょうどいい大きさだ。紫檀で作られており、上品でシンプルな装飾がされている。選んだ者の品の良さが伺われる。
そして、子供の落書きにしか見えないあの難読地図は、もちろん翠蘭が書いてよこしたものだった。
ここは都の城にある屋敷とは違い、華美な装飾など一つもなく古くこじんまりとした屋敷といった感じだが、それもまた風流で趣のある佇まいを見せている。
部屋が数室しかなく決して広くないこの屋敷には、翠蘭のほかには護衛兼世話係の若い男が一人いるだけだったが、掃除はもちろん庭の草木も手入れがよく行き届いており、山奥でも不自由はない様子だ。つまり、その護衛兼世話係の男が、よく出来る男なのだろう。
「失礼します」
艶のある低音ヴォイスで茶器を手に室内に入ってきたのは、護衛兼世話係の若い男だった。名を羅李という。背は愁陽よりも拳一つ分ほど高いだろうか。すらりと細いが筋肉で引き締まっており、なにより一番に目を引くのが髪が金色ということだ。長くさらりとした金の髪を後ろで束ねて、背に垂らしている。蒼国のこのあたりでは、大変珍しい。瞳の色は青く愁陽が深い青なら、彼は空に近い青だ。その顔は細面で色が白く、切れ長の目に筋の通った鼻筋、形のよい薄い唇が緩やかに弧を描いて、涼やかでたいそう美しく女人かと思えるほどにあまりに綺麗な男だ。
思わず、マルもぽかんとして見惚れてしまったほどだ。
「おい、マル。口が開いてるぞ」
愁陽の呆れたような溜息混じりの声がする。
マルは思わず男に見惚れていた自分が恥ずかしく、もじもじと慌ててテーブルに目を落とすと消え入りそうな声で言った。
「あ、すみません。その、あまりにお綺麗で……」
「無駄にな」
なぜか、愁陽がつまらなさそうに言った。
羅李は柔らかく上品な笑みを浮かべた。
「男ですが、褒め言葉として有難く受け取っておきましょう」
そう言った彼の様子は、まるで森の精霊か光の精霊のようだと、マルはやはり見惚れるしかなかった。
羅李は優雅に慣れた手付きで、手にした盆から三人の前に茶器を置いていく。だが、その手先は剣を握る者の手だ、マルはひと目見てわかった。
その姿と立ち居振る舞いは文官のようで穏やかな物腰なのに、先ほどからまったく隙きが無い。
絶対に、敵に回してはいけない性質だ。
自分の野生の感が働くのを感じながら、品のいい湯呑みを両手で持つとズズズっとお茶を飲んだ。
お茶も、美味しい。彼は、もしかして料理も上手いのだろうか。
ただ静かに柔らかく微笑んでる彼は、いったい何者なんだろうか。
マルは一度目をパチクリとすると翠蘭に尋ねた。
「ええっと、翠蘭さまは、ここで仙人になる修行をされているのですか?」
「してないわよ?」
即答した彼女に少し驚く。
「え?だって、さっき愁陽さまが」
「ああ。それは、城を出るときの口実よ」
「は?」
愁陽は眉間に皺を寄せると、姉姫を見た。
「確か城を…家出をされるときの理由に『仙人になるため山に籠る』と書置きをされて出て行かれたと聞いたのですが?」
「山に籠るのは間違ってないし」
「……はあ。すぐに飽きて城に戻られるだろうと思っていたのですが……」
「オーホッホッホ。あらぁ~、残念ね。なかなか快適よ」
翠蘭は満足げに笑って、お茶を飲んでいる。
「それに、たまに仕事で山下りて街にも行くし」
「仕事!?仕事って、姉さん、何の仕事しているんです!?」
愁陽は驚いて飲みかけていた湯呑みを口から離して、つい身を乗り出して尋ねる。一国の姫君として育った姉が、いったい何の仕事をしているというのだろうか。まったく想像がつかない。それは、ものすごく気になるではないか。
姫君がする仕事とは?いや?雇うのはいったいどんな人間なのだろうか。
翠蘭の大きな瞳が、キラリと強く光る。
「あら、執筆よ。知らなかった?マジで仙人の修行のためだけに、山に籠るわけないじゃない」
「っ!!姉さんが、執筆ぅ!?」
思わず声もひっくり返る。まあ、たしかに幼い頃から姉は書物を読むのが好きだった。
それで生計も立てているわよ。と得意げに彼女はフフンと鼻を鳴らした後、ちょっと待ってなさいと、部屋の外へと出て行った。羅李も薪割りをしていた途中なので、と部屋を出ていった。
ポカンと口が開いたまま姉弟のやり取りを見ていたマルが、目をぱちくりさせて愁陽を見た。
「愁陽さまのお姉様って、さすが姉弟といいますか……なかなか変わっていらっしゃいますね。ほんとにモノ書きでいらっしゃること、知らなかったのですか?」
「マル…今、さらっと主人に失礼なこと言っただろう。まあ、聞き逃してやる。小説を書いていることに関しては、俺も家族も知らなかったよ、初耳だ」
そう言って訝しげな顔をしながら翠蘭が消えていったほうを見ていると、すぐに翠蘭が一冊の本を手にして戻ってきた。
「ほら、あんたのあげるわ。特別にタダよ、タダ!おまけに私のサインも入れてあげたからね。まあ、なかなか売れっ子なんだから泣いて喜びなさい」
愁陽はさらりと聞き流し、それを受け取った。
差し出された冊子は、街の市で売られているようなもので綴紐で綴られており、表紙は淡い桃色の和紙で出来ていた。いかにも女性らしい読み物を、愁陽は敬意を払うように両手で丁寧に受け取り表紙を眺めていたが、目を輝かせ微笑むと姉姫を振り返り見て言った。
「ありがとう、姉さん!知らなかったよ、姉さんが小説書いてたなんて。すごいじゃないか!……その、見直したよ!!」
感激の思いに声を弾ませ、何気にページをめくってみる。
……ん?
めくる手がピタリと止まった。書かれていた文字を素早く目で追い、書物の内容を知ったところで顔は凍りつき、愁陽のすべての動きが完全に止まった。
「なっ!!」
驚きの声とともに、ぴしゃん!と音を立てて愁陽は本を閉じた。マルも主がこんなに慌てる様子を日頃あまり見たことがない。
「えっ!?え、ええっと、ね、ね、姉さん!?」
「何、驚いてんのよ」
「だだ、だって、姉さんっ!こ、こ、これって……」
「そんなに驚かなくても。たかがロマンス官能小説じゃない」
「こ、これは、たかが、でしょうか!?だって、これ、男同士ですよね!」
「当たり!」
「俺が貰っても、嬉しくないんですけど!」
「え~~~。そっちは興味ない?残念~。わが弟は普通なのね」
「いや、そっちとか普通とか、そういう問題じゃなく!」
マルが愁陽の手元を覗き込んで尋ねる。
「そっちって何ですか?あっちやこっちもあるのですか、愁陽さま?」
慌てて愁陽が表紙を胸元に隠してしまった。
「ああっ、こら。マルには早すぎる、いやっ、早いとかじゃなくて……」
「これぐらいで狼狽えるなんて、あんたもまだまだ子供ね」
翠蘭がニヤリと真っ赤な口元を上げて勝ち誇ったように嗤うのを、愁陽は片眉をピクリとあげ、何も言わず本を懐にそっとしまった。
「で、今日は何の用で来たの?こんな山奥に、わざわざ茶飲み話をしに来たわけじゃないでしょう」
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