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209話 茶番
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僕らは湖に浮かぶ船の上にいた。
陽が落ちた湖に、時折寝ぼけて飛び跳ねる魚たちの着水音が木霊する。地下世界の天井は日の出と共に光り出す。しかし夜になれば、見上げた先には月も星も無くただただ暗い。こういうところはダンジョンに似ているのかもしれない。
薄っすらと遠くに見える明かりは黒いゴブリン族の集落だ。歓迎してくれているのだろうか、浮き亀の背中の上で休んでいたカエルたちが大合唱をはじめる。僕らはしばし無言のまま、漆黒の湖面をただ見つめ続けた。
空飛ぶサメの魔物であるアルジェントに乗れば、すぐにでも帰ることが出来ただろう。いまは、そういう気分じゃない。計らずも夜の湖をのんびり船で渡りたい……そう思えた。
一糸乱れずに船を漕ぐのは、ナナホシテントウの妖精のナナホシが召喚した。イリュージョンゴブリンたち……彼らは漕ぎ手での出番が多くなっている。ローズは楽しそうに真っ暗な湖の中を覗く。その目には僕には見えない何かが映っているのかもしれない。
(なールフト、ルフトといると本当に退屈しないな。森で暮していた頃は、毎日がこんなに賑やかになるとは思いもしなかったぜ)
「ナナホシ、それは嫌味かい」
(いや、褒めてるんだよ)
(私は生まれてからずっーとお父様と一緒でしたから、他はどうか分かりませんが、退屈しないってのは同意しますわ)
(ローズ、これが普通だと思っちゃだめよ。主様は特別な運の持ち主なんだから)
「レモンまで揶揄わないでよ」
僕は口を少し尖らせる。
岸に近付くにつれて、港にいる大勢のゴブリンの姿が明かりに照らし出されて露わになる。僕らに向けて大声で叫び手を振っていた。船で湖に出たきり戻らなかったのだ、心配させてしまったんだろう……しかも、ローズたち一部の従魔は狩りの途中忽然と姿を消している。何かあったと疑うのが普通である。
僕らを待つゴブリンたちの中には、一際大きな体をした、元黒のゴブリン王であるリザスさんや、最近仲良くなった黒いゴブリン族のお爺さんラプタさんの姿もあった。
船から降りた僕たちの元気な姿を見て、ゴブリンみんなが安堵の表情を見せる。
「ルフト、心配したんだぞ」
「リザスさん、ごめんなさい」
僕は湖の底にダンジョンがあったことと、一部屋目を攻略するまで戻って来ることが出来なかったことを掻い摘んで説明した。
「なに!ダンジョンだと羨ましい……じゃなくて、大変だったんだな」
「リザス様、ルフト様たちも疲れているんですから、休ませてあげましょうね」
僕に、色々聞きたいといった顔をするリザスさんを、側近のゴブリンが出て来て止めた。その気遣いに涙が出そうになると同時に、リザスさんも見習ってほしいと本気で思った。
裏表、二つの顔を使い分ける人間に比べて、ゴブリンたちはずっと素直だ。敵となった時、彼らには人間のような姑息さは無かった。
実際、緑のゴブリン族との戦争も、人間がアリツィオ大樹海に踏み込みゴブリンの縄張りを荒らしたのが原因だ。
軍事国家ヴォラベルの手引きが無ければ、ゴブリンたちが人間の町に攻め入ったどうかも怪しく感じる。
この日は、リザスさんの側近の気転によって、それ以上質問されることなく、彼らから借りている家に戻り休むことが出来た。
翌朝。ダンジョンについての話を聞きたいと言われ、フローラルとレモンと二人を乗せるドングリ、ローズの四人がリザスさんに呼ばれて出ていった。魔物の視点で見たダンジョンの話を聞きたいんだとか……どうも引っかかる。
僕は近所に暮らすお爺さんゴブリンのラプタさんと共に、港に向かいゴブリンたちを指揮して船の製作に取り掛かる。
今までの船とは違い、明らかに転覆しなくなった浮き亀の甲羅を三枚合わせにした船は好評だ。極力地下世界にある素材で作れるようにと、木材の代わりに大きな魚の骨を使い組み立てていく。櫂も魚の骨と大きな二枚貝の貝殻で作った。
湖の深い場所には、どんな魔物がいるか分からない。彼らには、岸からあまり離れた場所には漁に行かないようにと釘を刺しておく。
六艘目の船が完成したあたりだろう、リザスさんの使いの者がやって来る。僕からも直接ダンジョンについての話を聞きたいそうだ。船作りはニュトンとその助手として働く飛竜の牙の魔物に任せて、リザスさんのいる集落で一番大きな建物へと向かった。
大きいといっても、見た目は巨大なイグルーである。中に入ると、いかにも急遽巻きましたといった具合に、包帯でグルグル巻きにされたゴブリンたちがいた。
これから目の前で繰り広げられるであろう、茶番を想像すると気持ちが重くなる。そこには、船を作るために港に出掛けた際、部屋で熟睡していたワールトラになった僕の幼馴染であるモーソンも同席していた。恐らく巨大骨付き肉で買収されたんだろう。
僕と目が合ったフローラルとレモンが申し訳なさそうな顔をする。
モーソンとローズが僕の前に歩いてくる。
「ルフト、ローズたちが急にいなくなったせいで、ゴブリンのみんなが怪我をしてしまったみたいなんだ。……どうしよう」
「お父様、私たちのせいでこんなことに……どうすればいんでしょう」
見事に二人とも棒である。〝怪我をして痛そうだよ可哀想だよ〟と必死にモーソンが訴えかけてくる。思わず、後ろにいたフローラルとレモンを見るが、ドングリまでも揃って僕から顔を逸らした。レモンなんて必死に笑いを堪えてるし、ついに主役であるリザスさんの登場だ。
「ルフトよ、そう落ち込むな。お前にも理由があったのだろう、確かにゴブリンたちは、急にお前のとこの従魔たちが消えてしまったことで怪我をしてしまった。我々が狩り中とは思いもしなかったのであろう」
これまた棒である。すでに僕は逃げ場のない袋のネズミなのかもしれない。モーソンは簡単に物で釣られるとして、ローズまでもが、このわざとらしい芝居に付き合うとは思わなかった。
考えられるのは、僕が寝ている際に、イポスさんからみんなに伝えられた話に関することだろう……あの包帯はいささか大袈裟な気もするが、狩り中急にみんなを呼び出したのは事実だし、キチンと謝ろう。
「リザスさん、それに黒いゴブリンのみなさん、今回は本当にすみませんでした」
「まー気にするなルフト、誰にでも間違いはある。だが……そうだな、ルフトも何もせずに俺に許されるのは気まずいであろう。なので願いをひとつ聞いてもらおうか」
「願いですか?」
「ああ、願いだ。俺はもっと多くの物をこの目で直接見てみたいのだ。ガッハハハハハ。俺をお前の従魔にするということで、今回のことを手打にしよう」
リザスさんの企みは知っていたはずなのに、間違えたな……ローズやフローラルやレモンまでがリザスさんに協力するとは思わなかった。モーソンは……うん、予想通り、何も言うまい。みんながリザスさんを仲間にしたい理由は、イポスさんの言葉があったからだろう、内容は知らないけ……力が必要になることは、強くなろうと日々頑張るみんなの様子を見ても明らかだ。
僕も覚悟を決めた。
「分かりました。リザスさんを従魔に迎えたいと思います」
「本当か!聞いたからな!今更嘘でしたは無しだぞ」
「はい、でもその前に見ていただきたいものがあるんです」
元緑のゴブリン王であるラガンをはじめ、不死の魔物となった緑のゴブリンたちのことを僕は隠している。いかに魔物と言えど、同胞とも呼べる緑のゴブリンたちの死体から不死の魔物を作り従魔にしたことを、彼らはよくは思わないだろう……僕だって、どんな理由があったとしても知人をゾンビに変えて側に置いておくような人とは友達になれない。ゴブリンからしてみれば、いくら下級悪魔たちがやったこととはいえ、僕のしたことは許されないはずだ。
僕は黒いゴブリンたちの前で、元緑のゴブリン王であった従魔ラガンを呼んだ。
兜を外し素顔を晒すラガン。半分以上の肉を取り戻した半不死の魔物となったその顔は、一目でゴブリンだと分かる。ヴァンパイアをはじめとした高位の不死の魔物の中には、生者と遜色ない見た目のものも多い。
半不死の魔物も不死の魔物の中では上位に近い魔物だった。
「もしかして、そいつはラガンか……」
「はい、僕が倒した緑のゴブリン王ラガンです。今は不死の魔物となり僕の従魔をしています」
静寂……誰かが唾を飲み込む音が分かるほど、音が消えた。
瞬間――黒いゴブリンたちは拳を真上に突き上げて叫んだ。そして、口々にこういう。〝スゲ―――――ぜ、本気であの緑のゴブリン王を倒したのかルフト様、あんたはすげー〟と……〝えっ、なぜ?〟黒いゴブリンたちの口から洩れる興奮と賛辞の言葉。
「ルフト、どうしたポカンとして、ゴブリンを不死の魔物にしたことを責められるとでも思ったのか?魔物にとって倒した相手をどう使うかは仕留めた者の自由だ。ましてや王の名を冠に抱く魔物を倒したのだ。もっと早くに見せて自慢すればいいものを、だが、これで皆も納得しただろう。ルフトが俺の主に相応しい人物であると、ガハハハハハ」
こうして僕はリザスさんの思い描いていた通りに、彼を従魔に迎え入れた。黒いゴブリンの集落では祝いの宴が開かれる。
この時、僕はリザスさんを従魔にした影響を、従魔の住処の変化をまったく予期していなかった。
陽が落ちた湖に、時折寝ぼけて飛び跳ねる魚たちの着水音が木霊する。地下世界の天井は日の出と共に光り出す。しかし夜になれば、見上げた先には月も星も無くただただ暗い。こういうところはダンジョンに似ているのかもしれない。
薄っすらと遠くに見える明かりは黒いゴブリン族の集落だ。歓迎してくれているのだろうか、浮き亀の背中の上で休んでいたカエルたちが大合唱をはじめる。僕らはしばし無言のまま、漆黒の湖面をただ見つめ続けた。
空飛ぶサメの魔物であるアルジェントに乗れば、すぐにでも帰ることが出来ただろう。いまは、そういう気分じゃない。計らずも夜の湖をのんびり船で渡りたい……そう思えた。
一糸乱れずに船を漕ぐのは、ナナホシテントウの妖精のナナホシが召喚した。イリュージョンゴブリンたち……彼らは漕ぎ手での出番が多くなっている。ローズは楽しそうに真っ暗な湖の中を覗く。その目には僕には見えない何かが映っているのかもしれない。
(なールフト、ルフトといると本当に退屈しないな。森で暮していた頃は、毎日がこんなに賑やかになるとは思いもしなかったぜ)
「ナナホシ、それは嫌味かい」
(いや、褒めてるんだよ)
(私は生まれてからずっーとお父様と一緒でしたから、他はどうか分かりませんが、退屈しないってのは同意しますわ)
(ローズ、これが普通だと思っちゃだめよ。主様は特別な運の持ち主なんだから)
「レモンまで揶揄わないでよ」
僕は口を少し尖らせる。
岸に近付くにつれて、港にいる大勢のゴブリンの姿が明かりに照らし出されて露わになる。僕らに向けて大声で叫び手を振っていた。船で湖に出たきり戻らなかったのだ、心配させてしまったんだろう……しかも、ローズたち一部の従魔は狩りの途中忽然と姿を消している。何かあったと疑うのが普通である。
僕らを待つゴブリンたちの中には、一際大きな体をした、元黒のゴブリン王であるリザスさんや、最近仲良くなった黒いゴブリン族のお爺さんラプタさんの姿もあった。
船から降りた僕たちの元気な姿を見て、ゴブリンみんなが安堵の表情を見せる。
「ルフト、心配したんだぞ」
「リザスさん、ごめんなさい」
僕は湖の底にダンジョンがあったことと、一部屋目を攻略するまで戻って来ることが出来なかったことを掻い摘んで説明した。
「なに!ダンジョンだと羨ましい……じゃなくて、大変だったんだな」
「リザス様、ルフト様たちも疲れているんですから、休ませてあげましょうね」
僕に、色々聞きたいといった顔をするリザスさんを、側近のゴブリンが出て来て止めた。その気遣いに涙が出そうになると同時に、リザスさんも見習ってほしいと本気で思った。
裏表、二つの顔を使い分ける人間に比べて、ゴブリンたちはずっと素直だ。敵となった時、彼らには人間のような姑息さは無かった。
実際、緑のゴブリン族との戦争も、人間がアリツィオ大樹海に踏み込みゴブリンの縄張りを荒らしたのが原因だ。
軍事国家ヴォラベルの手引きが無ければ、ゴブリンたちが人間の町に攻め入ったどうかも怪しく感じる。
この日は、リザスさんの側近の気転によって、それ以上質問されることなく、彼らから借りている家に戻り休むことが出来た。
翌朝。ダンジョンについての話を聞きたいと言われ、フローラルとレモンと二人を乗せるドングリ、ローズの四人がリザスさんに呼ばれて出ていった。魔物の視点で見たダンジョンの話を聞きたいんだとか……どうも引っかかる。
僕は近所に暮らすお爺さんゴブリンのラプタさんと共に、港に向かいゴブリンたちを指揮して船の製作に取り掛かる。
今までの船とは違い、明らかに転覆しなくなった浮き亀の甲羅を三枚合わせにした船は好評だ。極力地下世界にある素材で作れるようにと、木材の代わりに大きな魚の骨を使い組み立てていく。櫂も魚の骨と大きな二枚貝の貝殻で作った。
湖の深い場所には、どんな魔物がいるか分からない。彼らには、岸からあまり離れた場所には漁に行かないようにと釘を刺しておく。
六艘目の船が完成したあたりだろう、リザスさんの使いの者がやって来る。僕からも直接ダンジョンについての話を聞きたいそうだ。船作りはニュトンとその助手として働く飛竜の牙の魔物に任せて、リザスさんのいる集落で一番大きな建物へと向かった。
大きいといっても、見た目は巨大なイグルーである。中に入ると、いかにも急遽巻きましたといった具合に、包帯でグルグル巻きにされたゴブリンたちがいた。
これから目の前で繰り広げられるであろう、茶番を想像すると気持ちが重くなる。そこには、船を作るために港に出掛けた際、部屋で熟睡していたワールトラになった僕の幼馴染であるモーソンも同席していた。恐らく巨大骨付き肉で買収されたんだろう。
僕と目が合ったフローラルとレモンが申し訳なさそうな顔をする。
モーソンとローズが僕の前に歩いてくる。
「ルフト、ローズたちが急にいなくなったせいで、ゴブリンのみんなが怪我をしてしまったみたいなんだ。……どうしよう」
「お父様、私たちのせいでこんなことに……どうすればいんでしょう」
見事に二人とも棒である。〝怪我をして痛そうだよ可哀想だよ〟と必死にモーソンが訴えかけてくる。思わず、後ろにいたフローラルとレモンを見るが、ドングリまでも揃って僕から顔を逸らした。レモンなんて必死に笑いを堪えてるし、ついに主役であるリザスさんの登場だ。
「ルフトよ、そう落ち込むな。お前にも理由があったのだろう、確かにゴブリンたちは、急にお前のとこの従魔たちが消えてしまったことで怪我をしてしまった。我々が狩り中とは思いもしなかったのであろう」
これまた棒である。すでに僕は逃げ場のない袋のネズミなのかもしれない。モーソンは簡単に物で釣られるとして、ローズまでもが、このわざとらしい芝居に付き合うとは思わなかった。
考えられるのは、僕が寝ている際に、イポスさんからみんなに伝えられた話に関することだろう……あの包帯はいささか大袈裟な気もするが、狩り中急にみんなを呼び出したのは事実だし、キチンと謝ろう。
「リザスさん、それに黒いゴブリンのみなさん、今回は本当にすみませんでした」
「まー気にするなルフト、誰にでも間違いはある。だが……そうだな、ルフトも何もせずに俺に許されるのは気まずいであろう。なので願いをひとつ聞いてもらおうか」
「願いですか?」
「ああ、願いだ。俺はもっと多くの物をこの目で直接見てみたいのだ。ガッハハハハハ。俺をお前の従魔にするということで、今回のことを手打にしよう」
リザスさんの企みは知っていたはずなのに、間違えたな……ローズやフローラルやレモンまでがリザスさんに協力するとは思わなかった。モーソンは……うん、予想通り、何も言うまい。みんながリザスさんを仲間にしたい理由は、イポスさんの言葉があったからだろう、内容は知らないけ……力が必要になることは、強くなろうと日々頑張るみんなの様子を見ても明らかだ。
僕も覚悟を決めた。
「分かりました。リザスさんを従魔に迎えたいと思います」
「本当か!聞いたからな!今更嘘でしたは無しだぞ」
「はい、でもその前に見ていただきたいものがあるんです」
元緑のゴブリン王であるラガンをはじめ、不死の魔物となった緑のゴブリンたちのことを僕は隠している。いかに魔物と言えど、同胞とも呼べる緑のゴブリンたちの死体から不死の魔物を作り従魔にしたことを、彼らはよくは思わないだろう……僕だって、どんな理由があったとしても知人をゾンビに変えて側に置いておくような人とは友達になれない。ゴブリンからしてみれば、いくら下級悪魔たちがやったこととはいえ、僕のしたことは許されないはずだ。
僕は黒いゴブリンたちの前で、元緑のゴブリン王であった従魔ラガンを呼んだ。
兜を外し素顔を晒すラガン。半分以上の肉を取り戻した半不死の魔物となったその顔は、一目でゴブリンだと分かる。ヴァンパイアをはじめとした高位の不死の魔物の中には、生者と遜色ない見た目のものも多い。
半不死の魔物も不死の魔物の中では上位に近い魔物だった。
「もしかして、そいつはラガンか……」
「はい、僕が倒した緑のゴブリン王ラガンです。今は不死の魔物となり僕の従魔をしています」
静寂……誰かが唾を飲み込む音が分かるほど、音が消えた。
瞬間――黒いゴブリンたちは拳を真上に突き上げて叫んだ。そして、口々にこういう。〝スゲ―――――ぜ、本気であの緑のゴブリン王を倒したのかルフト様、あんたはすげー〟と……〝えっ、なぜ?〟黒いゴブリンたちの口から洩れる興奮と賛辞の言葉。
「ルフト、どうしたポカンとして、ゴブリンを不死の魔物にしたことを責められるとでも思ったのか?魔物にとって倒した相手をどう使うかは仕留めた者の自由だ。ましてや王の名を冠に抱く魔物を倒したのだ。もっと早くに見せて自慢すればいいものを、だが、これで皆も納得しただろう。ルフトが俺の主に相応しい人物であると、ガハハハハハ」
こうして僕はリザスさんの思い描いていた通りに、彼を従魔に迎え入れた。黒いゴブリンの集落では祝いの宴が開かれる。
この時、僕はリザスさんを従魔にした影響を、従魔の住処の変化をまったく予期していなかった。
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