捨てられると思ったけど違うみたいで

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8話

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 言っていたとおり、スカイは俺の種を持たずに発芽させる練習に付き合ってくれた。

 だが、手に持たずに発芽させるのはやはり難しく、元から種に魔力をこめて入れば発芽することはわかったが、魔力を込めなければ発芽させることができない。スカイはこれで満足してしまっていいんじゃないかと言ってくれているが、このままでは実戦で使うことができないため練習に付き合ってもらっていた。
 
「おいレイ、お前こんを詰めすぎだぞ。そんなに急ぐことでもないんだから。」

「でも、あと少しで何かきっかけが掴めそうなんだ。」

「はぁ、そうやって集中できるところはいいところだと思うけど、明日の練習はなしな!街で甘いもん食いに行くぞ。もしかしたら街でい解決策が見つかるかもしれないしさ!」

「そんな都合よく解決策が見つかればいいけどな…うんでも、スカイの言う通り根を詰めすぎてたかもな。よし明日は最近で切ったていうパティスリーに行こう。カフェと併設になってるらしいし飲み物もうまいって噂のとこ。」

「そんなところができてたのか!?うっわー楽しみだな!」
 
 次の日朝のホームルームが終わったあと授業の為に移動するのにその日はたまたまスカイが職員に用事があり一人で移動していた。その時少し垂れ目で守ってあげたくなるような雰囲気をした女子に話しかけられた。
 
 「ちょっとよろしくて?あなた植物生成っていう使えないゴミスキルを授かったくせに放課後毎日毎日そのゴミスキルの練習にスカイ様を付き合わせているそうですね。」

 …?えぇなんなんだろこの人…初対面なのに失礼すぎない?…スカイの知り合いか?でも、こんな可愛い子がいたら嬉々として教えてきそうだしな。

返事もせずにそんなことを考えていると苛々とした様子で、俺に文句を連ねた。

「あなたがどれだけ成長してもどうせ使えないスキルなのですからスカイ様の邪魔をしないでいただけますこと?」「それに、ふん!なんですのその間抜けな顔自分が何を言われているのかも分からないのですか?貴方スキルだけでなく頭の方も残念ですのねぇ。」


そこまで言われたところで、ハッとし少し言い返すように言葉を発する。
 
「…いやそんな俺のスキルについてよく知りもしない人にそんなこと言われる筋合いはないかなって思うんだけど…というか君は誰かな?」
 
「わ、わたくしはタカティーア侯爵の娘リリスですわ。」

「うん、それじゃあ、タカティーアさん今は時間がないからお昼休みにもう一度話がしたいんだけどいいかな?」
 
「わたくしはもう話すことはありません!」

「うんでも俺もゴミスキルとか言われたら納得できないし。あぁ安心してねスカイにはこのこと言わないし。お昼に裏庭に来てもらえるかな?それじゃあ君も急がないと授業に遅れるよ。」

 じゃあねーと声をかけて立ち去れ馬後ろから『え、ちょっと!』という声が聞こえてくるが、本当に遅れてしまいそうなので無視をして教室までの道を急ぐ。教室に着くとスカイは既に来ているようだった。
 
「遅かったなレイまたどっかで友達と喋ってたんだろ~」
「そうそう。そんで昼はそいつと食うから、スカイは別のやつと食えよ~。」

 昼は先ほどの子に会うためそういえば了解了解といいながら先生が入ってきたので前を向いた。
 午前の授業を全て受け終わり昼になった。俺はスカイと別れ売店でサンドウィチを買って裏庭に向う。裏庭は中庭と違い手入れされているものの薔薇なんかの花は植えられておらず木ばっかりで人気がないのでこっそりと話をするのにいいと思ったのだ。雨ら庭に着くと既にタカティーアさんが来ていた。
 
「ごめん、待たせちゃったね。お昼を食べながら話を聞いてもらえるといいんだけど。」
 
「まず、俺の植物生成のスキル使っている所を見たことある?まぁないと思うけどさ…誰から聞いたのか分からないけど、自分が見たこともないものを馬鹿にして一方的に文句をいうのってどうかと思うんだよね。だから俺のスキルを見て文句言ってもらえる?まぁ文句言われてもスカイとは親友だし離れるつもりはないけどね。」
 
「でも、植物生成なんて聞いたことありませんし…どのように使うんですの?野菜でも育てるのですか?それで?貴方の家計は代々騎士で貴方のお兄様方も使えるスキルを授かって活躍なされていますけど。ふふっ、貴方は?領地で農家にでもなるつもりですの?」

 
「いやまぁそういうのもできるけどね…俺は、これを戦闘運用するつもりだから農家じゃなく騎士になるよ。まぁそんなこと言ったってどんな風にやるかわかんないもんね。見てもらったほうが早いし今から実践して見せるから…あぁそこから動かないでね危ないから。」
 
 俺はポケットから一粒の種を取り出しいつもやっているとうりに力を込めればスルスルとツタが伸びる。使いやすい長さまでつたを伸ばし勢いよく木に打ち付ければ、乾いたパッシッという音が響くそこからさらに力を込め成長させて幹ににツタが巻き付かせ締め上げるとミシミシと音を立てて木が割れる。
 
「これはスカイにも見せたことないんだけどこのスキルはこういう使い方もできるんだよね?これでもゴミスキルかな?」

「い、いえ!すごいですのね植物生成って!わたくし何も知らないのに何故だか貴方のことが嫌いだという感情が生まれてしまって。
 シュバリス様にはご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません。」

 先ほどまでの高圧的な態度とは違いとても礼儀正しい。まさしく貴族の子女という雰囲気が漂っている。
 …?どういうことなんだ?自分の感情に説明がつかない時は時たまあるけど、、、今回はいつもと違う何かを

 
「ねぇタカティーアさん」
 
「リリスと呼んでください。シュバリス様」
 
「あ、なら俺もレイでいいよリリスさん」
 
「はい、ではそうさせていただきますわレイ様。それで何か言いかけてましたけど。」
 
「あぁ、今日スカイと街に最近できたパティスリーに行くんだけど一緒にどうかな?」
 
「まぁ!それは…行ってみたいですけれど私もご一緒して迷惑じゃないかしら。こう言っては何ですけど、わたくし友達と呼べる相手もおりませんので、周りの方々が…」俺に文句を言っていた時とは違い申し訳なさそうな顔をしている。
 
「そんなこと気にしないでよ、それに俺のことを友達だと思ってくれたら嬉しいな。周りからどうこう言われることでもないしね!だから、リリスさんさえよければ一緒に行こう?」できるだけ優し表情をしながらリリスさんを誘う。
 
「あ、あのそれではご一緒しても?」はにかみながら話す姿は最初に抱いた印象どうりで可憐で可愛らしい。
 
「うん!放課後正門集合ね。俺がスカイには言っとくから。」
 それからいろいろ話をしながら昼食をたべもう一度集合するところを確認してリリアさんと別れた。
 

「あ、スカイ今日俺の友達が一人来るけどいい?」
「あ?いいぞ」
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